藤原ヒロ
こんにちは、藤原ヒロです。少女漫画を描いています。
しーさん
夫の帽子です。
友達のCさんです。
ボー氏
この3人で、愉快な日常のやりとりを配信します。
しーさん
カフェで隣のテーブルの会話を聞き流している気分で聞いてもらえると嬉しいです。
面白かった、あの映画。
藤原ヒロ
Cさんは?
しーさん
めっちゃ好きやったんです、私。
藤原ヒロ
珍しい。
しーさん
もうちょっと連続して2回見に行っちゃったんです。
藤原ヒロ
すごい、そうか。どういう部分がですか?
しーさん
なんか、すごい楽しかった。
楽しい。楽しい。
見てる間中すごい楽しくて、ワクワクが止まらへんというか。
藤原ヒロ
なんか初めて聞く感想が。
ボー氏
冒険ぽい感じ。
しーさん
あの、おっきなお屋敷に入るじゃないですか。それとかワクワクする。
藤原ヒロ
もっといろいろ見たい。もっといろいろ探検したいとか、そんな感じ。
私もそれに近いかな。
ボー氏
夢の中みたいな感じ。
なんかね、感想とかでもよく言われてますもんね。
しーさん
不思議な国のアリスとかに近いって言って、話の構造とか。
なんかすごいよかったんですよね、私。
藤原ヒロ
ジブリの中でもってことですか?
ジブリを全体的に見てる?
多分全部見てて。
しーさん
でも久しぶりじゃないですか、あの感じの映画が。
ボー氏
そうですね。もっと大人っぽいのが多いですもんね。
しーさん
昔映画館でもののけ姫を見た時も、結構ワーって思って、それぶりな感じです。
藤原ヒロ
え、もののけ姫ってCさん何歳?小学生じゃないですか。
しーさん
小学生かな。
藤原ヒロ
それでワーって思うの、めっちゃ大人びてますね、感性。
しーさん
え、そうですか?
ボー氏
でもあれは映像的にわかりやすい感じ。
しーさん
綺麗っていうか。
藤原ヒロ
怖いくない?
しーさん
怖いっていう国は思わなかったです、もののけ姫は。
藤原ヒロ
だって結構最初っからもう怖いじゃないですか、たたり髪とか。
ボー氏
顔とか。
藤原ヒロ
結構その音楽も重厚やし。
しーさん
小学校、高学年やったんかな。
ボー氏
ファンタジーとして見れてくるんじゃないかな。
藤原ヒロ
もののけ姫はそれまでのジブリからすると結構踏み込んだというか、怖い要素が増してるのかな。
しーさん
怖いもの見たさがずっとあるからかな。
そうか。
トトロとかはラピュタとかナウシカはビデオで見てて、家で。
初めて映画館で見たジブリがもののけ姫あって、その後はもう大人になってから見たっていう感じ。
だからあんまり面白いけどそんな入り込むっていう感じがなかったんですけど、
今回はすごいもう自分がその主人公の目になったみたいな感じの感覚、真人さん。
すごい面白かった。
ボー氏
話として知らないとこに入っていくみたいな話を久しぶりだったんです。
ある世界として分かっててその世界を描いてるみたいな主人公がずっと多かったんですけど、
もののけ姫とか見たことあったけど、断りを分かってる世界の人たちが主人公だったけど、
今回は何も分からん状態から。
しーさん
千と千尋的な感じですかね。
藤原ヒロ
何が起こるか分かんないというか。
ボー氏
あれも面白かったけど。
内容は近いかな。
しーさん
でも何か千と千尋にはない感動があって、たぶんそれは私子供ができてから見たっていうのもあるし、
すごい母に対する母親の思いがすごい伝わってきて。
ボー氏
そうですか、全然。
しーさん
最後のね、言っててネタバレ。
藤原ヒロ
ネタバレありって書きましょう。
しーさん
ちょっとあり。
最後戻るときに元の世界に、お母さんとバイバイするじゃないですか。
その時に元の世界に戻ったら早くで不幸なことがあっちゃうけど、それでもいいの?みたいな感じの会話があるじゃないですか。
でもそれでも人さんを埋めるんだったらみたいな。戻りたいみたいな。
そういう風に思ってて欲しいんだろうなって早尾さんが母親に。
すごい私泣けてそこで。
藤原ヒロ
そっか、ポイントがそこなんですね。
ボー氏
今もすごい思い出した。
しーさん
結構なんかね、後から知って、母親に対する思いがすごいあるっていう。
え、後から知るってどういうことですか?
ボー氏
宮崎さんは自分の母親に対してのコンプレックスじゃないけど、関係が作品に解消するみたいな話は知らなかったんで。
ボー氏
どういう関係だったとかいう話を後で聞いたんで。
藤原ヒロ
厳しいお母さんだったみたいな。
そうなんです。
その辺は知らないですね。
しーさん
若くで亡くなったっていう、病気で亡くなったっていうことしか知らなかったんですけど。
ボー氏
あまりこう、昔やから特にそうやと思う。
甘えたりできひんかったり。
しーさん
確か結核か何かやったから隔離されたはったんかなと想像するに。
藤原ヒロ
風立ちぬなんかな。
あれだって親の話って言われてるところあるじゃないですか。お父さんの話みたいな。
しーさん
風立ちぬのあの漢字に近いんかなってその結核で。
そんな感じだったと思います、きっと。
藤原ヒロ
母親目線なんですかね。
しーさん
多分それもあってすごい感情が揺さぶられた感じでしたね。
ボー氏
だから俺も母親とのことばっかりだと思ったんですよ。
藤原ヒロ
私たぶん一番ね、小学生ぐらいの気持ちで楽しんだぐらいの見方でした。
しーさん
子供の時って周りの自然のことこういうふうに見てたよなっていう感じが。
藤原ヒロ
だからあんまりね、内容の意味を考えようともしなかったみたいな感じ。
意味わからんっていう感想をすごく聞くけど、意味はわからんよって。
しーさん
全然別に。
藤原ヒロ
飲み込んでないよって。
しーさん
結局あれはなんやったんとか、なんであれはあんやったんとかは別にあんま気にならへん感じやったんですよね。
藤原ヒロ
それがその辻褄のなさも夢の中みたいな。
だから多分一番幸せな楽しみ方をしてる存在やろうなって思う。
結構何にもインタビューとか鈴木プロデューサーが言ってることとか何にも頭に入れないで楽しんだので、
制作裏話とか全く知らないし。
しーさん
何にも出てないですもんね。出てます?今も。
藤原ヒロ
何を喋ってる記事とかはネットで読もうと思ったら読めるんやんな?
ボー氏
でも宣伝をしなかったって話だけは知ってるけど、それ以外は。
あとは原作はこれなんじゃないかみたいな、参考にしてる。
ファンタジーの小説があるらしくて、多分これを好きって言ってたからこれが話に似てるから。
アニメとか映画とかを元にしたんじゃなくて、ファンタジーの小説の文脈ではあんまり不思議じゃないって。
藤原ヒロ
だからなんかもう、ジブリっていうか宮崎駿が作ったっていうのをめちゃくちゃ意識してる人ほど、
素直に楽しめてないんじゃないかってちょっと思ってて、これはこれを書いてるのかみたいな、
こう推測をしちゃう。勝手に。どういうつもりでこういう話を書いたのかとか、
なんかこれは誰がモデルやみたいな感じで考えちゃう。
ボー氏
そういうのを楽しくやってるんだよね。
藤原ヒロ
そういう見方が好きな人はそうだと思うんやけど、それを別にそこまで追っかけようって私は思わなかったんで、今回。
多分別のタイミングだったら、そういうのを知って楽しむっていうテンションがあるかもしれないけど、
今回は本当に単純に作品だけを普通に何も知らない状態で見に行く。
藤原ヒロ
そもそも何も宣伝もしてないから、全然どんな作品かわからないけど、
ジブリのあのクオリティで全く知らない、今から何が起こるかわからない状態でワクワクするっていうのが、
いい体験やったなっていうのがあって。
で、やっぱりアニメーションとしての表現とかは圧倒されるものが全然、
どんだけ今まで積み重ねていろんなものを見てても、
なんか今回またすごいの見れたみたいな感じのがあるから、それで全然楽しんじゃいましたね。
しーさん
なんかもうちょっと一時停止してじっくりセミズミまで見たいってめっちゃ思った。
藤原ヒロ
今こうやって喋ってるけど、どうやったっていう話をしても、
私は楽しかったよしかないやつっていう、考察がない。
ボー氏
ちょっと懐かしいなってすごい。
藤原ヒロ
ジブリとして。
ボー氏
タッチというか、このちっちゃい子供が主人公みたいなのもそれし、こんな感じで懐かしくて。
しーさん
なんか昔のジブリ作品の似てるとこがいっぱい出てきたから、
子供の時にジブリを見て楽しいって思った記憶がすごい蘇った感じ。
ジブリで一番好きな何でしたっけ?
ラピュタかな。
藤原ヒロ
私物の家なんですよね。
物の家もいいですね。
どんな話でしたっけ?
前一年きりやったことがあるジブリのキャラクターの中で一番かっこいいって思うランキングみたいな。
私は明日がって言ってた気がする。
しーさん
私は多分セイジ君。
藤原ヒロ
セイジ君やね。
サバサバも好きなんですよ。あれもめっちゃ好き。
しーさん
そういう話を一日きりした気がするね、そういうのが。
藤原ヒロ
だからマヒトさんは結構、キャラクターとしてちょっと掴みどころが、どう掴んだらいいかわからない迷うキャラではあって、
幼いのか大人びすぎてるのか、強いのか弱いのかっていうのも、ちょっと一言では言えない感じなんですよ、私の中で。
でも青鷺が序盤に向かってきたときに、立ち向かってる感じめっちゃ明日かやんって思う。
しーさん
明日かっぽさ。
藤原ヒロ
そういう、やっぱ私は明日かっぽさを求めるなって思いました。
強くあってほしい。
しーさん
みんなでも強くないですか?自分にも。
ハウルとかは。
藤原ヒロ
ハウルはね、だいぶダメなんでね。
だから声優とかが全然、やっぱ分かんなくて。
分かんないですね。
しーさん
キムタクは。
藤原ヒロ
私キムタクも。
ボー氏
出てるって知らなかった。
しーさん
そうですね、事前にキムタクは出てるらしいって知ったから、キムタクやって思ったけど。
藤原ヒロ
あんまりやっぱ、それも良かったんですよね。
これ誰の声やって意識をせずに普通に見れたという。
ボー氏
でも青鷺も聞いてたけど忘れてた。
しーさん
今通り信じられないですけど、青鷺が。
藤原ヒロ
全然分かんないですよね。
しーさん
全然分かんないです。
藤原ヒロ
本当にアフレコ現場を見てみないと信じられないですね。
映像と一緒に。
しーさん
竹澤佳蓮とか書いてあったじゃないですか。
藤原ヒロ
あれもどこかは。
しーさん
どこおばあちゃんのウレコやったんか。
ボー氏
おばあちゃん多かったですからね。
でも意識せずに見れた。
しーさん
本当に良かったです。
藤原ヒロ
そういう本当、余計な現実とのリンクを感じずに楽しめたなって。
しーさん
なんかどっぷり疲れた感じ。
藤原ヒロ
その前ってなったらポニョンになってくるじゃないですか。
宮崎駿さん、風立ちぬ。
しーさん
風立ちぬがある。
藤原ヒロ
風立ちぬ。
風立ちぬはなんかちょっと自分の中で違うんですよ、カテゴリーが。
私も違います。
しーさん
ファンタジーじゃないからかな。
藤原ヒロ
なんか宮崎駿の自伝ではないんやけどやっぱり近い。
なんかそのファンタジー世界をみんなに見せてるっていうよりかは、
なんか自分の物語を作品にしたっていう感覚なんですよ。
みんなのために書いたよみたいな風に受け取る感じのがポニョンやったんですよ。
その前ポニョンでしたっけ?
しーさん
ハウルはまた別でしたっけ?
ハウルはその前。
藤原ヒロ
もう一つ前じゃないですかね。
しーさん
ポニョンか。
藤原ヒロ
ポニョンはもうおじいちゃんになったなって思ってしまって。
え、ハヤオが?
ハヤオが。
へー。
孫に対してのアピールなのか、自分がもう老人ホームにいるつもりなのかみたいな感じで、
ポニョンを見てるその時の自分の感じ方が、なんかハヤオをやたら意識してしまって。
ハヤオの目線。
もう老後のこの世界観なんかなって勝手に感じるところがあって。
しーさん
そうしてソウスケにも感情移入できなかったってことなんですかね。
藤原ヒロ
ソウスケが感情移入しづらかったみたいな。
子供でしたからね、完全にあの子は。
しーさん
でもトトロとかは子供の方に感情移入しませんか?
藤原ヒロ
トトロは見た時が小学生っていうのも同世代。
しーさん
また今見たらお父さんとかの方に。
それはあるかも。
藤原ヒロ
今見たらやっぱそのサツキとメイをすごい心配する気がする。
しーさん
2人だけのお父さんと見たかーって。
藤原ヒロ
そうそう。
しーさん
うーん、そうだな。
そうですね。
藤原ヒロ
でもトトロの場合はやっぱキャラクター性が強すぎて、
トトロに会いたいなり猫バスに乗りたいなりの方に行っちゃう。
でもポニョの世界観でそんなのないなっていう。
モフモフしてないしな。
なんかヌメヌメしてる人が。
ボー氏
なんかでも聞いたことある。
ジブリで働いてるスタッフの託児所みたいなのがジブリであって、
それを見て宮崎浜を作ったみたいな。
藤原ヒロ
ポニョ?
ボー氏
どっかで聞いたことがあるけど。
藤原ヒロ
でもそういうリアルさがあるというか。
ボー氏
ほんまにスタッフの子供が遊んでるのを見たみたいな。
藤原ヒロ
ほんと目線がそういう感じ。
おじいちゃん目線。
そう、おじいちゃん。
なんか親っていうよりかはおじいちゃん目線みたいな。
そういう感覚になっちゃって。
もう若い時のあの感じのジブリの作品っていうのはもう生まれへんのかなって思ってたから。
割と今回のはあんまり、そんなに期待もしなかったんですよ。
でもなんかちゃんとワクワクしたなっていう。
しーさん
ワクワクした。楽しかった、すごい。
藤原ヒロ
全然宇宙出てくるとは思わなかったですけどね。
宇宙的な方向のファンタジー加減。
ボー氏
宇宙から出てきたの?
藤原ヒロ
なんかだって宇宙から来た。
ボー氏
話だけやろ?
藤原ヒロ
いやでもそういう設定がそもそもなくないっていう。
自然とかナウシカみたいに完全にファンタジーとかやったり。
しーさん
もうちょっとラピュタ的なのかな?
藤原ヒロ
ラピュタは宇宙なのかな?
わかんない。
なんか地球の外からの何かみたいなのが。
ボー氏
でもちょっと出てきただけだから全然映像とかでは書いてないし。
藤原ヒロ
でも大きい、根本の設定じゃないですか。
しーさん
そうですかね、確かにそうか。
藤原ヒロ
なんか地球外からの働きかけみたいな。
アメリカはそうか。
しーさん
地球外じゃなくて単なる隕石というか、それも地球外か。
藤原ヒロ
外じゃないですか。
別に宇宙的なやつじゃなくて、ファンタジー世界からの何かとかやったら意味わかるんですよ。
ジブリっぽいなってなるけど。
宇宙から来たかっていう、そこは全然気付かない。
ボー氏
でもそういう意味で言ったら、SF的な話もめっちゃいろいろあったから。
藤原ヒロ
でもなんか大気圏外からの何かみたいなのなくない?
ボー氏
今回のやつで、君たちはどう生きるかの中で、時間差の話とかもあった。
藤原ヒロ
今までのやつにはなかったんですよ、SF的な話。
ボー氏
もうタイムトラブルじゃないけど、若いお母さんとか。
藤原ヒロ
確かにないわね。
ボー氏
その辺も新しいというか、今までなかった要素だった。
藤原ヒロ
今どきっちゃ今どきみたいな感じかな。
今どきとか、昔からSFではよくあるけど、若いお母さんと会うみたいな。
ボー氏
でもSF自体はあんまりやらなかった。
藤原ヒロ
ファンタジーはあっても、SFではないみたいな感じだったかな。
しーさん
今まではあったんですね。
藤原ヒロ
その中の宇宙だった。
未だにあの世界の中の魔法みたいな、技みたいな、術みたいな、何やったんやろうっていう。
しーさん
全然、本当に考え始めると全部意味分からないんですけど。
藤原ヒロ
深く考えないって思いながら見てるんで。
ボー氏
何もないから、本当に考え方とか。
藤原ヒロ
私、鳥は全然好きやったんで、そもそも。
しーさん
逆にアオサギにはがっかりしたけどっていう。
藤原ヒロ
やっぱなんかこう、イケててほしかったっていう。
ちっちゃくなって、あの感じっていうのは、求めてないアオサギやったけど、キャラクターとして。
確かにね、かっこよくもできたはずですよね。
でも、別にかっこよさを狙ってるわけではないので。
ボー氏
ハヤオが。
藤原ヒロ
いやーな。
しーさん
一番いやーな感じのおじさんで出てきて。
ボー氏
トカゲのおっさんみたいな。
藤原ヒロ
いやーな感じやったけど。
鳥好きやからこそがっかりしたこと。
最初から別にね、何でもない。
他の、私がどうでもいいって思ってる動物やったりとか。
もっと全然別のやつやったら、がっかりもなにもない。
まあそういうキャラもいいよねって思うけど。
アオサギをあれにしてるのはちょっとがっかりっていうのはあったけど。
それはしゃあない。
藤原ヒロ
この漢字はあんま他で私そういう感想言ってんの聞いたことない。
本当ですか。
自分がだいぶ無邪気に見てんねんなって思ってたんで。
無邪気。
しーさん
私すごい久しぶりの映画やったんですよ。
映画館で見た事態が。
藤原ヒロ
妊娠してからずっと見てなかったんで。
1人で?
しーさん
1人で。
2回目も連続で?
ボー氏
2年差?
しーさん
連続。ほぼ連続で。
1週間後ぐらいに。
藤原ヒロ
すごい。
2回目はお母さんと行ったんです。
しーさん
週末に旦那さんに預けて。
お母さんの感想はどうやったんですか?
お母さんも面白いと言ってたけど、
お母さんはすごい裏の意味を知りたがるタイプなんですよね。
僕は神話のここをどうとかそういうのを楽しんで貼りました。
いろんな要素があるみたいな。
木村くんの声がイマイチやったって。
藤原ヒロ
絶対Cさんが良かったって言ってる感想を知った上での
一緒に見に行く感じやったでしょ。
めっちゃ良かったから一緒に行こう。
絶対悪く言わないですよ。
でも多分裏を読みたい人にとっても確かに
しーさん
いろんな読み方ができるようなやつやから楽しいかもしれないですね。
藤原ヒロ
木村くんの声がものすごい空虚で空っぽでってお母さんが言うんですよ。
しーさん
それで言われて、でも木村くんの役の人は
あの映画の中で唯一部外者というかの存在やから
空虚さんがそもそも偉いんじゃないかと思って
藤原ヒロ
一人何も分かってないというか。
しーさん
あれは的役やと思いますよ。
ボー氏
そういう役。
藤原ヒロ
あのお父さんじゃないと真人さんそういうやみ方しない。
しーさん
だって悪くはない。
藤原ヒロ
悪くない。決して。
誰から見ても悪い人ではないけど
何か満たされないような人いますよね。
ほんまに悪い人いる。
難しいんですよね。だから。
しーさん
でもあれぐらいの聞き方の方が楽なんですよね。きっと。
本人はね。
藤原ヒロ
幸せな人なんですよ。
デリカシーはない。
しーさん
だから夏子さんのやみ方も多分そういうところはある気がするんですよ。
藤原ヒロ
デリカシーさんと真人君はきっと似てるんですよね。
夏子さんがなぜあっちに行ってしまったのかみたいなのとかも
ボー氏
坊主とかは意味が分からない?
藤原ヒロ
分からないけどね。
しーさん
分かる気がする。
藤原ヒロ
私も分かる気がします。
ボー氏
なんかやっぱり。
藤原ヒロ
唐突やなと思って。
ボー氏
唐突でもない。
藤原ヒロ
だって何やんその流れが。
状況を考えると。
何よ。
しーさん
子供が妊娠して。
お姉さんの子供が来て。
お姉さんの子供が怪我しちゃって。
申し訳ないっていう気持ちがまずあって。
自分も子供がこうやってできる段になって。
お姉さんの無念さとか。
悲しさとかもすごい身に染みて分かってきて。
なんかそういう感じなんかなと思いました。
ボー氏
それは分かります。
藤原ヒロ
でももっとないまぜになってる感情が私はある気がして。
真人君が大事やけど邪魔っていうのもあると思うんですよ。
すごく自分の中で解消できない感情の中で
つわりひどいじゃないですか。
もうみんな嫌ってなってもおかしくない気がするんですよ。
戦争も過去やしとか。
確かにつわりあるだけでも。
嫌でしょ。
猫死しも周期の男さんが来てるし。
絶対嫌だし。
なぜか背負いすぎなんですよ。
全部をちゃんと自分がサポート役。
全てにおいてサポート役になって
自分の体がしんどい時でもやらんとあかんし。
お姉さんを亡くした悲しみも全然あるはずじゃないですか。
だから嫌になるよなって思って。
でも嫌って誰にも言えないっていうか。
おばあちゃんたちには言えたかもしれないけど。
でも多分気丈に振る舞うタイプだと思うから。
しーさん
もう隠れたいってなってもおかしくないって思う。
ボー氏
なんか俺が分からへんじゃないですか。
そういうとこじゃなくて。
藤原ヒロ
それを全部分かる。
ボー氏
なんで急にあそこに行って。
藤原ヒロ
たぶん呼ばれたんやと思いますね。
ボー氏
その辺は何もないじゃないですか。
説明というか伏線というか。
そこに至るきっかけというか何もそこがないから
しーさん
どういう人なんってまず思うんで。
ボー氏
その関係というか。
元から知ってたのとか一切分かれないから
それが分からんって言ってるだけ。
しーさん
感情がどうとかが。
大叔父の血を引く者は党に呼ばれるみたいな。
呼ばれたんちゃいますかね。
藤原ヒロ
そこは想像してしかないんですよ。
ボー氏
別にそこを埋めるピースみたいなのは何もないんで。
藤原ヒロ
そんなん始めて全部ないんですけどね。
そこが分からんって言うだけです。
その気持ちは分かるんかじゃ。
ボー氏
気持ちというか。
それは見てたら複雑な立場にいるっていうのは
ちゃんと描かれてるから。
描かれてることは分かるけど描かれてないことが分からん。
藤原ヒロ
それはええやんってならへんわ。
分からんのはそこって感じ。
ボー氏
なんで急に?
藤原ヒロ
全然引っかからん。呼ばれたんかな。
つらいしなーって。
急に引っかかんのに。
これが何も考えてない証拠なんですね。
考えてない。
ボー氏
そこを論理で埋めていくから自分の思考のパターンというか。
藤原ヒロ
描かれてないことを勝手に想像するってことができない。
だからもうそれをしたい。
ボー氏
いけないものみたいな感じで思ったはるから普段から。
本の感想とかでも
友達と喋って話聞いてた時とかに
ここがちょっと分からへんって言ったら
ここはそうなんじゃないですかって言われても
そんなこと全く書いてない。
藤原ヒロ
それだって勝手に思ってるだけやん。
あなたの意見ですよ。
ボー氏
勝手ないやんってめっちゃ言うんですよ。
なんか想像だけやん。
だから想像なんですよ、そこは。
その人の。
でも想像で埋めた話と
実際どんな話かっていうのが違うやんって思ってるんですよ。
藤原ヒロ
日常生活いっぱいある。
特にお母さんに対して。
しーさん
一貫してるなって思いました。
与えられた条件で判断するのが得意じゃないですか。
藤原ヒロ
そうですね。
ちゃんとソースがあるものだけをちゃんと
しーさん
断言するんですよ。
余計な自分の感情とか含めないから。
ボー氏
感想やったらいいんですよ。
でももうこのままだったらこうなんだよって言われたら
藤原ヒロ
違うでしょってなるんですよ。
ボー氏
あなたがそう思っただけが。
それを公式とは言ってないけど
解釈でしかないんですよ。
藤原ヒロ
解釈やったらいいけど。
ボー氏
勝手に作った話になってると思うんですよ。
その人が言うんで。
それはそういうもので別に否定はしないんですよ。
藤原ヒロ
前置きは必要なんですよ。
これ勝手に自分が思った。
どこにも書いてないんだけど。
ボー氏
想像って言ってくれたら想像だよなって思う。
想像と作品そのものが別物なんだよ。
藤原ヒロ
省略しちゃうときあるじゃないですか。
普通にこうやって喋ってて。
これは想像やろうなって相手も分かってる間とかやったら
これみんな想像の話してますよねみたいな空間やったら
勝手に自分のやつを断言みたいな感じで言っちゃうみたいな。
言っちゃいますね。
許されへんのよ。
ボー氏
許されへんの。
あたかも作品家のように言うから。
あなたの中の作品もそうかもしれんけど。