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こんにちは、近藤ナオです。今日は、近藤ナオという生き物の第9回をお話しさせてもらえたらなと思うんですけど、
近藤ナオという生き物がどんな話をしているかっていうのは、第1話から第4話を聞いてもらえたら、ざっくり概要を話しているので、ぜひそれを聞いてください。
今日は、リサーチ編の日本編でやってきたことの1個で、山名八幡宮のプロジェクトをお話したらなと思うんですけど、
宗教法人に関わっている先は、つっても怪しい信仰宗教とかではないんですけど、神社の再生に関わらせてもらいました。
群馬県の高崎市に山名という地域があるんですけど、そこにある800年くらいだったかな、700年か800年くらい続く神社なんですけど、そこの再生をするという形のプロジェクトで、
ご存知の方もいるかもしれないですけど、神社とか寺とかって、昔は地域の人たちが何かあったら集まって相談をする場所だったというか、
本当にいろんな人たちが集まる寄り合い所というか、ある意味では作戦会議もするというか、今後の未来についても話し合ったりとか、
相談だけじゃなくてそういうこともやるような場だったんですけど、話によると、戦後アメリカのGHQが入ってきたときに、
神社とかお寺とかに寺小屋みたいなものがあったりとか、そういう集まる機能があると、みんなで集団になって何やらかすかわからないということで、
機能をどんどん減らしていくということをやったおかげで、神社とかお寺に人が集まるという文化はどんどん消されていくんですよね。
でもってわけじゃないんだけど、それでどんどん今神社とかお寺とかって、
まず宗教法人といえども、ある程度そこを運営している人たちがいるので、ビジネスモデルというか、ある程度生きていくためのお金を集めなきゃいけないので、
まず神社に関してビジネスモデルでいうと、お祭禅か御祈祷なんですよね。
それが本当に安定的にとれている神社というのは運営がうまくいくんですけど、一番はお正月の参加日ですかね。
あの時にどんだけお祭禅が入るか。
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山名八幡宮もその3日間がもう1年間の売り上げの、売り上げって言うとあれだけど、入ってくる寄附の中の8割以上お正月参加日で、それ以外はほぼ来ないみたいな。
他のところでうまくいっているところは、交通安全とか言うと御祈祷だったりとか、商売繁盛とかだと会社が定期的に来て御祈祷してもらって、
1回1万円とか多ければ数万円というお金を払っていくみたいな形でモデルとしては成り立っているんですけど、
そういう意味で日本中なかなかそういうポジションを獲得できていない神社も多いという中で、
そこの当時はグージ、トップではなくてナンバー2のネギって言われるポジションだった知り合いから相談が来て、
それもきっかけは多分渋谷大学を聞きつけて、群馬県の高崎にもそういう渋谷大学みたいな市民大学を作りたいというので、
相談が来たときに相談してくれた人の中に神社の人が入っていて、それで神社の方の相談もっていうので、
宗教法人って1回関わってみたかったので、関わらせてもらったプロジェクトでした。
さっき話したように、昔は地域の人たちが集まっていろいろ相談をしたりとか話をしたりするような場だったし、
そういう場として再生していくっていうことは1個方向性として決めてもいいんじゃないかなっていう部分と、
いろんな神様がいるので、分かりづらいので何か1個に絞って打ち出しましょうみたいな。
結局話した結果、杏山と子育ての神様、杏山と子育ての神様、杏山と子育ての神社みたいな、
そこにまず特化した神社という方向にしましょうというふうになって、そこからそれをどう打ち出していくかというところで、
当時、根木っていうポジションのパートナーさんと子どももいたし、
パートナーさんが子育てカフェっていうのかな、親子で来れる。
0歳とか1歳2歳とか幼稚園行く前の子どもたちと一緒に来れるような場所とかもないから、
神社の中に神子カフェっていう名前の親子カフェみたいなのを作ってみたいっていう話にもなって、
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正直神社の比較的大きな神社、歴史もあって、
1回数十年前ぐらいは神社の中で結婚式をやるみたいな文化もあったので、
今って神社で神前式みたいなのをやった後、披露宴会場に移るっていうところもあるし、
披露宴する会場自体でキリスト教的な感じのノリをやる人もいるしとかなんだけど、
当時は神社で神前式っていうのをやって、
その後神社の中に披露宴会場みたいなのもお金があるところとかは勢いで作っちゃったりとかして、
結構不思議な比較的広大なスペースが残っちゃったりしてたりもするので、
そういうところを使ってまず神子カフェっていうのを始めました。
そこからだんだん安産と子育てみたいなことに意識がある神社だよっていうのを見せながら、
どんどんそういうキーワードに付随しそうな人たちに声をかけては、
神社の境内の中にどんどんお店とか場所を増やしていくんですけど、
2個目は安心安全な天然工房を使ったパン屋さんをオープンさせるんですけど、境内の中に。
それもかなりヒットして、お店1週間のうち半分ぐらいしか開けてないんですけど、
開いてる日は午前中に完売するぐらいの人気店になってたりとか、
あとは子ども用のスキンケアのグッズを出している会社のお店を開いたり、
あとはデイケアって放課後デイサービスみたいな少しこの発達障害とか知的障害のある子が、
学校の小学校とかの後とかに来るような施設を誘致したりとか、
そういうのをやってたらだんだんメディアの取材も増えてきたし、
神社に頻繁に来るっていうか、正月以外神社に行く機会なんてほとんどないのに、
違う理由で神社に来るようになって、だんだん神社が短いなっていったりする部分もあったりとかしたのか、
本当に1年中通して今、御祈祷を安山と子育ての神様から中心に、
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でも他にも骨安全だったりとか、商売繁盛家みたいなのがあったりとか、
そういう神様たちもいたので、
途中の段階では御祈祷とかも、
友達のプロダクトデザイナーとかにも入ってもらって、
御祈祷ってデザインしていいんだ、みたいな。
それでかなりプロダクトの業界では、
山田裕君っていう日本のプロダクトシーンでは結構活躍しているというか、
日本の産地とかに入って、衰退している工芸の現場とかに入って、
そこにアドバイスをしたりして再生させたりとか、
そういうこととかもすごい特化しているような人間で、
かなり歴史好きみたいな感じもあったんで、
彼に入ってもらって、一個一個、
僕は全然覚えてないんですけど、歴史的な部分とかもひも解いてくれって、
一個一個それをモチーフにして、
彼のパートナーのデザイナーさんに、
加藤君っていう、エディングポストっていう会社の加藤君っていうのが、
またそれを表現するのが素晴らしい人だったので、
彼がプロダクトに落としてくれたりとか、
やっぱり800年続いているけど、
最初にスタートした人は誰かいるんだなって思ったんですよね。
このプロジェクトを本当にやって。
だから、誰かが800年前に始めたから800年後に残っているものがあって、
置いてある絵巻とか巻物だったり、石碑みたいなものとかも、
何百年か前に誰かが描いたものだし、
そうか、俺らが別に何年前だろう、15年くらい前にスタートを切ったとしても、
そこから100年経てば100年後にはすごい歴史のあるものになるんだと思って。
経代図みたいなものも、
日本画家を東京芸大とかで教えている先生を教えつつ、
アーティストの人を見つけてきてくれて、そのメンバーが。
彼とちょっと未来の経代図みたいなことを書いてみて、
ちょっと古っぽくも書いてもらって、それを堂々と経代に貼ってみて、
これでいいんだ、いいんだっていうか、
めっちゃ不思議な気持ちだったけど、
確かに誰かが始めるしかないんだなと思って。
そういう今後歴史に残るような形で、
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ちょっと未来も描いたような経代図を描いたりとか、
あとは神社のリニューアルみたいな部分で、
新築を建てるっていうものじゃないと思うので、
大事な部分だけは残しながら、
引き算をしながら、ちょっとだけ足し算をするみたいな形で、
歴史的な部分というのをしっかり残した形で再生をしてもらって、
それは建築家の長山裕子さんという、
友達の建築家に頼んでリニューアルをしたりとか、
っていう形で、
経代の中に安山と子育てみたいなキーワードになるところの人たちを集めたりもしたし、
見た目にも、そのハードの部分に対しても、
かなりレベルの高い、あとはプロダクトもそうですし、
っていう形で、いろんな方向に情報発信ができるようになってきて、
そしたら、群馬県の高崎市の山名ってエリアは、
全然街中じゃないんですよね。
高崎駅前は、飲食店とかいっぱいあるんですけど、
そこから2両とかしかない超ローカル電車に乗って、
20分ぐらい走ると山名駅に行くみたいな感じで、
全然交通の便もいいところじゃないんですけど、
山名のエリア、にぎわってるし雰囲気いいねみたいな感じで、
そこにカフェとかが出店したりとか、
人形を作っている会社さんの工房が映ってきたり、
高崎でめっちゃ売れてる漬物屋さんが2号店を出したりとか、
っていう形で、おーみたいな感じで、
本当に神社の周りにやる気のある人たちが集まってきてくれて、
めっちゃこんな風になるんだなっていう感じだったし、
あとはやっぱり神社というビジネスモデルっていうのが、
家賃収入っていうのは今回特別に少し発生しましたけど、
でもほとんどがさっきのお祭禅と御祈祷っていう部分だったので、
その意味であそこは何の神社だっていう部分とか、
あそこはちゃんとそういう、
ちゃんとやってるって言うとあれだけど、
ご利益がありそうな風にブランディングするというか、
情報を発信していくことでこうやって成り立っていくんだなっていうのが、
数年後に今度は東京の菅野のお寺、
松林寺っていうお寺の再生の話とかも起きて、
お寺も作り変えさせてもらったんで、
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お寺のビジネスモデルっていうのは、
団家さんお墓とかなんだなみたいな、
団家さんが定期的に毎年毎年そのお寺を大事にしてくれる感情がないと、
お寺は続かないんだなみたいなこととかを感じさせていただいて、
日本の宗教人こうなってるんだなっていうのをすごい勉強になったプロジェクトでした。
ありがとうございました。