ポッドキャスト番組『a scope』の脳科学シリーズを聴いて、そしてシリーズで紹介されていた書籍『脳の大統一理論: 自由エネルギー原理とはなにか』を読んで、僕なりに、「自由エネルギー原理」とはどういった理論なのか、そしてそこからどんな感想を得たのか、といったことを話しています。
脳科学の研究が、精神疾患の寛解や治癒、また差別・偏見を減らすこと、そして精神疾患の発症や悪化を防ぐことにつながってほしいですね。
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『a scope ~リベラルアーツで世界を視る目が変わる』
#29 脳科学で理解。私たちは「何を」見ているのか(ゲスト:乾敏郎さん)
乾 敏郎,阪口 豊(著) 『脳の大統一理論: 自由エネルギー原理とはなにか』 岩波書店
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サマリー
このポッドキャストでは、脳科学の「自由エネルギー原理」という理論について、その難解さにも触れつつ解説しています。この理論は、脳が感覚情報から予測を立て、予測誤差を最小化するように修正していくプロセスを説明するもので、視覚だけでなく運動や感情にも応用される脳の統一理論として注目されています。また、この理論がドーパミンの機能低下と関連し、精神疾患のメカニズム解明や治療に繋がる可能性についても言及されています。精神疾患への偏見や差別を減らすため、正しい知識の普及の重要性も訴えられています。
はじめに:難しいテーマへの挑戦
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
Leave a Voice. 明日へのおでんぱ。
僕、シンイチの声や思いを今に残しておく。
それらが電波に乗って、明日の誰かに電波し、
役立ってくれたらいいなぁって思い出始めたポッドキャストです。
収録している今日は、2026年6月10日水曜日。
24回目の配信です。
前回と前々回と続けてですね、
結構難しいテーマを扱っちゃったなぁって思います。
前々回で、人間の利他性・利他行為について話したり、
前回では、ミハイル・エンデのモモから時間について考えてみたりと、
なかなか簡単には答えの出なさそうなというか、
まあ、出ないものだとは思うんですけども、
難しいテーマをですね、扱っちゃったなぁって思います。
でも、今の僕がこういったものに興味があるっていうことで、
話したかったんですよね。
そんなわけでした。
自由エネルギー原理との出会い
で、今回はもっと、
なので、簡単なものに日常のこととか話したいなっていうふうに思ってはいたんですけども、
ちょっとまた難しめというか、
半年、この半年とか1年ぐらいの間にですね、
ちょこちょこと読んでいた本についてなんですけども、
でも、この本を手に取るきっかけというのは、やっぱりポッドキャストで、
コテンラジオのパーソナリティの深井隆之介さんと、
野村孝文さん、ポッドキャストプロデューサーって言っていいんですかね、の方の、
野村孝文さんのお二人でやっていたアースコープというポッドキャスト番組の第一シーズンの方。
リベラルアーツ編と資本主義編があるんですけども、
そのリベラルアーツ編の最後のシリーズで、
農科学の研究者の井上俊夫さんという方をですね、迎えられた回。
農科学のシリーズですね。
全4回やってまして、それが面白くてですね、
結構何回もわからなくて、1回聞いただけじゃ全然わからなくて、
何回か聞いたんですけども、どうしてもわからない。
なので、ポッドキャストで紹介されていた、実際に井上さんが書かれた本ですね。
農の大統一理論という本なんですけども、それを買って読んでみました。
読んだんですけども、でもやっぱり本の方も難しくてですね、
全然理解はできていないんですけども、
ただわからない、理解できないっていう今の状況、状態をポッドキャストに残しておくのもありなんじゃないかなとか思って
撮り始めてみました。
自由エネルギー原理の解説:視覚認識のメカニズム
このアースコープの農科学シリーズに興味を持ったのはなぜかっていうところなんですけども、
アースコープの中で深井さんもおっしゃってたんですけども、
考えていたのと違う、今までの常識とだいぶ違うぞっていうところですね。
例えば人間が何かものを見るときに、
そのものの大きさとか色とか形というのを認識して、
視覚情報として受け取って、今までのその人が経験した、経験し蓄積した知識等を照らし合わせて
合致しているものがあればそれだっていうふうに認識する。
例えば目の前にあるものが、
7、8センチ…どうだろう…拳サイズよりちょっと小さいとかぐらいですかね。
丸いというか球体…ボール…ボールって言っちゃいけないな。
球体っぽい感じで色が白くて、赤い縫い目が8の字みたくある。
じゃあこれは公式野球のボールだなとかいうふうに認識する。
そうやってこの表現が合っているかどうかわからないですけど、
フィルターをかけていって特定していくっていうんですかね。
そういうのが一般的にそうなんだろうなのは、
そういうふうにしてものを視覚的に認識しているだろうというふうに思うと思うんですけども、
このアースコープの農科学シリーズで紹介されていた、
イヌイさんが紹介されていた自由エネルギー原理って言うんですけども、
それによると、まずその野球のボールを目の前にしたときに何かがあるっていう感覚信号、視覚情報っていうのを得るんですね。
で、この網膜に映ったものはこれなんじゃないのかっていう予測をするんですね。
予測したものを一回仮に想定して、それを予測の予測信号っていうふうに言うらしいんですけども、
予測信号として作ると。
一方で網膜に映ったやつは感覚信号として受け取っているので、
予測なのであくまで感覚信号と予測信号がピッタリいきなり合致するっていうのはない。
で、結局その誤差っていうのが出てくるので、その予測誤差信号っていうようなんですけども、
それを最初に予測した想定ですかね。
そこにフィードバックをして、その想定っていうのを書き換える。
また新しい予測信号を出す。
感覚信号との差異を、また想定が置いてあるところに戻してっていうループを何回もやって、
そしてこれは野球のボールだなっていうふうに確定していくっていうことのようなんですよね。
これ分かりにくいんですけども、
脳の大統一理論の本の中の書き方をちょっとアレンジして使うと、
最初に何か物があるっていうふうに認識する前の状態で、
目の前にある物体が現れる場合に、
その物体が直径10cmくらいの確率は結構多い。
一方で直径が1kmもあるようなバカでかい物体を見る確率っていうのはかなり低い。
これはその人が経験的に獲得している事前確率っていうふうなものになるそうです。
その事前確率を前提として、
ある大きさの物体が目の前にある時、ある画像が網膜に映る確率。
これが条件付き確率って言って、
最初の事前確率に条件付き確率を掛け算することで出たもの。
これを事後確率分布って言うそうです。
確率分布なので、
ズバリ目の前にある物体の大きさが10cmというのではなくて、
10cmくらいである確率は30%、
50cmくらいである確率は10%と言ったように、
確率を伴った形で結果を得ると。
その事後確率分布の中で最も確率の値が一番大きな物が予測として採用されるということかな。
それで感覚信号と予測信号の誤差である予測誤差信号がループの度にだんだん小さくなっていく。
それが一番小さくなったところが見えた。これは野球のボールだ。
という風に認識、視覚見ることができたということになるそうです。
脳の統一理論としての自由エネルギー原理
僕の説明だと多分伝わらないと思うし、
何かちょっと間違っている気もするんですけども。
これを裏付ける話として、
興味深かったのが、
人間の目の機能を解剖とかして確認したってことなんですかね。
何かしらの生理学的な分析をして得られたんだと思うんですけども。
今、スマートフォンのカメラって何千万画素というのが一般的なのかなと思います。
僕はAndroidのAquos Sense9を使っているんですけど、
カメラの画素数は5030万画素でした。
それに比べて人間の網膜の画素数というのは660万画素しかない。
だいぶ荒いんですよね。
なので、網膜に映ったものをそのまま脳で見ているということはあり得ないということですね。
もっと言うと、網膜に映るものってカメラと一緒なので2次元なんですね。
それを実際の空間では3次元として、人間はだいぶ3次元として認識できていると思うんですよね。
なんとなく距離感がわかるじゃないですか。
正確な距離はわからなくても、数メートル先のものと100メートル、200メートル先のものがどんな感じで遠いか近いかというのはなんとなくわかるのかなと思うんですけど、
そういった情報というのも、もともとの視覚情報にはないから、こういった脳でのプロセスで立体視ができるということのようです。
視覚に関してこうなんだという話は、十分常識からは外れてはいるんですけど、まだ理解できるっていうんですかね。
運動とか、思考とか、感情とか、そういったものもすべてこういう風に、まず最低限の感覚から予測を立てて、
その予測信号と感覚信号の違い、予測濃さを最小化するようにして何回もループをして認識するということのようで。
だから脳は推論するシステムだというような話だそうで。
それまで何かを見るとか、運動とか、感情とか、そういった脳でのメカニズムっていうのはバラバラに考えられてきて研究されてきたんだけども、
推論をするということが全部に共通しているんじゃないかということで、脳の大統一理論という風に歌っている考え方、理論のようですね。
運動とか感情の話っていくと、多分もっと物を見るというやつよりもっと僕が話すのが間違っている可能性が結構あるので、だしもっと難しいのでやめますけど、
精神疾患との関連性
僕が感じた興味深いなと思ったポイントっていうのは、やっぱり推論って言ってますけど、予測をする、正確な感覚を受け取るより前に、まず想定をする、予測をするということですね。
この感覚信号と予測信号のバランス、特にその両者の正確度合いですかね、精度がどういう風に制御されるのか。
この精度を制御するのはドーパミン、作動性ニューロンってドーパミンなんだと思うんですけども、それが場面に応じてバランスよくできればいいんですけど、
そうじゃない場合とか、そうじゃない状態になっている人っていうのもいて、
そういうドーパミン作動性ニューロンの機能低下から精神疾患の症状とか、発達障害、いわゆる発達障害の特性が出るのではないかっていうような感じです。
それも大きな脳科学のテーマとして研究をしているということみたいですね。
どうしようかな。一応、自分でこの本から統合視聴症の、いわゆる幻聴妄想といったものの、
どうして起こるのか、そのメカニズムっていうのをこの本から自分が抜き出して、まとめて書いてみたんですけど、
10個の仮定っていうんですかね。
順番にいろいろと起こっていることが10個ぐらいある感じになるのかなって。
ちょっとこれは、最初しゃべろうかなと思ったんですけどやめます。
症をまとめて言うと、ドーパミンの機能低下っていうのが前提になっていて、予測のことを信念なんていうふうに言ったりするようなんですけど、
その事前の信念のみに従った知覚や認知を得るっていう、その間に8つぐらい仮定があるんですけど、
というメカニズムがあるんではないかっていうところに、理論的にとはいっても数式みたいなものですね。
いろいろな難しい論理の展開っていうのが具体的になされていて、そうなのではないかっていう風になっているようです。
というふうに、脳科学的なアプローチから精神疾患のメカニズムの解明をして、治療につなげたいっていうところはですね、
これは前から脳科学の分野でもメインのテーマとしてやっているようで、
創薬、薬を作るっていうところにももちろんこれ行くんでしょうけど、薬を使わない心理療法といった方面にもですね、
どうも役立てられるんではないかっていうような感じのことも進んでいるようです。
統合失調症と当事者の体験
投稿視聴賞もですね、100人に1人ぐらいはかかる病気だっていうことですね。
厚生労働省のホームページなんかにもありますし、一般に言われていることなので、
早く進んでくれるといいなっていうふうに思うんですけど、
これはあくまで障害とか疾患、病気っていうふうに捉えた立場からのアプローチなんですよね。
実際の当事者本人、経験者からすると、決して幻ではないんですよね。幻ではなくて事実聞こえている声。
逆に言うと、まさにこの脳科学の中で実際に聞こえている声というふうに本人の中では認識されるということが証明されつつあるということでもあるんですけれども、
とはいえ、やっぱり病気であるという前提の下に研究が進んでいるということでもありますよね。
つまり何が言いたいかというと、本人が体験しているその声というのは、いわゆる健常の人が聞いている声と何ら変わらずリアルな声、音だということなんですよね。
ただ、グラデーションというのはもちろんここにもあって、本当にいわゆる自分が病気であるという意識が全くない状態で、
生活している人、生きている人もいますし、これは幻聴である、幻なんだということを認識して受け取っている人もいますし、
その間で微妙に幻なのか実際なのか現実なのかわからないな、これは実際に言われていることだな、これは自分の幻聴妄想だなとか、
言ったり来たりというか、その中間にいる人というのもいます。
精神疾患への偏見と知識普及の重要性
なので、だいぶ雑な話をしてしまったんですけども、ただ、僕自身は幻聴幻覚というのはないんですけど、
近い関係の人とか、ちょっと距離のある感じの人を含めると何人かいるので、
そういう人と接する機会が全くない人と比べるとちょっと想像しやすいので、
自分の今の感覚というのも、この能科学のポッドキャストとか本とかを聞いたり読んだりしたこの機会に残しておきたいなというふうに思いました。
ただ、前も言いましたけども、統合視聴症を含む精神疾患も誰もがなる可能性があって、
例えば糖尿病とか喘息とか、体の病気や障害と同じではあるんですよね。
とても分かりにくくて、実際分からない、どういう理由で、原因でそういう状態になっているのかというのが、
体の病気と比較するとだいぶ分かりにくい。
なので、偏見とか差別というのが生まれやすいというのはありますよね。
なので、実際にその人がそうなりかけた時に相談をするとか、そういったことになりにくい、
ネットでいろいろ知識を集める自分がこういう症状だからもしかしてそうなのかなというのはあるし、
周りの人に気づかれずに相談するということもある程度はできますけど、
とはいえ、精神疾患って若い人がかかりやすい病気なので、
中学生ぐらいからは結構確率が上がる、小学生だっていると思うんですけど、
24歳ぐらいまでの間にかなりの割合の人がかかる。
あ、見つかりました。
高校の保健体育の教科書、2022年のやつだったかな。
これは精神疾患患者の50%は14歳までに発症し、75%は24歳までに発症している。
とすれば、なかなか14歳までの間で周りの人に知られずに相談するってことは難しいですよね。
家庭の保護者がこの辺の知識を知っている人であれば、
悪化せずに対応する対策をすることはできるとは思うんですけども、
わかりにくいので、病気自体がわかりにくいので対策が遅れるっていうんですかね。
そういうのが起きちゃいがちですね。
みんなで偏見とか差別とかを減らすために、
少なくとも現時点で正しいとされる知識を身につけていったらいいんじゃないかなと僕は思いますね。
精神保健分野の現状と今後の展望
全然、農科学の研究の話だけじゃなくて、
いい方向に行ってるなっていうのは、今も保健体育の教科書って話をしましたけど、
久しぶりに保健体育に精神疾患の内容が載ったんですね。復活したんですね。
何十年も前にもあったんですけど、それがなくなってしまって教科書から落とされて復活した。
2022年の教科書からですね。高校の教科書から。
そんなわけでですね。
日本は精神疾患、精神保健分野というのがだいぶ遅れてるというか、やり方が違うよっていう風に
国連の障害者権利条約の会議でもですね。
もっとインクルージョンを進めなさいとか、そういった勧告を受けているような状況ではあるんですけど、
明るい面というのも少しはあるのかなと知ったし、
いわゆる当事者自らが状況を変えようという気運っていうんですかね、動きっていうのは、
身体障害の人々から何十年か遅れてっていう風になってはいますけど、
世界的に日本でもそういう風になりつつあるっていうところですかね。
結び
今回もなかなか話しにくいというか、うまく話せないだし、
場合によってはこれを聞いた方でですね、それは違うよとか、何言ってんだとか、
あるいは中には傷つかれた方もいるかもしれないとか思ったりするんですけど、それはどうかご容赦ください。
皆様、今日もお聞きくださりありがとうございました。
今日はこの辺りで。ではまた。
37:07
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