2025-04-20 12:55

EP.569 発達障害や精神疾患を動物で分類した『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』が炎上している件について

元動画:
https://www.youtube.com/watch?v=omFcw2PbM84

サマリー

『職場の困った人をうまく動かす心理術』という本は、多くの発達障害や精神疾患を持つ人々を「困った人」と表現し、その結果、批判が生じています。著者が過去の価値観に基づいて表現を用いたため、現代の理解や配慮が欠けていることが明らかになっています。

書籍の紹介と著者の背景
はい、こんばんは。今回なんですけれども、『職場の困った人を動かす心理術』っていう本が炎上しているということで、私の意見をお話しさせていただこうと思うのですが、
この『職場の困った人をうまく動かす心理術』、この本を書いたのは、神田裕子さんという人なんですけれど、カウンセリングとかを専門でやっている方で、スーパーカウンセラーって名乗っている方なんですよ。
ただ、スーパーカウンセラーというのは、自分で言っているだけであって、そういう資格があるというわけではないんですね、まず。
で、この職場の困った人、困った人っていうのは具体的にどういう人なのかというと、この人の書いている本の中では、ASD、自閉症スペクトラムとか、ADHD、注意欠陥多動症とか、
あとはトラウマ障害とか、うつ病とか、高年期障害とか、適応障害とか、そういった病気のことを職場の困った人っていう風に表現しているんですね。
これがXなどで大炎上しているわけなんですけど、僕の意見は、これは炎上して当然なんですよ。
この神田裕子さんという方は、こういう表現をして炎上するっていうことが予想できなかったんでしょうね。
だけど、これは間違いなく炎上します。
現代の世の中でこういう表現をしたら炎上します。
おそらくこの神田さんという方は、昔はこういう表現をしても炎上したりとか騒ぎにならなかったからOKだみたいな感覚で書いたのかもわからないですね。
昔っていうのは、昔でもこういう表現は僕は良くないと思うんですけれど、
というのは、発達障害、ASDとかADHDとかそういった概念っていうのは昔はなかったんですよね。
どっちかっていうと、オッチョコチョイとかね、そういう風に言われてたんですよ。
そういう風に言うのも良くないんだけど、昔は物忘れが激しいとかオッチョコチョイとかミスが多いとか落ち着きがないとか、
そういう風にただ単に思われていて、本当に表現悪いんだけど職場の中の困った人みたいな感じで表現されていましたね。
だけど今はそういう方々は、概念がはっきりしてきたわけですよね。
分類されるようになって、精神科などで診断されて、場合によっては治療を受けるっていう形で。
なので今はそういう表現はしてはいけない。
昔もそういう差別的な表現はしてはいけないんだけど、昔はされていたわけですよね。
あいつは本当に困ったやつだな、あいつのせいで自分が尻拭いしなきゃいけないとかね。
そういう感じだったんですよ昔は。
だから昔のノリで書いちゃったんでしょうね。
健常者目線の表現なんですよ。
自分は普通に仕事ができる。
だけど職場の中にいる誰々さんはちゃんとできなくて迷惑をかける。
だから職場の困った人っていう風に表現しちゃってるんですけど、
まずこれなんでいけないかっていうと、
そういった疾患とか障害を持っている当事者の方がこの本を読んだりとか、
この表現を見るとすごく気分が悪くなるんです。
心も傷つくし、強い憤りを感じると思うんですよ。
完全有効さんはそこまで想像できなかったと思うんですけど、
これはダメですね。完全にアウトですね。
具体的にどういうことが書かれているかというと、
なぜいつも私があの人の尻拭いをさせられるのかっていう風に書かれていて、
職場にはびこる愛すべき困った人のタイプ別マニュアルという形で、
戦わずして勝つためのテクニックを紹介しますと。
真面目な良い人を苦しませる職場の困った人たちっていう風に表現しているんですよ。
トラウマ障害とかGX神経障害とか、後年期障害とか適応障害とかパニック障害とか、
うつ病とかADHDとかASDの人たちを真面目な良い人を苦しませる職場の困った人たちって書かれている。
ただこの診断を受けている人って世の中にたくさんいるわけであって、
その人たちがこれ見たら相当気分を害するわけですよ。
だって自分たちは困った人を扱いされているわけですよね。
なのでこの人たちは困った人じゃなくて困っている人たちなんですよ。
それは先天的なものとかあるいは後天的なもの、いろいろ複合してそういった障害、疾患を持っていて、
本当は健常者の人たちと同じように働きたい、ちゃんとバリバリ仕事をしたいと思っているのに、
やりたくてもできない人なんですよ。
本人たちも苦しんでいる、困っているわけであって、
本来はそういう人たちをどうやって助けてあげるか、
生きやすい世の中を作ってあげられるかってことを僕たちは考えないといけないのに、
戦わずして勝つためのテクニック、職場にはびこる困った人っていうふうに言って、
しかも動物に分類しているんですよね。
これはちょっと馬鹿にしたような表現で、
例えばASD、地平床スペクトラムは怠け者ですぐに切れる、
一周を放ってもお構いなしって表現しているんです。
ADHD、注意欠除多動症は猿って言っているんですよ。
机の上はまるでゴミ箱、同僚の鉱石を平気で横取り、
愛着障害はうさぎで愛情不足のかまってさん、
トラウマ障害は羊で、人の手柄を横取りしてでも評価されたい、
問題が起きたら全て他人のせいっていう形ですね。
偏見がかなり入っているんですよ。
世代ギャップは変化に対応できない勝ち迷子さんで、狸なんですね。
自立神経失調症や鬱病、高年期障害、適応障害、不安障害、パニック障害は
疾患っていうふうにまとめられて、
頑張りすぎて心が疲れたお休みさんっていうふうに
うなだれたしまうまに描かれているっていうことなんですよね。
社会の変化と必要な配慮
これは逆に差別、ヘイトを煽る本ですね。
そういう目で見ているわけなので、これは炎上して当然ですね。
今の世の中だと昔は診断されてなかったんですよね。
本当に悪い世の中で困った人扱いをしていたわけであって、
そのままの思考で現代でも当てはめちゃってるわけですよね。
だからアップデートできていないと思うんですよ。
昔が酷い世の中だったっていうことであって、
今はそういう方々がちゃんと診断されて、定義されているわけですよね。
分類されて、寄り添ってあげる、助けてあげると。
努力ではどうしようもできないっていう方だってたくさんいらっしゃるわけなので、
だったら、もし自分が健常者だって自覚あるんだったら、
ちゃんと自分は仕事できるんだったら、
できない人の分を助けてあげるっていうのが今の世の中なんですよ。
例えば、昔はただ単にサボっている生獣だと。
あいつはだらしないやつだと。
全然仕事しない。1日2時間しか働いてない。
だから俺たちがあいつの分まで仕事させてやるってね。
そういう感じだったんですよ。
今でもね、悪い酷い職場だとそういう風潮になるわけなんですけど、
だけどサボってる人っていうのはですね、
現実的には多くの人は鬱、鬱状態の人が多いんですよね。
だから本当は頑張りたくても頑張れないんですよ。
今は頑張れる人と頑張れない人がいるわけであって、
頑張れない人はどう頑張っても頑張れない。
そこを無理して頑張っちゃうと鬱病になって、
長期に渡って糖病しないといけないってことになっちゃうので、
そうならないように他の人たちがサポートしてあげないといけないっていうのが今の世の中なんですよ。
なのであいつはサボってるサボってるってね、
そうやって指摘して困った人扱いするっていうのは今の世の中ではダメなんですよ。
そういう人たちは頑張れない、頑張っちゃうと鬱が発火してしまうと。
なのでちゃんと休息してもらって仕事休んでもらうということをして、
その分頑張れる人で頑張らないといけない。
健常者でサポートしてあげないといけないっていうのが今の世の中なんですよね。
昔は違ったんですよ、あいつはケチカランってすぐ首だってなったけど、
今はちゃんと守ってあげないといけない。
今でもブラック企業だと鬱で働けないと、そういう人をサボってるだけだって言って、
鬱病ですって診断書もらって仕事休んで、休んでる間ゲームやって遊んだりとか外行って遊びに行ったり、映画行ったり旅行行ったりとかすると、
そうするとあいつはただ単にサボってるだけだ、だって遊んでるじゃないかって批判すると、
それも今は良くないっていうか本当に良くないんですよ。
そういう人たちはリハビリをしているわけであって、本当は頑張りたいんだけど仕事頑張れない。
だけど楽しいことだったらできるから楽しいことをしているだけであって、
それはただ単にサボってるだけじゃないんですよ。
それをちゃんとみんなで健常者でサポートしてあげるっていうのが今の世の中なんですよ。
それを批判する人もいます。
そういう世の中になると本来頑張れる人まで頑張らなくなっちゃって、
結果として日本人全体が頑張らない風潮になってしまって、頑張る奴が損するから、
だから日本全体国力が低下するから、そういう世の中が良くないって言うともうダメなんですよこの世の中で。
それ言うともう炎上です。大批判を食らうし。
今の日本は本当に困っている人たちをみんなで助けようという風にしないといけないということなんですよ。
だからこの本は炎上しない。当然なんですよね。
そうやって時代アップデートできていなかったんだと思います。
というのが私の意見です。
ご視聴ありがとうございました。
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