1. アキツヒミツキチ ー秋津秘密基地
  2. 別室その2:『第2回ウソ文学..
別室その2:『第2回ウソ文学大賞・前半戦』
2026-08-30 33:27

別室その2:『第2回ウソ文学大賞・前半戦』

今回は第2回ウソ文学大賞の(大人の事情で分割した)前半戦だ!

塩水とみずいがそれぞれ選び抜いた作品を審査委員長はどう評価するのか、是非聞いてくれよな!


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感想

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サマリー

今回の「別室その2」では、「第2回ウソ文学大賞」の前半戦が開催されました。審査基準は「純文学度」「エンタメ度」「キツツキ度」の各50点満点です。まず、しおみさんが推薦した「カンパチラーメン特集」は、オランウータンが主人公のラーメンバトルを描き、グルメ、バトル、青春、ロードムービー、SFなど多様な要素を詰め込んだカオスな作品として高く評価されました。次に、みずいが推薦した「必殺農家人間」は、近未来感のないサイバーパンク小説という斬新な設定で、夫婦の日常を描きながらも、作者が「知ったことじゃない」と突き放すような文体がポストモダン文学的だと評されました。さらに、審査委員長が選んだ「スミヤ科学スチーム歌詞付きSKCR0412BKの取扱説明書」は、取扱説明書という形式を取りながらも、読者を驚かせる衝撃的な展開と深いテーマで、文学作品としての完成度が非常に高いと絶賛されました。最後に、同じく審査委員長が選んだ「明るい暗殺」は、記憶から自分を消す能力をテーマにした青春マカロニウエスタンで、切なくも残酷な設定とジャンルの融合が見事だと評価されました。これらの作品は、いずれも予想を裏切る展開と深いテーマ性で、審査員たちを唸らせました。

第2回ウソ文学大賞 開幕
第2回ウソ文学大賞 第2回 秘密基地 秋津秘密基地
第2回ウソ文学大賞 第2回 選票会 秋津秘密基地
第1回 ウソ文学大賞 第2回 選票会 秋津秘密基地
カバが行政大失効に立ち向かい 火星のランチ妻が植物となり
タワシが真黒経済を語るなど 日本文学史に決して刻まれないであろう
禁止党が数多く誕生しました
しかし文学は止まりません
今年も全国から寄せられた問題作 解作名作傑作全て審査員基準でございますが
せいぞれに我々審査員はこれは本当なのか 作者は寝不足なのか
なぜ編集者は止めなかったのか
という根源的な問いを胸に 一冊一冊真摯に笑いながら審査いたします
今年も評価基準は変わりません 純文学度50点満点
読み終えた後に意味深な顔をしたくなるか エンタメ度50点
ページをめくる手よりツッコミが忙しいか
キツツキ度50点
読者の常識を何回コツコツ突いて 穴を開けたか
なお本章では史実との整合性 ジャンルの一貫性
タイトルと内容の一致 文章の意味などは一切審査対象外です
それでは第2回 素文学大賞開幕です
しおみ推薦作品「カンパチラーメン特集」
閉館は最も意味がわからない作品を 公表ということでございます
アキツ秘密基地
最初の作品をしおみさんお願いします
文章1作品名は タイトルこれで安心 カンパチラーメン特集
これで安心製作委員会さんの作品ですね
内容の方はチャーシュー麺が大好きな オランウータンのココくん
ある日行きつけのディストピアラーメン カンパチ店で
ラーメンや嵐を成り場とする グレゴリー兄弟に因縁をつけられ
乱入するチャーシューご太郎や 塩分制限神父
無線飲食姉妹とのラーメンバトルの 火蓋が切って落とされた
あの時少年だった僕らの青春が蘇る 新感覚ジムナイルグルメ
チャーシューご太郎まではいいんだが 塩分制限神父はラーメン食って大丈夫なのか
豆乳ゴロウもそもそもまずいだろう
最後の無線飲食姉妹との戦いが すごかったんですけど
あれはすごい作品だと読んだことがない という風に思いまして
作品の中に入れさせていただきました
みずい推薦作品「必殺農家人間」
次は私です
タイトルは必殺農家人間 著者は山田農家
内容としてはエッセイスト山田農家と その妻が織りなす日常を日記形式で書き上げた
近未来感あふれないサイバーファンク小説
普段の生活から彼がいかにエッセイストとして 成功しそして没落していったかなんて知ったことじゃない
そんな二人の将来や農家自身の目標を肩肘張ることなく
優しく温かい文面で読者の心に 語りかけるなんて思っちゃいけない
わかったかグリーンの
なんだ最後のワッハッハ
農家なんだね
サイバーファンクなんだよね
サイバーファンクしかも近未来感あふれない
超未来感
つまり日常の
日常だよね
日常だよねただの
没落していったか
結局何もかも否定されているんだけどさ
知ったことじゃないとか思っちゃいない
結局この方は何を言いたいのかもわからない
先にございます
じゃあ先にラーメン特集の審査委員長からのコメントが出ておりますので
読ませていきましょう
審査委員長から来ました
じゃあ私が仕様を
書評を読ませていただきたいと思います
純文学度50点中36点
タイトルからは
かんぱちぞいのおすすめラーメン店ガイドを想像します
しかしページを開くと待っていたのは
オラウータンとの青春と因縁のラーメン構想
ココくんがチャーシューを前に
この一杯だけは誰にも奪わせないと
静かに箸を置く場面は
夏目漱石が豚骨スープをすすりながら
書いた青春小説を思わせた
終盤割れたレンゲを見つめながら
かんぱちを歩くココくんの後ろ姿には
不思議な余韻があります
なおその5ページ後には
巨大チャーシューが空を飛びます
エンタメと
50点中50点コースゲーム
キャラクター紹介だけで
読者の胃袋と脳が大渋滞
ラーメン屋嵐
グレゴリー兄弟
ラーメン界を滑るチャーシュー5対6
食事の度に葛藤する
塩分制限シンプ
血統地の宿命を背負う豆乳ゴロン
食厳という概念を否定する
無線飲食しまい
このメンツが
このメンツが一つのカウンター席に揃った瞬間
日本ラーメン文革誌は新たなページを開きました
特にチャーシュー5対6の一人
炙りの限界がスープに水から身を沈めて
旨味を完成させるシーンは
読者の累戦とコレステロル値を同時に刺激します
一つ起動
50点中50点
これもすごい
まずタイトルが
これで安心
何が安心なのか
最後まで一切説明されません
しかも舞台はディストピアラーメンカンパチ店
ディストピアなのに息付け
ラーメン屋嵐が職業
チャーシューには5対6という政治体制がある
新婦は縁文制限中
そして最後は
少年だった僕らの青春が蘇る
という予備文で締める誤韻さ
一つ一つは意味が分かるのに
全部繋がると意味が分からない
これこそ本省が求める理想的カオスです
総評
これで安心
カンパチラーメン特集は
グルメモン
バトルマンガ
ジムナイル
ロードムービー
そして週末SFを
一杯のラーメンに
全部載せした
解作です
ラーメン特集
という看板を掲げながら
最後には読者が
チャーシューとは何か
安心とは何か
カンパチとは何か
を考え始める
哲学書へと変貌します
審査委員会では
万情一致で
チャーシュー5対6だけで
概念を直感ください
という異例のコメントが残されました
ラーメンを食べたくなる作品ではありません
ラーメン屋で
世界の命運が決まると
信じたくなる作品です
読み込んでますね
審査委員会
すごいね
エンタメドとキツスキドが
50点満点
すごいね
いいですね
さてこんな感じで
電話審査委員長で
合計審査が136点
なかなかの高得点
でありますね
高いですね
ラーメン5対6で
概念を直感ください
という異例のコメント
スピンオフが長いぞ
スピンオフが長いよね
あくまでムック本なんだけどね
相当チャーシュー5対6が
集もった人がいるんだね
じゃあ次のね
三井審査委員が選んでくれた
必殺農家人の総評出ておりますので
発表したいと思います
はいお願いします
三井審査委員私から
発表いたします
必殺農家人著者山田農家
純文学の50点満点中40点
近未来感あふれない
サイバーパンク小説という
この世で最も情報量が多いようで少ない
ジャンル設定から始まる意欲作
日記形式で綴られる
山田農家夫妻の日常は
一見すると穏やかな夫婦エッセイ
しかしその行間から漂う
抵抗と没落への気配を作者自身が
知ったこっちゃないと切り捨てる
潔さはポストモダン文学の告知です
読者が感動しそうになるたびに
作者が思っちゃいない
思っちゃいけないとピンとしてくる個性は
実験文学として高く評価したいところです
円溜め度50点満点中47点
読み始めると
今日は妻とスーパーへ行った
という平和な日記の次のページで
今日は妻が味噌汁を褒めてくれた
世界征服は延期
など何一つサイバーパンクでない文言が
延々と続きます
よし次こそサイバーパンクになるのでは
という期待だけで
300ページ読ませる出力は見事
結局最後まで電脳空間も擬態化も出てきませんが
帯の電脳より深く
ドアノンケル
というキャッチコピーだけで異様にかっこいい
好き度50点満点中49点
まずSNSの日記
サイバーパンク小説
近未来があふれない
知ったことじゃない
思っちゃいけない
わかったかグミんども
この情報が一つのあらすじに同居している
地点で優勝候補です
特に終盤
読者に語りかけるどころか
急に説教を始めるあらすじは文学史上でも敬語
さらに作中では一度だけ
wifiの調子が悪い
という一文が登場し
編集者がこれでサイバーパンク要素は
回収できたと判断したという
逸話審査員調べが残っています
投票
必殺ノンケ人は
サイバーパンクを一切やる気がない
サイバーワーク小説という
前代未聞のギャグ割り文学です
ノンケ話
日記
人生論
そして読者への暴言を
絶妙な配分で混ぜ合わせ
これは何を汚されているんだ
という幸福感を生み出すことに成功しています
審査委員会では
夫婦仲が良いとこだけは
異常な説得力で伝わってきた
という意見で一致しました
最後のページには
明日も妻はかわいい
とだけ書かれているにも関わらず
その下に堂々と
サイバーパンク
2077に捧ぐ
聞こえられると信じたくなる
ノンケのジャンル詐欺の傑作です
いやー深く読んでますなー
ここまで深読みしてる
我々ですらそこまで読んでないからね
さすが審査委員長
点数の方が出ております
136点
同点ですね今ともね
お見事
ありがとうございます
これ一体何だ
一応説みたいになっちゃってね
なんだろうね
むしろ新しいジャンルだと思うので
新しいジャンルしか出てきてないんだけど
さあさあでは
次の作品に行ってみましょうか
ちょっとこれ私がね
審査委員長推薦作品「スミヤ科学スチーム歌詞付き取扱説明書」
扱いに困った作品がありまして
どちらの方を紹介していきたいと
私が2巡目で発表させていただく
文学作品はこちらです
スミヤ科学スチーム歌詞付き
SKCR0412BKの取扱説明書
歌詞付きの取扱説明書と聞いて
何を思い出すだろうか
本体各部の説明
動かし方
よくある質問
壊れたなと思ったら
スミヤ科学の取扱説明書は
そんな画質的な取扱説明書界に
一石を投じる
読む人を楽しくする
涙あり笑いあり
読み出したらページをめくる手が止まらない
最後の袋とページで明かされる
衝撃の真相とは
もう一度読むと意味が変わる
取扱説明書の名作
ノベルズ版では省かれた
著者からの挑戦に思う文庫版には
掲載の完全版仕様
どうです?
この作品は今までなかった
ないね
取扱説明書ですよ
これはむしろ
取扱説明書
雑誌でもなく
雑誌でもなく
文庫らしいからね
新しい形の取扱説明書
新しい
ノベルズ版出てその後に
文庫版で完全版出たってことは
多少売れてるんだろうね
反響があって
それからじゃないかな
本体と一緒に付いてるの
本体と別に買うのか
ちょっと分かされないですけど
これはね
本当にね
一つの文学作品として
読んで面白かった
本当最後のね
袋閉じページを開いてね
読みた時にね
衝撃
その最後のページを読んだ後に
また最初から読むと
ガラリと違ってくる
今まで読んでいた
取扱説明書は何だったのか
見方がね
180度変わる
これはね
もう新しい取扱説明書の
世界というか
マジマジで
こんなすさまじい
取扱説明書があったのか
いまいち装置の使い方は
最後まで分からなかったんですけど
最も重要な部分がないのね
そうそうそう
でもね
困らない
困らないんだ
このね
脅威の作品を今回私は
入れさせていただきました
なるほど
では新しい
では水井先生から
水井先生じゃない
審査員から
はい
私の2冊目は
こちら
審査委員長推薦作品「明るい暗殺」
タイトルは
明るい暗殺
著者は
すね川ほね子
名筋は
僕らの学校には
奇妙な拘束がある
それは
卒業式の日に
たった1人だけ
誰かの記憶から
自分を暗殺できる
というもの
いじめ
失恋
プロレッキシー
消し去りたい
過去を持つ生徒にとって
それは
最高の救済システム
のはずだった
俺は
大嫌いなあいつを
暗殺するために
完璧な計画を練っていた
しかし
ある日
僕の彼女が
僕自身を
暗殺しようと
していることを
知ってしまった
彼女の明るい
笑顔の裏に隠された
切ない秘密とは
記憶をめぐる
この苦い
青春マカロニ
ウエスタン作品
最後
いろいろ
言いたいことは
スネーカー本店
スネーカー本店
スネーカー本店
スネーカー本店
なんとかさん
っていうのが
いらっしゃったような
気がしますが
スネーカー本店
スネーカーは
間違いやすいね
いやでも
出だしはすごく
いいんだよね
高速でさあ
卒業式の日に
たった1人だけ
誰かの記憶から
自分を暗殺できる
これなんかすごい
世界系にありそうな
出だしだよね
異能力的なね
なんか
マカロニウエスタン作品
になってる
バレーという感じが
これはね
ネタバレがあるから
ほら
あんまり言えないんだけど
中盤以降からの展開が
とても前半からは
想像できない感じが
という作品でございます
これちょっと
読んでみたいね
どちらかというと
さらっと読める系ではある
けど
記憶を暗殺するっていう
この発想がね
なかなか生きてて
面白い作品でした
いいね
以上です
はい
じゃあまず最初の作品
総評の方が
審査委員長から出ておりますので
発表をいたします
じゃあ水井先生
読んでいただけますでしょうか
人生を始める前に
必ず読んでおきたかった
へと意味を変える構成は
アカンです
とりわけ第4章
水井先生のお手入れ
が親子の断絶を
暗喩していたと気づく
2週目は
涙なしには読めません
そこなんですよ
エンタメド
50点中50点
よくある質問だと思って
開いたページが
旧生きる意味は何ですか
で始まる瞬間
読者は説明書を
閉じることを諦めます
さらに安全上のご注意
で伏線を張り
初めてお使いになる前に
でミスリードし
ダメだって
保証規定
保証規定で
伏線を回収するという神構成
そして最大の見どころは
やはり袋閉じ
普通の説明書に
袋閉じがある時点で事件ですが
その中から現れる真相は
全国の家電量販店を
侵犯させました
ひとつきど
50点満点中50点
説明書なのに
ノベルズ版
文庫版完全版
著者からの挑戦状
袋閉じ
二度読むと意味が変わる
という
本来説明書には
絶対に不要な要素を
おしげもなくとおり
特に
著者からの挑戦状は
秀逸
あなたは本当に
この貸しつきを
組み立てられましたか
というより
自分から始まる暗号パズルは
家電製品の説明書という概念を
コッパみじんにします
さらに終盤では
製品型番
SKCR0412DK
そのものが暗号だったことが判明
ネット上では
今なお
SKCR0412は
発売日ではなく
主人公の命日では
という考察が絶えません
総評
住谷科学
スチーム貸しつき
SKCR0412DKの
取扱説明書は
説明書というジャンルを
最も応用し
最も昇華した
歴史的解策です
読者は
貸しつきの使い方よりも
人生の質度調整について
深く考えさせられます
なお
最後まで読んでも
給水タンクの外し方だけは
書いてありません
ダメだってだから
そこ書いておくよ
審査委員会では
万情一致で
これを読んでから
貸しつきを買った人より
文学を志した人の方が多い
この結論に達しました
取扱説明書の皮を被ったミステリー
ミステリーの皮を被った純文学
そして
貸しつきの説明だけでは
最後まで不足している
まさに第2回
架空文学大賞にふさわしい
読める課伝の金字塔です
それは
だそうです
しっかりよ
すごいね
ちゃんと読んでるね
本当に最後まで
読んでますね
貸しつきの説明を
いまいち分からなくなっちゃう
ちなみに私は
組み立てられませんでした
ダメだったんだね
ダメだった
ミスリードしてくるからさ
最初の
初めてお使いになる前に
ミスリードしちゃうから
ダメっすよ
なんてこった
本当にね
これは書いてあるけど
第4章水位センサー
給水タンクの外し方だけ
書いてない
すごいね
ただね
本当に水位センサーの
お手入れの項目はね
スクロート14の後に
改めそこを読むと
本当に涙なしでは
語れない
素晴らしい部分になります
そうなんだ
どこで手に入れられるかは
知らないけど
そう考えると
なかなか高度な
作品ですね
そうそう
基準レベルは非常に高い
貸しつきの技術レベルかは
分からないけども
取りやすくない
説明書としての
レベルはいいけど
文学作品としてのレベルは
非常に技術的なところまで
面白い
よくできた
プロトジを利用して
さらに読ますっていう
高度なテクニック
なかなかないね
そうね
私もノベルズ版まで
持ってたんだけど
今回文庫版も読んで
あたたまとの良さに
気付いたというような
作品でした
ありがとうございます
あきつひみつきち
はい
次ですね
三井先生が
二つ目に選んでくれた
明るい暗殺ですね
書評届いております
はい
こちら読んでいきましょうかね
明るい暗殺
著者 スネカワホネコ
純文学堂
50点満点中49点
これは驚きました
暗殺という言葉を
一滴も血の流れない
青春のメタファーへと
紹介した
近年稀に見る
異欲作です
卒業式の日
一人だけ
誰かの記憶から
自分を消すことができる
この考察は
基準期の誰もが
一度は願った
黒歴史を無かったことにしたよう
あまりにも切なく
そして残酷に具現化しています
彼女の笑顔が明るいほど
その裏側に隠された決意が
胸を締め付ける構成は見事
ラストで卒業アルバムに
主人公だけ
名前が印刷されていない
ページを見た瞬間
思わず本を閉じて
天井を見上げました
エンタメ度
50点満点中48点
序盤は学園みしてり
中盤は心理戦
中盤は青春恋愛
そして最後になぜか
マカロニウエスタンになります
卒業式の日
校庭に一本だけ
転がるタンポポの綿毛
向かい合う主人公と彼女
校内放送では
仰げば尊し
しかし
BGMだけは
遠慮
盛り込んで
二人は記憶を撃ち抜く
暗殺者として
最後の対決を迎えます
誰も知らない血統なのに
こんなに緊張感がある作品は珍しい
続記度50点満点中47点
設定は奇抜なのに
不思議なくらい読んでいるうちに
そんな拘束あるかも
と思わせてしまう
危険な説得力があります
さらに暗殺は記憶から消すこと
タイトルは明るい暗殺
ジャンルは青春恋愛
最後はマカロニウエスタン
この四つが違和感なく
一本に繋がっている時点で
本作は相当な実力者です
特に生活指導の先生が毎年
今年も暗殺は一人一回までです
と朝礼で笑顔で説明するシーンは
読者の常識を静かに
コツコツついてきます
投票明るい暗殺は
忘れられることは本当に不幸なのかという
普遍的なテーマを
奇想天外な設定で書き切った
青春文学の解策です
暗殺という不穏な単語を
誰かを傷つけるためでなく
誰かを守るための選択へと
反転させた筆力は
高く評価したいと思います
審査委員会では終盤について
泣いていたのか
西部劇を見ていたのか
自分でもわからないと思う
感想が続出しました
そして最後の一行
君のことは忘れた
でもこの春だけは
なぜか少し明るかった
この一文だけです
本作は青春マカロニウエスタンという
自分のジャンルを成立させています
笑って泣いて
そして口笛を吹きながら
卒業したくなる一冊
おめでとう
いいですね
いいですね
ここまで深く
作者みよりに尽きるよね
できるな
ここまで
審査委員長が読んでる
若干ネタバレが入ってるけど
まあまあまあ
それぐらいは文学作品
選考会ですから
それはしょうがない
今回二つとも非常に高い点数が出ております
高いですね
さっき点数言ったけど
最終的に点数を発表していきます
第3順目ですね
はい
私のお勧めする文学作品はこれ
しおみ推薦作品「ひらめき収納術2」
ひらめき収納術2
あなたにもできるときめき三重の方法
三岡山かよちょん
最近押入れの奥が湿っている気がするのよね
もぞしろ第二団地の体操グループの集まりで
主人公のキミコから相談を受けた
体操指導員のサナエは
友人たちとその押入れの確認に向かう
キミコの案内の下
湿った押入れの中を見たサナエは
壁に剥がれかけた
目を閉じてはいけない
と書かれた札を発見する
その日を皮切りに
奇怪な現象が団地内で次々と発生する
読むものを恐怖に陥れる
戦慄のバイオホラー
バイオホラーですね
タイトルの内容の差がね
ちょっと私はね
ぼーっと思いました
入れさせていただきました
なるほど
団地でねやっぱりそういうホラーっていうのは
非常にありますけどね
うん
目はちょっとオチが気になるけど
オチはね
なかなかオチ
そこそこ大変だった
なるほど
なんていうの
もちろんハッピーエンドではない
ちょっと後味
そこをね
あらすじ的には
映画化されてもおかしくなさそうな
ホラー映画のね
雰囲気は
でも公開したらちょっとこけた感もある
気もしなくもないけど
不幸じゃねえっていう風にね
思ったほど
なんでそれ入れたっていうツッコミが出そうな気もしなくもない
映画オリジナル部分とか入れちゃってね
そうそう
余計なことすんじゃねえ
そしたら私の30名は
こちら
タイトルは
みずい推薦作品「しりがる刑事の事件簿」
しりがる刑事の事件簿
夜切りに消えたカカシ
著者は足柄山金太郎
次は
恋に仕事にずっこけまくる刑事
なぐもりか34が活躍する
ハートフルでちょっぴりおバカなコメディミステリー
ある晩街中の田んぼからカカシが
突然と消えたという奇妙な通報を受けた彼女は
こんなん事件かと驚惑しながらも
妙に熱心な地元民の記載に押され
調査を開始する
恋大きい性格が災いして
関係者の誰もが元彼だったり
妙な勘違いを生んだりと
事件はますます混迷
しかし持ち前の勘で
少しずつ真実に近づく理科
霧の夜に逃げ隠れするカカシの正体と
人々が心に秘めた思いとは
笑って泣けて惚れ直す
人生も人間関係も
全部事件簿な一作でございます
読みたい
そういうね
多分バカミスになるんだろうね
大好きでございますね
なぜカカシかというね
カカシ…
そうね
ネタバレなのかちょっと言えないんだけど
一応ハッピーエンドで
ハッピー?
ハッピーエンドかな
感じで終わる
まぁまぁ
ナグモ理科のこの
言葉としては
言ってしまったのがバンされそうなんで
言えないんですけど
ちょっとお前
もうちょっとまともになろうって
みたいな感じの
泣きにしてもらうんだけど
カカシの消えた理由
っていうのもなかなか
あぁそうなんだ
あぁっていう感じのトリックでしたね
単純になぜそれが起きたのか
だけではなくて
もっと深い部分で
そもそも
そもそも
一応裏があるっていう部分もある
ちょっとミステリーしてる
素晴らしい
まずはきらめき収納術の方
入れましたんで
みずいお願いします
審査委員長からの
今日にいきます
きらめき収納術に
あなたにもできる
ときめきの参事の方法
純文学と
50点中45点
収納本という日常を入り口に
人間の真相真理と
男子コミュニティの
おもろさを書き切った
意欲作
押入れの奥が
湿っている気がする
この何気ない一言が
後半では
読者にとって
日本文学史上
最も恐ろしい
漆器になります
しかも
目を閉じてはいけない
という札
収納術の本でありながら
しまい込んだものは
ものだけではない
というテーマが
静かに浮かび上がります
なおその10ページ後には
体操グループが
丸形に
押入れを突入します
エンタメドイ
50点中50点
タイトルを見た
全読者が
コンマリ系の
整理整頓本かな
と思った瞬間
完全に
作者の受注です
開いてみれば
もずしろ台
第2弾地
ラジオ体操仲間
湿った押入れ
謎のお札
バイオホラー
という
収納術から
最も遠い場所へ
全力疾走
特に第18章
ときめきその14
押入れには入らない
タイトルだけなら
収納アドバイスなのに
本文では
生存マニュアルになっている
構成が秀逸です
さらに終盤
収納ケースが
積み重なる様子を利用して
即席バリケードを
築く場面では
アイリス親もありがとう
と叫びたくなります
キツツキド
50点中50点
まず
ひらめき収納術
なのに
収納術は
ほとんど出てきません
代わりに
湿気
お札
団地
バイオホラー
体操指導員
猛烈な勢いで
出てきます
しかも
2である以上
第1巻は
普通に収納術だったのでは
という恐怖
読者の間では
第1巻の
真空下の整理法にも
伏線があった
収納ボックスの
サイズ表が暗号だった
という考察が絶えません
そして
最大の謎は
なぜ出版社は
このタイトルで
出版したのか
編集会議の記事録を
是非は見たい
そうだよね
全部だけどな
うーん
総評
きらめき収納術2
あなたにもできる
ときめき30の方法は
日本で初めて
収納本と
団地バイオホラーを
完全融合させた
歴史的な
収納とは
物を片付けることではない
恐怖を押し入れに
封印することだった
この真実に
気づいた瞬間
読者は
第1巻を
本棚から取り出し
恐る恐るページを
めくることになります
審査委員会は
万情一致で
今年一番
タイトルに騙された
との結論に達しました
なお
帯には大きく
読んだあなたの部屋も
すっきりと
書かれていますが
すっきりするのは
不要な家具ではなく
生存者の人数です
収納術の本として
買った人も
ホラー小説として
買った人も
等しく押し入れを
開けるのが
怖くなる
ときめきの定義を
根底から覆した
収納界の
バイオハザードです
いいね
読んだあなたの部屋も
すっきりって
怖いね
怖いね
何がすっきりするのか
っていう
帯書いたやつ
いやでもさすがに
審査委員長最後に
ちゃんと読んでる
やはり深く読みますね
うん
確かにタイトルに
騙されるよね
私も最初
収納術の本と
思って買った部屋が
汚い
そしたらこれですよ
まさかバイオホラーとは
思わなかった
バイオホラー好きですよ
ホラー系もね
キチギウスケとか
そういうの大好き
飴村幸とかね
ホラー好きなんですよ
まさかね
こんなホラー作品が
あったとは思わなかった
アクトロフのシナリオでも
ありそうな感じが
しなくもないけど
ありそうだね
いやただね
それをね
ありそうな雰囲気では
あるけどね
この本をね
お掃除コーナーに
置いとくのはどうか
と思いますね
全員読んだのか
分かる多分
タイトルだけで
タイトルだけで決めたら
ここはちゃんとね
角川ホラー文庫とか
どこら辺のほうに
置いといてくれれば
いいなと思ったんですけど
マンジョイッチで言ったら
今年一番タイトルに
騙されたの
そのまんまアテハムチャンネル
私も騙されましたね
次行ってみましょうか
はい
いきます
シリガルケイジの事件簿
夜露に消えたカカシ
超足柄山金太郎
純文角度50点満点中41点
一見すると
シリガルケイジという
強烈なワードに
目を奪われますが
本作の本質は
なぜカカシは消えたのか
なぜ街の人々は
それを本気で追い求めるのか
そしてなぜ
ナグモリカケイジの元彼が
街中に存在するのか
これらの謎は
実は全て
人は誰かの記憶の中で
立ち続ける存在なのか
という
新鮮なテーマへと
収束していきます
特に終盤
霧の中で発見された
最後のカカシが
リカ自身の過去を
象徴していたと
判明する場面は
あかん
ただしその直後に
そのカカシを作った職人も
元彼だったという
情報が自殺され
純文学とヒルドラの境界線が
消滅します
ベンタメドは
事件のスケール感が絶妙です
ツーフ
ケイジドラマなら
殺人事件爆破事件
巨大陰謀などが
待っています
しかし今作の第一報は
暗簿からカカシが消えました
です
この平和すぎる事件を
ナグモリカケイジは
なぜか殺人事件級の
熱量で追跡します
小さい小さい小さい小さい小さい
小さい小さい小さい小さい小さい
小さい小さい小さい小さい小さい
小さい小さい小さい小さい小さい
おとかれさん
なぜかカカシ研究家が登場
事件よりも
人間関係の相関図の方が
複雑になるという
前代未聞のミステリーです
タイトルだけでかなりの破壊力
シリガルデカ
プラス
よつゆか
消えたカカシ
という三つの単語が
決して交わるはずのない
交差点で
奇跡的に衝突しています
しかも主人公リガは
恋愛関係の多さを
弱点ではなく
庶民全員の秘密を知っている
最大の捜査能力として活用
読みてえこの作品
犯人は誰では
この人リガとどんな関係だったの
という別方向の推理が
丸更生は悪感です
審査委員会では
お菓子の身元確認より
ケージの恋愛履歴確認の方が
難しいという
名コメントが載されました
シリガルケージの事件も
よつゆに消えたカカシは
ミステリー
恋愛コメディ
恋縁ドラマを
ほんの藁で
縛り上げた解釈です
消えたカカシという
小さな事件から
街全体の人間模様を
浮かび上がらせる
構成力が見事
決して完璧な主人公ではありません
恋にも仕事にも失敗し
毎回つっこける
しかしこの不完全さこそが
誰よりも人の痛みや
秘密に寄り添える理由になっています
審査委員会では
万情一致で
カカシより先に
リガの過去が
全部田んぼに刺されている
そういう評価を得ました
なお続編では
シリガルケージの事件も
温泉街に消えた
元から47人の観光を
強く希望します
笑って泣いて最後には
少しだけカカシに
頭を下げたくなる
人生そのものが
事件簿であることを
教えてくれる
りなほかうる人情ミステリーです
この作品の一番の謎っていうのは
なんで元彼同士は
知らないのかって
これはリガの手腕
リガそんだけ男と作ってたんだったら
どっかしらで情報を漏れて
共有されるよね
みたいな部分があっても
おかしくない範囲で
なぜかそれがない
そういった意味で
リガの優秀さっていうのが
出てくるんですよね
あるかもしれない
あと一つ気になったのは
リガの今の彼は
どうなってんだっていうね
それもまたまたたくまに
元彼になりそうな
そこはね文章面にもなかったと
あくまで
言われて気づいたけど
元彼で
もしかしたら一人なのかもしれない
ずっこけすぎちゃってるから
パナードの漫画でね
スコット・ピルグリムと
7人の邪悪な元彼軍団
っていう作品があるんだけど
一瞬思い出したね
なかなかなかなかな態度だな
スコット・ピルグリムは
漫画として普通に面白いんで
買って読んでみると
それをこうすると
ドロドロして
ドロドロして
こっちは使って明るく
読みたいですこれは普通に
これはぜひ一旦見つけたら
手に取って見てください
皆さんもぜひ読んでみることを
おすすめします
どうやってかは知らないけど
頑張って探してください
どっかの本屋にあるかもしれませんし
前半戦はここまでということで
さすが審査委員長
深く読まれてますね
相変わらずすごいよね
委員長ご機嫌になっちゃった
また前見て疲れちゃうから
委員長が熱くなってしまっているので
一旦休憩していただくために
前半戦はここまでとしましょう
ということで後半戦を楽しみに
サムライで次号
33:27

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