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2025-04-25 16:25

#55「僕も含めて世界中の人達が釈然として生きていける世の中をつくるために始めた100種類の事③-⑥」

3種類目は「教育の場に選択肢を作る事」。食について向き合う話と日常に対話の機会を創る話

サマリー

近藤ナオさんが100種類のプロジェクトの一環として、教育の選択肢を広げる取り組みについて話しています。特に、佐賀市立の中高一貫校における食堂の改革や、地元の生産者との連携強化に焦点を当てています。日本の学校の廊下をより魅力的にするために、多様な家具を集め、対話の機会を増やす取り組みが紹介されています。このプロジェクトは、地域の協力を得て、学校がより快適な場所になるよう工夫されています。

教育における選択肢の拡充
こんにちは、近藤ナオです。今日は近藤ナオという生き物の第55回の話をさせてもらえたらなと思っています。
今回は前回に引き続き、僕も含めて世界中の人達が釈然として生きていける世の中をつくるために始めた100種類の事の、
100種類は始めてないんですけど、その3個目の話、教育の場に選択肢をつくるっていうのについて話をしています。
そうですね、今、佐賀市立の中高一貫校を舞台に、日本にはまだまだあんまりないような教育のスタイルっていうのをつくってきていて、
そのキーワードが、自立・自創・相互承認・創造っていうキーワードで、学校の教育の現場だったりとか、
学校に付随するようなトイレだったりとか学生寮とか食堂みたいなものとか、全てにおいてそういうキーワードで、
それぞれどんな場所でも学びの機会っていうのがあるので、その授業中以外の部分に関しても非常に大事にいろんな場をつくってきています。
前回、学生寮っていうものを捉え直してダイアログハウスって名前で、対話を中心にした寮にしたっていう話をしたんですけど、
例えば食堂とかも、食堂はすごいすごいリニューアルしたというか、そうですね、それもリニューアルしたのかもしれないですけど、
もともと入ってた業者さんとかは、佐賀とかってすごい佐賀平野が広がってて、お米作ったりとかかなり米どころとかでもあるのに、
お米ですら1個の業者さんから、1個の業者を通して全ての食材をそこに発注して買ってるみたいなこととかをやってて、
すぐ周りにそれなりの量の米作ってる農家さんなんていっぱいいるのに、それすらしてないみたいな状況で、
1年中同じ素材が提供されちゃってるっていう、シュンっていう考え方みたいなものも全然、
メニュー開発するのも多分めんどくさいみたいな感じで、全然そんな状況で運営してるっていうような食堂でした。
やっぱり食ってすごい人の体を作っていく上ではすごい大事なことなので、食堂もリニューアルしようということで、
1年半ぐらい前かな、年度ごとしか変えづらいものと、年度ごととか関係なく変えていけるものがあったので、
食堂に関しては今年度じゃなくて昨年度の途中ぐらいからリニューアルっていうのを準備を進めてきました。
食堂に関しては簡単に言えば、生産者の顔が見えるっていう食育的な観点に将来ひも付けていくためにも、
なるべく近くの生産者たちの方々から、かつできればこだわりを持って、
いろんなものを作りというか、食材作りとかだったり、そういうことをしている人たちを探して、
全部細かく細かく取引をしすぎると、京都の料亭みたいなやり方になっていっちゃって、
すごい高額な、1個ずつ別に仕入れてもいいんですけど、それをいちいち小規模生産者と全部やり取りすると、
そこのコミュニケーションのコストとか運送コストとかがすごい測り知れなくなるので、
僕、友達がちょうど1年前かな、京都に料亭をオープンするということで、経営者としてオープンしたときに、
初めて食材仕入れの多さの話を聞いて、確かに京都とかのちゃんとした料亭とかになってくると、
もう平気で50社とか60社とか取引して、超こだわりの食材を、料理人じゃなくて、シェフって言わないよね、なんか忘れちゃったけど、
その人たちがちゃんと生産者1人1人に会って現場を見て、そこまで理解した上でどの食材を取り扱うかっていうのを考えてるから、
あんなに1個1個ちゃんと語れるんだと思って、それは確かに取引先の数半端なくなるなと思って。
なので、理想の理想はそれぐらいの取引をちゃんとやってきたらいいですけど、なかなか最初からは難しいと思うので、
主要になってくるお米だったりとか、魚系はここのこだわりのある魚屋さんみたいなところで、そこがちゃんと直接地場の漁師さんとつながって、
漁協みたいなところか仕入れてるようなところとつながりを持ってったりとか、主要なトマトとかだったりとかぐらいから、
少いずつ地元の取引先を見つけていくっていうか、見つけて動き出していて、メニュー開発とかも一気に全部変えると、
もともとそこで働いてた方々っていうのは、今回食堂に関してはコンセプトを理解してもらえれば、そのまま続けていただけたらなと思っていたので、
リニューアルに関しては、近くの福岡のほうで、こだわった、ざっくり言うとちゃんとこだわった食事を提供するレストランと、
自然派ワインとかのお店をやられてるオーナー兼シェフの方がすごい共感してくれて、その人が監修じゃないけど、その人がプロデューサーというかみたいな形になって、
メニュー開発をしたり、商品の知り先を探したりとかしながら、食堂に関してはリニューアルをどんどんしていってます。
学生寮の寮の子たちは朝ご飯と夜ご飯をそこで食べて、前学年は、昼ご飯はお金がかかるんで、お金が払える人は食堂で食べる人もいますし、
お弁当の人もいますし、各自自由なんですけど、昼に関しては全生徒が食べる機会があるというような状況です。
なのでリニューアルがしやすいものから順番にやっていって、学生寮の朝ご飯に関してはすべてメニューが変更できたし、
あとはお昼ご飯に関しては、5品目、6品目ぐらいだったかな、今のところ、新メニューが登場して、
若い子たちなのでご飯とかのボリュームはかなり食べるので、結構ボリューム満点だったりするんで、
たまに僕とかが見学者とか連れてって食べると、みんなつい食べ残しちゃうっていうぐらい量が多かったりもするんですけど、
そんな形でお昼に関しても少しずつリニューアルを進めています。
そういうリニューアルも一気にメニュー変えちゃうと、働いてくれてる方も結構年配の方も多くて、
一気にメニュー変わると混乱しすぎちゃうっていう、年配だからというわけじゃなくて、
若い方だとか、僕らでも急にメニューがゴロッと変わったら、さすがにそれはついていけなくなっちゃうなっていうのも思うので、
少しずつメニュー改革を進めたりもしてます。
この食堂にある意味付随する部分として、やっぱり食って人間を作る上ですごい大事だなと思っているので、
アクティブポイント制度
一個取り入れたアクティブポイント制度っていうものを作ったんですけど、
若い頃、僕もそうだったかな。
例えば自分が買いたいものとかのためにお金を使いすぎちゃったりとかすると、
我慢すればなんとかなる部分として食事の部分をすごい妥協したりとかし始める。
僕がそうだったか忘れちゃったんだけど、でも確かにそういうことをしてた人はいたなと思って。
なので、お金がなくてもちゃんと心と体と頭にも優しい満足する食堂みたいなふうに、
またちょっとニックネームじゃないですけど、僕はそうやって呼んでるんですけど、
そこの食事を食べれるように学校関係で大人の人たちがみんなにこれ手伝ってくれるとめっちゃ嬉しいみたいなことを活動を提供して、
この活動を手伝ってくれると1時間につき1個アクティブポイントコインだったかな、コインみたいなのがもらえるようにしていて、
それを使って、例えばダイアログハウスの目の前にファイアピットを作ったときも、
あのときは4人か5人の生徒たちが4、5時間働いてくれたので1人4枚か5枚ぐらいコインをゲットしたんですけど、
例えば学生寮とかの廊下の部分のリニューアルのペンキ塗りとかっていうのも面積がめちゃくちゃ広いので、プロに頼むとすごいお金がかかるんですけど、
でも正直学生たちでもある程度のクオリティが出せるので、ペンキ塗りは多分2、30人の人たちが何回も手伝ってくれて、
女子寮も男子寮も廊下部分がすごいいい感じになってるんですけど、
そういう作業をしてもらうとコインがゲットできて、そのコインが1個あると食堂の中の食べ物は何でもゲットできるみたいな形で運用をしてます。
これも制度としてはあるんですけど、アクティブポイントコインを使う状況を作るって結構それはそれで関わる大人にも1個の仕事が増えていっちゃうので、
なかなかバンバンそういう機会が提供できてるわけではないんですけど、そういう仕組みも作って、
自立自操の観点じゃないですけど、主体的に関わりながら自分で考えて、食事に関しても食べるものを考えて生きてくれるといいなと思ってそんなこともやっています。
魅力的な学校の廊下を作る
あとは相互承認の機会に近いのかな、あとあれもやりましたね、学校の廊下にいろんな椅子とテーブルをいっぱいいっぱい置いたっていうのもやっていて、
日本の廊下って本当に殺風景で、廊下に荷物入れるロッカーだけがジョンジョンジョンって置いてあったりするぐらいしかなくて、廊下にいるともうただただ立ち話しするぐらいしかないみたいな感じになっちゃいますけど、
ホントオランダとか他の学校行くと廊下の部分にいろんなタイプの椅子があってソファーがあったり、普通のテーブルがあったり、バーカウンターみたいなのがあったりとか、ちょっと一人で集中して外でなんかチャチャッと物書いたりとか勉強したりっていうのに使ってる人もいるし、
ちょっとソファーのところでリラックスしてお茶飲みながら本読んでる人たちとか、いろいろ一人で作業する人もいるし、ちょっとした会話するときにただ立ってしすぎると疲れちゃったりとか早めに話が終わっちゃうけど、もし2人で座って話せたら結構じっくり話せる、でも別に廊下でもいいしみたいな形で、
そういう機会があることによって対話する機会っていうのはより増えていくんだろうなと思うし、そういうことを増やしていくためにオランダとか学校見学とか行っててもこういう空間があってこんなふうに使われてますよって話は聞くので、それめっちゃいいなと思って、でも簡単に買おうとすると学校としてまた備品買うために予算確保しなきゃいけないみたいになっていくんですけど、
そこで僕らが考えたのは、佐賀周辺の仲間たちっていうのが僕も知り合い結構いますし、僕の友達で九州のハブみたいになってるすごいのがいて、その人が実は両母さんもやってくれてるんですけど、この人はほんと九州中にいろんな仲間がいて、
彼が佐賀の学校まで家具を運んでこなきゃいけないので、なるべく近場の人たちに声をかけまくって、家とか事務所とかお店で余ってるテーブルとか椅子とかソファーとか何でもいいんだけど、1個でもいいから寄付してくれないみたいな感じでいろんなところに声をかけまくってくれて、僕もオランダとか行ってても家具とかが全部バラバラなんですよね。
日本って家具全部一緒のことが事務所、会社だったり学校でも本当多いですけど、職員室の椅子とかもみんなバラバラで、先生がそれぞれが自分の体に合って座りやすい椅子っていうのを自分で選んでもってくる。
そのほうがずっと自分の席だから座ってる時間が長い場所のものは自分に合わせて自分で考えたほうがいいと思うんですけど、そういう機会も日本って向こうが用意したものが提供される機会があるので、そういうことも考えたことはないのかもしれないんですけど、僕は今回学生寮のダイログハウスの中の家具とかも本当バラバラにしてるんですけど、
今回廊下で集めるのも寄付に頼ることによって全部もうバラバラにしかならない。そんな今回200個ぐらいのテーブルとか椅子とかソファーとかを集めまくったんですけど、そうすると多分100種類以上の椅子として100種類以上はないかもしれないですけど、70種類80種類の椅子がいろんなところに置かれてて、それを座るっていうのもすごい大事な体験の機会。
こういう椅子ってこんな座り感触なんだみたいな何気にこの椅子華奢に見えるけど自分の体にはすごいフィットして華奢だからこそ椅子動かすときにすごい楽に動くんだなとか含めて何でもいいんですけど、当たり前だけど椅子1個がこんなに違いがあるっていうことを考える機会にもなってほしいなと思っていて、そういう態度っていうんですかね。
いろんなところで僕ら学校を作っていくフォー側の人間もいつもいつも考え続けて、自分にできることとか自分のやりたいこととかこんな風になったらいいなってことを考え続け、それを実行するにはどうしたらいいか。
どうしてもお金がかかることっていうのはやっぱり意思決定をしなきゃいけない理事会みたいなのも含めてってなってくるので、僕は何かを実行するときどうしたらお金をほぼかけずにやっていけるのかみたいなのを結構考える癖っていうのはすごいあるので、
ボランティアで協力人として動いてもらったりだったりお金を寄付してもらったり、椅子とかそういうものを寄付寄贈してもらったりとかっていうのって、実はちゃんとコンセプトを伝えれば関わってくれる人たちっていうのは世の中にいっぱいいると思っているので、
結構僕は何かやるときにまずそういうお金とかではなく、関わりたいと思う人を探して一緒に僕のやりたいことを実行することを共感してもらって一緒にやってもらうみたいなやり方はすごく大事にしてやっています。
こんな感じで、3個目として教育の場に選択肢を作るっていう話は、いろんな方面から話ができた気がするので、次回は4個目の話に移れたらなと思っています。ではまた。
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