壁問題の導入
こんにちは、遠藤勝也です。久野勝也の「労務の未来」。久野先生、よろしくお願いいたします。
お願いします。
さあ、ということでね、今日も行きたいと思いますけれども、早速ちょっと今日ね、難しい質問来てますので、質問いかせていただいていいですかね。
お願いします。
いや、デンマークのね、話とかが続いて、久々にロームの話な気がしますけど。
はい、お願いします。
ということで、今日も行きたいと思いますが、質問だけいただいてますので早速読ませてください。
おはようございます。毎朝繰り返し視聴して勉強させていただいております。
壁、盛りだくさん問題で頭が混乱しているので質問をさせてください。
壁には税金の壁と社会保険の壁があります。
税金の壁は超えると納税義務が課されるので、超えないように勤務時間をコントロールしたい。
一方で社会保険は超えると加入義務となる。
しかし税金と異なり、加入することで将来的な年金受給が増えたり、
つまり厚生年金保険・健康保険領域のメリットが享受できるので、
したがって社会保険側の壁については資産は必要ですが、
しっかりと働いて払って享受をすればいいんだという考えだと雑でしょうか。
というお質問をいただきます。
社会保険のメリット
アルザマスさんの質問は非常にありがたいですね。
ただ事前に打ち合わせしたんですけど、
若干壁についての私の知識が不安な部分もあるので、
今日ゲスト講師を呼んでおります。
久野先生がお呼びされたんですね。
勝手に呼びまして。
早速ご紹介をお願いできますか。
うちの事務所の役員なのを小栗を。
お招きをして。
そうですね。
ということでゲストの小栗先生よろしくお願いいたします。
この声ね。
1年前にハラスメント養成講座でね、
皆さん聞いたこともあると思いますんでね。
今日は壁問題ということで、
久野先生が壁の問題に壁で押してぶつかってしまって、
小栗さんを召集するというね。
実は裏話で言うとですね。
いやこれダメだって言って、
いきなりミュートになったと思いましたら、
小栗さんに電話をされてですね。
今すぐ来てくれということで、
緊急収録ということになっております。
小栗先生いかがでしょうか。
まず回答の前にご感想も含めて。
はい。
本当にこの壁問題って、
私たち専門家であったとしても、
すごく分かりにくい問題でして、
これ分かりにくくしてる原因っていうのが、
社会保険と税金が混ざるからだと思うんです。
それこそ一般の方からしたら、
違いも分かんないっていうところだと思うので、
ご質問いただいた方は、
社会保険って享受できるメリットがあるよね、
っていうところをすごく感じていらっしゃるところで、
もうかなり分かってるんじゃないかなと思いました。
はいはいはい。
なるべく分かりやすく、
今日は回答できればなと思っていますので。
楽しみに。
よろしくお願いします。
もうね、紙面といろんなメディアでも、
壁壁壁で何が何だか分からないと。
撤廃した壁もあれば増えた壁もあるんでね、
ちょっと説明いただきたいんですけど、
これどこから入ればいいんですか?
そうですね。
まず、社会保険と、
社会保険に入ることによって、
メリットが得られるっていう考え方で、
雑ですか?みたいなご質問があったと思うんですが、
私はその考えで全然問題ないと思ってます。
やっぱり社会保険って、
後々もらえる年金とかが、
多くもらえるようになるよっていうのはありますし、
社会保険に入っているからこそ、
企業型の確定拠数値に入れるとか、
そういうところもあったりするので、
将来の自分たちの100年時代、
生きていく中での保証を手厚くしようと思ったら、
絶対いいものだと思ってます。
かつ健康保険の中に、
小病手当金って言って、
働けなくなっちゃった時、
思想病とかで働けなくなった時の、
所得保証を受けられるっていう制度があるんですけど、
普通に国民健康保険だったら出ないものなので、
やっぱりそこはすごく大きいと思います。
想定されるシチュエーションとしては?
特に最近多いのは、
やっぱり精神疾患になる方ってとても多くて、
10人に1人がなるって言われてる時代なんですね。
今?
はい。
10人に1人がなるのか?
30人会社に従業員がいるんだったら、
3人くらい何らかの少女があるとか、
もう休んでるとか。
ここで健康保険入ってないと、
教授受けるものない状態?
保証は受けられないので、
もしここで逆に健康保険に入っていれば、
お休みいただいてる間にも、
給付金を受けられるので、
それで生活続けられるよとか、
治療も受けやすいですし、
っていうのがあるので、
絶対入っておいて損はないと思います。
非常にメリットのある時代的な背景も考えても、
非常に良いものだということがあるわけですね。
そうですね。
なるほど。
確かに自分自身が精神疾患になるかもという前提で、
働くことないですもんね。
そうですね。
急に病気とか怪我とかってなるものじゃないですか。
その、もしかの時に備えた保険なので。
保険ですからね、そもそも。
はい、保険なんで。
そうなると、社会保険料は払ってでも、
壁をクリアして教授を受けるというのはいいんじゃないかっていう、
ちょっと細かい話は無しにすると。
そういうメリットはあるという。
私はそういうふうに考えますね。
はいはいはい。
黒野先生、お静かですけどいかがですか?
税金と社会保険の壁
僕はもう社会保険は、
いつもポテキャストにも言ってますけど、
入った方がいいと思ってて。
さっきの商業店店もありますし、
あと、遺族厚生年金とか、
亡くなった時の家族への支払いとか、
障害厚生年金とかもあるので、
そういったことも含めて入るメリットあるなって思ってます。
なるほどですね。
静かにしてるわけじゃない。
なるほどね、共感してたわけですね。
共感しながら。
なるほど。
ということですけれども、その上でいかがですかね。
年収の壁ですか?
社会保険としては、
商業手当金とかが健康保険についているので、
加入するということは非常にメリットもありますよ、
という話はあります。
じゃあ、実際にどうなんですか。
さっき書かれてましたけど、
一旦試算してみないとわからないよね。
まさにその通りで。
一概に一言で言えないと思うんですけど。
そうですね。試算しないといけないんですけど、
ちょうどこの壁問題って、
なんでここまで話題になってるかって言ったら、
壁が変わったからなんですよね。
今までっていうのは、
一番最初に当たる壁っていうのが、
所得税の壁とか、
税金の壁だったんです。
100万円ですね。
そうですね、住民税が100万になったらかかるよ、
で、103万円になると所得税が発生するよ、
みたいな。
一番最初に当たる壁が税金だったのが、
今回の税制改正によって、
一番最初に当たる壁が、
社会保険に変わったっていうところが、
大きいところなのかなって思ってます。
そういう表現していただくと、
初めて整理されましたけど、
そういうことなんですね。
そうなんですよ。
今までだったら、
100万とか103万を気にして、
働いていた人がいたとしたら、
そこの基準がちょっとグッと下がったので、
一番最初に来る壁が、
社会保険の106万の壁になるよ、
なるほど。
これが今後、
一番手前の壁になるわけですね。
そうですね。
51人以上の社会保険の被保険者がいる企業で、
週20時間以上働いて、
月額のお給料が88,000円以上、
2ヶ月以上の雇用の見込みあり。
ただこれ聞きながら、
嫌だなと思ったのは、
ここも今後変わってくるんですよね。
変わるんですね。
年収の基準がまず撤廃されるので、
106万の壁はいずれ消えます。
もう勘弁してください。
手前に来た106万、
将来的には消えるぞと。
はい。
ただ今現時点では、
あとどうでしょうね、
3年以内に施工される予定なので、
ここが。
なので、
2年ぐらいは多分106万の壁が、
一番最初に当たる壁になるはずです。
社会保険の壁。
はい。
その上で。
その次に来るのが、
123万の壁っていうのが、
一応来る予定なんですけど。
この辺ね、
結構メディアでも取り上げられる。
何だこの数字っていうふうに、
最近見慣れてきましたが。
はい。
こっちは税金の壁ですね。
扶養控除が外れるタイミングっていう感じです。
扶養控除が外れる税金の壁なんですね。
123。
その次にまた社会保険に戻って、
130万円の壁。
この130万の壁っていうのは、
先ほど言った規模がそこまで大きくない会社さん。
50人以下の従業員しかいない企業さんで、
社会保険に入ってない人で、
130万円以下であれば扶養に入れるんだけど、
130万越えちゃうと扶養に入れないよってなる。
なるほど。
今社会保険ですね。
社会保険行ったり税金行ったりしてるわけですね。
はい。
なので壁が行ったり来たりするので。
これがわからなくなる原因なんですね。
そうですね。わからなくなると思います。
これどう理解すればいいんですか?
多分、ご質問いただいている方が誰かっていう基準で考えると、
分かりやすいんじゃないかなと思って。
確かに。
なので一番悩む方って、
多分パート3。
旦那さんは普通に正社員として働いてます。
で、ご自身はパートとして働いてますっていう人が一番、
壁問題の概要
この年収の壁でどうしようってなるところだと思うので。
そしてそういう方を雇用しなきゃいけない経営者の方も
同じように悩むので、そこのポイントは確かに知りたいですね。
はい。
ちょっと今日そこにギュッと絞りますか。
そうですね。考えた方がいいんじゃないかなと思います。
パート3がどう考えていくべきか。
これ今日残りあと5分ぐらいしかありませんけど、いけますか。
すごいざっくり。
まず大枠をしろということでありがとうございます。よろしくお願いいたします。
まずご自身で働いていらっしゃる、そのパート3が働いている事業所が
従業員数51人以上なのか50人以下なのか。
そこで考えていただきたいんですけど、
もし51人以上の企業さんだったら、自分が週20時間以上働くよと。
で、学生ではないと。
で、大体年収106万を超えると社会保険に入らなきゃいけなくなる。
月額の報酬8万8千円を超えると社会保険に入らなきゃいけなくなるので、
社会保険に入るか否かっていうのをまずここで選ぶっていうのが
一つ目のポイントだと思います。
106万、一番手前の壁ですね。
年収は最低賃金から考えると8万8千円で軽く超えると思うんですよ、多分。
なので金額で考えるというよりも、どれぐらいの時間働くかで考えた方がいいと思います。
週20時間以上働くのか、未満で働くのか。
お金判断はしてて。
社会保険入りたくないっていう風にするんだったら、
とりあえず週20時間より少ない時間で働いてください。
ガイドラインが見えてきましたね。
そしたら社会保険入らなくていいので、106万とか関係なくなるわけです。
ただ冒頭にあったようにね、社会保険は結構いいんですよっていう話があったんで、
そこを決めていただくと。
そうですね。入るんだって決めたんだったら、
次考えるのがようやくそこから所得税のことを考えましょうね、だと思います。
具体的には110万の壁になるんですか?
そうですね。ただ住民税ってかかったとしても、
どうでしょう6千円とか5千円とかそんなもんなんですよ。
110万ぐらい超えたばっかぐらいだったら。
そこ気にして収入を減らすっていうのはナンセンスかなと思うので。
私は配偶者控除を受けられるギリギリぐらいまで働いちゃえばいいんじゃないかなと思ってます。
つまりいくらの壁になるんですか?
本当だったら配偶者控除って123万っていう壁があるんですけど、
配偶者特別控除っていうのもあるので、
そこらへん考えるんだったら結局ご自身に所得税がかかる基準が、
今一番重要な壁が160万の壁なんですよ。
なるほど。110万のちっちゃい住民税6千ぐらいは一旦無視するんであれば、
いきなり160飛べるんですよね。
160までいっちゃって、160超えたら自分自身で所得税を納めなきゃいけなくなるので。
そうなると夫の配偶者特別控除っていうのも少なくなっていくので。
なので、まずは社会保険に入るか否か。
所得税と年収の関係
入らないんだったら160万までボーンって飛んじゃって、
所得税の自分が払うのかどうなのかっていうところを考えていくのがいいんじゃないかなと思います。
くも先生、今までの謎の見たくなかった壁をストーンとシンプルに
106、160ってところで指標を出していただき、
パート3を考える上でのすごい分かりやすいガイドラインでしたけど、
ちょっと先生補足どうですか。
いやー難しいですね。
それ私の感想。
でも多分なんですけど、この160万まで飛ぶ前にそこまで稼げるってことは、
パート3だったと言ってもある程度働いてるはず、時間働いてるはずなので、
どこかで社会保険に加入するっていう段階は来ると思うんですね。
なので社会保険入るか否かをまず選んで、
入らないようにするために年収調整するのか、
もう入るんだったら所得税かかるのかかからないのかそこを決めていただければ、
あとはもうかかってもいいやっていうことだったら稼いだ方がいいと思います。
なるほど。この辺はやっぱり代表である工藤先生も似たような考えですかね。
よく質問、今8万8千円の壁とかが今度なくなるんですけど、
よく社会保険に本人が入りたくないって言ってるから、
時給を抑えるんだっていう謎の経営者の方がいらっしゃるんですよ。
僕は絶対能力に応じて払った方が良くて、
最低賃金のところをかけたり避けたりしてると気になるだけなので、
もういっぺんに2千円ぐらい払ったら、
要はその能力にちゃんと評価してお金払うという習慣を
経営者に身に付けた方がいいなっていうのをいつもお話ししてます。
壁とか考えながら時給を決めること自体、
日本が変だというふうに強く主張したいと。
ちょっと最後何ですか。演説みたいな方向を出てしまいましたね。
どうなってしまう人は。立候補。
こんな難しいことやめてくれっていうの。
いやいやありがとうございます。
まさに今日は難しい話だからこそ大栗先生にお越しいただきまして、
解説いただきました。非常にでもシンプルにまず見ることができたと思います。
まず分かりにくいのは社会保険と税金を行き来する。
そしてこの壁が変わってきてしまって今まで僕らが当たり前だと思った
100万、130万みたいなのが後ろ倒しになって
106万が表に来たのにこいつがこのうち消えるかもしれないと。
その間に123とかガンガン出てきて行き来するんでパニックってたんですが、
パートを考えるんであればこうだよという指標をね。
今日106とそして160という指標の話をしてくださいましたので、
これはだいぶ整理されたんじゃないかなと私個人的には思いますんでね。
ぜひ皆さん、さらにさらに聞きたいここわからないありましたら
またゲット小栗さんに行っていただけますので、
ぜひ質問いただけたらと思います。
小栗先生最後に一言いかがでしょうか。
はい。ちょっと説明できてないですが、
不要口座が外れる130万の壁も一応あるよということだけはお伝えしておきますが、
どうせだったらもう社会保険入っちゃうよって決めちゃえば
あんまり悩むことってないと思うので、
入るよって決め打ちで考えた方がいいんじゃないかなって私は思います。
ありがとうございます。
それほど社会保険のメリットもあるという話もありましたのでね、
ぜひ参考にしていただけたらということで、
今日のところ終わりたいと思います。
久野先生、小栗先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
この番組では久野雅也の質問を受け付けております。
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たくさんのご質問お待ちしております。