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2025-09-12 16:13

♯75「僕も含めて世界中の人達が釈然として生きていける世の中をつくるために始めた100種類の事⑤-⑧」

5種類目は「人間が最小単位で心地よく生きていけるコモンズ(共同体)を作る事」。宮城県東松島市の東日本大震災の被災地で始めた1万人が快適に暮らせる場作りと構成要素④住居についての話

サマリー

近藤ナオさんは、世界中の人々が釈然とした生活を送れるような共同体を目指して、宮城県の東松島で活動しています。具体的には、緊急時に対応可能な住居確保の方法として、インスタントハウスやアースバック建築を紹介し、地域の素材を活用した家づくりの重要性を強調しています。このエピソードでは、地域コミュニティを向上させるための新しい住宅の取り組みやデジタル住民カードの導入について語られています。特に、空き家の活用やコミュニティマネージャーとの連携を通じて、より多くの人々が温かく迎え入れられる場所を目指しています。

共同体の活動
こんにちは、近藤ナオです。今日は、近藤ナオという生き物の第75回の話をさせてもらえたらなと思っています。
今は、僕が始めた世界中の人達が、僕も含めて釈然として生きていける世の中をつくるためにつくれたらと思い始めた100種類の事っていうので、今5種類目の話をさせてもらっています。
今は、最小単位で快適に暮らせるCommons、共同体をつくるっていう活動の話をさせてもらっていて、それは宮城県の東松島の東日本大震災で津波がかかってしまったエリアを舞台に1個目の実験をしています。
その構成要素というのが12個ある中で、エネルギーの話、食の話、水の話をさせてもらって、今日は住居をどうやって確保するか。
この快適な共同体Commonsをつくるという上で、僕らは数としては緊急時は1万人の人たちが快適に暮らせる避難所というか場所をつくっていくという形でやっていて、平常時から1万人の人たちがずっと定住で住んでいるわけではないので、緊急時になったときに1万人の人たちが住めるようにっていうことで部屋の確保をいろいろしています。
もちろん津波がかかってしまって、並行した学校拠点に泊まれるスペースを確保していて、かつ校庭のあたりというか、学校がある校庭とかすぐ横にあった竹矢部とかを切り開きながらグランピングとかテントゾーンみたいなところもつくってあるので、
今のところ校舎周辺は緊急時には300人ぐらいは快適に暮らせる場所になるかなと思っていて、正直平常時は2人で使ったほうが快適っていう部屋を3人か4人ぐらいでは使ってもそんなぎゅうぎゅうっていう状態ではないので、
そういう形の計算で、あと普段はシアタールームとかっていうふうに使われてるような場所とかに布団とかを設置して寝ていただくとかになってしまうんですけど、そういう形で今300人分はある程度快適な状態で寝れるかなと思って確保しています。
その中で、緊急時にパッと建物が作れるっていう部分では、インスタントハウスっていう名古屋大学の北川教授が開発した、たった1、2時間ぐらいで結構断熱効率も高い、一応仮設なのでテントなんですけど、
テントなのにかなり快適な状態のハウスみたいなのが1、2時間で経つっていう、なかなか画期的なアイデアだなと僕は思ってるんですけど、アイデアというかもう形になってるんですが、それは常時何十個と、今のところ何十個ぐらいしかストックないんですけど、
そういうストックを置いていくことで、1個のインスタントハウスに6人ぐらいは寝れるかなっていう感じなので、それが200個用意してあるだけで、1200人分の住居が確保できるかなと思うので、そういうインスタントハウスみたいなものとかを用意してたりとか、
あとはそうですね、テント系で言うとそらしたドームっていう形の2日間とか、組み立てに2日ぐらいかかっちゃうので、緊急時にすぐには建てれないんですが、緊急時はタダで貸してくれるかもしれないですけど、
平常時とかだと購入しなくても月々5万円のリース代を払えば貸してくれる結構快適なテントがあるんですけど、そういうものを購入したり、購入というかリース料を払っていくつか設置したりとかして住居を確保したりしています。
アースバック建築の重要性
あとは、自分たちで何かあったときに自分たちで家が作れるっていうことも大事かなと思っているので、地域の素材で家を作るっていう形で、1個はアースバッグ建築って言うんですけど、地域の土を使って、これも口頭で説明すると非常に難しいんですけど、地域の土を集めてきて、土をさらって、
細かい石とかはないような状況になるべくして、それを細長い土納袋っていうかソーセージみたいな形でずっと続くチューブみたいなところに土をどんどん入れていって、その土を入れてギュギュに固めて、
その土が入った、口で言うのはめちゃくちゃ難しいんですけど、土が入った細長い土納袋みたいなのを段々と上に重ねていくことで有機的な形に、四角とかは逆に作れないんですけど、有機的な曲線の形で壁をどんどん作っていって、最後の最後は少しずつ内側にすることで、
うんこみたいな形になるんですけど、そういうような形で家の空間を作ることで、ある強度のあるもので、それも断熱性能はすごいいいんですけど、土で幅としては2,30センチくらい壁厚がある状態の構造体なので、かなり機密性も高いんですけど、そういうものを地域の素材だけで作るということをやってます。
これは僕が聞いた知識では、昔スイスの軍隊とかがその辺にあるもので、ピストルの弾が通らないような壁を作るために開発されたような工法らしいんですけど、それを今はそんなふうには使われないので、
そこを発端に、今日本でアースバック建築っていうのを広めてる人たちが、僕が知ってる限り大きい活動体が3チームあるのかな。ある程度日本アースバック協会みたいなのだったりとかそういうものをやってる人たちがいて、今それで建物を作ってるんですけど、まだ日本でそういうものを作り始めて、多分20年も経ってないんじゃないかなと思うので、
しかも構造計算がちゃんとできないので、建築基準法的にはまるような形で、本当に建築確認申請を通した形の、これ言い方が難しいんですけど、純粋なアースバック建築で建築確認申請を通せてるものがなくて、
アースバック工法と普通の家の作り方っていうのを組み合わせた形で、アースバックの中に柱とかがあってしまうような状況で建築確認申請を通したものがあるんですけど、本当に純粋なアースバックだけで通せてるものはないので、
今は僕らは簡易的なベンチみたいなものとか住居ではない形のものはいくつか作ってみて、アースバックの作り方っていうのはだんだんわかってきたんですけど、あとは実際日本中で広めてる人たちが3団体いる中の2団体の人たちに関わってもらいながらアースバック建築を作っているので、
いざ作ろうと思えばすぐにでもできるんですが、ちゃんと建築確認申請を通して堂々とアースバックを緊急時も含めて自分たちの手で作れるようになりたいなと思っていて、
今、東大のちょっと変わった建築物の構造計算みたいなものとかをお願いするならこの人だっていう人が、僕の友達の有名建築家友達たちに何人かに聞いたら、そういうのだったら東大のこの教授が、名前出してもいいか、佐藤さんって言うんですけど、
佐藤さんがやってくれるんだったら可能性あるかもって、3人に聞いたら3人とも佐藤さんの名前を挙げたので、今佐藤さんにお願いして一緒にちゃんと大臣認定っていうらしいんですけど、そういうのを取って、ちゃんとした日本でも堂々と建築物が作れるような形でアースバック建築っていう土の建築を作れるように今動いています。
あとは地域の木材で家を作っていく。かつ簡単に組み立てれるようにキットみたいな形で、簡単に3畳ぐらいの家みたいなものが作れるようなものも今、建築家のピンクってやつっていうあだ名というか通称なんですけど、彼とともにそういうのを作っていたりとか。
あと住居の確保に関しては、今住んでる、そういうローカルなエリアだと子どもたちがどんどん出てっちゃって、今一人で住んでたりとか、お父さんお母さんだけ2人でも住んでて、空き部屋が3個4個あるみたいな家とかっていっぱいあると思うんですけど、でもおぼんと正月ぐらいは息子たち帰ってくるかもみたいな感じで、
そういうところを持っている方々に、緊急時には一部屋に3人ずつぐらい人を泊めてくださいという形をお願いしていて、でもいきなり緊急時に人が来ても暮らしとして慣れてないかなと思うので、
今は日域居住者、法律を作るみたいなところの話の中でさせもらった日域居住促進法っていうのと絡めながら、東松島市も日域居住の実証実験先みたいな形で国交省から選んでいただいて採択されているので、
地域コミュニティの向上
その活動の一環で、空いてる部屋を日域居住者なので定住してるわけじゃないので、お盆とか正月は息子たちが帰ってくるっていうことであれば、そういう家であればお盆と正月は日域居住者その時期は使わないんでいいですよみたいな形で、
でもこういう平常時にたまに人が出入りする、子供たちが帰ってくるのと感覚的に家族じゃない人が帰ってくる人を受け入れるっていうのはメンダル的にはすごい違うことかなと思っているので、それを平常時から体験しておいてもらって、
今のところは空き部屋が3部屋あって、2人ぐらいとか3人ぐらいしか受け入れなかったとしても、緊急時にその人数が1部屋に3人ずつぐらい泊まっていただいて、もちろん9人来たとしても、0人から9人になるよりは5さんに近いのかなと思っていて、そういう形で今家の確保をしています。
あと住宅に関しては、もちろん空き部屋になってしまったものがあれば、その空き部屋を借りて、定住者かつその人がコミュニティマネージャーみたいな形で地域との接点を持つようなコミュニティマネージャー付きの他地域居住者とか日域居住者を受け入れるシェアハウスみたいなものに変えていって、
部屋数を確保したり、そのやり方も1個前に話した一人暮らしのおばあちゃんとかが住んでる家と同じようなモデルですけど、平常時は3LDK、4LDKで日域居住者も受け入れるので、10人とかで住んでたりするんですけど、常時は3、4人しかいない形なのでそんなギューギューって感じではないんですが、そういう部屋を確保したりとか、
あとは、この後話すデジタル住民カードみたいな形で、キボッチャスマートエコビレッジっていう名前でこのCommonsは名前を付けているので、そのビレッジの住民証っていうデジタル住民カードみたいなのを発行してるんですけど、
その住民証ホルダーさんたちで新しく家を建てていくっていう、なんで家を建てるかっていうと、ちょっと津波がかかってしまったエリアなので、そうじゃないローカルエリアだったら空き家とかが結構あると思うので、空き家を活用してリノベーションしたりとかすればいいと思うんですけど、家がないんですよね。
なので、空き家もほとんどなくて、僕らの周辺だと1年に1個ぐらいがやっと空き家になるかなっていうぐらい家がない状態で、2、3ヶ月前に借りた空き家も半年ぐらい前までおじいちゃんが一人で住んでいて亡くなられて、
遺品とかもまだある状態なんですけど、一部屋だけは遺品置いたままとか外の倉庫の中には物がある状態で、それでもいいなら使ってくださいみたいな形で、やっとそういう空き家が出て、この間1つ借りたみたいな状況でほとんど空き家がないので、そこに土地はあるので。
かつ、建物を建てていいエリアもあるので、津波がかかったエリアの中でも。
そういうところに住民証ホルダーさんたちで、1人何十万ずつとか100万ずつでもいいんですけど、お金を出し合いながら、例えば3LDKとかを建てたときには、平常時はそれをどういうふうに活用してもいいんですけど、ARB的に使ってもいいですし、
コミュニティマネージャー付きのシェアハウスにしておいて、お金を収集した人たちはそこに来たときに泊まれるようになっていて、緊急時には3LDKぐらいであれば、12人ぐらいはギリギリ快適に暮らせるかなみたいな、
そういう場所をもし3年間ぐらいの間でできれば50個ぐらい建てたいなと思ってるんですけど、そういうのが50個ぐらい建てば600人分の家が確保できるかなと思っていて、今話したようにいろんなタイプの暮らし方の家を整えたりとか見つけたり作ったりとかしながら、
1万人が受け入れる状態になるときは多分僕の勘では定住者が1000人ぐらい、立ち行き居住とか日行き居住をしている毎月なのか数ヶ月に1回は戻ってくるような人たちが2、3000人ぐらいで暮らしているようなスペースがあって、
本当に緊急時であれば、プラス6000人ぐらいの人たちが住めるぐらいの状態の家を確保していくのかなというので、今いろいろ計算しながら住居に関してはどんどん整えているという状況です。
デジタル住民カードの導入
次回は移動というものがあるので、移動手段に関しての話をさせてもらえたらなと思っています。ではまた次回に。
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