音声配信の民主化
あなたが今この声を聞いて、これ人間かな、それともAIかなって考えたりしますか?
ああ、もうそういう時代ですよね。
ですよね。
今日はその境界線がすごく曖昧になってきている、AIと音声コンテンツについていただいた資料を元にちょっと深く見ていきたいなと。
音声配信の世界がどう変わってきているのか、それからAIがどんな便利さとか可能性をもたらしているのか、
あとは、われわれというか、聞き手ですよね。私たち自身にどんな変化がありそうかとか、その辺のポイントを掘り下げていけたらいいですね。
そうですね。昔の音声配信って、専門的なマイクとか編集ソフトとか。
ありましたね、スキルもね。
それにやっぱり話す技術、手術みたいなのも結構ハードル高かったじゃないですか。
敷居が高かったですよね。
それがAIのおかげで、誰もでも本当に気軽に声を発信できるようになったっていう、これは大きい変化ですよね。
まさにその音声配信の民主化って言えると思います。編集とか収録の大変さがグッと減って、下手したらちょっと話すの苦手でっていう人でもAIがサポートしてくれるみたいな、そういう可能性も出てきてますよね。
しかもそのAIの声自体が、もう昔の、いかにも機械が読んでますみたいなのとは全然違いますもんね。
全然違いますね。びっくりするくらい自然で。ただ単に流暢に読むだけじゃなくて、感情というか欲望とか、あの取り方とか、すごく人間らしいニュアンスが出てきてるんですよ。
へー。
だからニュースとかエッセイを読むのはもちろん、対話形式のオーディオドラマとか。
おー、ドラマまで。
ええ、より複雑な表現も可能になってきてるっていう感じですね。
それは表現の幅が広がりますね。で、作る側からすると、やっぱりコストとかスピード、その辺もメリットが大きいんですか?
あ、そこは特にビジネスで使いたいっていう場合にすごく注目されてますね。
なるほど。
これまでだったら、数日、下手したら数週間かかってた音声作りがですね、原稿さえ準備できれば、ほんの数分とかで音声にできちゃう。
数分ですか?
ええ、修正も簡単ですし、だからいろいろ試しながらもっと良くしていこうとか、あと情報の鮮度ですよね、すぐ出せるっていう。
確かにニュース性のあるものとかは大事ですね。
そうなんです。だから企業のよくある質問FAQとか、研修の教材とか、商品紹介とかも、今まではテキストとか動画がメインだったと思うんですけど、
そうですね。
そこにAI音声で耳からの体験を提供するっていう活用が進んでますね。
未来の音声体験
耳からの体験か。なるほど、新しい価値ですね。
ええ。さらに未来を見ると、資料では2つ面白い方向性が示されてました。
お、未来。
パーソナライズと多言語化。
パーソナライズっていうと、それは聴いているあなた、リスナーの好みに合わせて声の感じを変えてくれるみたいな。
まさにそれです。例えば優しいトーンの声がいいなとか、もっと落ち着いた声で聞きたいとか、
あるいは特定のキャラクターの声でとか、そういうのを気分とかコンテンツに合わせてAIが作り出すみたいな。
それに加えてAIの翻訳技術と組み合わせることでですね、
例えば今こうやって日本語で話している内容があたかも我々がそのまま話しているような感じで、自然な他の言語の音声になって。
え、自分の声のまま多言語に?
そういう可能性です。リアルタイムで世界中に届けられるかもしれない。
うわー、それはすごい。ローカルで作ったものが一気にグローバルになる可能性があるんですね。
そうなんです。でもそうなってくると、じゃあ私たち人間の声の価値ってどうなるの?って思いますよね。
あー、確かにそこ気になりますね。
そこがまた面白くて、資料によるとAIみたいに完璧じゃない人間の声の揺らぎみたいなもの。
揺らぎ?
例えばちょっと言い間違えちゃったり、息遣いが聞こえたり、緊張して少し黙っちゃったりとか。
あー、ありますね。
そういうある種の不完全さが逆に信頼感とか人間味につながるんじゃないかっていう指摘もあるんです。
AIにはなかなかそこは再練できない部分かなと。
なるほどな。確かにあんまり完璧すぎるとちょっと壁を感じちゃうというか。
そうそう、そういうことありますよね。
効率とか完璧さだけじゃなくて、その人間らしさ自体に価値が出てくるかもしれないんですね。
だからこれからはAIが得意なこと、例えば大量の情報を間違えずに読むみたいな部分と、人間がやっぱり感情とかその場のニュアンスを込めて届けるべき声と、そこの使い分けとか共存が大事になってくるんでしょうね。
音声体験の質というのが新しい競争軸になるというか。
質ですか。そうなると聞く側の私たちもなんか意識が変わってきそうですね。
まさにそこなんです。これ人間が喋ってるのかな、AIかなって疑うっていうよりは、自分にとってこの声って心地いいかなとか、この話で信頼できるかなとか、もっと本質的な基準で音声を選ぶようになるのかもしれないですね。
なるほど。AI技術って本当に音声コンテンツの作り方から私たちの楽しみ方までめちゃくちゃ大きく変えてるんですね。
参入のハードルは下がってパーソナライズとか多言語化みたいな未来ももうすぐそこまで来ていると。
そうですね。資料の言葉を借りればまさに届くべき声がきちんと届く時代へ向かっているのかもしれないですね。
ただですね、ここで一つあなたにもちょっと考えてみていただきたい問いがあるんです。
何でしょう。
もし人間と全く区別がつかないくらい自然なAI音声が、例えばニュース報道とか教育のコンテンツとかで普通に使われるようになったら、私たちはその声の裏にもしかしたらあるかもしれない意図とかその情報の信頼性みたいなものをどうやって見極めていけばいいんでしょうかね。
うわー、それは難しい問題ですね。
これからの時代、あなたにとって音声における本物って一体何を意味するのか、ちょっと立ち止まって考えてみるのも面白いかもしれないです。