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2025-10-02 14:04

#24-3 詩の力について | 詩人 菅原敏

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起業家、科学者、クリエイター、新時代を導くプロフェッショナルの原動力に迫るインタビューシリーズ。

第24回目のゲストは、詩人 菅原敏さんです。

番組では「プロジェクトデザイン」の視点から対話し、プロジェクト成功の秘訣を探ります。

<ハイライト>

もし詩が水だとしたら、どんな器に入れられるのか?そんな独自な視点を持ちながら詩を書き続ける菅原敏さんが大切にされていることを丁寧に伺いました。

詩の力が人の活力やプロジェクトにどのように作用していくのか、その可能性について考察しています。


菅原敏

詩人。2011年、アメリカの出版社PRE/POSTより詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』で逆輸入デビュー。「群像」「すばる」などの文芸誌や新聞・雑誌での執筆活動を軸に、毎夜一編の詩を街に注ぐラジオ番組「at home QUIET POETRY」(J-WAVE)、 mitosaya 薬草園蒸留所と共同制作した燃やすとレモンの香る詩集『果実は空に投げ たくさんの星をつくること』、またラジオやテレビでの朗読、ギャラリーや美術館でのインスタレーション展示など、幅広く詩を表現。

Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)、GUERLAIN(ゲラン)、SONY、NIKE、Starbucks Coffee、LUSH、THREEなど、国内外の様々なブランドとのコラボレーションも多数。

アメリカ(ポートランド州立大学)、ロシア(サンクトペテルブルク・プーシキン博物館)やポーランド(ワルシャワ日本大使館)など、海外からの招聘で国際的な朗読活動も行なっている。主な講演に東京国際文芸フェス、六本木アートカレッジ、Google (US)主催のデザイン・カンファレンス「SPAN」など。

Superflyや合唱曲への歌詞提供、東京藝術大学大学院との共同プロジェクト、美術家との共同制作など、音楽やアートとの接点も多い。また、その声を生かしてナレーションも多数手掛けている。

近著に『かのひと 超訳世界恋愛詩集』(東京新聞)、燃やすとレモンの香りのする詩集『果実は空に投げ たくさんの星をつくること』(mitosaya)、『季節を脱いで ふたりは潜る』(雷鳥社)『珈琲夜船』(雷鳥社)。

近年では長崎県壱岐市、福井県小浜市、広島県尾道市など地方創生やまちづくりに関わる詩作や、ラジオJ-WAVE『QUIET POETRY』、『NIKE LAB RADIO*』の ディレクション、香りにまつわる製品のプロデュースなど、〔もしも詩が水なら〕をテーマにさまざまな器に詩を注ぐ活動を展開している。

プロデュースを担当したアロマディフューザー「Lei」は、世界三大デザイン賞に数えられるドイツ「Red Dot Design Award」「iF Design Award」をはじめイタリア「A’Design Award」(銀賞)、アメリカ「Chicago Good Design Award」、日本「グッドデザイン賞」など、世界各国で10を超えるデザイン賞を受賞。

東京藝術大学 デザイン科 非常勤講師

J-WAVE「at home QUIET POETRY」ナビゲーター


■詩人 菅原敏

https://sugawarabin.com/

サマリー

このエピソードでは、詩の力について語り、特にビジョンやミッションの共有における詩の役割を考察します。菅原敏さんは、プロジェクトや企業において「詩」による柔軟な表現の重要性を強調し、従来の枠にとらわれない新しいアプローチを提案します。

詩の力とビジョン
プロジェクトデザインルーム、引き続き、菅原敏さんとプロジェクトの秘訣を探っていきたいと思います。
ということで、ちょっと一つ前のパートで詩を朗読してしまったので、なんか体温が0.5度ぐらい上がったんじゃないかっていう。
上がったんで、ちょっとホテってるんですけども。
いいホテリーを。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ここではですね、僕が最近ふわって思ってることを雑談したくて、ちょっとお付き合いいただきたいんですけども、
普段、企業のコーポレートブランドを考えたりとか、これから先どういう未来に向かっていくんだみたいなことを、
お仕事としてやらせていただくことが多いんですけれども、
ここ10年ぐらいですかね、ビジネスの世界でビジョンとかミッションとか、そういう理念的なワードをステートメントみたいな言い方もしますけれども、
みんなで共有できる言語化をするっていうのが、仕事になり納品物になり、それがちゃんと定着していくっていうのがあるんですね。
これは別に何か新しい話じゃなくて、仕事してればそういうのも出会うことも毎日あるぐらい社会に今、なじんだなっていう感じがしてます。
で、これが全然否定してないんですけど、もう飽和した感じがしていて、
会社を作ったらビジョンを作る、そうだよねとか、プロジェクトにビジョンがあるのかないのか、そう、あったほうがいいと思うんですね。
仲間を一つにしたり、何か実現性を高めたりする効果ってすごく高いんですよね。
で、書くのも何か一定の和法があったり、これぐらいのボリュームだなとかあるし、
それを読む方の心の準備も時代的に結構できてきてる気がするんですが、
何か天野寂だからなのか知らないですけど、最近プロジェクトをやっていくときに、あんまりこのステートメントとかを書きたくない時がちらほら出てきてるんですよね。
なるほど。
で、そんな時に、詩が書けたらいいのになって思ったりするんですよ。
で、これ何なんだろうっていうのを、今日ちょっと収録する前に少し自分なりに予習というか考察をしてきたんですね。
それが、プロジェクトとかっていろんな人が関わってくれるときに、何かビジョンとかってすごく北極星みたいな役割で、
とにかくここにみんなで行く、ルートはここにたどり着くんだという強さがあるんですけど、
この何か予定不調和なブレみたいなのが起きなそうな感じというか、
でも大きい方向性は共有したいんだけど、ちょっとブレたい気持ちもあるみたいなことが何か増えた気がしてるんですよね。
なるほど。そういう意味では本当に詩は余白が大きいので、いろいろな解釈ができるというか、読む時々で解釈が変わる楽しさと言いますか。
そうですよね。なので、一つ自分で挑戦したいなと思うし、そういったリーダーをやられてる方とか、
企業のビジョンを作られる方とかに詩にトライしてみるっていうのをお勧めしたかったりもしますし、
逆にこれまでの詩を書く方がやってこなかったかもしれないお仕事みたいなのが、
結構その企業の現場とかでもものすごくマッチするんじゃないかなみたいな予感を今ちょっとしてるっていうことなんですよね。
詩とビジネスの接点
そうですよね。やっぱり実際時々そういうお声掛けをいただくことはあって。
そうですか。
きっと今お話されてたように皆さんどこか定型的なフォーマットに飽きてしまっていて、
そういう中で何か腰に手を伸ばしてみたいみたいな感覚なんですかね。
やっぱりお話聞いてると、もはや例えば一つの何か丁寧に作られたものとか、丁寧に作ったサービスとか、
そういうものの裏には詩がきっとすでに隠れていて、自分としてはもうその詩を削り出してあげるだけというか。
なるほどなるほど。それは要は、みんさんの内側にある言葉を紡ぐというより何か対象物があって、そこから詩を見出していくみたいな。
そうですね。おそらく両方あると思うんですけど、すでに隠れている部分に私なりに重ねることもありますし、
自分で言葉を紡ぐことでその裏側の言葉を引き出してあげたりとか。
成り立ちは様々ですけど、割と自分自身はあまり普段と変わらずに、新鮮にというか楽しんで書かせてもらえるのは、
やっぱり知らない世界に触れることができるので、それぞれいろんな業界の方々、作っているものもされていることも違う中で、
時々やってくる、そういう紹介してほしいんですっていうような依頼が、とてもみなさん全然違う角度からお話が来たりすると、
勉強になりますよね。
でもそういうお願いが実際あったとか、それを受けていらっしゃるみたいな情報って、
結構ビジネス側にいる人からすると多分意外な発見とか意外な情報だなと思っていて、
僕ちょっとすでにもう気持ちは過去お伝えしたことあるんですけど、
僕たちのチームのコネルが来月ですね、立ち上げてから15年目の年に入るんですけど、
改めてこの事業計画とかビジョンとか社税とかそういうんじゃなくて、会社の写真を作りたいなっていう風に。
写真は初めてですね。
これ、やっぱり今の自分の心情が強いのかもしれないですけど、ブレたい感じがあるんですよね、すごく。
どこに行くかまだわからない余白みたいなものがすごく欲しくて、やればやるほど積み重なってくるし、
コネルってこういうこと得意なんだねとか、あのテイストで別のことをご一緒したいとかすごく嬉しいんですけど、
なんかブレていきたいなっていうのが。
確かに。5年後、10年後を振り返った時にブレを見たいですよね。
そうなんですよね。
照らし合わせてみたいというか。
一つ前の会で、スマイルズの東山さんと話をしてたときにすごくいい話を聞いて、
彼ももうアーティストでもあるんであれですけど、スープストックを作ってやっていってるときに、
スープストックは言葉から生まれたって言ってたし、
未来予報的なこの文章の中に、JALの機内職に採用されるみたいなことが予言されてたことを契機に本当にJALの人と会って、
未来を見据えた新たな表現
それが実現するみたいな、やっぱり明確な予言みたいなものってそういう力があると思うんですよね。
素晴らしいなって思うんですけど、今なんかブレたいんですよね。
なるほど。
ここに行くんだっていうのじゃない、その惑いを生むようなことが意外と中年経営者とかにもとられることがありそうで、
シーフーポエムオフィサーじゃないですけど、社外取締役詩人じゃないけど、
面白いですね。
そういう経営する人の傍らに詩人の方がいらっしゃるとかもすごく面白いんじゃないかなって思ったり最近してます。
面白いですね。
一緒にもしよかったら挑戦していただきたいななんて。
そうですね。やっぱり時に迷う楽しさというか、
多分さっきおっしゃってた、なんかよくわかんないけど気になるとか、
なんかその感じはすごく詩とかアートの世界とかも近いというか、
よくわからないけど何か気になる瞬間に立ち止まる時間を持つことが多分詩人だったりとかアーティストだったりとかすると思うんですけど、
なんかわかんないものをわかんないままに受け入れる時間って後々振り返ってみると意外となんか良いきっかけになっていたりとか。
そうですね。
目的しない時間っていうんですかね。
いやとてもいいですね。なんかお話聞いててちょっと気づいたことがあって、
やっぱり明確に何かをすればするほどとにかく狭くなると思うし、その分、例えば会社入りたいですとかプロジェクト入れてくださいっていう人もめちゃくちゃフィットしやすくなると思うんですよ。
例えばじゃあAIを使ってこういうことをやるプロジェクトです。なのでこういうスキルの人に来てください。
自分だってなると思うんですけど、そこにやっぱりシャープに絞り込んだ予言、予報じゃないことをやりたくなったときに、その人たちと別に一緒にいなくていいよねとかもあるし、
なんかちょっとそれがそうじゃなくて、なんとなくこのフィーリング好きなんだよなっていう感じで集まってる人たちといろんなことやってるのが好きなのかもしれないなとか。
なるほど。
なのでやっぱり捉え方が違うけど、お前そこ好きだったんだ、いや俺5行目のほうが好きだったなみたいなぐらいの、そういうものが写真なのかもしれないなとか。
そうですね、本当に詩は読むたびにどこに連れて行かれるかわからない面白さがあって、小説なんかは目的地が決まってるけど、詩に関してはそのいつ読むのか、誰と読むのか、どんな時間に読むのか、自分がどういう心の状況のときに読むのかによって飛ばされてしまう場所が違うので、
なんかきっとそこがブレたいと思う部分と、自分が今想像つかないところになんか飛ばされたいみたいな感覚ともしかしたら重なるのかもしれないですね。
いやそうか、小説はありますもんね、やっぱり結論というか集結が。
そうですね。
だからあれか、書き物をする作家さんの中でいうと、SF作家とビジネスはこの数年すごく結びつきが深くなっていて、僕らの仕事の中でもSFプロタイミングっていう手法で、
企業がたどり着くかもしれない未来を言語化するっていうのはかなりはまった時期が、今も結構そういうことやられてますけど、それはすごくビジネスの世界で言うとバックキャスティングって言ったりしますけど、
逆算してそこにいかにたどり着きやすく、たどり着く可能性を高めるかっていうことだから、きっと小説の目的地、強さが何か出てるんだなぁみたいなのも今、すごくききますね。
確かに、目的地のないちょっとした旅に出れるような写真ができたらいいですね。
本当にありがとうございます。完全に僕のモヤっとしたことを聞いていただくだけの時間になったんですけども、
次のパートが最後なので、そこではプロジェクトデザインの観点でお話を展開できたらと思ってます。
はい、このパート以上でありがとうございます。
ありがとうございます。
14:04

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