この番組心の砂地は様々な文化や日常の気づきをヒントに考え続けることで言葉の記憶装置を目指す教養バラエティ番組です私シャークくんですはいそして私はてらだですよろしくお願いします
大九明子監督、萩原利久、河井優実主演、『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』について今日は喋っていきたいなぁと思っております
2025年4月25日から公開ということで今劇場公開中 127分の映画ということですけれども、オールタイムベストに入れたいなと私の人生の
すごい映画でしたよねうんまあすごくて大袈裟じゃなく自分が映画館とかリアルタイムで見てきた日本の映画っていうの
中で一番面白かったかなっていうか ああもうこれいいというかもう1本描いてくれって言うんだったらこれで俺は別に
いいと言い切ってもいい まあ確かにねほんとなんかぶん殴られまくったらいやすごいよ本当に
展開から映像から本マニ まあねなんて新しいんだっていうかいやほんとそうなんでもうキレッキレっていうかさ
前段あってももともと多くさんの作品のファンではあるんですよね僕はもともと 特に多くさんが脚本も手掛けられている作品が特にいいなっていう話は
過去の心の砂地でもやっていて勝手に震えてろ とか私を食い止めてとかまあそれぞれ特集会っていうのをやりましたし
うん喋ったりしながらいいよなって言ってたんだけどやっぱそういうハードルとかも もう何段も超えてきてるっていうか
確かにね大九監督の濃度がぶっちぎりで濃かったな いやそうやんね
しながら感じた携帯変化した後みたいな あーって言ってるかなぁリーチ当たってるというか突出してるというか
そうですねだからその突出してるやってる新しいことが全部ハマってるというか 嘘嘘嘘嘘嘘嘘
恐ろしくもあったねそれが もはや
ちょっと凄すぎて うーんっていう
のがあるんだよね本当にどう話したもんかなと思ってて でえっと先に言っておくと僕もてらださんも大学で出会ってますから
関西大学というところに私たち通っていたんです でそこで出会っているだからまぁ4年僕は5年行ってもたんですけど
はい過ごした場所がロケ地なわけですね今回のこの作品はそうですねまぁそれもやっぱりね 僕らは感じるとこがあるあって
ジャルジャルの福徳さんももちろん関西大学出身だから初めて書いた 恋愛小説が原作でということで関大がテーマっていうことで言ったら関西大学
ですなじめない若者の恋愛映画 ではあるし別にこれは
そうだと思うけど ああそういうもんなんよねという感じでポスターとか予告とか見て見ないというのは
あまりにももったいないし 自分が関大出身だからこの映画が最高って言ってるわけではマジで一個もないっていうのが
あって そうですねそれは
そうやな言ったら本当にちょっとそのフリーみたいな部分があるっちゃあるじゃないですか そうそうね
なんかそこがあるからこそやっぱりそのどうしてもポスターとか予告編とかそういうところでは 全部を描ききれないからこういうタイプの映画ね
みたいな感じで通り過ぎる人がいちゃいそうやな もったいないよねそれが本当にもったいないなって思いますね
うんもったいないしなんていうかな まあ言ったら男女の恋愛映画若い
男女が映ってる恋愛映画ってもうこの世にはたくさんあるし 最近の方が例えば『花束みたいな恋をした』とか今泉力哉監督の映画とか恋愛という
ものにフォーカスを当てていい映画だねって言いがってすげーいっぱいあるし今も いっぱいあるしこれからも作られていくんだけど
うん恋愛映画であることは多分間違いないよ この映画を恋愛を描いていると僕は思ってるんだけど
ただ明らかに文法が違うというか 正直日本の『花束みたいな恋をした』っていうのが最近の金字塔だとしたら
似ちゃうというか それはどうしても
やっぱり僕の中ではすごく言葉の時代になったなと思ってるのね あらゆる言い方がそうなんだけどだからこそやっぱりその言葉
特に短いパンチラインとか言葉のはめ方とかリズムとかその連なりっていうのを うまく描ける作家っていうのはドラマとかを快適だ
坂元裕二という脚本家が作るものだから突出しているように思うと思うのね そういった恋愛映画っていうのは
すごく言葉の時代の映画になっててそれはそれで楽しく言葉と関係性を見せる そこに共感する自分をのめり込ませる
それで近い距離でその言葉を楽しんでもらう その言葉を持って帰るっていう映画が多いのかなと思ってるんだけど
言葉じゃないこの映画はすごく映画なのよね 映像で恋愛というものを語っている映画
たしかにねそれはそうですね っていうのが特にフランス映画レオスカラックスだったりとかのフランス映画にすごく影響があるなとは思うけども
あまりそういった日本の突出した恋愛映画がないパターン ヨーロッパっぽいものを持ってきて別にそれが仮物でもなく
大九さんがずっとやってきた演出と組み合わさり 俳優との演技とも組み合わさり全部がうまいこと言った結果みたいな
そうね確かに なんかシャークさんがその文邦画違うっていう表現をされたと思うんですけどなんか僕はその言ったらフィクションの使い方が違うっていうのをすごく思うんで
先ほどシャークさんが言ってたことと被るんですけど言ったらその花束みたいな恋をしたとかって 描いているものは結構現実っていうところが大きいけどセリフとかがやっぱり言ったらそのドラマチックだっていうか
言葉を書くのが上手い人が作ってるセリフやから こんな綺麗に言葉出えへんよなとかいうそこら辺がフィクションな部分だと思うんですけど僕は
大九監督の場合はそこら辺はあんまりフィクショナルな感じじゃなくて 映像の方をもっとフィクショナルにしてる感じがあって
なんかそういった意味で恋愛映画におけるフィクションとリアルな部分の 場所が全然違うなっていうのをすごく感じた
そうねフィクションで語る恋愛恋愛というものを映像で語ってるよね でそれって多分本来映画がやるべきことなのよ
映像作品ですもんね音も使えるし音楽も使えるし でまぁ音とか音楽使いも素晴らしいんだけどそういうところでやっぱすごく普通の
パチンって伝わる共感みたいなもんじゃなくて 映画の良さって抽象的なものを描き出せるし
僕はそういった映画にもっと遠くに連れてってきてもらったから今があるというか ぶっ飛ばしてほしいという願望がある
でも多分今って言葉ともっと言うと言葉と進行の時代だと思ってるけど やっぱ言葉重視のものになっていく中でその長ゼリフのシーンっていうのがまあ2回
印象的なシーンがあるけどそこは何かこう つらなり言葉がこう流れてガーって連なっていくみたいな
そこはすごく言葉を大事にしてるけど半分なんか音が流れてるなぁみたいなもんでも思う というか
だから本当にその抽象的なものをが映画だよねっていうのをすごく感じたというか なんか本当に脳みその中で流れている言葉がそのままリアルタイムでこうなり続けてる
そうそうでパンチラインですよゴンゴンって言葉を置いていくっていうのじゃなくて パーって流れた後に見終わった後とかに自分が映画を終わって生活しているとかの中に
1個パンチラインみたいな頭でコンって残るみたいな なんかそういう映画体験をしていて
まあまあ素晴らしいですよ本当にね そうねー
確かにそうそうしもうちょっと個人的な話をすると関西大学が舞台ってとこね あの僕は関大のことすごいダサいと思ってたわけ
あーそうなんや、関西大学の校舎とかがかっこいいとは思ってなかったのよ 大学に対してそういう愛着はないかも僕し関西大学の大学前っていうのが
もちろんお世話になったしバイトもしてたしね私は とか多少思い入れはあるけどそういった景色みたいなものとか大阪っていう街が持つものとか
そういうもんをかっこいいとは本当思ってなかったのよ はいはいでどっかだから東京とかまあそれこそ
前住監督とか出てきたりとかさそういう東京の下北沢とか吉祥寺とかそういった 中央線とかが映るものとかね
ネットフリックスの火花とかさそういうのとか見てやっぱ東京って待っちゃすごく カメラを置いたら絵になるなーっていう大阪じゃこんなことないもんなーって思ってたの
あーなるほどねそう関大の中も 関大前の景色もすげーダサく思ってたわけ
うーん そもそもだからかっこよくこれが映るなんてそんなことは思われへんかったわけ
ダサいもんだと思ってたわでもさめちゃめちゃかっこよく撮ってるわけよ そうねうん確かに
だからそれはやっぱその世界の味方というか その辺はなんかその前半の馴染めない若者
萩原リクさんが描いてるような馴染めない若者のような心境というか すげーダサい俺はこの大阪の関西大学のこの吉本養成所みたいな感じの雰囲気が嫌やったし
大学前でみたいなすごくこうモラトリアムの象徴みたいな街なこともすごく嫌だったし
そうなんですね関大前っていう駅があって大学通りみたいな感じですね だからなんかこう
もとから大学と関係ない街の中に立ってるみたいな感じじゃない? なくて そこに近くで下宿してる人とかもう一生そこで遊ぶのよ
そうね うんで俺たちの青春はここにあるみたいな感じになるんやけど そういうのとかもすごい俺はダサいと思ってた
あーなるほどね だしその関大周りの景色とかまあもちろん言ったらエモーショナルな気持ちにはなるよ
なるし自分も言ったらそのーとか思うことあったりすると思うんだけど もちろんそれがかっこいいと思ってなかったし
その中で生きる自分みたいなのを肯定できなかったんやけど こんなにかっこよく撮れるんやみたいな
そうね 確かにね
やっぱりそこにめっちゃ食らったとこもある
やっぱり内側の正門の外じゃなくて内側の方からさ あの土砂降りのシーンとかもやっぱめちゃくちゃかっこよかったなって思うし
あとまあやっぱあの宝文坂とか坂とか うん
なんかそのほんまに何も考えずに歩いてた場所を あっこういう風にかっこよく撮るんやなっていう
いやほんとそう だし僕はその第一学者学部だったので
寒台って広いんで その寒台内に食堂とか塔がいっぱいあって それぞれもう色とかも違う建物とかもそれぞれ建ててるから
何の統一感もないキャンパスなんよね
そうね まあこうどんどん増築していった感じやからね 統一感がないね
ないない で その中でも今回のやつは文学部だったりするから
もうほぼ行ってた食堂も教室も全部俺は全部同じ
はいはい
うん 歩いてた道も全部 その宝文坂も毎日行ってたし
で寺井さんは理系やからその正門から入ったら右の方やんな
えっとそうですね右奥の方なんで まあ正直あの教室とかは僕が一番やっぱ馴染みあったのは林風館の屋上とかですかね
個人的なところ でもそれをかっこよく映せるっていうことにやられてるっていうのも
まあでもこれは一個人的なね 部分だけどあったかな
そうね まあそこはやっぱり感じざるを得ない 大阪以外のシーンっていうのなくはない
シンパハン級とかね その大学前からちょっと離れたりもするところはあると思うんだけど
なんかそこらへんも含めて 関西をすごいかっこよく撮ってくれてるなっていう感じがあったかな
なんか僕が思ったのはこの梅田とかさ 天摩とか居酒屋とかね
なんかそういう酒を飲むシーンとか タバコ吸うシーンがほぼほぼなかった
そういったらそういうエモーみたいなところに逃げなかったところ そこのなんかヘルシーさみたいなのが僕はすごくね
最高やなと思ったね 個人的には
うーん その感じね まあやっぱさ 重曹とか天摩とか映したいやん
多分大阪で行けるんやったら で関西って行くは行くから
そう 居酒屋とかネオンが光る道とか絶対さ 撮りたくなるじゃないですか 若者のレイヤー映画って
そこをね全くさなかったっていうのが僕はね なんかすごいなぁと思った
いわゆるちっちゃい話みたいな 押井守が言うところの玄関のドアが開いたり閉まったりずっとしてる方がみたいな
そういうんじゃないやん フィクションとしては遠いとこ行くやん
しかも寒台の坂を降りてるだけなのにそういうもんまで行けるから それはほんとすごいし
まあ多分主人公の萩原力さんが演じてる主人公はそういう世界 本当に寒台前で割と成立しちゃう世界やんか あの辺に下宿してると
そうね だからそこがすごくリアリティあるし
この映画の何かを全て語ってるショットでもあるっていう
そうね あそこはめちゃくちゃ良かったし
あと友達 ちょっと名前パッと言いますけど
山根
山根 大分県出身
から来てる変な関西弁のね
がなんか友達来てなんかちょっと喧嘩しちゃうみたいなシーンとかも
酒じゃないのめっちゃいいなって思ったし ジュース買っててみたいなのとかもいいなって思ったし
あのシーンで本棚映るんですけど 増本太陽とか
映ってた
ナンバーファイブとサニーが映ってたな
ちゃんと大学生やなっていう
あれなんであんなことが いや僕さ
僕監督って過後作全部そうやねんけど
見てた僕らのことっていうぐらい 等身大な
すごいよね
今回は結構脚本制作の時から割と色々聞き込みとかやってみたいな話みたいなんやけど
まあそれにしてもすごいね
本当に
そうですねだからなんかその言ったら大学生じゃない人が想像する大学生じゃなくて
本当に大学生なんですよね
いやそうそうそう
いやこんなもんよ
本当そうやっぱ服装とかも
川弓さんが演じるね役花ちゃん桜田花さんとかはやっぱすごいちょっとおしゃれだったりするけど
なんかその関西大学にいる個性的な女の子ってこういう感じやったなっていう感じもすごいする
関西のファッションよねあれめちゃくちゃ
正直ボケようと思ったらいくらでもボケたいのよ
もう言いたいことありすぎて俺
アフタートークやろう
元関大生が語るこういうことっていう話ちょっと10分15分か20分になるかわからへんけど
で撮るんでそれはまたそのふざけた雑談聞きたい人はそれをまた聞いてください
今回は本当そういう話も織り混ぜながら全部やろうかなと思ったけど
あまりにも2回見てふざけてる場合ちゃうなっていうぐらい
よくてね
で前特集したのは21年の1月に配信してるんだけど
言ったら私を食い止めてが公開された後に話してるんだね
そっから5年ですか経ってますだからコロナもあって
映画としてはウェディングハイっていう篠原玲夫さんが主演だったりする映画
脚本がバカリズムさんっていう映画もあって
これも普通にいわゆる楽しい面白い映画っていう感じであってって感じなんだけど
結構ここから大久さんそれまでも撮ってたけど
ドラマの監督結構やってはるんよね
今まで時効警察始めましたとか
あの子の夢を見たんですって山ちゃんが書いてたやつが
ドラマになったやつを書いてたんだけど
四重からっていうこれちょっとカタカナで四重から四重からってことね
元々漫画なんだけど
そういったもんの監督監督してない話もあるんだけどの監督やってて
これもう改めて僕も見ようと思って見たんやけどやっぱ絵バッキバキなのよ
ほぼ映画やんみたいな撮り方しててすごい面白かったんやけど
で去年かなもともとプレミアムドラマで配信されてた
去年地上波でも配信されてたんだけど
家族だから愛したんじゃなくて愛したのが家族だったというNHKのドラマ
全集はでこれ河井由美さんがドラマ8周年でやってるんやけど
へーなるほどなるほど
去年ベストドラマに上げる人めっちゃ多かったのよ
へーすごいね
そうそうただやっぱ地上波のドラマってtverとかで全部見れるけどNHKやから
ちょっと多分見てる人見てない人分かれてるところはあるんやけど超傑作で
これも素晴らしかったし今度またNHKプレミアムドラマで
テルコとルイっていう井上アレの3話原作のドラマをまたメインの監督で撮られるんやけど
これは6月から放送されるのかな全8話で
ふうびきじゅんとなつきまりさんが主演のやつで
多分これもいいんだろうなみたいな
すごいっすねそうかじゃあドラマをバンバンやられてて
やられてて
名作を残してたわけですね
そうそうそうテルコとルイってこれ言ったらテルマ&ルイーズの
なるほどね
元年をねめされたバージョンみたいな原作があってでそれをドラマにするっていう
これもまた前シュリンクっていう3話のすごいいいドラマがあったんだけど
それのチームに大久さんが入ってやるみたいな感じ
絶対いいのよこんな
そうね
っていうのもあってとかで結構ドラマでいい仕事をされてたっていうのがあるかな
なるほどねそうかドラマ全然見てなかったですね
ちょっと正直やっぱドラマ見る人ってドラマ見る人やんか
映画もドラマ見てる人少ないからそれもみんなそうなのかなと思ってて
最近結構ドラマ見るようになったから僕が知ってたっていうだけなんやけど
なんかそういう仕事もされてるし
今回すごくそりゃそうやんなって思ったんやけど
まずこの映画傑作だって思う前段がいろいろあって
東京国際映画祭っていう映画祭を毎年10月末ぐらいにやってるんやけど六本木とかで
そこで来年かかる日本の新作映画とか
映画祭だからいろんな海外からの映画が来てそれが見れるみたいなものがあって
この映画自体は去年の夏にはもう完成してて
10月末に専攻上映してたのよ
東京国際映画祭で2日3日とかかけるだけだから割とそういうもんなんだけど
そこでグランプリこのとき敵だったんだけど
敵は俺そこで見てたのよ
行ってた友達に他何が良かったとかいろいろ聞いてたらみんな
大福さんの新作のジャルジャルの副読さんのやつがやばかったって言ってたのよ
前情報で知ってたわけやん
でもかわいいさんやしなとかさ
そりゃいいだろって感じやん
ある程度の良さは保証されてる
大福監督って女優さんのアップセットのときに毎回撮ってるんだよ
松岡さんの2017年時点の松岡さんの初主演作
ドン撮ってたりとか
農年玲奈さんからいろいろあって私を食い止めてて久々の主演
で橋本愛とも共演してるとか
すごいいい時期のアップセットを撮ってあるんだ
魅力を完全により増幅させて映してるみたいな
その中で今かわいい由美さんが主演のところっていうのは
そりゃそうよねみたいな
みたいな部分があるじゃないとか思ってて
もうそうかみたいな
話聞いとると様子違うな感はあって
ちょっとここからややこしい話をしますけども
この日本という世界の中で映画評論
映画評論家っていう言葉で調べたら
例えばさよならさよならさよならの淀川長春さんとか
が多分一般的なイメージが一番強いかなとか
水野浩郎さんとか労働省の前に喋ってたおじいちゃんたちね
それらがギリちょっと見てたかな見てないかなぐらいで
みんなそういう文化もなくなり
皆さんお亡くなりになるぐらいの世代の人らっていうのがあるんだけど
ただ本当に文字の映画評論本とかを読んでる人で
一番影響力がある人って
はすみしげひこっていう男がいる
そうなんですかちょっとごめんね
全く知らなかったですけど
これは言ったらニューアカデミズム80年代とかの
みんなからだにこうじんとかあさだあきらとか
難しい哲学書とかを読んでる時代とかに
映画評論っていうところで一番人気あった人は
はすみしげひこ先生なのね
はすみ先生は最終的に東大の総長とかまでやるんやけど
立教大学で映画評論の講義やってあったよな
その時の一番弟子が黒沢清です
そんなところにつながってくるんですか
黒沢清がその時映画サークル
パロディアスユニティっていう映画サークルを作って
やったりするんやけど
そっから塩田明彦さんとか青山真一さんとか
年齢結構離れてるんやけど出てくるの
そっから出てきたはすみ一問みたいな映画作家
いくらでもいるの
今だから黒沢さんが一番上の世代でその下ぐらいかな
だから60代前半50代後半ぐらいの人だから
っていうのいるわけ
その人が日本のスタジオシステム時代から
インディーの映画作家みたいな
ブームみたいなのを作る人たちの
その人たちの精神的支柱学術的支柱って
はすみ一彦なのね
なるほどね
はすみ先生はフランスの映画とか専門で
もちろん日本の映画とか全部の話してるんやけど
いろんな講義とかをして
映画評論というもの自体を底上げしたし
文章もめっちゃ面白いから
ちょっと難しい文体だったりするんだけど
一生懸命読んで面白いってなるような人なんですよ
だから今も一番影響力のある
映画評論家の一人であることは間違いないんだよね
なるほどね
はすみ評論のアンチテーゼとして
町山智博型の評論があるっていうのが
ざっくりとした流れとして知っておいてほしいんだけど
じゃあもう全然スタイル違うんですね
今の町山さんとか
そうそう今多分若い子とかって
それこそ宇多丸さん町山さんラインっていうのがあると思うんやけど
それは基本ははすみアンチの評論の仕方っていうのが
流行ってるっていうか
僕もそっちの方にすごい影響を受けてる
僕ら世代はね
そうそうはすみ先生は映画を見たら
映画で見たことしか言葉にするなっていう主義なのよ
なるほどなるほど
だから大久監督が前この前はウェディングハイっていう映画を撮っていて
っていうことは評論に書くなっていう
何年生まれかとかいうのは関係ないやろっていう
映画の映像に映ってるもんだけっていうもんだけを批評する
そこにしか批評の価値とか面白いものはないっていう主義なのね
これ評僧批評宣言っていうやけど
アーティストのそこにたどり着いた経緯とかはもう全部廃止をしようと
全部意味ないっていう
今までそれがおいたちとか聞いてインタビューとか聞いて
本当だからこういう映画なんだねっていうのがあったから
それのアンチなのねはすみさんがそもそも
で町山さんはいやいやちゃんと調べたらわかるからみたいな
っていう主義なのよ
言ったりとかすんなよ
言いたい方だよ
やばいやろ
だからこんぐらいの鎌志をするわけ
あーなるほど
うん
とかえーっとそのキューブリックのバリー・リンドン見て28回笑ったみたいな
まあ面白いね
面白いよ
ミート氏はね
鎌志方がえぐすぎて
うん
めっちゃおもろいんやけど
まあそういう感じのバシーンて切ることもあるし
まあそういう面白いことを言う人なんやけど
でハスミンがすごい大事にしてるのっていうのはショットっていう言葉で
ふんわりショットって言葉を使うし僕も使ってるんやけど
最近になってショットとは何かっていう本出し出したから
やっとちゃんと説明
改めて説明するんやみたいな
みたいなことがある
そうねこのタイミングで
そう何回も書いてくれてるんやけどね
でも改めてショットとは何かみたいな本とかも出してるぐらいなんやけど
まあ言ったら映画っていうのはストーリーじゃないと
物語っていうのを語るもんじゃないということです
その一個一個の絵の何が映ってるか
カメラがどこにあってどう動いてどんな光や音に包まれてるかと
でストーリーの一貫性みたいなんじゃなくて
今この瞬間の画面の豊かさっていうのが映画を作るんやと
あー
言ってるわけ
だからストーリーが分かんなくても
一つのショットをパンって見たら
そこに世界観みたいなのが完結してると
これ流れ分かんなくても
こういうことを表してる絵なんだなっていうことが分かる
あーなるほどね
まあ映画にしか描けない最大限の部分ですね
そうそうそう
一つのショットの中にそういう世界観っていうのが全部映ってると
でこれが一個見ただけで
誰だろうな映画でこういうことなんやなって意図が伝わるってことを
ショットの自立性とか言ったりするんだけど
はすみんは
自立したショットっていう
なるほど
例えばETのこうウィーンってチャリンコで
月の方にウィーンって走ってるやつとかも
見たらET知らんくても
あ、なんかこいつが多分なんか超能力みたいなんで
ウィーンって連れてってくれるんやみたいな
で多分どっかから逃げようとしてるんやみたいな
なんとなく分かるみたいな
ってことあるやん
あー確かに
でまあこう夜空がバックやから宇宙の
宇宙の方行こんかなーとか
前のなんかようわからん気色悪いやつが
多分こいつがなんかできるし
この自転車乗ってる少年とは多分いい関係なんだろうなとかが
一発で分かるやんか
はいはいはい
そういうのをそのショットが自立してるみたいな
あーなるほどね
はすみんが結構おもろいのは
アート映画ももちろんアート映画の方がそういうのありそうやけど
超エンタメ作家もそういうことを見つけるのよ
ほーんなるほどね
そこの一貫性評価の一貫性はすごく性質ですね
だからどういうショットを撮れるかっていう話しか基本せえへんね
決定的な言ったら絵みたいなのが撮れるかっていうことをすごく重視してんのね
なるほどなるほど
ではすみんはよくクリストファー・ノーランをボロカスに言うんやけど
ノーランの映画見て覚えてるショットあるかって言うんだよ毎回
あーなるほどね
世界観って言うけどどのショットがその世界観やねんみたいなことを言ってたりするんやけど
あー確かに
覚えてんのかみたいな
インターステラーでどのショットを覚えてるんやお前はみたいな
そうやな
SF的なものすごい映像のシーンとかそういうのはあるかもしれんけど
自立してるかと言われるとそういうのはないかもしれない
微妙やんな嘘だろ
それが他の映画となんか違うんかって言われたら微妙やな
まあこういうことを言う人なのね
そういう意味で言うとこの今回の今日の空が一番好きとはまだ言えない僕は
マジでショットの連発なんだよ
ストーリーを重視じゃなくてどういうものをどう映すかっていうことにめちゃめちゃ重視を得てる映画なのわけよ
ストーリー語ろうとしてないやんか脈絡ないことが凄いやんか
あーそうですね
でもこの映画で何を表したいかってことは強烈に伝わってくるっていう
物語じゃなくてショットが連なるってことが映画なんだっていう映画