1. 近藤ナオという生き物
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2025-09-05 14:32

♯74「僕も含めて世界中の人達が釈然として生きていける世の中をつくるために始めた100種類の事⑤-⑦」

5種類目は「人間が最小単位で心地よく生きていけるコモンズ(共同体)を作る事」。宮城県東松島市の東日本大震災の被災地で始めた1万人が快適に暮らせる場作りと構成要素③水についての話

サマリー

近藤ナオ氏は、釈然とした生き方を実現する世の中を目指し、宮城県東松島市で快適なコモンズ共同体の構築に取り組んでいます。特に、水資源の確保とその重要性に焦点を当て、アフリカのタンザニアでの経験を交えながら、井戸の掘削作業や自然の水源の活用法を説明しています。エピソードでは、水の収集方法として湧き水、雨水、井戸水、夜露の利用が紹介されており、特にバイオトイレを通じて排水を減らすことが水の確保につながると語られています。

快適なコモンズ共同体の構築
こんにちは、近藤ナオです。今日は近藤ナオという生き物の第74回の話をさせてもらえたらなと思っています。
今は、世界中の人たちが釈然として生きていける世の中をつくるために始めた100種類の事⑤-⑤の最小単位で快適に暮らせるコモンズ、共同体みたいなのをつくるっていう話をしているんですが、
まず、それをやっている実験場っていうんですかね。ところは宮城県の東松島市の東日本大震災で津波がかかってしまったエリアで、
そこで津波がかかってしまった小学校で、並行してしまってた小学校を中心に、今そういうコモンズ共同体づくりを進めています。
前回までは、その構成要素っていうのが快適なコモンズをつくるための構成要素っていうのは今12個、僕らは整理していていろいろ進めているんですけど、
まず食があってエネルギーの話をさせてもらって、今回は人間が生きていく上で僕が最も大切なものだと思っている水っていうものに関して話をさせてもらえたらなと思っています。
やっぱり水の確保っていうのが、僕はアフリカのタンザニアで何のインフラもない砂漠地帯ではないんですけど、海岸沿いの土地20ヘクタールで暮らしをつくっているときに、
いつでも飲める水を確保するっていうのにすごい苦労はしたのかな。アフリカの人たちも映像とかで見たことあるかもしれないですけど、
家から結構な距離で雨水とか、夜露の露が溜まる、ちょうど地形的に水が溜まるっていうエリアがあるので、アフリカのタンザニアは日本の国土の2.5倍もあるので、
本当に何か所かだけ高い山があって、山があるエリアっていうのは1年中水が出るんですけど、そうじゃないエリアのほうがかなり多いので、そうなると水が偶然溜まるところに水を確保しに行って、
それで30キロとかある水を頭の上に乗っけたりしながら、みんな歩いて5キロ10キロの道を歩いて帰ってくるみたいなことをやっていて、井戸を掘れば水は出るんですけど、結構な深さ掘らないと、
日本は多分5メーター10メーター掘ると何らか水が出るエリアがすごい多いと思うんですけど、アフリカのタンザニアはもっと20メーター30メーターぐらい掘らないと水は出てこない。でも掘れば出てくるので、それがなかなかの重労働ですし、設備的に30メーター掘っていって、周りの土が崩れないようにするには、
水資源の確保
アフリカで手に入る材料だとコンクリートみたいなもので周りを固めながら進めていくんですけど、そういう材料が手に入らないということで、それよりは片道2時間歩いてでも水を確保する場所まで行ったほうが簡単というか、それしか選択肢がないからそれをやっているのかもしれないんですけど、
そういう形で僕らも少しお金をかけられたので、みんなで穴を掘って最初井戸をゲットしたんですけど、海沿いだったので少ししょっぱい井戸水だったんですよね。それをろ過して飲んでましたけど、ごくごく飲むのは難しいしょっぱさで、
逆にちょっと塩分が入っているので、料理をするときにその水のまま海で捕れた魚とかタコとかエビだったりカニとかそういうものを茹でるとちょうどいい塩味加減ですごくおいしいスープにはなったのでちょうどよかったんですけど、でもごくごく飲む水を手に入れるのはすごく難しくて、
海から200、300メートルぐらい離れたところでももう一回掘ったんですけど、やっぱりそこの水もちょっとしょっぱくてという形で、なので僕らは車を所有はしていたので、ハイエースで水がすごい溜まるエリアに行って水を汲んで、
でもそこの水を汲むエリアっていうのはマサイ族とかが飼っている牛とかも来て、牛もそこの水飲んだりとかその周辺にうんちボコボコしていくような感じのエリアで水を汲んで、それをろ過して飲むみたいな形だったので本当に水の貴重さっていうのを感じているんですけど、
そういう意味で日本はかなり水が手に入れやすい環境だなと思っていて、一番手に入れやすい方法はやっぱり湧き水ですね、手に入れやすい方法っていうわけじゃないですけど、井戸っていうのはさっき話したように日本だったら5メーター10メーター掘ればほとんどどの地域でも井戸水は手に入るんですけど、
井戸水っていうのは今僕らがいるところからマイナス5メーターとか下にあるわけですよね、その下にあるものを上に上げるっていうのはすごいエネルギーが必要なので、そういう一エネルギー的に下のものを上に上げるっていうことをできればしたくないなと思っていて、
もちろんソーラーだったりとかバイオマス発電で出たエネルギーでどんどん水を上げていくっていうことはできるんですけど、でもやっぱり湧き水っていうのは上から勝手に流れてくるんですよね、今僕らが生活している地点あたりに勝手に落ちてきてくれるっていう形で、湧き水は僕はすごいミラクルなものだなと思っているので、
まず水が湧く山の斜面の麓っていうのかな、全ての山の麓に水が湧くかって言われるとちょっと知識的にはわからないんですけど、宮城県の東松島は僕らが活動しているところっていうのが津波がかかってしまった最後のエリアなので、そのすぐ後ろが山になっていて、そこまで津波がかかったんですね。
なのですぐ後ろが山だったので、その山を上の方を一部切り開いて高台移転とかをさせていくんですけど、でも山だったし、今もうその山から水が湧いてくるので、その湧き水っていうのがいくつかの場所で溜まっていることが発見できてきたので、今そこに水の溜まる場所を作ることと、水が流れる道を作って、
そうですね、何箇所になるかな。3箇所ぐらいかな。でも1箇所は一番下のところには10万リットルぐらいの水が常時溜まっている状況を作っておくことはできるかなと思っているので、一番水が溜まりやすいあたりに、溜まりやすいというかもともと溜まってた湿地的なエリアがあって、そこに風とかで溜まってしまった土たちを今順番に掻き出して、
最後の最後の粘土質っていうんですかね、コンクリートとかを使わずに自然の素材で水を通さないようなところまでは、今順番に順番に土を掻き出して水が溜まる場所を作っています。
まずその方法で水を確保し、そこに溜まった水を2メーターか3メーターぐらい高いところにあるタンクに載せる、移動させるっていうのが今やろうかなと思っていることで、先ほどの一年エネルギーの話なんですけど、水ってマンションとかもマンションの屋上とかに水タンクみたいなのがあって、あそこに水を入れるんですよね。
高いところに水を置いておけば重力で勝手に落ちてくるので、その水圧でキッチンの水が出たりシャワーを使ったり、もちろん高級なマンションとかになってくると圧をかけてより水圧的にシャワーの圧が出やすいようにとかしたりしてますけど、そうじゃない古いマンションとかって本当に一年エネルギーだけで電気を使って高いところに水をあげて、その重力だけでいろんなところに水を回す。
それで3メーターぐらいのところに何千リットルっていうタンクを置いて、そこに太陽光とかで電気が作られてるうちに上のほうにあげておけば、四六時中水が使えるっていう状況ができるかなと思っていて、まず湧き水っていうのをやってます。
水の収集方法
その次に湧き水が出ないようなエリアでもいろいろ活動していくので、そういうところは5メーターぐらい掘って出てくる井戸水を活用するっていうのが1個はかなり一般的と言ったらあれですけど、それが簡単なやり方かなと思ってるんですけど、あとは雨水ですかね。
雨水をある程度、雨水を結構集めるには大きい屋根みたいな構造体みたいなものとかをしっかり作っていかないと大量に集められないので、今僕らは並行した学校を使ってるので、学校の屋上とかっていうのはかなり広い屋根になってるので、そこから集まる雨水っていうのは大量にあるんですけど、他のエリアで簡単に集めるのは、
そうですね、雨水集めるのは簡単そうで、しかも今年とかはかなり雨が少なかったので、まあまあでも雨水っていうのもあります。
あとはもう1個特殊なやり方で、朝と夜の寒暖差を利用した夜露っていうんですかね、朝とか起きると車とかに露で水滴がついてると思うんですけど、その原理を使って水を集めるっていう方法があって、
それはいろんな方法があるかもしれないですけど、イタリア人の建築家の人がアフリカとかでもその夜露を集めて、1日に1晩で100リットルとかですかね、2リットルのぺとぺと50本分ぐらいの水を1日で集めるぐらいのレベルの構造体を開発ですかね、
ワルカウォーターっていう名前になってるんですけど、彼のプロジェクトは。という形で、水滴がつきやすいように、口で説明するのは非常に難しいんですけど、
急混みたいな形っていうのかな、編み目状に構造体を編んで、なるべく接地面が多くなって夜露がつきやすい構造を作っていくんですけど、そこに夜露がついて、
一番下の土台のところにタンクみたいなものがあって、そこに自動的にポツポツと溜まってくるような形で水が溜まるっていうワルカウォーターっていうやり方もしています。
なので水に関しては、みなさんも水を集めるとしたら、湧き水があるようなところとかが近くにあれば、ぜひそこから集めていただきたいなと思ってるんですけど、そんな形で湧き水と雨水と井戸水と夜露を集める形で水は加工しています。
水の加工の中でもう1個重要なのは、排水ですね。排水を出し続ければ水の必要な量っていうのはすごい増えてくると思うんですけど、その排水をゼロにするっていうことがもしできれば水を集める量っていうのが少なくなるなと思っていて、それでやってるものとして、
1個、僕らはバイオトイレユイっていう名前で、今日本では商品化っていうのかな、バンバン売られてるわけじゃないんですけど、実際成功実績もいっぱいあって成功してるやり方があって、今それを販売してる人はチクリンパトールさんっていう名前でやってるんですけど、その名前はなんでその名前か僕あんまり分かってないんですけど、
彼がやってる仕組みは本当にすごくて、水泉トイレとかで普通にトイレットペーパー流して、うんことかをしっこして流した水をあるタンクに溜めて、彼が育ててる微生物さんを入れたタンクで、1回1000リットルのタンクとかに入れて循環させて、ある程度きれいになったら隣の1000リットルのタンクに入れて、
またもう1個3個目の1000リットルのタンクに入れると、ほぼ透明な飲める水でお風呂とかにも使えたりとか飲める水として再生していて、実際僕の友達が淡路島でやってるエコビレッジみたいなところではそれをカンペに導入していて、その水を使ったお風呂とかにも入らせてもらったり飲ませてもらったりもしてるんですけど、
そういう形でトイレとかキッチンの水みたいな、ある程度汚れたっていうのはあれですけど、そういうような水たちを再生できれば本当にほぼ、もちろんいろんなところで排水はどうしても出てっちゃう部分あると思いますけど、
ある程度集中的に水を使う場所で、排水管があるものであればまとめて水を集約できるので、そこをバイオトイレを使うことで水の消費量をかなり減らすっていう形で僕らは水の確保をしています。
水に関してはこれぐらいかなと。次回はエネルギー変食、食エネルギー水ですよね。次は住居っていうのをどうやって加工していっているかっていう話をさせてもらえたらなと思っています。ではまた次回に。
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