では早速参りましょう。 私の1順目は、タイトルは【階段の世代】。 著者は社会階段研究所。
本作は、現代日本社会における成長と格差を縦軸に、 個々の人生が巡る階段を浮き彫りにする社会探究型ノンフィクションで、
タイトルの階段は、努力によって登る者、途中で踏み外す者、 そもそも最初の一段に立てなかった者たちの秘密。
本作では、教育・雇用・家族・地域といった生活の階段に着目し、 それぞれの世代が直面した段差を丹念に追いかける。
昭和の階段就職から、令和の非正規階段へ。 団地育ちの子供たちから、都市の孤独な高齢者まで。
その階段には、現代の意思と個人の活路が刻まれている。
どこで差がついたのか?という根源的な問いに迫りつつ、 それでも人々が上を目指す理由とは何かを問い直す静かで力強い一冊。
社会の形が変わりゆく今だからこそ読みたい、 生きる足元を照らす階段となっている。
かたいでしょ、階段に着目した。それをね、人間の人生、文字通り階段話。
ああ、そういうことね。文字通り、階段話。 孫ほどなき階段話。
私の方はこれだ。
これ一冊で全部わかるシリーズ。
亡くなった片方の靴下検定、公処、懲、飽きつ老人会。
なぜ靴下は片方だけ消えるのか。
長年人類を悩ませ続けた未解決問題を真正面から挑む決定。
洗濯機内部の軸の歪み説から 靴下自発的失踪理論
現時の正しいリアクション 固まれとの再開率を高める補完術までを完全網羅
刊末には全国統一 亡くなった片方の靴下検定講習 五義試験100問を収録
合格率7.8%の狭き門を突破するにはこれ一冊 実義試験対策も網羅でございます
までもね こういう試験があるとは 知らなかったんだけど
たまたま参考書コーナーでね これがあると思って買ってみて 読んだわけでしょ
全くね なんていうのかな 役に立たない
大体の項目がヘッドで扱えよっていう 内容だったから
これはね 公式検定だから 公式検定だから難しいのかもしれない
大筒子になるともうちょっと 難易度が下がって
たぶん兵役とかになると 講師のどれか一部だけの可能性もある
自分で難しい方法に行っちゃったんだよね
そうだね もう大筒子 兵士のやつも 見とかないとダメかもしれない
あんまり変わんないだろうけど
大筒子 役には立たない なぜ私はこんな本を選んじゃったのか
ちょっと疲れてたんだよ
というところで審査委員長からの 総評が出ております
まずはみずいの作品ですね これは私が読む感じですね
はい じゃあみずいの作品です
特に印象的なのは 昭和世代の証言として登場する
昔は階段を登れば 上に家があった
でも今は登った先に また階段があるという一節
これは世代論ではなく 社会の構造変化そのものを
静かに突きつける名文です
エンタメドン 50点満点中43点
深い短急型ノンフィクションと聞くと 難しい統計資料や
専門用語が並ぶ印象があります
しかし本作は違う 読者が待っているのは
団地の4階で育った少年が見た 階段の景色
バブル家に一気に駆け上がった 会社員の転落
就職氷河期世代が立ち止まった踊り場
高齢者が一人で降り続ける エレベーターのない階段といった
具体的な人生の物語です
社会問題を扱っているのに 独豪感は統計資料ではなく
長年会っていなかった友人と 階段の途中で再会したような
温度があります
また社会階段研究所による 独自分析
階段披露指数 人生踊り場滞在期間
諸段隠さり
などの謎めいた指標も登場
学術的なのか人生相談なのか 少し分からないところが
逆に魅力になっています
ツッツキ度50点満点中38点
本作のカオス度はこれまでの 核文学最小作品のような
爆発型ではありません
しかしその静かな異常性こそ 評価したい
なぜなら本作は読み進めるほどに 読者の日常風景を破壊してくるからです
例えば駅の階段
今までなら何段あるかな 程度だったものが
本作読了後にはこの階段を 毎日登っている人には
どんな人生があるのだろうと 思ってしまう
これは危険です
階段という存在そのものに 意味を持たせてしまう
非常に高度な傷つき攻撃
審査委員会では読後 階段をただの階段として
見られなくなったという声が 多数寄せられました
また最終章のタイトルが 踊り場へいる人へ
いや渋いなぁ
なのも地味です
普通なら希望を語る章に なりそうなところを
著者はあえて
まだ登らなくてもいい という視点を提示
社会活作品としても 非常に誠実です
総評
階段の世代は
派手な事件も 奇抜な設定もありません
しかしその静けさの中にこそ
本作最大の力があります
人は誰もが 自分の階段を歩いている
早く登る人もいる
途中で休む人もいる
別の階段へ移る人もいる
そして最初の階段から
入り口を探し続けている人もいる
本作は努力すれば 必ず報われるという
単純な物語にも
社会が悪いという
一面的な結論にも逃げません
ただひとすら
人々がそれぞれ違う高さの段差と向き合ったまま
姿を描きます
審査委員会では
今年最も多くの読者が
自分の人生の階段を振り返った作品として
高く評価されました
なお本作を読んだ後に 階段を駆け上がると
必ず一度は振り返りたくなります
自分は今何段目にいるのか
そして同時に隣で ゆっくり登っている誰かも
同じ階段の途中なのだと 気づかされる
社会を読む本でありながら
自分自身を読む本でもある
静かに始まり
読み終えた後に心の中に 一本の階段が残る
第二回嘘文学大賞
社会探求部門の最有力候補です
真面目に語りたくなっちゃったのかもしれないですね
ある意味文学な面もあるからな
そうですね
と思いたい
隣でゆっくり登っている誰かも
同じ階段の途中なのだという文章は
なかなかシンプルだと思います
そういうところすごくよくできてるんだよね
審査委員長すげえなって思ったけどさ
昔は階段を登れば上に家があった
でも今は登った先にまた階段があるってさ
悲しくなっちゃうよね
文字だけで言うと深いよな
取り方次第ではコミュニティ的なものから
個人という
個人観というか
そういう方向になった世の中を語っているなとは思う
そうねよくできてるよ
深く読んだな
びっくりしちゃった
そういう評価もするんだって
じゃあ次の私の方の総評が終わりましたので
水井委員お願いします
塩水の下
これ一冊で全部わかる真実
亡くなった片方の靴下検定講習
純文学度50点中44点
本作は一見すると片方だけ消える靴下
という家庭内の小さな謎を扱った実用書であった
しかしその本質はもっと深い
なぜ靴下は消えるのか
なぜ人間は洗濯後に必ず片方だけを探すのか
そしてなぜ見つかった瞬間
人はまあいいかと言いながら
引き出しの奥にしまうのか
本作は靴下という極めて日常的な存在を通じて
人々の過失、再開、定年という
普遍的なテーマに迫った
特に第3章
片方だけ残された者の孤独は悪感
白い靴下が引き出しの奥で数年間相棒の帰りを待ち続ける描写には思わず
これは靴下の話なのか
それとも自分自身の話なのかと考えさせられます
ただし次のページでは急に
靴下失踪時の初動対応マニュアルが始まるため
読者の涙は一度乾きません
エンタメド50点中49点
検定講師という時点で
ただの生活しない人ではありません
本作は読む本ではなく
挑戦する本です
収録されている模擬試験100問は
悪感、礼大、問1
洗濯機から靴下が片方だけ出てきた場合
最初に取るべき行動を答えよ
A.洗濯機を疑う
B.家庭、家族を疑う
C.宇宙的な力を疑う
D.とりあえず片方だけ履いて出かける
このような問題を通じ
読者は知らず知らずのうちに
靴下探索者として鍛えられていきます
さらに実技試験対策では
選択層裏側確認技術
靴下の相方識別能力
長時間放置された片割れへの声かけ方
微妙に色落ちした片方との和解術など
普通の人間には必要ないが
なぜか一生で生きとは役立ちそうな技能が満載
本作最大の評価ポイントはここです
靴下が片方なくなるという
全国民が経験した小さな疑問に対し
著者は一切妥協しません
原因候補として挙げられる
洗濯機内部の時空の歪み説
靴下自発的失踪理論
靴下同士による離脱維持形成説
片方だけが第二の人生を歩み始める説
この研究姿勢はもはや科学者のそれです
特に靴下自発的失踪理論は
靴下は人間に履かれることで完成する
しかし完成した瞬間
新たな未完成を求めて
旅立つ個体が存在するとのこと
この理論が正しいかどうかはさておき
読者は読み終えた瞬間から
洗濯物の中の靴下を見る目が変わります
審査委員会では
靴下の問題などに人生観を問われる
という声が相次ぎました
総評
これ一冊で全部わかるシリーズ
亡くなった片方の靴下検定講習は
家庭内の小さなミステリーを
国家資格級への学問へ押し上げた解策です
普通ならもう片方どこ行ったんだろう?
で終わる出来事を
本作は徹底的に掘り下げます
靴下はなぜ消えるのか
消えた靴下はどこへ行くのか
再開した時
人間は本当に以前と同じ気持ちで履けるのか
そんな壮大な問いに挑んだ結果
読者は最後に気づきます
探していたのは靴下ではなく
縛られた日常との繋がりだった
と言いたいところですが
緩末の実技試験では
制限時間5分以内に
大量の靴下の中から
片方だけ存在するものを探せ
という完全なる体力勝負が待っています
あきつ老人会恐るべし
審査委員会では万丈一致で
今年最も多くの家庭の潜在事情を書いた一冊として
好評価を獲得しました
なお合格者には特別称号
かたわれ探索士講習が授与されることのこと
文学なのか
資格教材なのか
生活指南なのか
その境界線を軽々と飛び越えた本作は
亡くしたものを探す全人類へ送る
世界初の靴下学大全
として第2回架空文学大賞の
遺植部門最有力候補です
謎の靴下がまたどこかから見つかり
永遠と繰り返すという
なんなんですかね靴下は
靴下同士とってはバディが存在なわけですから
靴下自発的失踪理論とか
靴下同士による離脱意志形成説とか
片方だけが第二の人生を歩み始める説
どちらかと言えば靴下で見える人生観というよりは
靴下に自我がある的な言い方になってるから
そればっかりやほら
実際にはこうだという正しい原因がわからないからこそ
候補としてやっぱり生まれていくものだと思うんだよね
これは合格率7.8%
自我を持ってどっか行っちゃうっていうのも
説が出てもおかしくはないんじゃないかな
これはなかなか深い
合格率7.8%って狭きもんだけどさ
100人受けて78人受かるってことの方が脅威なんだけど
そうだねそれだけ片方の靴下に対する
情熱を持ってる人がいるってことなんだよね
ある意味はこの本を読めばまた対策が取れるということなんだろうね
たぶんよっぽどなくしてるんだろうね
自分で選んでおいてなんですが
あんまもうこれ以上読みたいとは思わない
じゃあ次に参りましょう
はいどうしましょう
次の有名な私の図はこちら