この番組、心の素味は、様々な文化や日常の気づきをヒントに考え続けることで、言葉の記憶装置を目指す教養バラエティ番組です。私、シャークくんです。
はい、そして私はてらだです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回は、星野源さんの新作『Gen』について話していきたいなと思っております。
はい。
6年半ぶりのフルアルバムということで。
うーん、そんな空いてたんやって感じではあるけど。
うーん、まああの、EPとかさ、シングルはずっと出続けてたやんか正直。
そうね。
で、まあ言ったらこの6年半って、まあ前回の『POP VIRUS』が2018に出てるんやけど、満を持してアルバムを作るんだって。
そういったところで語る音楽があるんだみたいなことを、日本で誰がやるんかって言ったらやっぱ結局星野源だったんだなっていう。
いやーすごいよね。なんかそういうさ、プレッシャーをずっと背負い続けてちゃんと結果出してるのがほんとバケモンやなと思いますね。
バケモン。
うん。
YELLOW DANCERが2015年だから、もう10年ですよ。今回ね。
そうなんや。
だからこの10年間ずっとトップで、全部やり続けて、でまあ進化して、本人の立ち位置も変わって、完全にお茶の間にも浸透してさ、っていう10年間だったわけよ。
そうね。いやー結構YELLOW DANCERの時の星野源のイメージから言うと、世間から見られ方みたいなのはほんとになんかこう、成人のように扱われるようになっちゃったっていう側面もあるよね。
それはほんとあるね。
うん。
もう、それがなんかほんとに窮屈そうだし、かわいそうだなーっていろんなね、今回のまあ思うことでもあるんやけど、ほんとに。
今回はもう本当にこのGENというアルバムについて、この音楽についてどう受け止めてきたか、まあその中では星野源さんがどういう人っていう感じを俺は見てたかとか、こういうところがいいなって思うとか、いうことを話すってことにもなると思うんだけど。
はいはい。
まあはっきり言って名番ですよ、どう考えても。
うん。
で、えっともうなんか正直、音楽的な、だからこういうアーティストが参加しててとか、こういうビートがあってとか、まあ今の音楽というもののトレンドにも乗ってて、でその参加してるアーティストの話とか、そういうのってもう全部ね、星野源側からも最高の形でも出ちゃってんだよね。
説明されてるってこと?
そうそう、説明されてる。
へー。
で、今SpotifyでLiner Voiceっていうのを始めてて。
はいはい。
ライナーノーツの代わりだねっていうのを、あの高橋よしあきさん、ジェンス相談踊るとかの音楽とか、まあもともとブラストの編集の人だったりするから、まあ言ったら宇多丸さんクルーですよ、のライターの方、ブラックミュージック、ポップミュージック、まあ何でも、今そういうの語れる一番の人だと思うけど、が聞き手でどういう曲でどういう感じでっていうのは全部もう出してくれてんのね、本人の言葉で。
へー。
で、それ聞いちゃえばそういうのは大体わかるので、ぜひともまずはLiner Voice聞いていただいたらなと思いますし。
なるほど、ちょっと僕も聞いてみます、聞いてなかったので。
で、まあより深く星野源自身がどう思ってるのかとか、高橋さんがよりどんなこと書いてんのかっていうのを知りたい人は、あのYELLOW MAGAZINEっていう、まあ言ったらファンクラブのサイトみたいなのを星野源がやってんのね。
はあはあ。
で、これある程度1年まとまったらYELLOW MAGAZINEインシューっていうようになって、紙の本で出たりもするんだけど、ウェブでファンクラブ入ったら誰でも読めるんで。
で、結構深いこととか、え、この人と対談してんのとか。
へー。
ちょっと気になる人はYELLOW MAGAZINE入って、過去記事とか読んでも、まあすごい充実してるし、もうそこ見ちゃえばもうほとんど、基本的には言うことないねっていう感じはするかな。
じゃあ結構ちゃんと開示してる人なんですね、いろいろとね。
いやそうそうそう。で、その辺も、だからコントロールしてるのよ。もうだからそういうのを完全なオープンの場でやる。
まあある程度はさ、今回のそのLiner Voiceっていうのとかは誰でも聞けるし、特集してくれてる人に任せてる部分もあるけど、自分からちゃんと濃い話を届く場所っていうのは、いろんなメディアでガーってやるんじゃなくて、
もう自分のファンクラブのところで濃い目にやってますみたいな。気になる人はそこで。っていうとこまでもう確立できちゃってるんだよね、今。
へー。そうか。
いやなんかさ、紅白の時の対応とかも思ったけどさ、星野源自身もそうやし、星野源のスタッフもめっちゃ多分有能なやろって感じしますね。
と思うね。
うん。
初めに紹介しちゃうとそういうの見ればより楽しめるし、だから僕がこの人はどういう人でどうのこうのっていうよりは、もうそれで全然まとまってるんで、ちょっと気になる人はまずそういうのにアクセスしてみるのがいいんじゃないかなっていうのは思うかな。
うん。
で、今回全16曲55分です。まあ本当に全部聴いてほしい限界っていうのがこの辺になるんかなっていう感じなんかな。1時間切る。
なるほどね。
えーっと、YELLOW DANCER、『POP VIRUS』とかはシングルが3曲ずつ入ってたりしたんやけど、今回もう6年半空いてるから、もうシングル7曲入ってます。
すごいっすね。
でも、なんかアルバムのトーンみたいなのは、しっかりアルバムとしての音楽になってるっていうのも、結構離れ技だと思うな、このバランス。
うーん、そうですね。めちゃめちゃいろんな曲調やのに、アルバム通して聴いたらまとまりがいいっていうのが、
いやほんとそうね。
すごかったし、まあやっぱそうね。最初1、2曲の流れから雰囲気変わってこう、3、4、5ぐらいまで来てみたいな、そのなんていうんだろうな、なんでここがスムーズに繋がってるんやろ。だってシングルやからさ。
うーん、そうね。
うーん、どういう作り方をしたんやろうなっていうのがすごい気になりましたね。
うーん、そこは本当にアルバムとしての完成度って、どういうふうに意識して作ったんかわからへんけど、まあ名盤ってそうやんか大体。
うーん、そうね。
だから、名盤作るぞっていう気がいい。本人は作ってった曲を集めて、それが形になって、いい感じに咲いたやつを集めたみたいな言葉でおっしゃってたりしたけど、
はい。
名盤にするぞっつって名盤作って。で、僕らもいやもう最高みたいな感じで聴けるっていう、すごいバランスの作品。
1曲シングルのCubeって、映画のCubeのリメイクの曲だけ入ってないんだけど、今回だと、前半の曲かな、マットホープとかGlitchとかあの辺の感じの曲っぽくて、
曲のほうが完成度高いから、うーんにしたんかなって感じするんかな。
多分前半の1,2と4が最近の星野源がやってることなんやろうなって感じがめちゃくちゃしたんですよね。しかもこのアルバムで初めて出た新しいスタイルって感じやったし。
そうそうね。から、CubeはCubeでいい曲だと僕は思うんだけど、そっちが勝ったのかなっていう感じで入ってないって感じなのかなっていう想像ですね、僕からすると。
そうですね。でもなんか僕思ったのは、それこそYELLOW DANCERとかポップウィルスとかそこら辺を聴いてた、ポップミュージックとしてのすごく星野源を聴いてた人らが、結構ほんまドラムベースみたいなガチャガチャガチャってルイスコールで鳴ってるのを聴いたときに、どこまでいい曲やと思うんやろうなっていうのはちょっと気になった。
確かにな。結構すごいとこまで来ちゃったなっていう感じではあると思うかな。でもちょっとすごいよね、本当にビートが。
そこに繋げるために、この1曲目の想像があるんかなっていうのがすごくあって。で、この想像は割とさ、こう、ごちゃごちゃってしてるけど、やっぱそのゲームっぽさみたいなものが、そこ1個噛んでるからみんな聴けるんですよね、たぶん。
で、そこから2番目のMad Hopeとかに入って、Glitchとかその辺りに行くっていうのが、なんかこうちゃんと階段を用意してくれてる感じ。
そうねー。
だからこれ1曲目Glitchとかやったら流石にあれやけど。
ちょっとね、その辺も素晴らしいよね、本当にね。
だからこの曲の流れがね、ほんと1から4番目をスムーズに聴かせるための設計がほんと素晴らしいなと思う、アルバムとして。
すごいよねー、本当に。やっぱ名番って結局1から4で決まんのよ。
まあそうね、うん。
基本は、もう1から4で勝負は9割ぐらいついちゃうと思うのね。
うん。
1発目から聴きたいかってことやからさ。
そうね、確かに。
うん、だからそこは狙われたと思うし、実際成功してるっていうところで。
あーすげーなー。
そうねー。いやでもなんか1曲目聴いて、僕、世代ぐらいからするとちょっとなんかヒャダインっぽさみたいなのもあるんですよね。
あるね。
うん。
まあこういかにもDAWっていう感じの、で曲調くるくる変わる感じっていうのが、だからなんか懐かしさもあるっていうので、決して馴染みにくいわけじゃないんですよね。
そうそうそう。で、まあ今回クレジットがね、めっちゃされてるんですけど、まあ狂ってるよ、クレジット。
すごいっすね、いや台本に書いてありますけど。
うん、その、で今回なってるシンササイザーの音は全て実機らしいんですよ。
えー、あ、そうなんや。
で、だから実際定番のDX7とかProphet-5とかを使って星野源が打ち込んだやつとか、最近の実践的な相方になってるmabanuaさんと一緒の作業でやってるところもあったりとか、
まあ参加ミュージシャンの人がやってるっていうのもあるんだけど、でもそのほぼほぼ全てのシンササイザーを星野源がクレジットされてるから、
自分で実機で弾いて、うーんやってるっていうところも含めて、いやもうすごいってそんなの、みたいな。
それって音楽的な歴史で言ったらさ、まあやっぱりイエローマジックオーケストラがさ、
すご腕のベーシスト、すご腕のドラマー、すご腕の鍵盤弾きだった坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏がさ、もういきなりそっちに行くみたいなさ。
めっちゃ弾けるのにシンササイザーにみんなで行ってやるみたいなっていうのがすごいみたいなのがあるんだけど、
まあそれ言ったらmabanuaさんとタッグではあると思うけど、星野源も今回の『Gen』のところでそれに挑戦して、
完全にモノにしちゃってるっていうところも含めてすごいね。
確かにね、そうか。僕あんまりこれまでのアルバムの体制とかは全然見てないんですけど、
急にこんないろんな人が関わって、楽器もこのシンセとかも実機でやってっていう感じなんですかね。
例えば今回の「創造」とか「不思議」ぐらいからDAWで作って、シンササイザーもいろいろ触ってみたいなのが始まったみたいで。
で、『POP VIRUS』まで全部一人でプロデュースだからね。
全曲自分全部一人で、セルブプロデュース。
で、EPの『Same Thing』で初めてSUPERORGANISMとかPUNPEEとかとフューチャリングで一緒にやるみたいなのが出だして、
で、mabanuaさんとの出会いがあり、そこでソングライティングとかアレンジとかも一緒にやるようになったみたいな感じなのかな。
本当に自分でやってきたのがちょっと外でアクセスするようになって、
で、実際その今のアメリカとかのトップミュージシャンとも一緒にやるよっていうのが今回でもあるっていう。
うーん、なるほどね。そうか。じゃあ本当に変わったんですね、アーティストとしての体制が。
そうそうそう。そういうのって、昔で言ったらさ、バンドやってた人が一人でメンフィス行くとか、
なんか全く実態が捉えられないなっていう感じがするんですよ。僕の中で星野源。
ああ、まあ全部好きだし全部やりたいんだろうね。
まあでもなんかその辺が、お笑いとかってめっちゃ露悪的なセンスみたいなのも星野源は持っていて。
そうですね。
で、その辺がちょっと世間とのズレみたいな、本人が思ってる以上にやりたいことと求められてる想像みたいなのが肥大しすぎて。
まあその辺が完全にズレてきちゃってるっていうのが、なんかいろいろ今回の歌ってることのモードとか、しんどさにもたぶんすごいつながってるんだろうなっていうのは、
みんな指摘するとこだろうし、僕もそう思うし。
そうですね。だから初期のギター1本でやったりして、ライフとかのコント出てた頃の星野源のイメージとはちょっと全然違ってきたなと。
違ってくる?
でもたぶんチャンネルとしてそれを捨ててないから、別にそういうこともちょっとやりたい部分あるなっていうのは残してあると思うんだよな。
もちろんそれはそうなんでしょうね。
で、今回の広告にしてもそういった部分だと思うし、なんかそういうコント出たりとか、ちょっとバラエティ出たりで喋ったりする時とかもまあちょっとそういう部分があるんだけど、
全然もうそこに見合ってる人じゃなくなってるっていうことがすごいしんどいっていう感じで。
俺は一番そのNHKの番組、「おげんさんといっしょ」とか見るのがすごい辛くて見れないよね。
なるほどね。
本人がやりたいのはわかるし、別にそれを見ててしんどさを感じてるのは勝手に僕なんやけど、
一番僕が小源さんと一緒とか見てて思ってるのは、エリオット・スミスのミス・ミザリー、グッドウィル・ハンティングの曲で馬鹿売れしたエリオット・スミスが、
オスカーで白い真っ白のスーツ着させられて歌ってるっていう映像があるんやけど、それが世界一居心地悪そうなミュージシャンの像のトップなのね。
みんな調べてほしい。エリオット・スミス、オスカーって調べたらもう本当に居心地悪そうで。
へー、その映像は知らんかった。
みんな見てほしいんやけど、それに一番近いのが小源さんと一緒とか、この間のあちこち踊り出てる時の星野源とか見ると、
あの時のエリオット・スミスみたいなっていう、
なるほどね。
しんどさがある。
だから俺は、そういうちょっとした可愛いお兄さんみたいな感じの星野源さんを最近見るのはしんどいなって勝手に思っちゃってたっていう部分もあるかな。
いやー、そうなんよな。こんなにも乖離していってしまってるんやなっていう。
そうね。
すごく感じたし。だから星野源がインタビューとかでさ、もうずっと地獄にいるようなっていう。
うん、言ってるよね。
なんか周りからずっと嫌われてみたいな感覚になるのは、なんかすごくよくわかる。
まあ僕がわかったら意味わかんないかもしんないけど。
まあそうなるよねってこんだけ乖離しちゃったら。
そうそう。だからまあその辺の、なんかバラバラになっちゃう感覚みたいなのも、すごくこの音楽にめっちゃすごいビート作っちゃうみたいなのも、なんかそういうとこもやっぱ、僕はやっぱ関係すると思うし。
まあちょっと今回散文的だったり、まあそうなんだなっていう。その辺もひしひしと使ってるから、名盤だけどめっちゃ痛いっていう感覚も同時にあるっていう。
なるほど。
なんかさ、この弦聞いてさ、全体的な印象というかさ、なんか想起するものとか、想起する音楽とか、なんかそういうのって具体的になんかある?
そうね、なんか僕がすごく感じたことっていうのは、結構後半がほんまになんかすごく懐かしくて、特にあの「Why」とか。
「Why」ね、うん。「光の跡」からタイトルが変わったやつ。
なんかこれは、なんかちっちゃい頃に親が運転する車の中で聞いてたような、なんか架空の記憶が思い出すぐらい、なんか懐かしい音色やったなっていう。
はいはいはいはい。
音色が全体的にやっぱ懐かしいな。電子ピアノとかにもともと付いてるエレピとかの、初期のエレピとかですよね。
まあそうね、いわゆる定番シンセの実機の音がほんまに鳴ってるからね。
そうそう。まあそれの実機ではあるんですけど、それが結構随所に使われてたりするから、なんかほんまに僕が生まれたときぐらいの音楽やなっていう感じがしてます。
ああ、なるほどね。なんか結構音色がローファイ感というかがあるっていうことを指摘する人も多いし。
そうですね。そういう雰囲気はすごく感じた印象ですけどね。
うーん、なるほどな。なんか何々っぽいなみたいなのとかは別に特にない。
何々っぽいかー。すいません、あんま出てないかもですね。
なるほどね。俺ね、結構レディオヘッドっぽいなって思ったんだよね。
ああ、レディヘッドっぽいか。
うん。それこそこの新しいビートをやる感じとか、後半とかってなんかちょっとなんかさ、うつきのレディオヘッドっぽいねんな。なんか音色とかも。
ああ、でもなんか1曲そういうやつあったな。何やったっけ?
多分「Sayonara」ちゃうかな。
ああ、「Sayonara」や、「Sayonara」。この曲めっちゃ暗いよね。
まあだから、「KID A」から「The King of Limbs」ぐらいの時のレディオヘッドね。だから一番こう、色々やってる頃。
はいはいはい。確かに。コードもループやったしね、確かこの辺。
そうそう。だってそ「Mad Hope」とかさ、「Glitch」のさ、なんかあのドラムンとかああいうビート感とかってなんかレディオヘッドのさ、新しいアルバム来て、うわ、これ来たーみたいなさ。
ああ、なるほどね。
あのキングオブリムスのさ、デデンデデン...って曲あるやん?
「モーニング・ミスター・マグパリアン」っていう。
あの細かい感じとかさ、もうぽいなーとかさ、思ったら俺けっこうレディオヘッドっぽいなと思ってたんだよね。
最近のレディオヘッドっぽいかもね確かにね。最近でもないのかもはやあれは。
10年代から10年代くらい。 だから新しいビートがまだまだどんどん出てきて、それをロックバンドとしてどう導入するかみたいな。
そうね。最初の方はちょっとフュージョンっぽい感じもあるなぁと思ったし。 うん、あるしね。バカテク、今ジャズっぽい流れ、LAビートの流れとポップス合わせとなんか日本らしくなったっていうのもあってフュージョンっぽく聞こえるみたいな、なんかそういうのもあるのかなぁとかいう感じもするし、
っていうのがすごい思って、なんかあの「Mad Hope」のさ、ほんま3文的に歌詞をこうパンパンパンって言葉を置いていく感じとかも、なんか「KID A」っぽいっつーか。
確かにね、こう乗りながらこう単語をポンって投げる感じで入れていく感じの歌い方めっちゃするしね。 そうそうそう。んで、あの当時「KID A」とかの時にトムヨークとかが盛んに言ってたこと、この音楽はポップレコードだ。
で、意味なんてないっていう。 テーマね。 めちゃめちゃ星野源やな。 っていうので、その辺聞き直したりとかしたら、なんかすげぇしっくりきたの。 それはめちゃめちゃ面白いかもしれないですね。確かに急にレディオヘッドっぽくなってきた。
ちょっとそう思って聞いていただくと、結構面白かったりするんで。 うーん。 し、なんかその「KID A」がポップレコードだっていうのって、どう捉えるかみたいな話あるやん。はいはい。
でも聞いたらそれってめっちゃわかる。確かにいろんなビートミュージックが経過した耳だったら、すごいポップに当時のエレクトロニカとか、言ったらオーテカとか、あの辺の影響をすごいポップに消化してるっていうのがすごくよくわかるんだけど、当時からするとOKコンピューターから急にああいうバチンって電子音楽の音楽になって、やっぱ全然ポップじゃないやろって思うみたいな。
それが同時に存在してる感じみたいなのが、今回の弦の、これはすごいポップスなアルバムだと思うけど、てらだかはじめに言ったような、すげービートアルバムでもあって、なんかその辺の感覚とかも、だから俺の中で一番近いアルバムは「KID A」なんだよ。
あ〜なるほどね。だからまぁここから10年後とかに聞いた時に、めっちゃポップやんってなる可能性はありますね。
可能性は全然ある。あとここでもうこのビートの使い方始まったんだなって多分なるし、一回もうこれで正解出しちゃったら、こういう風に言葉乗せてったら、こういう風にメロディー乗せてったら、このビート乗るのねっていうのになるから、
たしかにね。それは言えてるかもしれない。
そうそうそう。っていうので、本当に日本の音楽作ったのは絶対に星野源。
たしかにね。
で、逃げ恥あって来いやんか。でドドドガーンやん。
そうね。
星野源デースの頃はいいなと思ってたし、これが流行ってくれるんだったら最高みたいな感じで、そのままの流れでポップウィルス出て、言ったらYELLOW DANCER2みたいなアルバムだと思うね、僕はポップウィルスは。
すごかったからさらに。
そうね。
だから、もうポップウィルス出て、もう全部持ってけと。
持ってけ。
持ってけみたいな、そのシンエヴァンゲリオン劇場版派の最後みたいな感じを。行きなさい!行きなさい源君!あなたのその!みたいな感じで。
あーもうね、誰もにもとこめられないですよね。
そうそう。で、星野源が持ってったわけ。で、そしたら持ってって、まあ全部持ってってくれた実際。広げてってくれた。
で、今回源聞いたら、シンエヴァンゲリオン9の世界に来てしまったっていう。
いやーでも、そうそうなんだよ。結局だからさ、YELLOW DANCERとさ、ポップウィルスって誰がどう聞いてもポップなミュージックやったと思うんですけど、ちょっとそこからはやっぱり離れたなっていう。
でもポップはポップなんやけど、なんていうんだろうな。だからさ、ずっと音楽好きの人らが盛り上がってるものばっかり流れてきちゃうんだよ、僕の周りって。このアルバムに対して。
だからそうじゃなくて、ただ星野源いいよね、いい曲書くよね、かっこいいよねっていう人らがどう感じるのかっていうのは。
どうなんだろうな。なんか俺は結構成り立ってんのかなって勝手に思っちゃってるんだけど、むずいと思うかな。
成り立ってると思うし、そういう人らがルイスコールとかのドラム弾くとかサムゲンデルのサックスみたいなのとか聞くのはめっちゃおもろいなと思うし、めちゃめちゃすごい。
なんか星野源の今と立ち位置やがらできることをやってるなっていうこともあるし。
俺がすげえなと思うのは、これが普通ですよって言っちゃってる感じがすごいっていう。別に無理してないやん。
無理したビートじゃないのよ、これ。自分のもんにしてるから。だから、それこそロックバンドとかがなんちゃってレゲエするとかって無理してる可愛さがあったりするやん。
まあそれはそれでね。
なんかエリック・クラプトンがブルースの曲早くやって俺は黒人に勝てないみたいなさ。そういう可愛げとかそういうことってあると思うんやけど、そうじゃないから。
だから、これ別に普通ですよねって言っちゃってるとこがすごいから。だからそういう感じに初めて聞く人とか、別にこのドラムのビートがすげえダカダカダカダカ言ってるけど、
それがドラムベースっていうパターンとは知らずとも、なんか聞いたことあるな。なんかゲーム音楽とかで聞いたことある感じだなみたいな感じに落ちてるっていうバランス感覚。
なんか普通にできちゃってんのが、なんでなんか分からないし。そこが恐ろしいしすごいとこやな。
そうね。結局やっぱり可愛げあるなって思うな。やっぱりそのソウソウとかもさ、すごいゲームのパロディみたいな要素多いじゃないですか。
まあまああるね。
歌詞もそういう小技が効いてるから、効いてられるっていうのも絶対あるしね。
確かにな。
だから面白みがあるから。
サービス感というかね。
そうそう。なんかゲームキューブの起動音なんやなとかさ、天道が花札作ってたから花と札なんやなとかさ、
なんかそういう、あ、これあれやなみたいなのが定期的にやってくるから、なんかこう効いてられるっていうのは僕は絶対あると思うんですよね。
なるほどね。
定期的にやっぱり美味しい部分、置いてあるというかね。
はいはいはいはい。
そうだね。だからこの曲を聴いた時にごちゃついてるなんじゃなくて、なんか拾える部分があるんですよね、多分。
なるほどね。
曲自体はわからなくても情報として拾える部分があるから成り立ってんかなっていうね。
うーん、なるほどね。確かにな。でも想像はそういう感じあるけど、後半はさ、結構置いてっちゃってる部分あるやんか、多分。
あー。
前半だけだよね。その辺のちょっとサービスっぽい感じがあるのって。
そうね。だからさっき言ったそういうちょっとドラムっぽいノリのところ。
どういうだけってことだね。
後半はでも割とポップかなと思ったけど意外とそうでもないんかな。
なんかそういうちょっとサービスっぽい感じはないっていうか。
あー、それはないですね。
ガチンコの音楽だけあるやんか。
なんかでも後半の方がジャケのイメージにめっちゃ近いんですよ。
あ、そうだね。それはそうだね。なんかそういうちょっと怖さみたいなのって。
ポップウィルスの時も、ポップウィルスってやられたって感じだったわけよ。
それもゲインさん、喋られてるからあれやけど、これって川勝雅之さんっていうね。
90年代からのサブカルチャーというのは川勝雅之が作ったものとそうでないものの2つに分かれると。
すごい論ですね、はい。
これ多分でも本当にそうで、言ったらオシャレなサブカル方面のものって、
だいたい川勝雅之さんという編集者であり、ライターが紹介したものっていうのが大きいのね。
スチャダラパーなんか初めのコンテストに出た段階からスチャダラパーが変えるかもしれない。
日本語のラップっていうのを定着させるかもしれないって言ってるぐらいで。
戦犬の銘がすごいですね。
そうそうそう。で、今夜のブギーバックのディレクションとかは川勝さんがやってるんやけど、
あとはフランスとかアメリカの映画とか、ボンカワイとかもそうだし、岡崎京子とか小泉京子とか、
いろいろなんでも正直、岩井俊治とかなんでも紹介してるのは川勝さんで、
川勝さんが紹介しないものが悪趣味系とか格闘技とかプロレスなのね。
サブカルもそっち方面あるやんか。そういうちょっと男方面っぽいサブカルみたいな。
だから、そっちのどっちかに分かれてて。で、川勝さんが、ちょっと火事で2012年に亡くなるんだけど、
最後に、生前最後に推してたのが酒ロックであり、星野源であり、生口成吉だったりするのね。
怖っ。すごいな。
で、言ったら川勝さんが一番最後にこれだって思ったのが星野源であるっていうことは多分事実で、
最後の方の分ちょっとそんなのが多くて、そこのこともでもちゃんとあるのね、星野源って。
うーん、なるほどね。
で、まあ、私個人の話すると、だから俺格闘技とかプロレス行ってんのよ。
ああ、そうなの?そっち側じゃないんや。
いや、だから俺は川勝松行き方面になりたいよ。
でも、やっぱ最後に紹介されてる人とか星野源とかいるからさ。
そら、そらうんじゃん。いや、僕はちょっと男の方面行かなあかんなって思ったのよ。
そういうことなの?そういう気持ちで行ってんの?
いや、ほんまそら絶対。っていうまあまあ意識もあるんやけど。
で、川勝さんがポップ中毒者って自分のことを自称してたのね。
で、それでポップウイルスっていう概念を言ってて、
その、例えば、ホソノさんがYMOでやろうとしたことと、
そのアフリカバンバータがクラフトワークの音楽をファンキーだっつって使ったこととか、
なんかそういうドイツ、アメリカ、日本とかで、
同じようなことを考えてる人が同時に発生するっていう。
70年代後半かな、この時の話だったら。
とか、89年とかでヒップホップの時代になった時に、
ニューヨークと東京で同じドラムブレイクを使ってるDJが同時期に出てくるみたいな。
で、それってそこに交流は別にないんだけど、同時期に同じようなことが起きるみたいな。
で、これっていうのはポップウイルスっていうのがあって、
それが何かしろ伝染していって、同じように感染していった結果、
同じようなものを見つけるみたいなことがあるんじゃないかっていう、
ちょっとした面白い理論なのね。
渋谷系同時多発とか、なんかそういういろんな論を言うみたいな文章が書いてあって、
で、それに一番感染した最後の鬼っ子が星野源であるわけよ。
で、ポップウイルスっていうアルバムが2018年ゴンって出た時に、
ああっ、ええっ、いやいやっ。
それを言うんやっていう、勘するんやっていうのが。
やめてくれよって思いながら、僕は行きなさいっていう。
なるほどね。
全部持っていきなさいって。
お前が最後に言われた人なんやから。
みたいな部分もあって。
なるほどね。それを背負ってるしね。
そうそうそう。
いやあんたが言わなあかんねんみたいな。
なるほどね。
っていうところもあって。
いやいやいやいやっていう気持ちもあるんですよ。
なるほどね。
ああ、そうか。
うーん、そうそうかな。
で、でも、今回はエヴァ級の世界に来ちゃって、
そういう感じ?行きます!みたいな感じ。
でも、ボロボロになった星野源が、
うーん。
しなんかこれはまあちょっともう読み込みすぎなんやけど。
うん。
なんかサビ裏で歌う、手を繋ぎ帰ろうかーっていうのと、手を繋ぎ帰ろうかーってこう。
まあ普通のこの1オクターブ下でも歌っても気持ちいいし、上だと裏なんやけど、これとかってさやっぱこの女性男性とかで歌っても一緒に歌える感じがあるっていうか。
あーなるほどね。
うん。
私つんく脳で考えてるから、あのつんくってそのあややの曲にすごい自分の声仮歌で入れたやつ結構でかく入ってんのね。
それってその一緒に歌えるのよ。
その薄ーく入ってないけど、オクターブ下で歌ってもつんくが歌ってる感じで歌えるから。
はいはい。
なんか気持ちよく歌えるのね、あややの曲を。
あー男性も気持ちよく歌えるようになってるってことね。
うーん。
なんかそういうのをすごい感じるというか。
あーなるほどね。
いやー。
うーん。
それはでも狙ってんじゃない?確かに。
今サビでこう重なり?
うん。
こう言いたいところで重なってる感じが口ずさむ感じが。
手をつなぎ帰ろうかと、手をつなぎ帰ろうかって歌ってもこう、どっち歌ってもすごい気持ちよくて歩きながら歌ってても。
もう素晴らしい曲だなと。
うん、確かにね。
うーん。
こんな良い曲ないです。
スパイファミリーが疑似家族やからあれみそこってハマってるんやさっきの歌詞って普通のフリをしたみたいなところで。
うーん。
秘密を抱えっていうのもまあまあそれぞれ違うっていうので取れるけど。
でもなんかもっと俺の中では浅い量性欲的ななんか秘密みたいな感覚に俺はそういう風に聞こえるのね。
うーん。
そうね。
しかも性欲荒書ゆいさんが出てますから。
まあまあまあそうですよ。
いやーまあね。
まあどうかわかんないですけど。
そうそうそう。
でもなんか星野源って割とその夫婦関係みたいな話を全然オープンに話したりすることもあるから。
あるはあるね。
普通に名前出して言うときもあるしね。
そこはなんかやっぱ影響してる部分ってあるんやろうなと思うよね。
あるしねー。
うん。
わかるわかる。
星野源が性欲読んでないはずがないしね。
うーん。
まあそれはそうね。
絶対読んでない。
読んでないわけないやんあの人は。
うーん。
っていうのもあるし。
特にやっぱこれが言いたいというかことがあるんです。
はい。
今回8コチ踊りとか各社オープンになってるインタビュー、GQとかのインタビューも出られてますけど、
まあ何にも興味がないとか、
まあ意味ないんですよねみたいなことをめっちゃ言ってるんですよね。
言葉として星野源さんが今回のアルバムで話してて。
言ってますね。
ちょっとなんか無気力そうな感じのことを言ってますね。
そうそうそう。
で、これってちょっと星野源とかに何かしらの思いとかを託してる人とか、
なんかこうこういうことを言ってほしいとか、
なんかそういう期待に応えたくないっていう意味でもあったりすると思うんだけど、
何もないです。
音楽だけ楽しんでもらったって何それって思っちゃうみたいな気持ちにもなるもんわかんないけど、
なんかここで指す意味っていうのが何なのかっていう話。
あーはいはい。
で、俺はそのそれって意味あるんっていう言葉に対する意味なんかなと思ってて。
うーん。
なんか人ってよく言うやんか。
それって意味あるんっていうことって。
いう言葉が指してる意味みたいな。
いや意味ないよっていう。
あーなるほどね。
うーん。
なんでも意味見出そうとするっていうか。
そうね。
だからそういうものをさ、たくさん背負っちゃってるもん。
背負わされちゃってるもんね今ね。
うーん。
そうそう。
で、意味あるん意味あるんって言われるし、
で、音楽自体には意味がないよっていうことをまず言いたいっていう部分の方が結構出てるというか。
で、だからそれは思想とか理想とかテーマがないよって言ってるわけではないと思う。
あー。
それがないっていうのは無責任になっちゃうかっていうふうに聞こえるけど、
意味あるんって言われるような、意味自体に対しての意味がないっていうことの反抗というか、
そういうことをまず言ってるっていうことが先にして出てるんだろうなと思うんだよね。
なるほど。
意味を求めすぎること、意味中毒に対する意味ないよっていうアンサーであるっていうことね。
うーん。
そうそうそう。
そういうことはまずないよっていう。
で、これをちょっと今回のモノトーンだし、ちょっと顔もさ、ちょっとフッという感じだから、
なんかこう、先人的な、もう意味を越した後の意味がないことがいいのだって捉える人はもうおると思うし、
そういう批評も出ると思うけど、それは全然違うと思う、僕は。
うーん、なるほどね。
なんかそういうことではないと思うな。
そうそうそう。
だから。
だからそれを本当は汲み取って、違う言葉でちゃんと形容せなあかんのやけど。
うん。
なんかでも、やっぱあちこち踊りとかでもなんかそれがグッと出てて。
うん。
いやもうそれは違うんちゃうみたいな。
わかるけど、それで見られるとか、それで引っ張るのは違うけど、いやなんかもうちょっと一段階汲み取ってやれよって思うんやけどなあ。
はははは。
だから俺はそのもう一回エリオット・スミスの水浸りを白いスーツ着させられて見てる時の映像を見て、いやもうこん時になってるやんみたいな。
あー、なるほどね。
もう出んでいいよって思っちゃうみたいな。
でもまあちゃんと責任がある人だから出るから、うん。
まあなんかあちこち踊りとかの感じはね、もうなんか疲れちゃったんだねみたいな扱いになってたしね。
そうそう。
しー、なんか違うと思うんだよなあそれは。
で、あれ見て納得すんなよ、リスナーも。
ははは。
そうじゃないよって思っちゃう、俺はね。
あー。
まあでもなんかそこに、そこをまた言うことによって拾われる何かがもうめんどくさいっていうのもあるんでしょうし。
そうそう、めんどくさいし、でもまあ伝わる人には伝えられいいっていう感じ。
まあ音楽には全部こもってるから、音楽にまずアクセスするべきなんだっていう。
だからそっち聞いてくださいっていうことなんでしょうね。
うんとも思うけど、まあ今までもさ、夢の外へでもさ、意味の外へ連れてって、そのわからないを認めてこの世は光映す鏡だって。
意味の外へ連れてってとかも歌ってるしさ。
うん。
YELLOW DANCERも時代で。
時代を僕ら乗せて続いてく意味もなくて。
まあずっと意味ないってめっちゃ言ってんねんな。
うん。
意味の外に連れてってとか意味もないとか。
うん。
でももっと言ったら恋にもさ、意味なんかないさ暮らしがあるだけ。
ただ腹を空かせて君の元へ帰るんだっていう、まあ素晴らしいラインもあるし。
うん。
今回その喜劇とかで歌ってるまあ生活、生活が続く。で、なんかあるけど意味はないよっていうことはずっと歌い続けてる人ではあって。
うーん、そうですね。
それは。
そうそう。
確かにめっちゃ星野源はそれはずっと最初期から言ってるなって思ってて。
なんかかなりその意味とかの前にまず生活があるじゃんっていう話は。
うん。
だから働く人らの歌なんか初期、今回聞き直したらめっちゃ歌ってるなっていうのを感じたし。
うーん。
なんか営業とかね。
そこら辺がまあ初期アコギを持ってることってなんか本当にサラリーマン的な感じとか。
うん。
四畳半っぽい感じの匂いだったのが、彼の多分関わる人とか見えてくるもの時代が増えてるから。
まあなんか抗議の愛とかそういったものに接続しちゃってるっていうのがすごい良いっていうね。
うんうんうん。
そこ自体も拡大してるから。
そうですね。
うん。
だからなんかすごくこう映すものがさ、初期はまあすごい拙者やったけどすごい広くなった。
うん。
けどまあ同じことを歌ってるっていう感じなんですね。
そうそうそう。
だからそれ自体が拡大してるから。
またまた拡大してる分多くの人に届くようになって、そこの意味っていうのも真意っていうのもちょっとぼやけてホンってなっちゃってるっていうのが、
彼にとってはすごく難しいことなんでもある。
シュンって思うことでもあるんだろうなみたいな。
うーん。
うーん。
なんかこれってまあ私はその小西あさはるさんっていう人がすごい好きで、
川和正幸小西あさはるこの2人が90年代的なカルチャーの2大巨党と言ってもいいと思うんだけど、
はい。
星野源もそこに影響を受けてないはずはないと思ってて、
うん。
あの吉田健一さんというね方が書いた随筆の長崎という随筆の中に、
戦争に反対する唯一の手段は各自の生活を美しくしてそれに執着することであるっていうラインがありまして、
はい。
このポッドキャストで俺も何回引用したかわかりませんが、
小西さんがこれを2000年に引用してて、まあ2000年っていうのはドジタハステロの後ってことですわ。
はい。
そういうことがあって、この戦争に反対する唯一の手段は各自の生活を美しくしてそれに執着することであるって言われて、
アーティストとかがドジタハステロみたいなのがあったときに、
うん。
俺らがやってる意味あるんかって考えたときに、じゃあそういった一番初めに切られるような、一番役に立たない、生活の一番役に立たない音楽みたいなものに短撃していくんだ。
それを逃さないんだっていうことで、自分たちがやるべき方向を固める、みたいな言葉としてみんながグッと心の中に持った言葉だと思ってて。
うん。
だからなんか文化というものの弱さでもありとうとさ、だから本当に意味がないよね。
音楽って別に意味がないよねって言ってしまったら意味がないんだけど、そこにある意味っていうのがあるよねっていう。
なんかそういう考え方が多分ベースにあって、今回の意味がないとか興味がないみたいな言葉っていうのも通じてるんだろうなっていうふうに僕は見てるかな。
うーん、なるほどね。
意味のないものが持つ役割っていうものの。
そうそう。
価値っていうものを歌ってるっていう。
そうそうそう、と思うんだよね。
でもなんか、今それこそイスラエル軍が攻撃してるみたいな、パレスチナにめっちゃ爆弾落としたりしてるわけやんか。
虐殺みたいなのが起きてるみたいな中で、戦争に反対する唯一の手段は各自の生活を美しくして、それに執着することであるって言葉の切迫度のちょっと無さというか。
空虚に響くよね。
いやお前が音楽やってるに集中するっていうことでも、この間にも人死んでるからねっていうことに返りはあるっていうふうに、僕はちょっと虚無に響くなっていうことも思うっていう。
とも思ってるんだよね。
ちょうどこの前話した映画やからさ、今日の空が一番、来てまだ言えない僕はでもそうやったけど。
よりちゃんと政治に関わっていくみたいなものを、でももっと全然出していいんだっていうアートもあるし。
それはどっちももちろん共存してていいことではあるよね。
美しくしてっていうのはそれこそ短暫することとか、音楽をめちゃめちゃ楽しむことみたいな感じで、ゼロ年代は響いてたと思うのね。小西さんが言ってる段階としては。
でもなんかもっと切迫してる感覚があるし、それを守るためにやることがあるっていう。
その政治的なことっていうのも音楽の中に全然入っててっていう感じ。
だからこそもう1回意味がないんだっていうことを大きな声で言うってことを星野源は背負ったんだなって僕は思ってるかな。
ああ、なるほどね。
だからこそ言わないといけないんだっていう部分。
僕はちょっと空虚に響くなって思ってて、この言葉が本当にいいんだろうかみたいな。
これって東京のユートを暮らしてる人たちが、戦争が起きてる現状の中でこういう言葉を引用して、そうなんだっていうことに対してなんかすげえさ、は?って思う部分とかもあるやんか。
それはだって何もしないってことを選択してることを正当化してるようなもんだからね。
でもなんかもうちょっとその意味がないとかそういったことが、そういうベースに、でもたからかに生活が続くんだっていうことを歌うっていうことはすごく政治的なことなんだっていう感覚が源ちゃんの中にはあるんかなっていう。
うーん、そうやな。なんかこれはもうすごく本当に憶測でしかないからあれかもしれんけど、なんかもう今星野源がさ、そういうちょっと政治的な発言をすることってもう絶対に許されなくなっちゃうんじゃない?
まあ無理なんじゃよ、たぶん。
今。だからこそ、そっちの旗は僕代表して持ちますんでっていうような感じでもあるんかなっていう気もするね。
そうそう、でもなんかほんとギリギリは責めてくれてる部分があるっていうか、その辺というかね、本当に。
ラブソングみたいなもんに聞こえるけど典型的なラブソングじゃないってことの政治性ってあるやんか。
そうね、いやー難しいよね。歌田ひかるはそのまんま歌詞にして、それであんなになっちゃうんやっていうのはあるもん、やっぱり。
そうそうそう。だからなんかでもそこは、そこの葛藤込でなんか言いたいことみたいなギリギリのことはめっちゃ聞こえてくるっていうか。
そうね、まあそれもさっきの喜劇の歌詞だってそうやけど。
うん、し、世界各国のいろんな国の人とかと一緒に音楽やるっていうことに対してもそういう部分が俺はあると思っている。
あーなるほどね、あー確かに。
なんだよなー、そう、っていうことかな。うん、そういうふうに俺は感じてるかな。いろんな曲のこといっぱい話したいんだけど、全部言っちゃうことになるんで。
はい、まあ確かにね、このアルバムのなんか意気みたいなものをすごく感じましたね、今ね。
うん、ほんとそういうことは思うなー。ままま、ほんと素晴らしいよ。わざわざ言うことでもないけど、やっぱ、やっぱすげーよこれはほんとに。
うん。
この音楽が出る2025年で良かったなと思うもん。
うーん、確かにね。
これをリアルタイムで聴いて最高って思えて、それがまあまず1個の幸せではあるかもね。
そうそう。次はまた大変そうやなーっていう。
いやもうアルバム出さない可能性あるんじゃない?