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2024-05-30 57:01

第169回(2) 『ミッシング』救いがなくても祈る、救いがないからこそ祈る。

『ミッシング』の話をしました。

子どもの行方不明という救いのない事象に対し、吉田恵輔監督作品に共通するフィクション性の高い演出の相性はどうか、絶望的な状況で人が生きる意味とはなどについて話しています。

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00:00
今日のテーマトークは、ミッシングです。
では、馬良さん、作品の解説をお願いできますか。
はい、映画ドットコムから解説読ませていただきます。
空白、ヒム・ヤノールの吉田圭介監督が、石原さとみを主演に迎えて、オリジナル脚本で取り上げたヒューマンドラマ。
幼女失踪事件を軸に、失ってしまった大切なものを取り戻していく人々の姿を、リアルかつ繊細に描き出す。
サオリの娘、ミウが突然いなくなって、懸命な創作も虚しく3ヶ月が過ぎ、サオリは世間の関心が薄れていくことに焦りを感じていた。
夫のユタカとは、事件に対する温度差から喧嘩が絶えず、唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者、砂田を頼る日々。
そんな中、サオリが娘の失踪時にアイドルのライブに行っていたことが知られ、ネット上で育児放棄だと誹謗中傷の標的になってしまう。
世間の好奇の目に晒され続けたことで、サオリの言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める悲劇の母を演じるように。
一方、砂田は視聴率獲得を狙う局上層部の意向により、サオリや彼女の弟、敬語に対する世間の関心を煽るような取材を命じられてしまう。
愛する娘の失踪により徐々に心をなくしていくサオリを石原が体当たりで熱演し、
汽車砂田を中村友也、サオリの夫豊を青木宗隆、サオリの夫敬語を森雄作が演じる。
はい、ではここから内容に触れる話をしていきますので、ネタバレ気にされる方がいたら見てから聞いていただけたらと思います。
はい、では最後の感想を僕からいかせてもらいます。
まず、前回に続いて子供が嫌な目にあう映画を見るっていうテーマになって、僕はちょっとあんまり乗り気じゃなかったんですよね、正直。
だいぶしんどくって今回見に行くの。
前回の胸騒ぎよりリアリティがある分、結構ちゃんとみんな嫌だったんですよね、実は。
ただ見てみたら、正直傑作だなと思いました。
非常に、なんていうか、味付けのバランスがいって言ったらいいんですかね。
さっき映画ドットコムの解説聞いたら、あれ、そんな分かりやすい話だったっけっていうぐらいに、
結構、要所要所のところで抑制が効いてるというか、やりすぎないバランスをちゃんと保ってた。
でも、広く見られる映画としてのある程度の持ってる部分っていうのもあるし、
まず、映画として非常によくできてるなっていうふうに思いましたね。
あと、子供がいなくなるっていうことに対してなんですけど、
僕、いかんせん子供がいる立場なので、どうしても感情移入してて見てたんですけど、
子供がいなくなるっていうことに対して基本的にもう救いってないんですよね。
もう、その時点で基本的に親の人生は一回死んでるんですよ。
もう本当に、子供が無事に見つかる以外にもう救いはありえないんですけども、
救いがないということとは関係なく、祈るっていうことは続けるっていう話だなと思ったんですよね。
03:07
なんかそれってすごい人生のテーマでもあるなと思って。
救いはないけど祈るっていう。
その先に、これって救いなのかもしれないよねみたいな瞬間があると信じるっていう。
もうそこに尽きるなと思いました。そこに振り切ってる映画だったなと思って。
結構、到達点がとんでもない映画なんじゃないかなと僕としては思ってます。
マリオンさんいかがでしょうか。
そうですね。僕もすごい傑作きたなっていう感じでしたね。
どうしても吉田恵介の空白と姉妹作っていう感じがすごいするんですけど、空白と今回のミッシングって。
芸人が作ってたタイミング的にも構想的にも同じようなタイミングだったのかなっていう感じがすごいするんですけど、
ミッシングの方がより地に足もついているし、
これまで吉田恵介作品で描いていた希望がすごいしんどい果てに希望って見えるものが多かったと思うんですけど、
その希望の光が今回一番光輝いてたなというふうに個人的には思いました。
断絶の話としても演出がすごくうまく効いてるなっていうところがすごい感じましたし、
見えなかったり、目の前にその人はいないんだけど、こんなにも救われたような気持ちになるんだっていうか、
こんなにも希望を感じることができるんだっていうことにすごい言葉にできないような感動というのをすごく感じましたね、本当に。
結構立ち上がれなかったですね。映画見終わったらうわーってちょっとなっちゃうぐらいにはすごい映画見たなっていう感じでした。
おじさんいかがでしょうか。
そうですね。僕も結構映画としてはなかなか好きなものだなっていうのを思いつつ、
ただちょっと乗り切れないところもなきにしもあらずっていう感じでは正直あって、
たぶんさっき山口さんがちょっと味付けの部分が僕にとってはちょっと濃すぎたかなっていう気はしなくもないっていう。
なるほどね。
本当、近作それこそ神は見返りを求めないあたりからちょこちょこ感じてはいた部分ではあったんですけど、
なんかわかりやすさだけど、やりたいことはわかるけどみたいな感じにちょっとなっちゃったところがあって、完全に乗れたわけではないっていうのが正直なところです。
ただ一方で、舞台が多摩で沼津、静岡県沼津市なんですけど、
静岡県だなっていう描写がめちゃくちゃ個人的には刺さってしまって、
06:00
静岡県ならではの閉塞感というか、やっぱり沼津市とか特にちょっと静岡の東側なんですけど、
北にめちゃくちゃでかく富士山が見えるんですよ。映画中はあんまり見えなかったですけどね。
で、これ下陣の上坂英美さんって方がおっしゃってる、その方も伊豆出身なんですけど、
富士山が見える方は北だよっていうのがその辺の静岡県の子供たちのあるあるなんですよ。
で、その田舎における山として静岡は富士山があるんですよ。
だからやっぱそこから出られない感というか閉塞感というか、そこもなんか映画の中に閉じ込められてる感じもあって、
それはそのテレビ局もそうでっていう。
で、その閉塞感の中でどう生き方を探していくかっていう物語として、
なんかすごい地元のほんと地に足ついた感覚はめちゃくちゃある映画だなと思って。
なんかそこの描写とかはやっぱ地元近いところに住んでただけあって、
あーこれは静岡の映画だなって思いながら見てました。
はい、ではお便り一通紹介させていただきます。
大石さんお願いできますか。
はい、えっと、エマハラさんからいただきました。
店長メンバーの皆様こんばんは。
テーマ映画ミッシング、とにかく地獄という他ないストーリーでしたが、
そんな状況でも人の優しさであったり差し込んでくる控えもわずかにある、味わい深い素晴らしい映画でした。
語りたいことは多すぎる作品ですが、特に好きなシーンは終盤。
もう一つの行方不明事件が解決された際、
よかったとアンドの声を上げる妻に、
お前すごいよと夫が口にする場面です。
自分の子は未だに行方不明でありながら、
他人の子の無事をアンドできる妻に心から敬意を示す夫、
この夫婦のことが心から好きになったシーンでした。
陳腐と呼ばれる作品になっても構わないから、
どうか娘が無事に見つかってくれと願ってしまうほど、
夫婦に本気で感情輸入をしてしまいました。
本作についての皆様のご意見、楽しみにしております。
ありがとうございます。
もう一個の誘拐事件の方ね、
結構話としては飛躍があるところではあるとは思うんですよ。
正直そんなこともあるかなっていうところもあるんですけど、
そこをやってるのが本作の面白みの一つなのかなっていう風には
思ってはいるんですけど、
いやすごいですよ。
他所の子だけが助かって喜べるって結構すごいことだなと思います。
それが本当に純粋にその感情だけなのかって言われると、
僕正直難しいと思うんです。
あの状況になって、
自分の娘をあって感情ってゼロにはならないと思うんですけど、
やっぱりあの映画においてはそれをゼロって言い切ってると思うんですよね。
僕はあの映画が何か奇跡を描いてるとしたらあそこだなと思って、
すごいことを描いてるなと。
人間に対する期待値めちゃめちゃ高いシーンだなと思って本当に。
09:03
本当にそうですね、本当にお便りも書いてあったシーン僕もすごい好きでしたね。
本当に自分の娘との関係あるかもしれないっていう入りではあったと思うんですけど、
本当に娘はいないけど娘がいたような気持ちがそこにあったじゃんっていう風なものが浮かび上がってくるというか、
目の前にないけど希望を感じるってこれほどないなっていうシーンになってて、
僕も本当にあの夫と同じように本当にすげえなって思いましたし、
けどそういう瞬間ってあるなっていうか、
具体的にこういう時にっていうのは言えないですけど、
別に全く自分と関係ないことだけどすごく近しいとか、
境遇が似てるとか、何か共通点とかシンパシーを感じているような人に対して、
その人がすごく幸せなことがあったっていう時に、
自分ごとのように嬉しくなってしまうみたいな感情に近いのかなっていう風に思って、
そういう時ってやっぱ絶対誰しもあるなってすごい思って、
姿が見えないとか全く知らない他人であっても、
何かそこにすごくめちゃくちゃ思いを寄せることができるって、
人間ってちょっとやっぱそこすごい、そこは美点だよなっていう風にやっぱそこは思うんじゃないですかやっぱり。
そこがすごく何か力強いストーリーの中でそれが描かれていて、
僕は本当に、僕もちょっとあそこめっちゃちょっと泣きそうになりました。
本当にすごいシーンというか、
僕はああいうことがこの世界に起きるってことにしか、
この世界に救いがないと思っているんですよね。
本当に、もう取り返せない過去に対してでも、
未来に祈れるというか、
すごい歪んだ祈りではあったんですけど、それって。
でも歪んでるけど純粋だなっていうのは、
すごい良かったですね本当に。
はい、じゃあそんな感じで我々から話し出していこうかなと思うんですけど、
オープニングからちょっと触れとこうかなと思うんですけど、
非常に嫌なオープニング。
本当に嫌なオープニングで。
もうどういう話か知った上で、あのオープニング始まった瞬間、
もううわーってなりましたね。
嫌なものを見せるなっていう。
いやでも、子供がいなくなるってああいうことなんですよね。
あれを経験している立場の人間の視点から、
子供がいなくなるっていうことなので、
でもあれがないと、本当の意味で子供がいなくなるっていうことは描けないんですよね。
あれがないと。
うん、まあそうですよね。それは確かにそうですね。
本作はオープニングが終わったところから、
結構温度感の違う石原さとみから始まるじゃないですか。
12:03
オープニングが終わって、次のシーンから。
もう事件は起こっていて、何なら2ヶ月も過ぎていてっていう。
あのオープニングがあることで、その切実さみたいなものは結構心に来るものがあったなと思って。
結構あれで、観客を当事者に巻き込んでくるなとは思うんですよね。
あれなかったら、ちょっと離れて見ちゃう人も全然いると思いますし、
主人公の石原さとみのことを、
まあなんというか、暴走している人って見えると思うんですよ。
でもあれがあったら、あれを見たら無理っていう。
しょうがないそれは、そうなるっていうのが、こう筋が通るというか、
感情移入できるんですよね。極端な行動に。
そうですね。
それぐらいやっぱりもう死に物狂いだっていう石原さとみが、
やっぱりほんとすごい演技してるなって思ったんですけど、
やっぱりちゃんと動向してるじゃないですか。いろいろ。
だから見てて、ちゃんとちょっと嫌いだなって感じで見てて出てくるんですよね。
そこがやっぱりすげえなって思って。
もうすごくもう最初からずっともうこの人はすごい娘のことでもう手一杯でっていう、
誰もがこうちょっと同情を寄せるっていうわけでもなく、
なんかでもやっぱりちょっとこの人はこの人でちょっと取っ付けにくいなみたいなとこもあって、
そこがやっぱり人間の複雑さなところでもあるし、
やっぱそれが最後にちゃんと反転もしてくれるから、
お前すげえわってやっぱり最後、さっきのお便りの部分にありましたけど、なるから、
なんか本当にすごい見ていくうちにこの人のなんか印象がこうガラッと何回も変わる瞬間があって、
すごいなってちょっと思いました。
そうですね。どうですか?石原さとめさんの演技、本作においての演技。
結構キワキワの演技してるなと僕はちょっと思ったんですけど。
そうですね。いわゆるオーバーアクトって感じもすごいするんですよ。
するんですけどね。
そうですね。なんかでもこの本作においては必要なオーバーアクトというか、
あの断絶、主人公が応援してる彼女と他の世界との断絶があって初めて成り立つ話にもなってるから、
もともと僕結構それこそシン・ゴジラの時とかもそうですけど、
やっぱ石原さとみって映画内に出てくるとちょっと温度感変わる感じあるじゃないですか。
そうですね。シン・ゴジラが確かに。
シン・ゴジラが一番そうですけど。
でも本作はなんかそれが違和感でありながらその違和感が正しい方向に働いてるというか、
この違和感とどう周りが関わっていくのかっていう話としても出来上がっているし、
15:00
特に夫の青木さん演じてる、夫が彼女とどうバランス取っていくかっていうのはすごいなんか見ててヒヤヒヤしながら。
僕、夫の立ち振る舞い心当たりあるすぎてヒヤヒヤしてました。
いやー、でもああなる、ああいう振る舞いしちゃうよなっていうか、
やっぱりどっちもああなってたら取り返しつかなくなっちゃうみたいなブレーキが絶対働くと思うんですよね、多分。
気持ちは一緒だと思うんですけど、もちろん娘を見つけなきゃって気持ちは一緒なんでしょうけど、
なんか二人ともあの感じになられたらダメだみたいな、なんかもう無意識の感じですよね、あれ多分、もはや。
僕、本作見ててすっげえいいなと思ったのが、娘いなくなってからもあの二人、割とちゃんと仲いいんですよね。
もちろんギスギスして喧嘩をしてるんですけど、僕、むしろ仲いいなって思って、
お互いに心の良いところにして、ふとした瞬間に手繋いだりしてるし、
お互いに日常が互いにしかないから、そこに縋ってるっていうのもあるんでしょうけど、
なんか僕それはすごい好ましく見てたんですけど、ただ僕、それ以外にもしんどさもあるよなと思って、
憎むか全部味方するかどっちかに決めてっていうシーン、あれすっげえすごい、めっちゃフィクションっぽいセリフではあると思うんですよ。
めっちゃフィクションの脚音っぽいセリフだなと思うんですけど、なんかいろんなことを端的にしてるなとは思って、
何のせいにしていいかわかんないと思うんですよ、子供がいなくなって。
まず最後に見てた弟のことがやっぱり槍玉に上がると思うんですけど、それとは関係なく、
あらゆる点で別にあの日弟に預けなければとかだけじゃなくて、
例えばピアノ教室行った時に、まだピアノ教室届けてたらこんなことならなかったのにねとか、
正直全部の瞬間で後悔が生じるはずなんですよね、子供がいなくなったら。
じゃあどこかってなったら全部の瞬間に自分が当てはまるし、全部の瞬間に夫も当てはまってるんですよ。
そこで一体誰が悪いのか、誰のせいなのか、どこから始まってるのかっていうのを、
あんたが決めて、瞬間によってはあなたの見方するし、瞬間によってはそうじゃないよって言うとかじゃなくて、
もう前否定するか前肯定するかに振ってくれないと、私は持たないっていうのはすっげーわかるなと思ってあそこ。
それはそうだわと。
僕はその和田斗らしさが本作においてはいい感じに際が立っててよかったなとは思ったとこではあったんですけど。
僕もそうですね、確かに吉田圭介作品って結構確かに誇張が過ぎるなみたいな味付け結構多いと思うんですよ。
18:08
それが面白いところでもあったりはするんですけど、
けど一方でその誇張がちょっと強すぎて描きたいことがちょっとなんかぼやけるみたいなというか、
ちょっと複雑さ削いでないみたいな感じに思う時って結構あったと思うんですけど、
特に空白とか結構それが顕著だったような気もちょっとするんですが。
僕も空白はそこがかなりありました。
ミッシングも全くないとは言わないんですけど、だいぶ抑えてるなっていう。
だいぶチューニングというか、だいぶ抑えてるからすごく見やすかったなって。
すごいちゃんと地に足ついた話、ただその分めちゃくちゃヘビーっていうのが結構個人的にはすごく伝わってくるなっていうのがあって。
それでもちょっと残る部分はあったりはするんですけど、
自分はようやくこのぐらいのバランスの方が結構やっぱいいかもっていうふうに思えたかなって感じはすごいしましたね。
なるほどな。
いやなんか、石原さんの演技自体は僕結構今回はありったなと思ってるんですけど、
やっぱなんか周りの世界描写およびSNS描写がやっぱり僕はまだ引っかかっちゃう。
あー。
まあね。
いや、わかります。わかるんですけど、正直ね、SNS描写は難しすぎると思うんですよ。
そうなんですよ。
たぶん一番正解に近いのは画面に映さないっていうのが一番正解に近い気はするんですよね。
そうですね。
でもそれやっちゃうとさすがにね、ってのもあるのかもしれないんですけど。
なんか嘘っぽくなりますからね、それはそれで。
難しいのはね、おっしゃる通りなんですけど、なんかちょっと僕からするとロワーク的すぎる気もしちゃったというか。
なるほどね。
だいぶマイルドになった方かなーぐらいに思ってたんですけど。
いや、まあわかりますわかります。ってことはわかります。
だいぶ。
インターネット描写がニコニコ動画の時代に比べればっていう思いがあって。
そうそうそうそう。
インターネット全部ニコニコ動画かよみたいな時代があったから。
そうですね。
あれに比べればとは思ったんですけど。
ただ正直娘創作サイトいつの時代のHTMLなんやろみたいなのと。
それはちょっとあったりしますよね。
あとその創作サイトの中にあんなごチャンネルのレスみたいな表示って出すかなと思って。
そうそうそう。
それちょっと思ってました。
そこは確かにな。やっぱせめてツイッター的なX的なところでそういうことがつぶやかれてて、
それに精神的苦痛があったので弁護士使って訴えでみたいな話の方がまあ自然ですよね。
わざわざあのサイトに書いてそんな書いてくるやつってよっぽどですよね。
っていうのはちょっと思います。
21:00
なんかヒャッポイズですれ立ってるとかならまだわからなくもないんですけど。
でもあれちょっと想像してみたんですけど本当にホームページビルダーとか使って作ってるようなサイトじゃないですか。
いや本当に。
もしかしたらあれ漁協のおっちゃんとかが作ったりしたんかなとか想像しちゃうというか。
確かにな。
もう20年ぐらい前にちょっと漁協のホームページ作った人が
いやちょっと俺が手貸すよって言ってホームページビルダー使って
捜索サイト作ったぐらいの温度感に見えるというか。
確かにSNSでいいじゃんっていうのはあるんですよね。
拡散力から言っても。
それとプラスアルファでやっぱりちょっと常にどこかで喧嘩が起こってるじゃないですか。
あれね。
あれは確かにちょっとやりすぎやなって思いました。
あれはちょっとないほうがいいなと思いました。
分かりやすい。すごい分かりやすくて。
ちょっともう途中3回目ぐらいの転動でちょっと笑っちゃいましたけど。
いやそうなんだよな。
商店街の喧嘩はあれちょっとコントのリアリティラインだったと思うんですよね。
コントだよなって思いましたあれは。
確かにあれはちょっと浮いてんなっていうか。
本当に吉田圭介の演出力僕はすごくすげえなっていう瞬間結構今回あっただけに、
あそこはちょっとなんか嫌なシチュエーション描写としてあんまり上手くねえなっていうか。
例えばですけど、
まだインタビュー中に柴田さとみがすごいトロした後に
それトラブルじゃんみたいな言うときの最絶妙にちょっと悪いシチュエーションみたいなのとかを激…
それと同じトーンであのコントみたいな喧嘩シーン見せられたら
何これってやっぱりなるじゃないですかどうしても。
やっぱそれはちょっとなんかいるかって感じがすごいしましたよね。
好みの問題ですけどねこれを多分。
いやもうあれは僕もいらんと思うっていう感じがすごいしました。
確かに商店街はもう完全にコントとかしてた。
でもトラブルのシーンもねあれ。
見ててまずこっちがトラブルだって思って。
そう思うじゃないですか。
ちゃんと我々も思って言ってくれるからやっぱ思うんだっていう。
なんか実妙にこうちょっと居心地の悪いシチュエーションになるじゃないですかそこって。
いやああいうのこそやっぱ上手いなって思う。
笑っちゃいけないような場面でもう嫌だけどでも笑っちゃうシーンとして。
あれほんと上手いなってやっぱ思ってましたし。
ああいうちょっとしたやり取りの中でああいうのが出るって思うようになってすごい思いました。
結構全体的に細かいところをコント的な切り口で演出してるとこ多いんですよね。
24:04
創作のチラシが丸められて風に飛んでるのを後ろで撮影し続けてるシーンとか。
ああいうのがねいいですよああいうのはいいと思いました僕は。
トラブルってカメラマンが指摘するのもあれはリアルであんな言い方絶対しないじゃないですか。
あんなセンシティブな場でちょっとまずトラブルって単語出さないですよ。
すいませんもうちょっと言い方を変えようかと思うんですけどって言って。
トラブルって言ったらもう茶化してますって自分で言っちゃうことになるから。
そんなやつをこんなセンシティブな現場に出すなっていう感じには思っちゃうところはあるので。
やっぱあのテレビ局の側ですよね。
テレビ局の側のギガ化は結構きつめなとこはあったかなと思います。
市長のスキャンダルをあんな居酒屋で大声で話すことないだろって。
そうそうそうそうそれもちょっと思いましたね。
そうなんですね。
まあその空白よりはまだちゃんと描いてるかなって感じはすごいしたんですけどね今回。
報道も結構やっぱ今回報道についてはちょっと前回がやっぱちょっとまあいわゆる本当にロワック的なギミック的な感じの使い方だった分
ちょっとやっぱりもうちょっとそこ深く描いてみようかっていう感じが今回はすごくあって。
そこはすごく僕はいいなと思いました。
お前らがやってる事実って何なのさっていう話。
あれは結構通列だなって思いましたし鋭いなっていうそういう思いました。
そうですね。
テレビ局のシーンが本当いろいろギリギリギリギリアウトみたいなとこも多くて
中村智恵が課長みたいな人に詰めかけ詰め合ってるところで深呼吸っていうのそれなんかあるのかなみたいなどっちなんかなみたいなもう
業界のことわかんないからもうそこまで完全に上にだったらいなし続けるもんなのかっていうのもちょっとわかんなくて
それかもっと完全に真正面から突っ跳ねるような感じなのかとかも
あるいはこう真面目に聞いてるふりして最終的には受け取らないみたいな対応するのかとか
そのあたりがリアルなのかどうかもよくわかんないなって思ってテレビ局周りに関しては。
まさに詰められるというか落ち着いてって言われたシーンってやっぱあれはすごい中村智恵が弟と重なる形で声なき罵声を浴びせるというか
あそこの重なり方というかちょっと前までは弟に対して若干の歴史の目を向けて取材してた人が似た立場にだんだんなっていくというか
27:08
もちろん状況は違うんですけどテレビというものによって作り手もあるいは取材される側も似た形に落ちていくっていうのは
ちょっと見ててそこに共通点持ってくるんだと思ってそっちのドラマそっちのドラマで
ああそこに行くんだって感覚はちょっと面白かったですね
それは思いましたね。
とにかく中村智恵の砂田さんですかねテレビ局のあの人結構重要なキーだなっていうのは結構よくて
最近この番組でも話してたとこだと悪は存在しないとかあとデデデンの時も話してたんですけど
その役割に絡めとられて悪しきものになってしまうって話してたじゃないですか
メディアってもうそれも一つの曲知みたいなものだとは思うんですよね
やっぱり悲劇ってどうしても美味しいネタではあるのでそれをいかに面白おかしく表現するかっていうのは
どうしてもメディアがそっちに向かってしまうとこだとは思うんですけど
そこに自分自身の職業的な役割と同時に超えちゃいけない線っていうものはどこなのかっていうので往々するっていうのは
最近話してきた流れの中で結構つながってる部分だったなとは思ったんですよね
役割はもちろんあるんだけども役割に全てを乗っけてしまうと悪しき構造に加担してしまうっていう
ただ役割として自分はそこに役割を与えられている存在ではあるから
そこに全くゼロでいるわけにはいかないっていう
いかにできる限りで悪しき存在にならない範囲で役割を果たすっていう職業倫理の話っていうのは
最近見てみた映画の流れの中で興味深かったですね
あとガラス越しで声にならないブツブツ言うシーンって結構段階化出ますよね
三原さとみもガラス越しにめっちゃ訴えかけるみたいな
砂田にめっちゃ訴えかけるみたいなシーンがあって
やっぱあれって見えてるけどちゃんと伝わらないっていう
演出として振り返してるっていうのがすごく印象的だったなってすごい思ってて
ガラスっていう1枚フィルターが通ることで光が屈折するみたいなニュアンスだと思うんですけど
まっすぐには見えないっていう
やっぱどっかにじ曲がっちゃうっていうところがやっぱりメディアでの砂田の葛藤とかもすごいそんな感じでしたけど
自分すらも自然とこれやってるけどあれ?これおかしくね?みたいな風になるじゃないですか
30:00
娘さんの誕生日から今からやりましょうとかおかしくないみたいななる場面とか
けどやっぱ彼には彼の信念があるんだけどやっぱちょっともはやその世界に溶け込んでしまって
畑から見るとおかしいこともちょっと気づけないみたいな感じっていうのはすごくあるあるだなと思うし
すごい皮肉が効いててめっちゃうなされましたね
なんかちょっとそれこそ方向性違うんですけど職業倫理ってイメージを思い浮かべたのは
ついさっきみたいなシステムクラッシャーちょっと思い浮かべてて
バウンダリーの話というか職業人としてどこに線を引くかの話としても取れるなっていう気がして
ある意味石原さとみって同じ温度感なのはあの映画の中で中村智也演じてる砂田さんだと思うんですよ
ただ同じ温度感だからといって当事者にはなれないじゃないですか中村智也
でなんかそのバウンダリーを超えれないことに苦しんでる人のように見えて
でもそれを超えてしまったらもう職業人としてそもそも危ういところがあって
で時々それがなんか買いも見えるような瞬間もなけにしもあらずな気がしたんですけど見てて
そうですねやっぱりテレビ局内でも随一真面目ですもんね
逆に他の奴らちょっと不真面目すぎるなって思いましたけど
まあそうですね市長のスキャンダルすっぱ抜いた人とかも出世はするんでしょうけど
まあ嫌なやつだなっていう感じがすごいしますよね
何て言うんでしょうねメディアだから何でもしていいと思ってんじゃねーよかって言ったらいいんですかねっていうか
あんなコンプラ意識ないやつどっかで止まりますよ
本当に止まってほしいなってすごいしましたけどね
僕はマスメディアが良きものだなんて全く思ってはないんですけど
ソーシャルメディアよりはやっぱりマシだなって思えたのがやっぱり個人としての職業倫理を用えるっていうところに
ギリギリマスメディアのマシになる可能性があるなとは思って
ソーシャルメディアの大きいものではとにかく責任感が芽生えないっていうところにあるとは思うんですよね
言ったこと書いたことに対して全く責任取らなくていいっていう言いっぱなしですからねやっぱりソーシャルメディアって
メディアってついてますけどでも実質スーパーの帰りに弟にイチャモンつけたチンピラとかとやってること変わんないんですよね
ソーシャルメディアって本質的には
劇中でもベンチの落書きって言われてましたよね
やっぱりまだマシっていうのは絶対的にあるよなっていうのは思いました
個人が個人の中でブレーキを駆け売るっていうのは大きい違いだと思うんですよねやっぱり
33:04
もちろんマスメディアにはマスメディアの大きな問題があります
大きい構造ゆえの暴走っていうものを止められないっていう問題はあるんですけど
ソーシャルメディアはソーシャルメディアで大きい塊として暴走しますし
結局構造の問題があるっていうのは一緒なのでやっぱり個人に期待するっていうところでは
やっぱ職業人の職業倫理にはまだ期待できるんじゃないかなっていうのはちょっと感じましたね見てて
またちょっとやっぱ難しいのは映画の回数の中でもありますけど
主人公自身もメディア側に飲まれていくような感じに喉が鳴っていくっていう
そこは見てて自分でも確かにそうなるだろうし
でもそうねそれは本当にいいことなんだろうかっていうのは考えちゃいますよね
ソーシャルメディアだと嘘の誕生日パーティーを自分でやるっていう
誰かから撮影されるんじゃなくて自分でそれを撮影するっていうところにたどり着くっていうので
いずれにせよ違反に飛び込んでいくことにはなるよなっていうのは
すごいいいって言ったんですけど
テレビ映えというかメディア受けをどうしても子供がいなくなった側もそこを目指していってしまうっていうのは
あれ結構ちょっと誇張はあるにせよすごい描き方だなとは思いましたねあそこは
それが時として弟に徐々にややこむくっていう結果にも一緒になってしまったりもするっていう
弟役の森裕作さんすげーなって思いましたよ
いやーすごかった
すごい存在感でしたけど
吉田圭介作品で必ずいるキャラクターだなって思って見てたんですけど
いわゆる弱き人というか弱き普通の人ですよね
しかもその誤解されがちな人でっていう
彼の作品見てるとすごいそこへの愛着というか
そこにカメラを当てたいから映画を撮ってるまであるんだろうなっていつも見ながら思うんですけど
例えば空白だったら松坂トーリーの役がそれにあたりますし
神は見返りを求めるだったら室中氏がやってた役もまさにそうだなと思うんですけど
彼が彼なりに前世を失わずに下向きに生きてるのめっちゃ来るものがあるんですよね
元のセメント業者辞めさせられて
アパートに石とか投げ込まれてましたけど
その後別の仕事で頑張ってるっていう
変わってないのめちゃくちゃ偉いなと思ってあそこ本当に
36:02
あと石投げ込まれるシーンそっから先触れないのも
僕結構やりすぎてないなっていうすごい好ましく思ったというか
結局石投げ込む以上のことがあんまりするつもりないというか
結局家だらせでしかないっていうので
実際にそっから先がないっていうのは
この事件の範囲で起きてることとしてのリアルというか
あそこからあの件からさらに広がったら
やりすぎメーター入ったみたいな感じしちゃった気がするんですけど
石は投げ込まれますそういうもんですよね以上で
バシッて切るから結構切れ味するといい演出だなと思いましたねあそこ
やっぱりあれぐらいにしか描かないことによって
いかにしょうもねえかっていうことが分かるというか
あんな一過性のものじゃないですか
その後の人生のほうがよっぽど長いのでねっていう
マジで取るに足らないしょうもねえことだっていうことを
あれぐらいのサクッとした描き方でそれを分からせてるような感じもちょっとしますよね
弟との若いか一応
あそこね車の中で
なんでだよって気持ちだけども
そういう泣いてんのか笑ってんのか分かんないみたいな感じしかならねえよなっていう
感覚はなんかすごく本当なんか必死にめちゃくちゃ苦しんだ果てのなんかこの希望の見せ方してすごい正しいなと
すごく思いましたしまたラジオからかかってくる曲がめっちゃいじわるっていうところもあって
なんか本当に吉田圭介っぽいなってすごく思ってあそこもすごく忘れられないシーンの一つです
いやあそここの悲劇的な状況の中に
コントシチュエーションを差し込むセンスがもうバチッと決まったシーンだなと思って
あそこであのアイドルの曲流すってなかなかやりすぎてるんだけどただ本作においてはそれは許容されるなと思うんですよね
本当にやっぱそれが許容されるぐらい本当に辛いからだと思うんですけどね本当にもういじわるかよぐらいなものだけど笑っちゃう
もうこんなここまでされたら笑っちゃうみたいな感覚まで追い詰めて初めてあれが成り立つって感じがすごいするんですよね
いいんですよねあの姉と弟って仲悪いんかなってずっと見てたんですよね
様子だけ見たら多分あのヤンキー姉ちゃんといじめられっ子の弟で結構ないがしろにされてきたんじゃないかなみたいな感じで見てたんですけど
あの撮られてた映像を見る限りだとむしろ多分仲は悪くなかったというかもしかしたら良かったぐらいだったかもしれないなとは見えると思うんですよね
39:09
いやでもあんなことがあったらこうなっちゃうんだなっていうのも本当に悲しいですし何年もわだかまりがあった姉と弟が何とも言えない形で若いでもないんですよね
ただ同じ思いを持ってたっていうことは理解したっていうところがなんかすごい来るものがあるシーンですよね本当に
あとあれはあれも名シーンだなって思いましたね
あと夫ですかね夫の涙の使い方がめっちゃ
あーそう思いました
いやもうむちゃくちゃもう本当に
いやすげーだって思いました本当に
いや多分泣くのはあそこだなって僕めっちゃ分かっててとか僕もあそこで泣いてたんですけど
あそこでいよいよもう決壊したって感じです僕も本当に
何回も泣きポイントがあってあそこで僕も同じようにちょっと決壊しちゃうって感じでした本当に
あれは来ますよ本当に
後で2年後の方で行方不明になった女の子の創作を勝手にしてたっていうので本当に勝手にしてたんですよね
もうめちゃめちゃ勝手にしておるなっていう見ててびっくりするぐらいですけど
そうですねもうだってそれが別になんか捜査に何か役に立ったかって言って役にも立ってないはずなんですよね
もう彼らが動かなくてももはや捜査は規定路線だったじゃないですか
こいつが犯人だろうみたいな妖儀を警察もメディアもその線で追いかけてるみたいな感じだったけど彼らはやってたみたいなことに
まあ本当に一人相撲っちゃ一人相撲なんですけど
でもそんなにやってくれる人はいたんだっていうところでちょっと報われたような感じになるじゃないですか最後の最後に
あれもちょっと出来過ぎた展開だなとは思いつつもやっぱりちょっとあそこで泣いちゃう夫の姿はすごい来るものがあるというか
やっぱり一人の時しか彼は泣かないじゃないですか
ようやくなんかそこで一目を気にせず泳いで泣き出すっていうのにやっぱりそれだけちょっと来ちゃいましたね本当に
それまである意味その夫婦における理性の部分みたいなもの一手になってた彼だからこそやっぱり不安というか
自分たちの活動って本当に意味あんのかなっていうのはずっと多分思わざるを得ない役柄でもあると思うんですよ
多分妻はもう使命としてやってる生きる意味になってるけど自分は多分付き合っているだけかもしれないみたいな怖さみたいなのもきっとあった中で
なんか意味はあったんだって多分あれ救われるシーンですよね本当
そうですね僕子供いるので子供が事件に巻き込まれとか事故に遭うっていうのにすっごい敏感なんですよ
42:07
そういうニュースが流れてきたら見ちゃうんですよね気になって見ちゃったらインターネットのアルゴリズムに巻き込まれてどんどんそういうニュースがより流れてくるようになって
すごい嫌な思いをすることがあるんですけどそういう子供が事件とか事故に巻き込まれて子供をなくした家族あるいは行方不明になった家族って本当にもう救われないんですよ基本的には
もうその家族と人生はそこで1回死んでると言ってもいいと思うんですけどでも本作のすごい好きだなと思っているところは子供がいなくなってからも人生は続くっていうのを
みっちりと描いているところなんですよねで普通に生活してるんですよ仕事行ってご飯作ってゴミを捨ててとかっていう日常が続くんですよね
その日常の合間にすりつぶされるような苦悩がずっとこべりついてるんですけどそれでもただ生きていくしかないっていうのを描いてて
その中であの夫婦あるいはその現実における子供をなくしたご家族っていうものは意味を見出さなければならないんですよね
意味をなくした人生においてただ生きる以外の意味がどうしても生きるためには必要になってくるっていうところで
例えば交通事故でお子さんをなくされた家族はそういう交通事故を減らす活動をされたりとかお子さんが事件でなくした家族はそういう事件をなくす活動をされたりとかっていう
その次の意味をつなげていこうとするっていうのをニュースを見てたらまた流れてくるんですよ
それが僕はそういうもんだなと思うんですよね
そうでなければ生きていけないからだと思うんですけど
でももうそれって本当に意味があるかどうかはわからないと思うんです
実際にそれをやってもやっぱり交通事故もあるし事件も起きるんですけどやっぱりやるんですよ
それをやったら一個減るかもしれないから事件とか事故が
あの映画において一個が減った関係ないんですけどね
だからあれって僕はやっぱ祈りだと思うんです
それが実際の効力あるかどうかではなく人は祈らずに生きていけないっていうことを描いてると思ったんですよ
それがすごいグッときて
それって子供が亡くなるとかの先だと思うんですよね
あんまり僕それを映画とかフィクションで見たことがあんまなかったのかなって気がして
例えばそのことを復習するであるとか犯人追っかけるとかっていうのはあると思うんですけど
45:01
本作そこをテーマにしてないじゃないですか
子供がどうなったかとか犯人が誰かとか見つかるかどうかも
少なくともこの作品としての主題ではない
その抗いがたい悲しみを超えてそれでも人は祈るっていうことを描いてる
それの辞書として子供がいなくなるっていう形を使ってる作品だと思うんですけど
なんか僕はあんま見たことなかったんですよね
でもものすごい大事なことだと思うんです
人は祈ることで生きていけるっていうのはある
それこそこのラジオでもちょっと話題にしましたけど
退治かとかまさに子供を亡くした
しかも加害者被害者風の母親父親同士で対話をするって話だったと思うんですけど
あれもマリアンさん確かおっしゃってた通りラスト祈りになるんですよね
なんかやっぱりそうなんですよね
祈るから救われるんじゃなくて救いがないから祈るんですよね人ってね
なんかそれをやっぱすごい本作見てて感じたし
だからあれは意味があったって祈りが通じたっていう喜びというか
かもしれないっていう
確かになんか祈りがぴったりなのかなっていう気がしました
目に見えないものだしそういうものにも希望を見出すしかないみたいな感じは
劇中何度も繰り返されてるというかちゃんと見えない
実体があるかもわかんないしっていうところにも
けどそこに何かすがるような思いがそこに込められて
それがやっぱ生きる時の希望とかにもやっぱりなり得るよなっていうのは
吉田圭介の映画って毎回意地悪だと思うんですけど
やっぱりいつ見てもちょっとやっぱり光は見えるっていうところが
だからすごくそのやっぱり人の前世を信じてはいる人だとすごい思うんですよね
前世を信じてるからこそちょっと悪いところもすごい
全面に出せる人なのかなっていう感じがすごい続いて
なんかそのやっぱり今回その光の強さがやっぱり
僕はすごく強くてぐっと胸に狂うようなものだったのかなっていうのはすごく感じました
それこそラストの光の使い方あれすごいもう空白にもつながるという
空白でも似た終わらせ方をしてたかなって思うんですけど
多分もうまさに映画光の光をカメラに映すっていうものが映画でもあるわけですけど
確かになんか僕全部見てるわけじゃないですけど
やっぱりなんか最後ああいう柔らかな光で終わる映画ばっかりな気がするんですよ
ヒメアノールとかもそんな感じしましたしね
ヒメアノールそうだった
ヒメアノールもそうだったじゃないですか
もうすごい柔らかな光に包まれて終わるじゃないですか
あんなにもうドス黒い話が
いやなんかやっぱね
そのバランスがやっぱり吉田啓介作品の魅力だし
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なんか好きなポイントなのかなっていう
もうあたり焼け野原というかもう焦土と化してるかもしれないですけど
でもやっぱりそこには光が見えるっていう
燃やし尽くしたからこそ光が見えるのかもしれないっていうか
そこがやっぱり魅力だよなっていうのはすごく思います
なんか聞いてたらすごい宗教的な作家なんじゃないかなって気がしてきたんですけど
基本その世界の残酷さを描くじゃないですか
しかもすごい意地悪に
本当に吉田啓介監督自体が残酷な神だって思うんですけど
それはもうこの登場人物たちの祈りを試してるというか
お前たちは救われないけど祈るんだぞっていう
そうしたら最後にちょっとだけ踏まれした光が当たるという
それを現代社会の現代的な題材の中でやってるっていうのはすごい
なんかしっくりくるんですよね
すごく地に足ついた話だなっていうふうに思えますよね
祈ったら幸せが待ってますよとは決して言わないと
ほんのちょっと何かあるかもねぐらい留まるっていうのはやっぱそういう
現実やっぱそういうことの方が多いじゃないですか
見返りはそんなめちゃくちゃ来るみたいな祈ればみたいな
そんなことはやっぱないわけで
そこはやっぱりすごい足がついているし
やっぱそのすごい意地悪な世界の中にはやっぱりすごい断絶だったりとか
コミュニケーションの断絶みたいなのがやっぱあるっていうのがやっぱり
なんか僕の好きな話でもあるなっていうふうにすごく思ったりしますね
そうですね
そんな感じで終わっておきましょうか
ではミッシングの話はこれぐらいにしておいて
次回も前田さんがいないの確定なので
3人でテーマ決めたいと思うんですけど
デデデデ交渉はまあ置いときましょうまず
そうですねそれはさすがに
そこはちょっと回しますよまた別に
となると関心容器とかあとは何だろう
スタジオコロリードの新作とかあるんですよね
そうなんですね
これ配信でも見れるんですよね
ネトリックスと液晶同時ってやつですよね
なるほど
我々やりましたしねコロリードね
アブラツがやったのでやってもいいかも
そうですね
公開作だとそのぐらいですかね大体
危ないデカとかありますけど
危ないデカか
危ないデカ全然わかんない
文外観すぎて僕触れていいのかって感じですけど
僕でさえ世代じゃないですからね
51:01
そうなんですよね世代稼働が結構必要な映画っぽいですよね
ただまあおっちゃんたちかっこよくなんか遊んでんなっていう感じは
なんか微笑ましくはなるんですけど
予告編を見るたび
シリーズのサブタイトルだけで面白いですからねアブデカ
何回もさよならって言ってますからね
さよならじゃないぜみたいな感じでニヤリって言ってくる感じが
なんかいいなってやっぱなるというか
そこは好きだな
あと絶対お二方見ないと思いますけど
うまむしろめは僕ちょっと見ようと思ってます
僕タイムがあったら見てみたいなって気持ちありますけどね
全然知らないですようまむすめ本当に
ゲームもやったことないし競馬も大して詳しくないんですけど
なるほど
マジで知らんなうまむすめ
でもまあなんとなく熱血スポコンとして見たらいいのかなっていう気持ちでいるんですけど
でもそうだ僕も一回めっちゃうまむすめ勧められたんだよね
その現場に僕いましたね
いたよねいた気がする
なんか僕うまむすめのシリーズ展開知らないんですけど
なんかスピンオフみたいなやつ
ちょっと前に劇場でかかってましたね
っていうやつですよね
それがなんかめっちゃ世界系に
あだこだいう君に見てほしいみたいなというか
絶対好きやと思うみたいなことは言われたことあるなって思い出しました
僕はうまむすめ特にアニメシリーズのシーズン2がまあとにかく好きなので
スポコンなんですけど
僕の知り合いでうまむすめものすごい好きな人というか
競馬が好きでうまむすめが好きな人がいるんですけど
彼に言わせるとうまむすめはタイガドラマらしいんですよ
実際のレースの展開みたいなものを
そのレースごとに馬の人生というか馬の人生をレースの展開ごとに解釈していって
マジですか
だから実在のレースの展開なんですよ
基本的にうまむすめで描かれているもの
そうなの
結構即してるんだ
そうそうだから彼はタイガドラマだって言ってるんですね
なるほどね
それは知らなかったわ
結果があるものに対して解釈を重ねるっていう作品なわけだ
だからこれすごいのがうまむすめ見た後に
あの展開本当にそうだなって思って
実際のレース見ると本当にそうだからびっくりするんですよ
すごい
なのでタイガドラマとしておすすめですうまむすめは
マジで超すごいじゃん
知らなかったわ
特にうまむすめシーズン2
シーズン2から見て全然大丈夫なんですけど
シーズン2はタイガドラマとして素晴らしすぎるんで
そんな作りだったのかびっくりしたわ
だから競馬好きの方はやっぱり競馬を知ってるから
あの馬が主人公だとしてあの世代を描くんだったら
どうその関係性を描いて
あのレースをどう解釈するのかってのを楽しみに見に行くっていう風には
僕の知り合いは言ってましたね
54:02
えーちょっと興味できた
よかった
えーでもちょっとすぐは追いつけねえなっていう
そういう面もあるんで一応
僕はたぶんここで紹介されなくても一応見に行くと思います
そうですね
関心領域ちょっと僕は来週は無しでいいですか
もう思いを飛ばしたい
3週連続ではさすがに
あるいはあれですかトラペジウム3人で見てみるとかも
マジですかトラペジウム行きます
どうですかマリオさん
いや別に行ってもいいですよって感じ
絶対嫌ですとかはないですけど
特にそんなめっちゃ積極的に見たいという系ではなかったというだけです
いやでも僕ちょっと馬娘惹かれるな
いやちょっと馬娘やりません
やってみますか
いきなり映画見ていい?
そういうわけじゃない
いきなり映画で全然大丈夫です
映画見て本当にそうなんて思ってほしい
僕このポスターとの真ん中にいるこの表情がめっちゃ好きなんですよね
たぶんジャングルポケットですかね
たぶん今回の主役
いい表情しているなっていう
本当にお笑い芸人ジャングルポケットの名前の由来です
なるほどね
ていうか馬主じゃなかったっけ
馬主じゃないです馬主じゃないです
ジャングルポケットの活躍を見て彼らがそれを作ったっていう
そっちが後なんで
どうしましょうちょっと時間が落ちてきたんで
馬娘は見たいけどちょっと約束ができねえな
まだトラペジウムの方が約束できる
じゃあトラペジウム
じゃあもうトラペジウム行きますか
行きましょうよ
行きますかトラペジウム
じゃあ行きましょうトラペジウム
ではお知らせになります
大阪震災橋で毎月第2第4火曜日に
天口が店長をする月にはちょっと映画の話でも
をやってますのでよろしくお願いします
映画なんしたしすぎるバーも
日程決まりましたらまたお知らせしますので
ぜひお越しください
またこの番組ではお二人を募集しております
番組全体は次回テーマに向けて
ご注意にお送りくださいませ
バーの最新情報を番組次回テーマXにて
告知しております
各ご案内は番組説明文をご確認くださいませ
それでは映画の話ししたすぎるアジオ第169回
ミッシングの回を終わりたいと思います
それではまたお会いしましょう
さよなら
57:01

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