非人間化の概念を探る
確かにネットのコメント欄とか見てると、顔が見えない相手に対して、すごく辛辣な言葉が飛び交ったりしますけど、
そこで今回はですね、まさにその点に切り込んだ研究、つまり、人の意見を声で聞くのと文字で読むのとでは、相手に対する印象、特にその人間なしさの評価がどう変わるのか、
っていうのを探った心理学の研究論文がありまして、これを一緒に…
こんにちは、tsukanomaです。この番組は、声の発信を文化にすることで、組織や社会の見えない壁を越えていくポッドキャストです。
声にまとわる研究と実践をもとに、声の力でつながる未来をあなたと一緒に探究していきます。
というわけで、今日のテーマは、非人間化です。
非人間化っていうと、人間じゃなくなるっていうような言葉に聞こえますが、
基本的にその通りで、
ウィキペディアをちょっと調べてみると、少しその虐殺的な、殺戮みたいな、やっぱり人間を人間と見なさないからこそできるような、
そういうおぞましい事件だったり、そういった状態になってしまうのも、一つの非人間化であるんだけども、
今日はそこまで人間を人間として見なさないというよりは、ついつい人間として見れてないなっていう時って結構あると思うんですけど、
そういった時の話をしようと思います。
例えば、人混みの中だとそういうことも起きやすいなとは思いますし、
特に電車で乗り換えする時に東京駅、新宿駅とか、すごい人がごった返してる時とか、
そこではね、もう人間というものを自分の中から取り除き、私はここを通らなければいけない存在であるっていう、ただそれだけのマインドセットで突き進むっていう、
満員電車の中の方もそうですよね、本当にもう無にならないとやっていけないような環境があったりして。
やっぱりこの越えていくの中で自分が伝えたいことっていうのは、社会の中に言えば、このデジタルコミュニケーションにおける非人間化、
すなわちツイッターとかね、匿名だからこそ言えてしまう、誹謗中傷だったりとか、意見の分断、罵り合いみたいな、そういった構図っていうものがある意味、
非人間化が生み出している社会の問題だなと思っているし、
あと会社みたいなそういう組織に関しても、そこって組織としてやっぱり成果を出さなければいけない、組織としての目標がある、
そういった中で人間が人間らしく生きるよりも、そこで歯車のように働く、求められている機能を果たすという役割が重要になってくるので、
それもある意味非人間化の一つなのかもしれないし、そういう意味でやっぱり非人間化というキーワードは考えていきたいテーマだなというふうに思うわけです。
声の力に関する研究
そんな非人間化について、今日は紹介したい論文があります。
2017年の論文なので、今からもう8年前の論文にはなるんですが、
バークレーカリフォルニア大学ハース経営大学院のジュリアナ・アシュローダーさんという女性の準教授、今はちょっとわからないんですけど、
組織行動学を研究されている方、あとシカゴ大学の方、何名かと一緒に研究している論文です。
これは非人間化というよりは、人間性を伝える声、ボイスという力というものを実験によって明らかにしているという論文になっています。
どういう実験を行ってどんな結果が得られたのか、その内容についてまたノートブックLMのお二人に話をしてもらっていますので、ぜひ聞いていただければと思っています。
その後、また別の配信になるかもしれないですが、この論文についての考察を話したいなというふうに思っています。
自分と違う意見を持つ人に対して、この人何を考えているんだろうとか、
時にはちゃんと考えてものを言っているのかななんてちょっと感じてしまうことはありませんか?
ありますよね。私たちは自分の心の中、思考とか感情というのは直接体験できますけど、
他人の心って結局行動とか言葉から推測するしかないんですよね。
だからこそ、特に意見が食い違う場面だと、相手の考えていることの深さとか感情の豊かさみたいなものを実際よりも低く見積もっちゃう。
これが心理学で言うところの非人間化、ディヒューマナイゼーションという現象なんです。
ちょっとまあ怖い言葉ですけど、意外と日常で起きているのかもしれないです。
非人間化ですか、なるほど。確かにネットのコメント欄とか見てると、
顔が見えない相手に対してすごく辛辣な言葉が飛び交ったりしますけど、
あれももしかしたらそういう心理が働いているのかもしれないですね。
ええ、可能性はありますね。
そこで今回はですね、まさにその点に切り込んだ研究、つまりコミュニケーションの媒体。
人の意見を声で聞くのと文字で読むのとでは、相手に対する印象、
特にその人間らしさの評価がどう変わるのかっていうのを探った心理学の研究論文がありまして、
これを一緒に深く掘り下げていきたいなと思います。
はい。この研究のまあ革新的な問いというのは、
意見が対立する相手についてその人の声を聞くことは、文章を読む場合に比べて、
相手をより思考力のある人間らしい存在として認識させる効果があるんじゃないかという点にあるんですね。
ほう。
ということは、メールとかチャットとか文字中心のコミュニケーションがこれだけ増えている今、
私たちは無意識のうちに相手の人間味みたいなものを見過ごしちゃってる可能性があると。
そういうことになりますね。
これは今日の分析でぜひ探ってみたいテーマですね。
ではまずこの研究の出発点になっている非人間化、人間と言う言葉が、
ホントにすべての人間と言う言葉があって、
そういう人間と言う言葉があって、
話す時の発音と、
その発音を伝える力と、
その発音と伝える力が何かによって、
人間と言う言葉の発音と伝える力がなければいけないという、
発音と言う言葉の発音の差があります。
ではまずこの研究の出発点になっている非人間化についてもう少しだけ補足させてください
先ほどもう少し触れましたけど自分の心は直接的でリアルに感じられるのに対して他人の心ってあくまで間接的な推測に過ぎない
この非対照性がですね特に意見が対立する状況例えば政治的な議論とか
社会的な問題に対する考え方の違いがある場合に相手を自分たちとは違う存在だとかあまり深く考えてないんじゃないかとか
あるいは感情に乏しいんじゃないかみたいにみなしやすくする土壌になっているということなんです
うーんなるほど意見が違うっていうだけで相手の知性とか感情まで低く見てしまうっていうのはこれかなり根深い問題ですよね
今の政治の分断とか社会的な対立が深刻化する背景にももしたしたらそういう心理が関係しているのかもしれないですね
その通りだと思いますそして研究者たちが着目したのがまさに声なんです
声ですか
はい話し声には言葉そのものの意味内容だけじゃなくて抑揚イントネーションですよね
それから話す速さペース間の取り方声のトーンこういういわゆるパラ言語級っていうものが含まれてますよね
ああパラ言語級はいはい
これらが文字だけでは伝わらない話している人のリアルタイムの思考プロセスとか感情の動きを示唆しているんじゃないかと研究者たちはそう考えたわけです
ああなるほど確かに文字だけのテキストだとどんなに丁寧に書かれていてもどこか平面的というか書き手のその時の感情の揺れ動きみたいなものってなかなか伝わりにくいですもんね
だから文章で意見を読むだけだと相手がどれだけ考えてその結論に至ったのかその人間的な部分をつい過小評価してしまう可能性があるとそういうことですか
そういうことです実際これまでの研究でもそれを裏付けるような結果はいくつか報告されてるんですよ
へー
例えば就職活動の場面で候補者が自分の強みをアピールする内容を面接官が声で聞いた場合と文章で読んだ場合とで比較すると
声で聞いた方が候補者をより知的で資料深いと評価する傾向があったり
ほうほう
あるいはあるスピーチを聞いた時にそれが人間によって書かれたものかそれともコンピューターが生成したものか
これを推測させると声で聞いた方がこれは人間が作ったものだろうと判断されやすい
なんていう研究もあるんです
へーそれは面白いですね
声には単なる情報伝達以上に何か人間らしさを感じさせる力があるということなんですね
そう考えられますね
では今回の研究ではその仮説を具体的にどうやって検証したんですか
はいいくつかの巧妙な実験を通して検証しています
まず実験1ではですね参加者にコミュニケーターになってもらって意見が分かれやすいテーマ
例えば忠実の是非であるとかアフガニスタンへの軍事介入についてあるいは音楽の好みカントリーが好きかラップが好きかとか
あーなるほど確かにどれも意見が分かれそうですね
ええこういったトピックについて自分の意見とその理由を話してもらいました
その様子をビデオで撮影したんですね
なるほどビデオで
そして別の参加者評価者を集めてきて先ほどのコミュニケーターの意見表明に触れてもらうんですがここで条件を分けます
はい
コミュニケーターのビデオをそのまま見てもらう視聴覚条件それから音声だけを聞いてもらう音声条件
そして話した内容をこう文字に起こしたものを読んでもらうテキスト条件この3つのグループに分けたんです
ふむふむ映像あり声だけ文字だけと
実験結果の分析
それで評価者の人たちは何をするんですか
そのコミュニケーターがどれくらい人間らしいと感じたかを評価してもらうんです
でこの人間らしさの評価がポイントでして
はい
研究では2つの側面から測定してるんですね
一つは人間独自の特性ヒューマンユニークネスって呼ばれるものです
これは思考力とか合理性知性洗練されている度合いとか
他の動物にはない人間ならではの高度な精神能力に関する側面です
ふーんなるほど思考力とか知性
もう一つが人間本質の特性ヒューマンネイチャーと呼ばれるものです
これは感情の豊かさ温かさ反応性衝動性みたいな
より基本的な感情とか感覚に関連する人間が生まれながらに持っているような側面を指します
なるほどちゃんと考えているかっていう独自特性と感情があるか温かいかみたいな本性特性
この2つの軸で人間らしさを測ったわけですね
そういうことです
でもちろんその評価者の人がコミュニケーターの意見に賛成か反対かっていうのも記録したんですよね
声による人間らしさの評価
ええそこが非常に重要になってきます
さて結果ですがこれが非常に興味深いものでした
まず評価者がコミュニケーターの意見に反対している場合ですね
この場合テキスト条件つまり文字で読んだ場合に比べて音声を含む媒体つまり視聴覚条件ビデオや音声条件声だけと接した方が
コミュニケーターのことをより人間らしいと評価したんです
つまり意見に反対している時ほど声を聞くことの効果が大きいってことですか
そういう結果になったんです
自分と違う意見でも声で聞くとまあこういう考え方もあるのかなとか
この人なりにちゃんと考えてはいるんだなぁみたいに少し相手を認められるようになるそういうことでしょうか
まさにそういう解釈ができると思いますね
声に含まれるその抑揚とか愛の取り方みたいな情報が相手の思考プロセスとか感情の存在を感じさせて
単なる意見っていうラベルじゃなくてちゃんと考えている一人の人間なんだとして認識させやすくするのかもしれません
なるほどなぁ
ちなみに映像つまり視覚情報がある視聴覚条件と声だけの音声条件とでは評価に差はありましたか
なんか表情とかも影響しそうな気がしますけど
それがですねこの実験1では視聴覚条件と音声条件の間で人間らしさの評価に統計的に有意な差は見られなかったんです
えっとそうなんですか
もちろん視覚情報が全く無意味ってわけではないと思うんですが
少なくともこの文脈においては声そのものが持つ人間化の効果っていうのが非常に大きいということを示唆していますね
声すごいですね
ちなみにコミュニケーターの意見に賛成している場合はどうだったんですか
賛成している場合ですね
その場合は媒体による評価の違いはほとんど見られませんでした
そうなんですか
元々意見が同じ相手に対してはテキストで読んでも十分にその人は人間らしいと感じている
政治的対立と声の効果
だから声を聞くことによる上乗せ効果みたいなものはあまりなかったんじゃないかと考えられますね
なるほどなるほど対立している相手に対してこそ声の力がより発揮されると
これはかなり視差に富んだ結果ですね
では次の実験はどんなものだったんですか
次はですねより現実世界の対立に近い状況
具体的には政治的対立場面での検証を行っています
実験2では2016年のアメリカ大統領予備選挙の時期に
民主党と共和党それぞれの候補者を支持する人たちに協力してもらったんです
おおそれはかなりリアルな対立状況ですね
はいで彼らにですねなぜ自分が支持する候補者を選んだのか
その理由をまず話してもらいました
これを録音録画してさらに同じ内容を文章で書いてもらったんです
話すのと書くの両方ですか
そして別の評価者たちにこれらの意見表明に触れてもらうんですが
今度は条件を4つに増やしました
実験1と同様の視聴覚条件、音声条件、書き起こしテキスト条件に加えて
コミュニケーター自身が書いた本人の文章
Written Text条件というのも設けたんです
なるほど書き起こしだけじゃなくて本人が書いた文章そのものとも比較したんですね
それはよりフェアな比較ができそうですね
そうですねそして結果はこれもまた実験1と非常に似ていました
やはり評価者がコミュニケーターの政治的意見に反対する場合
声を含む媒体、視聴覚音声で接した方がテキスト媒体
書き起こし本人の文章で接した場合よりも
相手のことを優位に人間らしいと評価したんです
特に思考力とか合理性といった人間独自の特性の側面でその傾向が強かったですね
やはりそうですか
そしてここでも意見に賛成する場合には媒体による差はほとんど見られませんでした
うーん
やっぱり政治的な対立ってより感情的になりやすいような場面でも
声は相手を人間として捉え直すそういう効果があるんですね
そういうことですね
何か他に興味深い発見はありましたかこの実験2で
はいもう一つ面白い点がありました
意見に反対する場合なんですが声で相手の主張を聞いた方が
テキストで読んだ場合よりもその主張がより説得力があると感じられる
そういう傾向が見られたんです
えっと人間らしいと感じるだけじゃなくて
意見そのものもより説得力が増すように感じられるんですか
そうなんです
さらに分析を進めるとこの説得力の向上っていうのは
相手をより人間らしいと評価したことによって
部分的に説明できるつまり媒介されている可能性が示唆されました
あーなるほど
声を聞くことでまず相手の思考力とか人間らしさを認めやすくなる
その結果として意見にも耳を傾きやすくなって説得力があると感じる
声の特性と人間化の影響
というそういう流れがあるのかもしれませんね
なるほどこれはコミュニケーションの取り方次第で議論の質とか
もしかしたら結果そのものも変わってくる可能性を示してますね
これは結構重要な発見だと思います
さらに研究チームはですね念のためというか
より対立が激化するであろう2016年の大統領選挙本選の直前
クリントン支持者対トランプ支持者というタイミングでも
同様の実験実験3を行っています
予備戦よりもさらにヒートアップしている時期ですね
結果はですねこれまでの実験結果をほぼ再現しました
やはり意見に反対する場合声視聴覚音声は
テキストよりも相手を人間化する効果が一貫してみられました
ふむふむ
ただこの実験3では少し興味深い点もあって
意見に同意する場合でもわずかながらなんですけど
声の方がテキストよりも人間化評価が高くなる傾向も見られたんです
ああそうなんですか
ええですからその同意か反対かによる効果の違いっていうのは
常に明確に出るわけではなくって
状況によって多少変動する可能性もあるのかなということが示唆されましたね
なるほど基本的には反対意見の相手に対して
声の効果が大きいけれども常に相当は限らないと
少し複雑ですね
ええ
でも一貫して言えるのは
やはり声にはテキストにはない
人間味を伝える力があるということですよね
そうですね
そうなってくると次に気になるのは
声の何がその効果を生んでいるのかっていうことですよね
ただ音になっていればいいというわけではないですよね
おっしゃる通りです
例えば抑揚のないコンピューターが読み上げるような声だったらどうなるんでしょう
実際にそこを突き詰めたのが実験4なんです
研究者たちは実験2で録音された候補者指示の理由のスピーチ音声
これを今度はコンピューターのテキスト読み上げソフトを使って再生させたんです
感情とか抑揚を極力排除した
いわば感情のない声マインドレスボイスを作り出したわけですね
なるほど感情のない声
そしてこれを元の本物の声オーセンティックボイスで聞いた場合
それから書き越しテキストを読んだ場合とでコミュニケーターの人間らしさ評価を比較したんです
おーそれは革新に迫る実験ですね
で結果はどうでしたか
結果はですねまあ予想通りというかそして非常に示唆的でしたね
感情のない声で意見を聞いた場合評価者はコミュニケーターの人間らしさを本物の声で聞いた場合よりも優位に低く評価したんです
あーやっぱり
特に人間本性つまり感情の豊かさとか温かさそういった側面での評価の低下が顕著でした
やっぱりあの人間らしい声の揺らぎみたいなものがないと温かみとか感情っていうのは感じられなくなるんですね
そういうことですね
それどころかですね場合によっては感情のない声で聞いた方が書き越しテキストを読んだ場合よりもさらに低く評価されることさえあったんです
えテキスト以下になることもあるんですか
それは驚きです声なのにかえって非人間的に感じられちゃうなんて
そうなんですよこれは声から期待されるはずの人間らしさの手がかり
つまり自然な欲望とか愛の変化そういうものが欠けていることが
かえって不自然さとか機械的な印象を与えてしまって人間味を損なってしまう可能性を示唆していますね
うわー
さらに分析を進めると声の人間化効果
特に人間独自の特性つまり思考力とか合理性を高める効果には
声の基本的な高さピッチの変動標準偏差ですね
それとポーズ無音区間の割合が性の相関を示していました
ほうほう
つまり声の高さに自然な変化があって適度な愛が取られている
そういう話し方ほど相手をちゃんと考えている人間だとして認識させやすいということです
なるほど
声の揺らぎそれがまさに考えている心の存在証明みたいになっているんですね
これは最近すごく増えているAIによる音声合成とか
自動オートシステムの設計なんかにもすごく重要な視点になりそうですね
全く同感です
そしてですね一連の実験を通して見えてきたもう一つの重要なパターンについて触れておきたいと思います
はい
それは先ほどから少しずつ出てきていますが
声の持つ人間化の効果が人間本質の特性
つまり感情とか温かさよりも人間独自の特性思考力や合理性
こちらの評価に対してより強くそしてより一貫して現れていたという点なんです
確かにそんな傾向がありましたね
つまり声を聞くことで相手を温かい人だなと感じる度合いよりも
この人ちゃんと自分の頭で考えてるんだなと感じる度合いの方が
より多くそして確実にアップするということですか
そういうことになりますね
もちろん声から温かみを感じることもあると思うんですが
特にこう意見が対立している文脈においては
相手が知的で合理的な思考主体であるという認識を促す効果の方が
より顕著だったというわけです
それはなぜなんでしょうね
うーんまあ一つの可能性としては今回の一連の実験がですね
感情的な共感を求めるっていうよりは
なぜそう考えるのかという意見表明とその理由付けに
焦点を当てていたからかもしれません
あーなるほど
声の影響とコミュニケーション
つまり評価者が相手の思考力の方に
より注目しやすい状況だったということですね
ただこれはあくまで解釈の一つで
さらなる研究が必要な部分ではあります
なるほど文脈も影響するんですね
いやーしかし声一つでこれだけ人の認識が変わるというのは
本当に驚きです
えー非常に興味深い研究だと思います
さて今回の分析皿見えてきたことをちょっとまとめてみましょうか
はい
一番大きな発見はやはり人の意見を声で聞くこと
特にその自然な声の抑揚や曖昧
つまりパラ言語Qを感じることが
たとえその意見にあなたが賛成できなかったとしても
相手をよりちゃんと考えている
人間らしい存在として認識させる上で
非常に重要だということですね
そうですね
そしてその裏返しとしてテキストベースのコミュニケーション
例えばメールとかSNS、チャットなんかは
もちろん便利で効率的ではあるんですけれども
意図せずとも相手の思考する心の存在感を
こう大いかくしてしまいがちで
結果的に非人間化
つまり相手を人間味のない存在として
捉えてしまう傾向を冗長しかねないと
そういう危険性もはらんでいるということですね
これは皆さんにとってどんな意味を持つでしょうか
日常のコミュニケーションを少し振り返ってみると
何か思い当たることがあるかもしれません
例えば仕事のメールでの
ちょっと事務的なやり取りとか
SNSで見かける辛辣なコメントの応酬とか
あるいは対立する意見を持つ人についての
SNS記事を読むとき
もしかしたら文字だけの情報に触れているときに
無意識のうちに相手の人間的な側面
特にその思考の深さみたいなものを
見過ごしてしまっている瞬間があるのではないでしょうか
研究が示唆しているのは
もし私たちが相互理解を深めたい
あるいは少なくとも相手の考えを
より公平に評価したいと願うのであれば
コミュニケーションの媒体要項を
意識的に選ぶことが大切だということですね
もちろん常に直接話せるわけではありませんが
可能であれば相手の声を聞く機会
あるいはビデオ会議なんかで
顔を見ながら話す機会を持つことが
誤解を防いでより建設的な関係を築く上で
助けになるのかもしれません
はいというわけでいかがだったでしょうか
この論文いろいろ読んでいて話したいことが
いっぱい踏まれてきているので
次回はこの内容をもっとかもっていきたいなと思っています
皆さんの方でも何か伝えたいことが生まれてきたので
ぜひお便りでもXでも発信してもらえれば
幸いです
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できればしていただけると非常に助かります
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そういったものもあると非常にモチベーションが
増えて嬉しくなるのでぜひお待ちしております
というわけでここまでお聞きいただいて
本当にありがとうございました