それでは、パート 4 最後の場面になりますが、引き続き J-WAVE の小向さんにお話を伺っていきます。よろしくお願いいたします。
はい、あっという間に時間が過ぎていくんですけれども、このProject Design Roomという番組ですので、
まさにこのラジオの番組作りから、データとの向き合い方から、実際にリアルに人を巻き込むイベントみたいな、かなり種類の違うプロジェクトに携われている小向さんに、
このプロジェクトデザインの視点で5つのご質問を重ねながら、この音声メディアとかラジオが切り開く可能性については考察をしていきたいという風に思っています。
今日、あくまで個人的にご意見をいただいているというところが前提なので、小向さん自身の観点でいいんですけれども、
個人的に持っているビジョンとか、こういうことを最後に成していくんだとかありますか。
うーん、そうですね、個人的なビジョンは。
先ほど50歳になったら、足を洗って別のことをやるんだ、みたいなお話もあったと思うんですけど、
それってもしかしたら過去形のことなのかなっていう風にさっき聞いて思ったんですけど、どんな感じですか最近。
逆に50歳になってまでにやめようと思って日々を生きていた反骨精神というのが、先ほどの出村さんの言い方で言えば、
それはあったかなと思いつつ、50手前でこのイノフェスみたいなのが始まってきたので、
それが新たな僕の挑戦みたいなもので僕の中にインストールされつつも、
それでもそれを一つの僕の実績としてやりつつも会社の実績にもしていくみたいなことをずっとやってきて、
それがある程度評価されて、今の僕があるのかなと思うんで、
これは例えば30歳40歳50歳節目に向けて新しい業界、新しいビジネスを立ち上げるとか業界に移るとかっていうのは大賛成なんですけど、
それを思いながら地道にやってるとまた違うステージに上がることもあるよっていうのも自分の中で思ったことで、
はみ出したことばっかりやってるみたいなことを出村さんもおっしゃいましたけど、
でもそんなはみ出してるやつが取締役までなるみたいなのはちょっと面白い現象かなと思っている。
そうですね、今すごく学ばせていただいたところで言うと、
結構一つこのタイミングまでにこうなるんだっていう座標を決めてグーって言ってる中でも、
それ以外のチャンスが来たときに結構柔軟に波に乗っていったりだとかすることの柔らかさみたいなのも結構大事なのかなとか、
やっていくうちにやっぱりのめり込んでいくようなことも思ったより社会からの評価高いぞとかやっぱり出てくると思うんで、
そういった柔軟性みたいなところとおっしゃってたこのいい意味での仕込みというか、
自分が良くなることが企業に対して良くなるみたいな、そういったところがすごくやっぱり持ち味というかスタイルとして生きてらっしゃるんだなっていうのはよく学ばせていただきました。
ありがとうございます。そんな今回なんですけれども、
正直アウトプットとかそういったイベントごととかを見てると、
明らかに関係者の数が莫大なというか多そうなお仕事がやっぱりたくさんやられているのかなという風に思っていて、
ちょっとこうイージーな聞き方になっちゃうんですけど、うまくやっていくみたいなことの流儀とか普段気をつけられていることとかってありますか。
そうですね。こんな音声業界にいるのにむちゃくちゃ映像業界のネットワークが大きいんですよ僕。
なぜですか。
それはイノベーションやってるから、映像クリエイターとか映像会社とか多分ラジオ業界一位ネットワークあると思うんですね。
それってやっぱり一緒に仕事をする人にとってちゃんとメリットを、お金じゃないメリットが何が提供できるんだろうって常に考えるんですよ。
この会社にとってお金の関係じゃないよね。
じゃあこういう関係値であれば多分先方はすごく実績になるとか、ブランドリフトするだろうとか、みたいなことを一緒に考えてやるっていうことですかね。
お金を介在させると受発注の関係になるんだけど、それだと単なる仕事仲間なんですけど、そうじゃないメリットをお互い共有することで専用になるんですよ。
っていうのはすごくあって、僕はたくさん専用を仕事上で持てたっていうのはちょっとありますかね。
いいですね、それなんかすごく共感するところがありますし、何かやるときは僕もお金いらないんで専用にしてもらいたいなって思ってしまうなっていうところがあって。
差し支えない範囲でいいんですけど、個別個別の思いがあると思うんですけど、どういう風にしてぶつけてますか、そういうのって。
そうですね、もちろんゼロ円でとかそういうことではないと思うんですけど、っていう場合ももちろんあるんだよね。
お金を全く介在させないで一緒にビジネスやっていきましょうみたいなもちろんそれもあるし、心ばかりの資金を用意するっていうのはもちろんあるんだけれども、
やっぱりね、これは難しいと思うんだけど、面白い地図を描くっていうことかなと思って、
この地図こうなるんですけど面白くないですか、一緒にやりませんかっていうのを相手が面白いですね、のったみたいにいかに持っていけるか。
地図いいっすね。それやっぱりなんか小向さん流で言うと結構資料を作ったりとかそういう感じのスタイルなんですか。
そうですね、昔はそうだったかもしれないですね。ただあんまり資料を作りすぎると、ちょっとうんざりする気もしていて。
その話聞きたい。ちょっとうさんくささが出たりとかそういうことですか。
細かいところまで作りすぎると、あんまり共感人はされないなと思って。
荒削りなものを持っていったほうが、パズルでもところどころ抜けてるものを持っていったほうが、これどう思いますって言ったときに、
あ、でもここにこれ挿したほうがいいんじゃないですかって入れてくれるんですよ。
そうするとそのパズルを入れた瞬間に仲間なんですよ。一緒にこの地図を描いたって。
いいですね。その話めちゃくちゃ好きですね。
だから僕も逆にすごい細かいところまで全部指定されたような企画書を持ち込まれても、ちょっとなんかあんまり共感できないんだけど、
多少荒削りだけど、面白いなこれ。こう膨らましたら面白くなりそうだなと思う企画書のほうが僕は賛同できて。
いやー。
意見を挟み込める余地を、隙間をね、ある程度作っとかないと企画書はちょっと面白くならない。
やっぱラフな地図がいいんですね。
ラフな地図がいいですね。
やっぱそのゴールとか、それ何を目指すのかみたいなところはしっかり打ち出して。
それはやっぱりビジョンの力だったりすると思うんですけど。
いいですね。うまくやるためにちょっと抜けてる地図を書くみたいなのが、これ2問目チャレンジというような項目でお伺いできまして、めちゃくちゃ良かったなと思ってます。
今おっしゃっていただいたようなことって、ある意味プロデューサーとか企画者として、何だろう、得てきた経験則とかコツだと思うんですけども、
そうは言っても、だいたいこういうことが不足しちゃうなとか、もうちょっとこれがあったら仕事がもっと進めやすいのにとか、もっと大きくできるのにっていう風に、
これ3問目、リソースみたいなテーマでお話をちょっと聞いてみたいなと思ってるんですけど、
未だに困ることとか、ここをもうちょっと何とかならないかなとか、何か必要な、今感じられているところってありますか。
そうですね、ちょっと前までは僕があと2,3人欲しいなって思うことはあったんですね。
自分のコピーですね。
あったんですけど、最近そういうね、特にMUUUSEなんかは、共同事業ってこともあってね。
全然僕のコピーっていうつもりは全くないんですけども、一緒に考えてくれる人たちが増えてるし、
むしろ僕の2歩先、3歩先を先に先手を打ってくれる人もいるんで、そういう風には思わなくなったんですけども、
結局リソースってあればあるほど使って、例えば資金もそうだし時間もそうだし、あればあるほど使ってしまって、
足りない足りないってなるのが世の常だなと思っていて、
与えられたものの中でいかにいいものを作るかしかないなと思っていて、
あまり足りないとかっていうのはありますけども、あまり言わないというか、思わないようにしないといかないなと思うんですけども。
いや面白いです。いわゆるプロデューサー的なポジションって、複数社の協業でやるときに、
なんかこうダブったりバッティングしたりみたいなこともあります。
でもそれをもってしてもコラボレーションの意味のほうが大きいなって感じることとか、
なんかその辺感じられたエピソードとかあったら聞きたいなと。
ありますね。だからイノフェスのときは割と僕が大概決定してね、進めてきてましたけど、
今回はやっぱり出資みたいな言い方をするならば、
フィフティーフィフティーなんで、いろんな森広さんのリソースも使わせていただきつつ、
意見も取り入れつつなので、そういう意味での面白さ、学びもあるし、
えーそうなのかなーっていう疑問もあるしみたいなところで一歩を引かなきゃいけないとか、
いろんな体験をさせてもらってるっていう感じですかね。
チームとしてのポリシーとか、迷ったらこうしようみたいな、
決め方を決めてたりみたいなことってあるんですか?割とフィーリングですか?
そうですね。僕は今回MUUUSEに関して言うと、
本枠なところはやっぱりちゃんとこうあるべきだっていうのは言うんですけども、
細かい部分は任せてる感じですかね。
そういう風に思うならそれでやってみようというスタンスで、
あんまり細かいところに意見を沿うとしたりとかっていうのはちょっとやめていて。
そうっすよね。立場、ポジションのこともやっぱり考えて、
取締役レベルのリーダーが細かいマイクロマネジメントになっちゃうと、
現場慣れちゃうみたいなこともありますもんね。
そうですよね。
自分のコピーがいてもそれは新しい発想にならない。
なんか違う立場、違う視点を持った、でもプロデュース能力がある人たちが集まったときに、
力強くなっていくんだなみたいなのが今お話の中から思ってます。
そうですね。
面白いですね。なんか大先輩ですけど、いくつになっても成長できるなみたいなことを、
逆に今勇気をもらうようなお話だったなっていうのが、
外向いてるとやっぱりできるんですよね、きっとね。
そうっすね。だから思いますよ、あと何年かで還暦だなっていう年ですけど、
二回りも違うような人たちと膝突き合わせてやってることは幸せでもあるんだけど、
これでいいんだっけって思うときもありますけどね。
いやいやいや、でも僕の視点からしてもそれは重要なことだと思うし、
一組織の中で偉いっていうような状態だけを続けてると、
本当に固着しちゃうなっていうことも見てて思う場合もあるので、
そういう挑戦を続けられても非常に勇気をもらえますね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。残り2つお話進めていくんですけれども、
4つ目の問いがですね、インプットというような項目で、
結構一貫性がありつつ、でもいろんな視点で、
今回のプロジェクトってバリエーションがあるなっていう風に聞いてて、
そういう面白いプロジェクトを連続的に立ち上げる中、
普段どんなインプットとか、どんな行動をして情報を集めてたりしますかみたいなのを
シンプルに聞いてみたかったっていうやつです。
なるほど。ある程度いくと情報が入ってくるようになるっていうのはちょっとあって、
最初のうちは幕張メッセだとかビッグサイトでやってるような、
XR日本一みたいなのとかね。
展示会とか。
映像最先端、映像エキスポみたいな。
結構行って、名刺交換して、これどういう技術なんだっていうのはフィールドワークで全部集めてやってましたね。
足動かす系ですね。
そうですね。そこでこういう技術が今あるんだって。
ありがとうございます。
じゃあ最後の5つ目の問いなんですけど、これコラボレーションというお題になっていて、
すでにもうめちゃめちゃいろんな人と手を組んでると思うんですけども、
もしまだない領域というか、ここ未開拓だなとかっていうところで、こんな人と何か手を取り合えたらいいなって、
なんかそんな領域あったりしますか。
一緒に考えていいですか、これ。
もちろんもちろん。そうですよね、なんか普段から交わりまくってると余計に封印をつかれるような質問だったかもしれないですけどね。
そうですね、今回MUUUSEでは森ビルさんと初のガッツリ組んで、展示会ビジネスというものに参入させていただいて、
そこにはもう本当に僕らが全然知る余地もなかったようなビジネスのフォーマットというかやり方があったんですけども、
そういうものをどんどんやっていきたいなと思っていて、
分かんないですけど、例えば自動車メーカーさんとかね、音声エンターテイメントを車メーカーとガッツリ一個作り込んでみるみたいなことは相性がいいですからね。
移動体であり目を奪わないエンターテイメントという意味では、昔からラジオは相性いいですけれども、
車メーカーさんとチャレンジングなことをしてみたいなと思ったりしますね。
いいですね、立ち上げたいですね。明らかに今絶対やったほうがいい分野なんですし、
もうアメリカだとほぼほぼ自動運転のレベルも上がってきてたりしますから、いろんな実験できそうですね。
あとはね、海外にもう2025年ね、来年いろいろ進出したいなって勝手に思っていて、
例えば一つの例で言うと、MUUUSEってデジタルの音楽フェスみたいなものだから持ってくるわけですよ。
リアルフェスはまたそこでブッキングしたりして大変な物量が必要なんですけど、
デジタルのコンテンツだから場所さえあれば持ってくるわけですよ。
海外だ、タイだ、上海だ、別のどこでもいいんですけど、
っていうような発想で、デジタルのコンテンツを新しいエンターテイメントとして持っていくみたいな発想も含めて、
やっぱり海外、特にアジアというところに進出したいなというのが夢でもあり、今漠然と思っていることです。
それ絶対やってほしいです。
やっぱり東南アジア、先ほどシンガポールも言ってましたけど、
日本を感じられるポイントって、食品のチェーン店か、やっぱりIPなんですよね、コンテンツ。
ポケモンがそこにいたりするという中で、
アニメが強いみたいな話はもう散々理解してるし、
それはとにかく奪われないようにしっかりと報告していけばいいと思うんですけれども、
音楽コンテンツでめちゃめちゃ跳ねてるみたいなのも、
やっぱり韓国の勢いと比べると全然伸びしろがまだ深いなと思っているので、
そこをやっぱりJ-WAVEがやっていくとか、
もはやローカルラジオ局じゃないやん、それみたいなことも、
いい突っ込みどころだなという風には思ってて、
ぜひ実現させていただきたいし、
何か取り組めることがあったら僕もパスしたいなとは思った次第でございます。
いいですね、自動車産業と、
あと海外のエンタメ界隈の方聞いてらっしゃったら、
ご連絡いただけたら嬉しいなと思います。
はい、ということで、かなり時間も延びてお話を伺えたんですけど、
めちゃくちゃ勉強になりました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
ということで、本日はJ-WAVEから小向 国靖さんに来ていただきました。
本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
Project Design Room第15回、J-WAVEから小向さんに来ていただきました。
かなりいろんな方向にお話のベクトルが向きましたが、
皆さんどんなインスピレーションを受けたでしょうか。
なんか結構個人的には大先輩に来ていただいてしまったなというような感覚なんですけども、
いろいろヒントはいただきました。
まずフラストレーションという言葉がよく出てきたんですけど、
ストレスとかフラストレーションって本当友だなと、
そこから生まれる反骨っていうものが自分の中にあって、
ある程度遠い10年とかそれぐらいのスパンの目標になる座標を打つと、
50歳になったらどうしようみたいなそういったものを打っておくっていうのはやっぱり非常に成長するエリアでは大事なことだなと思いましたし、
とはいえいいチャンスが来たら全然別の角度にピボットしていくみたいな柔軟性もすごく重要だなという風に思わせていただきましたね。
あと公私混同みたいなフレーズも僕から出たんですけど、
自分の利益が会社の利益とか組織の利益につながるっていうようなことをモチベーションにするのってやっぱり全然わがままなことではないし、
そういう風に力強く思っている人のほうがよりみんなからの信頼を獲得していくなっていうことを思わされるところがありましたね。
やっぱり最後よかったのがコツのところで隙のある地図を作ると。
やっぱりその完成された地図で人にアプローチをしたり行くときに言っても、うーんって盛り上がらないみたいな経験ってもしかしたらしたことある方もいるかもしれないですけど、
うまい具合に余白を作ってから、でも大きなビジョンを持って人々を巻き込んでいくっていうのはすごく大事なことだなという風に思いました。
ということで、今回も非常に学びのあるところだったんですが、引き続きこのPodcastも続けていきたいなと改めて思いましたし、
大手のラジオ局も含めてこの音声メディアの新しい可能性、今本当に拡張しようとしてるんだなという風に思いましたので、
ぜひ新しく音声メディアやってみたいなとか思う方は東京原宿の原角に入ってますPodcastブース、J-WAVEが開放されてますのでぜひ使ってみてはいかがでしょうかと。
ということでございます。かなり学びの深い会になりましたが、また次回面白いゲストにお越しいただこうかなと思っておりますので、お楽しみにしていてください。
お相手はKonel知財図鑑代表の出村光世でした。