5種類目は「人間が最小単位で心地よく生きていけるコモンズ(共同体)を作る事」。宮城県東松島市の東日本大震災の被災地で始めた1万人が快適に暮らせる場作りと構成要素⑥人についての話
サマリー
このエピソードでは、近藤ナオさんが東松島市のキボッチャスマートエコビレッジプロジェクトについて語り、コミュニティ作りや防災教育の重要性に触れています。また、子どもたちに学びの機会を提供するフリースクールの取り組みも紹介されています。さらに、子どもたちが自分を表現するための多様な活動や環境作りについても言及され、特にキボッチャスマートエコビレッジでの学びの場が子どもと大人の共創として機能している様子が伝えられています。
キボッチャスマートエコビレッジの紹介
こんにちは、近藤ナオです。今日は、近藤ナオという生き物の第77回の話をさせてもらえたらなと思っています。
今は、僕も含めて世界中の人達が釈然として生きていける世の中をつくるために始めた100種類の事っていうのを、5種類目の話を今どんどんさせてもらっています。
5種類目は、人間が最小単位で心地よく生きていけるようなコモンズ、共同体をつくるということで、宮城県の東松島市の伸びるエリアっていう、市役所があるエリアではない2個目のエリアっていうんですかね。
伸びるっていうエリアで、津波がかかってしまったエリアを中心に、プロジェクトの名前としては、希望防災未来のフューチャーで、キボッチャっていう名前で、キボッチャスマートエコビレッジっていうプロジェクト名というか、活動体としてやっています。
そこは、一応数字的には、緊急時にも1万人の人たちが快適に暮らせる避難所みたいなものっていうぐらいの規模感で、いろいろそういうものをつくっています。
キボッチャスマートエコビレッジは、12個の構成要素で構成されていますっていうふうに整理していて、なんでこんな12個とか決めるのかっていうと、
このキボッチャスマートエコビレッジの1万人が快適に暮らせる避難所を、僕らは日本中にできれば100ヶ所、できればもっとですけど、まずは100ヶ所ぐらい作れたらなと思っているので、
そのときに他の地域にノウハウ移転するときに分かりやすいフォーマットになっているほうが、他の人が真似しやすいかなと僕らは思っているので、それをなるべく分かりやすい単語で構成要素として、今のところ12個に整理しています。
少なければ少ないほど分かりやすいかなと思うんですけど、ちょっとこれ以上減らせるのかどうかっていうのがちょっと分からない形で、今キーワードでいうと食、エネルギー、水、住居、移動。
で、今日は人っていうか、人材育成っていうとすごいいやらしい言い方なんですけど、人が快適に暮らしていける上で身につけておいたほうがいい能力だったり、人が持っている個性みたいなこととかやりたいことっていうのを実現できるようなところをサポートするっていう意味で、教育っていうのかな、人っていうのが6個目にあるんですけど、
あとは医療と運営、あとは通信、インターネットですね、あとは外部リソースの調達、調達っていうとでもちょっと強い、まあでも外部リソース、特に人をですね、人をどれだけプロジェクトに集めていくかっていう外部リソースをどんどん集めていきながら形を作っていくので、あとは11個目はイベント文化情勢っていうのがあって、
最後12個目は未利用資源の活用っていう、12個の項目に今のところ整理しています。この中から人間が最小単位で快適に暮らせるコモンズを作る上で、なくてもいいかなっていう要素があれば減らしていきたいなと思ってるんですけど、今のところこの12個までしか減らせなかったので、これを1個ずつ構築していっています。
防災教育の重要性
で、今日は6個目の人っていうふうに僕らが呼んでるところの話をできたらなと思うんですけど、1個は防災教育っていうのを柱に、防災教育っていうのに関しては全ての人がある程度知っておいてくれたらいいかなと思うので、子どもから大人まで興味がある人だったり、1泊2日、2泊3日で防災教育を中心にした研修プログラムっていうのもいろいろ
作っていて、津波がかかってしまったエリアなのでって言い方あるかもしれないですけど、今、絶望から希望へみたいなテーマで、そういう体験をしてもらうようなものだったり、サバイバルキャンプみたいな形でもう少しワクワク感を感じてもらうようなタイトルをつけたりして、
サバイバルキャンプとかだと、実際そこら辺に落ちているものとかペットボトルとかそういうものをつなぎ合わせて、イカダみたいなのを作って、すぐ渡れるところに無人島があるんですけど、その無人島に渡って魚を取ったりとか、ちょっとした罠とかを仕掛けて、そこにタコとかアナゴとかが入ったりするんですけど、そういうものを海の中から恵みをいただいて、
その辺に落ちている木とかを集めて火をつけて、それを調理して、海水だったり水を持っていったりもするので水で調理をして、今そこにあるものだけで食事を確保するみたいなことを体験してもらうような、一泊二日でしっかりとしたそういうツアーもあるんですけど、日帰りとか本当に数時間とかだけだと、
ほふく全身みたいなことを教えたりとか、緊急時に火災があった時とか、新鮮な空気を吸うためにそこにたどり着くのは歩くと命取りなので、ほふく全身でなるべく早く下の方の空気を吸いながら一番きれいな空気の場所にたどり着いたりとか、
あとはそこら辺にあるような、棒みたいなのがそんな簡単にすぐあるからですけど、木の棒とか竹だったりとか、棒と毛布だったりジャンバーみたいなものとかもさっと通せばタンカーが作れたりとか、あとはちょっとしたロープワークみたいなこととかを学んでもらったりして、
最低限そういう緊急時に対応できる能力っていうのを高めてもらいたいなと思っていて、それが快適に…そうですね、本当にこの今木ぼっちゃスマートエコビリッジがある場所がもう1回津波がかかってしまったら1万人が快適に暮らせる場所ではないんですけど、
そういうことがまたあったときに、そこでまず人を救えたりとか自分自身がまず生き延びるってことができれば、すぐ近くにある木ぼっちゃスマートエコビリッジが別のところにあれば、そこに避難することで同じような暮らしができれば、心地よく避難した先でも暮らせるんじゃないかなと思っていて、そういう形で防災力を高めてもらいたいなっていうのは全ての人に体験してもらいたいこととしてやっています。
あとは、子どもじゃなくてもいいんですけど、今はフリースクールみたいなものとかも始めていて、子どもたちに学びの場を、DAO合同会社っていう、これはちょっと次回以降の運営の部分で話をしたいなと思うんですけど、
今、有志で集まって、子どもたちに学びの場をっていうフリースクールみたいなものを、2025年の4月末かな、何日か忘れちゃったけど、会社を登記してそんなものも始めています。
でも、このフリースクールは何かっていうと、何か知識を教えるとか、そういうような場ではなくて、知識を体で、知識なのかな、キバッチャスマートエコビレッジって本当にいろんなタイプの大人たちがデイリーしています。
正直、1個の国を作るっていうと本当にちょっと言い過ぎかもしれないですけど、でも本当に5キロかける5キロぐらいの範囲の中で1万人が暮らせるようなもの。しかも、外から何も供給されなかったとしても生きていける場所を作るっていう、1個本当に国みたいなものを作ろうとすると、かなり多様なスキルを持った人たちが関わって、
少しずつ家を作ったり、そういう食事を作ったりとか、食料を作ったりもそうだし、食事自体の部分とかを作ったりとか、大工的なこと、家を作るに近いですけど、いろいろなことを、あとは工法的なこととか、デザイナーだったりいろんな分野の人たちがデイリーするので、子どもたちに学びの場をっていうフリースクールはどういうことをやってるかっていうと、
毎朝9時とかに行ける人はその日、ひぼっちゃスマートエコビレッジに、リアルに東松島の伸びるってエリアにいる人はなるべく9時に1回集まろうみたいな形で、朝礼的な感じじゃないですけど、集まって顔合わせるようにしてるので、そこでみんな集まって、子どもも集まって、
今日それぞれの人たちがだいたい今日どんな活動をするみたいな話を、そこでもシェアされるんですけど、そこで、もちろん今日は1人で自分の活動をしたいっていう人とかは全然アリだし、勉強したいみたいな人も全然アリだし、でも今日はなんとかさんがやるウッドデッキを作る仕事に一緒に手伝いたいみたいな形になると、
その人と一緒に、別に朝から夜までずっと一緒にやらなくていいんですけど、午前中だけでも一緒に活動し、その人の隣でその人がやってる技術を見て一緒にウッドデッキ作ったりとか、正直もう年齢が10歳ぐらいになってくれば、もう3日4日一緒に作業すれば、
子どもの表現力を育む
一度もそういう作業をやったことがない20代30代の人たちよりも技術的に全然できるようになるんですよね。そうやっていろんな職業のスキルを持った大人たちと共に過ごすことによって、自分の興味があるものとか自分を表現する手段とか、
やりたいことがあったとき、何て言うんですかね、ニュアンスが難しいんだけど、自分の興味があることを探求するときに何か表現する手段がないと、なかなか深く書かれないと僕は思っていて、僕は保育園作ったときに、イタリアのレジュエミリアっていうところのモデルを参考にしたとき、彼らはそれを100の言葉って言ってたんですよね。
そういう、なるべく早いうちに100種類ぐらいの表現とかに出会う機会を作ることで、自分に合った表現手段みたいなものが1個でも見つかれば、それを使って世界と関わっていけるっていうので、そういう大工的なことでもいいし料理するでもいいし、歌うとか踊るとかでもいいし、本当に何でもいいと思って、その土を使ってそれを何かの造形にするサンドアートみたいなもので、
表現するとか、そういう形で子どもたちが、これは子どもに限定してるわけじゃないので、大人も一緒に活動することでスキルを覚えていくんですが、一応形としては表に打ち出すときには子どもたちに学びの場をっていうフリースクールのような場所ですっていうふうに言っていて、活動をしています。
この活動は年齢制限と、ちょっと言い方が難しいんですけど、子どもだけでも参加できるような仕組みにもなっていて、これは完璧に定義付けてないですけど、僕は入試が生え変わった人以上の年齢だったら1人で参加していいよっていうふうに僕は言っていて、
入試って何なのあれって僕はずっと思ってて、必要ないじゃんと思ってるんですけど、でもやっぱり入試というものがあって、あれが生え変わるには何かあれが一個のきっかけなんじゃないかっていうふうに僕は思ってて、それが大体7歳、8歳、9歳、10歳ぐらいで入試が生え変わる人が多いかなと思ってるんですけど、
なので、あれが生え変わればもう僕らと同じ普通の人間になるっていう感覚があるので、入試が生え変わった人たち以上であれば参加OKですよっていう形で、かつ例えば東京とかで不登校になっちゃってる子とかがいて、
でも子供、教育とかの教育移住とかっていう形で家族全員で中野とか何かどっかに引っ越したりする家族とかいますけど、その家族全員で引っ越すっていうのも重たいし、もっと気軽に子供だけ興味がある学びの場に参加できないのかなって僕は思っていて、
今、キボッチャスマートエコビレッジだと、緊急時には今のところ300人分ですけど泊まれる場所があって、平常時は宿泊施設としてホテルみたいな形で営業をしてるので、常時誰かいるんですよね。
誰もいないことはないので、そこに子供が一人でもいいので来て、そこで暮らして、毎日キボッチャの子供たちに学びの場を、DAO合同会社が提供するフリースクールみたいなのに参加して、逆にお父さんお母さんとかが子供に会いたければ毎週週末とか、
平日は東京で普通に仕事してて、2週間に1回とか週末だけ日居住みたいな形で東松島に戻ってきて、子供に会いに来てみたいな形で、子供だけでも参加できるっていうところにチャレンジというか、もうやり始めています。
7月、8月は夏休みだっていうのもあった部分もあるので、結構子供たちの参加が多かったですね。
一番低年齢だと名古屋から8歳の子供が一人で1ヶ月ぐらい一人で来て、その子は名古屋から一人で新幹線乗り継いで仙台まで、名古屋から東京駅、東京から仙台、仙台から伸びる駅っていうのを一人で乗り換えてやってきて、一人で帰っていたって感じなんですけど、
それぐらいかなり自立してる子かなっていう感じがするんですけど、そういう子も一人で来てたりとか、中学校1年生か2年生の女の子も10日間ぐらいこの間8月は来てましたし、
そういう形で、僕的には別に正直5歳より上だったら一人でも大丈夫って言いたいんですけど、結構オフィシャルにいろんな人たちを巻き込んでやっていくので、入試が早変わったぐらいの僕らと同じような人間になった人っていうぐらいの定義にしているので、
自分らしく生きていくってちょっとあんまり好きな表現ではないですけど、でも自分が生きてみたいように生きていくために、そういう自分を表現するようなものが手に入るような環境みたいなのを取り入れていきたいと思います。
キボッチャスマートエコビレッジの活動
次回は7個目の構成要素、医療に関して話をできればなと思ってます。また次回に。
16:48
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