水引の起源と歴史
水引は、贈り物やお祝いごとに使われる、日本の伝統的な飾り紐です。
その始まりは、607年に、県随主の小野の妹子が中国から帰るとき、
県上品に紅白の麻紐を結んで持ち帰ったことだと伝えられています。
やがて旧中の習慣となり、後に武家社会、
明治時代以降は、一般の人々にも広がりました。
水引には、人と人との縁や心を結ぶ、という意味が込められています。
長野県飯田市の飯田水引は、300年以上の歴史を持つ伝統産業です。
もともとは、紙を言うためのもとゆい、という紙紐が盛んに作られていました。
しかし、明治時代に断髪霊が出てもとゆいの需要が減ると、
その技術を生かして水引へと大きく転換しました。
この決断が、現在まで続く飯田水引の発展につながりました。
飯田水引の特長
飯田は良質な水や気候に恵まれ、丈夫で美しい和紙が作られます。
その和紙から作られる水引は、まっすぐで力強い線と、
結んだ時に生まれる柔らかな曲線の美しさが特徴です。
品風やゆいのお飾りなどで、全国トップクラスの生産量を誇り、
正月飾りやお守り袋などにも使われています。
近年は、結婚式の減少などで市場は変化していますが、
職人たちはアクセサリーやアート作品など新しい分野にも挑戦しています。
皇室への献上や長野オリンピックでの採用など、
世界にもその技術は認められてきました。
飯田水引は形だけでなく、人の心を結ぶという思いを今に伝える大切な日本の文化なのです。