禅語の紹介
どうも、コウブンです。
栃木県の片田舎にある蓮城院というお寺で副住職をしております。
今日はですね、皆さんにぜひとも覚えていただきたい禅語というシリーズをお送りしたいと思います。
今回で3回目ですね。
前の言葉なんだったか、ちょっとね、今思い出そうと思ったんだけど忘れてしまいました。
詳しくは皆さん調べてください。というね、無責任なところから始まっております。
禅語、禅語というのは禅の言葉のことですね。
この禅語というのは、答えをね、びしっとさせ示すというよりかは、
どこかでヒントになるような、人生のヒントになるような、そういう言葉が多いのが特徴です。
なので、まるでお守りみたいにね、自分の心に留めておいていただければ、
もしかしたら自分にとってちょっと大変な時ね、悲しい時とかね、あとはイライラしている時、
そんな時にね、日常に戻る助けになるのかなというふうなところでございます。
なので、ぜひとも覚えていただいて、皆さんの人生に役立っていただければなというわけでございます。
日々これ口実の意味
というわけで、今日お話しする言葉は、日々これ、口実という言葉ですね。
聞いたことあるんじゃないですか、きっと。有名な言葉ですよね。
映画にもなりましたよね、確か。2017年だったかな。
で、主演が黒木花さん、あと今はないね、今はなきキキキリンさんですよね、が出てた映画でした。
そういう記憶があります。
私も一回見ました。詳細まで覚えているかというと、そうではないんですが、
ただね、お茶の話だったな、茶道の話だったなというのはよく覚えています。
茶道を通じて先生役のキキキリンさんがお茶の先生をやっていて、
そしてそこに習いに来た黒木花さん。お茶の茶道のお稽古を通じて、
だんだんとそれを人生とともに歩んできて、少しずつ成長するみたいなお話だったように記憶しております。
ぜひとも今日のお話を聞いて少しでも興味を持ったのであれば、ぜひともご覧いただきたいなと思います。
きっと心が温まるようなお話ですので、過激ではないです。
刺激的なお話ではないんですが、じんわりと温まるようなお話ですので、ぜひとも見ていただきたいなと思います。
それはそれとして、私の方としては日々これ口実、日々じゃない、日々これ口実を伝えたいと思います。
今日々とも読みましたけど、日々というような呼び方もあります。
どっちが正しいとかっていうのは特にないみたいですね。
ただ相当種として、相当種というかお坊さんとしてかな、日々の方を推奨したいなと思います。
どちらかというと、日々というとニュアンスの問題ですが、万全とした感じの印象ですよね。
何て言うんでしょう。
ちょっとこれは言語化するのがすごく難しいんですけども、日々と言った方が一日一日、そういったものを連続性と言ったらいいのかな、つながりと言ったらいいのかな。
区別しないと言ったりとか、区切りをつけないと言ったりのような、さっきから何言ってんだという話ですけど。
そのようなニュアンスを含むからと私は感じております。
日々というか、日々というと親しみやすい感じはするんですけど、それよりももう少し膝を広げたような、そんな意味合いの言葉。
これが日々、私が勝手に感じているだけかもしれませんが、そのような読み方をします。
日々、これ、後日と。
この言葉の歴史というか、そこからちょっとお話ししてみたいなと思います。
これはですね、13世紀頃、西暦で言うと13世紀頃の中国で、中国の壁岩録という、なんだかすごく難しい書物があるんです。
私たちお坊さんもあんまり読まないような本があるんですけども、それぐらい難しい禅の言葉がたくさん書いてある本がありまして、その中に確か出てくるもんだと思いました。
つまりもうね、1000年まではいかなくても900年ぐらい前のお話ですよね。
800年か、800年前のお話に出てくる言葉。
これが日々、これ後日です。
で、その意味するところというのは、字だけ見れば毎日がハッピーみたいな意味合いに見えますよね。
日々、これ後日ですから。
良い日だよ、毎日が良い日だよっていうふうにそんなふうに読み取れるんですけども、それだけではないんですよね。
もちろんそこはね、禅の言葉ですから。
毎日がハッピーなわけではないです。
そうではなくて、これを意味するところというのは、私たちの人生っていろんなことがあるじゃないですか。
楽しいこともあるし、悲しいこともある。
やりきれないことだったら、そんな毎日というものがいろいろある中で、
私たちはそこに対していろんな感情を揺り動かされてしまうという現実があるんです。
悲しみもいく、喜びも。
その感情ですよね、基本的には。
でもよくよく考えたらですよ。
例えば、大切な人を失った日。
お父さんが亡くなった。
お母さんが亡くなった。
大好きな恋人が亡くなった。
これは悲しいです。
でもですよ、悲しいという感情はそれはそれ。
だからといって、その感情に振り回されて、自分の人生を投げやりになるような、
その悲しみで心が染まってしまって、日常がおろさかになってしまう。
そういうことではいけない。
悲しみは悲しみとして受け取る。
それだけ。
そういったものですよね。
そこが日々これ後日の祝安としているところだと私は受け止めております。
要はね、いろんな出来事が人生の中にあって、
そういったものをあるがままに受け取るというのが日々これ後日なのかなというところですよね。
言葉で言うのは簡単ですけど、それができるのかといったらなかなかできないのがこれまた難しいところです。
だからこそ言葉として残っているんだというふうなことだと思うんですが。
なので皆さんね、日々いろんなことがあると思います。人生の中で。
毎日毎日同じ人生ですよという人はいないですよね。
細かく見れば毎日何かが違う。
そして毎日に違う感情が生まれるということです。
ただそれはそれ。その時生まれた感情を否定するわけでもなく、そこにのめり込むわけでもなく、
ただそれをその感情が発現したのであれば、それはそれでそのまま受け止める。
というような大事な姿勢なのかなと思いますので、その積み重ねが結果的に良い人生に変わっていく。
これが日々。日々って言っちゃった。日々これ後日ですね。
イベントのお知らせ
というわけでございます。どうぞ皆さんこの言葉を心に留めながら良い人生を過ごしていただければと思います。
というわけで今日のお話はここで終わりたいと思います。
今日のお話を聞いていいねと思ったのであればどうぞいいねボタンお願いいたします。
またこういった禅の言葉あるいは仏教の言葉、これってどういう意味なのかなというような質問があればどうぞリクエストの方をしていただければと思います。
コメント欄の方からあるいはフォームの方も概要欄に貼っておきますのでそちらから送っていただければと思います。
お悩み相談とか人生相談とかでも結構です。
それと最後にお知らせをいたします。来週再来週ですね2週間後の日曜日8月の24日午後4時30分から私のお寺蓮城院で百鬼夜行というイベントを行います。
どういうイベントかと言いますとお化けの格好、妖怪とかそういった格好をまずは衣装を作っていただいて、そしてその衣装を着ながら私のお寺のお墓並びに近所の神社までちょっと歩きます。
ちょっとした肝試しみたいなものをそのまま体験していただくとともに第2部、後半は階段のお話ですね。
階段話、怖いお話ですね。これをプロの話し手の方に話していただく。それを階段話を聞くとそういった催しでございます。
どうぞ興味のある方は概要欄の方に貼ってある公式ページから色々と見ていただいて、詳細を見ていただいて、そしてもしご興味があるのであれば、持ったのであれば参加していただければというふうに思います。
よろしくお願いいたします。
というわけで蓮城院副住職の訪問でした。ではではまたね。
