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2025-03-10 27:36

#86 【「天と地の守り人」ほか/上橋菜穂子】大人になっても児童文学を読もう!

なっしー今更ながら守り人シリーズを全巻読みました!/なっしーの考える守り人シリーズの良さは3つだよ/①ナユグという世界に置き換えられた自然の姿/②旅人として様々な視点を得るチャグム/③チャグムがホイをする話/今回はチャグム視点が厚めだったので、いつかバルサ回もやりたい/ぜひ好きな守り人の巻を教えてね!


▼今日紹介した作品

シリーズ紹介 | 精霊の守り人・「守り人」シリーズ 公式サイト - 偕成社



▼キサクロではおたよりを大募集中!あなたの好きな本教えてね

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdrptC5Xic_oDRtY_J2IUyu_DHO8kV0L1o6XmTf6atulxdorA/viewform?usp=sf_link⁠⁠⁠⁠

サマリー

「守り人シリーズ」は上橋菜穂子の児童文学作品であり、ファンタジーの要素を持つ物語です。物語では、主人公のバルサが人々を守る役割を果たし、彼女の冒険を通じて異なる世界観、特にナユグとサグが描かれ、自然と人間の関係が探求されています。上橋菜穂子の作品『天と地の守り人』では、チャグムというキャラクターの成長と旅を通じて得る視点が描かれています。また、物語の中では文化人類学的要素や他国との交流が重要なテーマとなっています。このエピソードでは、上橋菜穂子の作品『天と地の守り人』について語り、児童文学の魅力を大人に向けて伝えています。特に、キャラクターの成長や作品のテーマに対する感動が共有され、リスナーへ真摯なメッセージが届けられています。

喫茶クロスロードの紹介
スピーカー 1
カランコロン!いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、本好きな人たちがふらっと集まり、
みんなが友達になれる喫茶店をコンセプトに、
店員たちが気ままにゆるーく話してまいります。
3月10日、第86回の配信です。
本日は、そらやんなしの2人で配信いたします。よろしく。
スピーカー 2
お願いします。
スピーカー 1
今日はね、年末のディギーさんのお便りでさ、
守人シリーズ、ぜひ全部読んでください。ってメッセージもらったじゃん?
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
覚えてる?そらやん、そう。
スピーカー 2
覚えてる、覚えてる。
スピーカー 1
で、もうあのメッセージに、喫茶読んでやろうじゃないか、と。
読みますよ、ディギーさん、と思って。
スピーカー 2
10巻全部読んだよ、ディギーさん、ということで、
スピーカー 1
今、このね、読りをしきった厚い連通料を、そのままに配信させていただきたいと思っております。
ちなみに、そらやんはさ、なんか途中まで読んだって言ったけどさ、どの巻まで読んだかとか覚えてる?
スピーカー 2
本当に全然覚えてなくて、申し訳ないぐらい。でもね、2巻か3巻かでね、たぶんね、脱落している、私は。
だから、今日はまっさらな気持ちで聞くよ。
スピーカー 1
オッケー。じゃあもう、そんなそらやんに、今更おすすめする、もりびとシリーズみたいな感じで、今日は紹介させていただきますね。
ちなみにさ、この、なっしーはもりびとシリーズってめっちゃ言ってたんですけど、
この言葉にね、聞きなじみのない方もいるかと思うので、ここちょっと改めて紹介させてもらいますね。
で、このシリーズは、せいれいのもりびとから始まる、植橋菜穂子さんの自動書であり、ファンタジー小説です。
作品タイトルに、もりびと、まもりびとと書いて、もりびとと入ることが特徴だけど、たまにね、たびびとというタイトルがつくときもあります。
で、主な主人公は、こんな用心棒のバルサで、このバルサが用心棒家業、まあこうさ、人をさ、守る、守って戦う人が用心棒だけど、
その用心棒で救っていく人々や、まあ関わってきた人々との交流というのが、お話のメインになってる作品なんだよね。
ナユグとサグの世界観
スピーカー 1
で、第1巻であるせいれいのもりびとで、まさにバルサに命を救われた、シン・ヨゴ王国のチャグムが、その後、たびびとというタイトルがついている作品では主人公になったりするし、
今日私が一番紹介したい最終章の、天と地のもりびとっていう、まあ最終章なんだけど、3巻分ぐらいの、8、9、10は最終章で3巻分あるね。
ここでは、まあバルサとチャグムのダブルメインみたいな感じで、お話が進んでいく。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
で、チャグムはその準主役みたいな位置づけになってくるので、そんな感じで進めて、進んでいく物語です。
はい。
スピーカー 2
で、もう、めっちゃいろいろ語りたいんだけど、
めっちゃいろいろ語ろう?
スピーカー 1
そう、語ったら、でもさ、101時間ぐらい伸びちゃうからさ、ちょっとここは、
スピーカー 2
24時間配信みたいな。
そうそうそうそう。
頑張るVTuberみたいになってる。
スピーカー 1
ちょっと、それは、それはやっちゃいけないと思って、
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
ギュギュッとまとめて、まあ、もりびとシリーズの魅力を、本当にまとめてみようと思っています。
1つ目は、ナユグっていう世界に置き換えられている、自然の姿が描かれていること。
2つ目は、旅人バルサから、さまざまな視点を得たチャグムが、いろいろ成長していく話。
で、3番は、そのチャグムが恋をする話っていう、3点でいこうと思うんだけど、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
そりゃ、どれから聞きたいかな?
スピーカー 2
じゃあ、1からお願いします。
スピーカー 1
お前もこの流れやったよね。
スピーカー 2
この流れあったなって思いながら。
スピーカー 1
この流れやったけど、ちゃんと1から聞いてくれる、そらや、いつもありがとう。
じゃあ、まず1からいきたいと思います。
で、1は、そのナユグという世界に置き換えられた自然の姿っていうふうに、私は名付けたんですけれど、
68回で、まあ、第1巻の精霊の森人っていうのは、さらっと紹介しているんですが、
この物語の世界観の中で、つかず離れず関わってくるのが、サグとナユグっていう2つの世界の話です。
これ、なんやねんって思う人も多いと思うんですけど、
私たちが見ている世界、いつも見えている世界は、このシリーズの中ではサグという位置付けで、
で、同時に存在している、普段は見えない世界がナユグと呼ばれています。
で、このバルサたちの世界の中でも、ナユグを見ることができる人は、すごい少数派なんだけど、
このナユグの世界で起こった異変っていうのは、私たちが普段見えているサグの世界にも影響があるので、
それが元になって、結構物語が進んでいくっていう感が多いんですね。
これでも、やっぱファンタジーのいいところでさ、普段は見えないけどさ、もう一つの世界があって、そこが見えたらすごい楽しそうとかっていうのも思うんだけどさ、
でも実際そういう世界が見えたら、どうなんだろうね。
スピーカー 2
しかも、周りには分からないわけじゃん。
スピーカー 1
そうそうそうそう、あんまり見える人はいない。
スピーカー 2
ナッシーがさ、今ナユグに異変が起こってて、あわあわしてるのはさ、私には分からないみたいな。
ナッシーは焦るじゃん、みたいな。
スピーカー 1
焦る。
どうした?みたいになるわけじゃん、私は。
でも見えてないから説明できないんだよね。
スピーカー 2
説明できないしな、みたいな。
スピーカー 1
ナユグでこういうことが起こってるんだよって言っても、えー何なことあるの?って感じなんだよね。
スピーカー 2
孤独は確かにあるかもしれない。いやでも面白いよね。
スピーカー 1
面白いし、やっぱそのさ、自分にしか見えない世界ってやっぱいいなっていう空想にも浸りつつ、
伝えられないもどかしさもあるんだろうなっていうのはすごい思ってて。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
で、このナユグっていうのは、精霊が住んでいる世界になっているので、
人とは違う形のものとか、世界の中での地形も、サグの世界とは違うっていうのが、
物語の中で描かれていて、サグの世界では平和、平野だけど、ナユグは谷みたいなことも起こってるから、
なんか本当に今言ってた、ソラヤンが言ったみたいなさ、
え、今落ちるよ、みたいなことをさ、ナユグを見ながら言ったらさ、
お前何やってんだ?みたいな、なんか大丈夫でしょここ、ここは平らな土地だよ、みたいなことが起こるわけで。
やっぱそういう、バルサの住んでいるその世界の中でも、ナユグが見える人っていうのは、
他の人から変わった目で見られてしまったり、異能者という位置づけになってしまったり、っていう描写もあるんだよね。
森人シリーズが進んでいくんだけど、この物語の世界観もどんどん広がっていって、
最初はシン・ヨゴ王国っていう国があったんですけど、
その次にお隣のカンバルとか、ロタとか、そして海を越えた国っていう風に地図が広がっていくんだよね。
で、その国のどこでも、サグとナユグにまたがる話とかが一つずつ伝わっていたりとか、
国の成り立ちと関わっていたりするっていうのが、どんどん明らかになっていくっていうのが、この森人シリーズの構成になっています。
いや、すごいなって思ったのは、まさにソライアンが読んでた、たぶん2巻ぐらいまでの話なんだけど、
バルサの生まれ故郷は、宝石を産出する国なんだよね。
で、それは国のある特定の条件を満たした人が儀式をして、やっと得られる宝石です、みたいなのがあるんだけど、
この儀式に、実はナユグの世界が関係してて、
ナユグの世界で、ちゃんと今まで通りの形にのっとったやり方をすれば、宝石は手に入るんだけど、
ちょっとその儀式の形を歪めようとか、あと、もっと宝石が欲しいから儀式の相手から奪ってやろう、みたいなことを考えた陰謀が出てきた時に、
そもそもうまくいかないとか、交渉ができる余地がない、みたいな展開になっていくっていうのが、この2巻のところであって、
これ、やっぱ自然そのものみたいなところの位置づけとして、ナユグも位置づけられてるんだな、っていうのをすごい私は感じて、
人が自分のやりたいようにとか、こうやりたい、みたいなことをしようとしても、自然は自分の思い通りにならない、みたいなところをさ、
この精霊の世界を使って、植橋直子さんが描いてくれたんだなって思ってて、
で、すごいそこに、なんかファンタジー世界なんだけど、精霊として擬人化してくれて、
なんか意思疎通はできるけど、でもやっぱり思い通りにならない世界として描いてくれたんだなっていうところの、
素晴らしさというか良さがあると思っているんですよっていう、ごめん一気に語っちゃったけど、そういうことが一つ目に言いたかったことです、そりゃん。
スピーカー 2
いやなんか、あれだよね、その、サグの世界、サグの世界というか、サグの世界しか見れない、見えない人は、
そのサグの世界ですべてのことが完結してるから、完結してると勝手に思い込んじゃってるから、
本当はもっと違う、本質はもっと違うけど、そこを汲み取ることができないっていう、
その視点が足りないとか、視野が狭いみたいなところは、普通に一般生きる人間にも、こう特殊能力とかそういう話ではなくて、
今私たちは一面的にしか物事を見ていないんじゃないだろうかっていう気持ちにさせてくれるっていう感じよね。
スピーカー 1
あーでも確かに、そりゃんのそういう言い方も納得するな、確かに本質は見えてない。
スピーカー 2
でも結局でもさ、そのさっき、じゃあ自分にしかわからない世界みたいな話あったけど、
チャグムの成長
スピーカー 2
じゃあ私たちは本当に自然とかを理解できてるのかっていうと、やっぱそれはさ、虫の声聞けますか?みたいな話になってくるっていうか、
スピーカー 1
まあそうね、確かにそれはそうだ。
そう、ってなると、なんていうか、やっぱ自分も今見てる、今見ている世界は一面的なんじゃないかっていう気持ちに、やっぱなるよね。
そうか、あーなるほど。もっと世界が立体感のあるものとして、まさにこの世界の中ではさ、
サグとナイグっていう見えない世界がありますっていう前提でさ、物語を進めてくれてるから、
すでに二面性があるよっていうことを提示してくれてるけど、私たちはもう本当に今この世界が一つのものって思ってるけど本当にそうなの?っていうことも問いかけてくれてるんじゃないの?ってことを言ってくれてるんだね。
そうだな、自然?いやそう、私はなんか、やっぱその自然そのものというか、なんかやっぱり人知を超えた何かみたいなのを表したのが、やっぱりナイグの世界なのかなっていう頭ですごい読んでたんだけど、
確かにでもそういう視点もあるよね。羽橋さんはそういう意味でも書いてたのかな?
スピーカー 2
わからない。
スピーカー 1
で、今ここで話してると思いました。
いやでも本当にそういうところがいいなと思っていて、じゃあこの流れで続けていくんですけど、その2番は旅人としてさまざまな視点を得るチャグムっていうことで、
スピーカー 2
チャグム。
スピーカー 1
そう、チャグムのほう、チャグムのほうなんだよ。
スピーカー 2
純主役のほうね。
スピーカー 1
純主役のほう。バルサは洋人房としていろんな旅の護衛をしてるから、バルサ自身が旅人なんだけど、なんかいろんな世界のことを見て、国というもののさまざまなあり方をバルサ自身は知ってる人だなと思っていて、
で、チャグムっていうのは、1番最初にそのバルサに助けられた人なんだけど、このバルサに影響を受けて、今までずっとさ王子様として育てられてたからさ、すごい籠の中のお姫様じゃないけど、
スピーカー 2
うん、丁重にね、こう。
スピーカー 1
そうそう、丁重に育ってきたけれど、バルサに助けてもらったことで、すごい世界のことを知ったみたいな。
でも、次期帝として、王様ですね、次期の王様としての立場の人でもあるっていうのが、チャグム、純主役の人です。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
私、このシリーズで、やっぱ1番変わっていくのは、そのチャグムだなと思っていて、
バルサが見せてくれた世界とか、こういうふうに世界は違うんだなっていうのを、自分の中に取り入れて変わっていくっていうのが、すごくチャグムは成長していく様子が見えて、
チャグムは、その広げてもらった視野とか、その国の中の様子だけじゃなくて、他の違う国とかも旅するようになって、
今までにない考え方も取り入れたりとか、じゃあ自分がいる親王国にとって、1番いい未来は何なのかみたいなことを考えるようになっていくんだよね、どんどん、青年とかになって。
うん。
で、すごいここに、私の好きな文化人類学的要素もあるなと思っていて、なんかその国の様子に触れながら、今まで自分の国とか、文化の概念、こういうふうな文化がうちの国にはあるよって思っていたものを壊したり、
いや、こういう国のあり方もありだよな、みたいな、アップデートしていくんだよね、結構、こういうところはあんまり好きじゃないなとか、こういうやり方はあんまりしたくないから、じゃあどういうふうに変えたらいいかな、他の国を見てみようみたいな感じで、
こう、今の国のあり方っていうのを、自分の違う国の文化から学んで、問いかけて、変えていこうみたいなところを、チャグム自身がすごくやっていく要素が描かれていて、これはもう本当に、文化人類学的、知ってんですよね、ここって思って。
だってさ、ただの王子様だった、時期、こう、帝になるとはいえさ、そういうふうに、ずっと狭い中で暮らしてた人が、いろんなところに行くことによって、そういう成長をしていくっていうのがさ、それこそフィールドワークだよな、文化人類学のって思って、楽しいんですよっていう感じです。
物語の展開
スピーカー 1
- だから、あれだよね、チャグムが一番こう、読者寄り視点というかさ、バルサはさ、もう年齢も結構重ねてるしさ、いろんな世界のことも知ってるからさ、なんていうかその、知ってる前提でこの物語の中で活躍するけど、そのチャグムはわからないっていうかさ、わからないっていうか。
スピーカー 2
- そう、だから、チャグムが感じる気持ちと読者が感じる気持ちがリンクするというか、なんか、親近感を持って寄り添えるキャラクターというかさ。
- そうだね、そうだと思う。位置付けときしては、やっぱりチャグムの方に感情移入もしちゃうし。
スピーカー 1
- そうだなぁ。
スピーカー 2
- やっぱそういう存在がいるとさ、読みやすいよね。12国旗の陽光しかり、ロードオブサリンクの主人公しかり、こうね。
スピーカー 1
- そうね、うん、確かに。そういう意味ではやっぱり、そう、なので、最終章はそのチャグムがまさに、とはいえ、バルサがやっぱり出てくる話の方が、モリビットシリーズは多いので、そうなっていくんだけど、最終章はもうダブルメインみたいな感じでさ。
スピーカー 2
- 成長していくわけだ。
スピーカー 1
- そうそう、バルサとチャグムの視点でそれぞれ話が進んでいくからさ、おーってなって、チャグムしてもすごい面白いっていうのが、まさに最後紹介したい、天と地の森人っていう最終章のところなんだよね。
- ちなみに最終章は、どういうお話なのかっていうのを言っておきますと、もうね、3部作になってて、物語の中の最長編。チャグムのいる新ヨゴ王国が、海の向こうと、国と戦争するぞっていうお話に発展していくんだよね。
で、チャグムは何とかして、自分の国の民を守りたい。だから、海の向こうだからさ、自分の国側にある、自分の国を含めた北側3カ国で、同盟を築けないかっていうことを考えて、そのために奔走する。
で、実際にその戦がどうなったかっていう結末真似が描かれているのが、この最終章であり、3巻分の天と地の森人っていう話になります。
この最終章ね、今まで描かれてきた、いろんな国々が関わりつつ、すごいどとの勢いで進んでいくんですけど、
で、しかもその、やっぱり戦とかだからさ、やっぱり見せ場とかもすごいいっぱいあるんだけど、あるんだけど、私はあえて、チャグムがホイをする話っていうのを説明したいんだよね。
はい、ホイです。ホイ。
ホイ?
なんやねん、ホイって。
スピーカー 2
ホイってなんや?
スピーカー 1
ありがとう、つかんでくれて。
スピーカー 2
なんでかホイ。
スピーカー 1
はい、ホイ説明させていただきます。
スピーカー 2
お願いします。
スピーカー 1
この物語の中では、捨て荷のことです。荷物を捨てるの捨て荷のことで、一応その語源としては、盗賊がいるような谷間とかが、この世界にはあるんですけど、盗賊ですよ。盗賊に襲われちゃうような谷間があるときに、盗賊が追いかけてこないように荷物を捨てる。
最後、なんとかこの谷間を切り抜けるぞっていうときに、盗賊の方も何かを得ないと、さすがに引き下がれないみたいな状態になっているはずだから、あえて荷物を捨てて、この収穫があったから、まあ勘弁してやるかみたいな、引き下がる口実を与えるみたいなのが、ホイっていう、そういう谷間を通り抜けるときの手法として、
ホイをします。ホイをさせますとかっていうふうに使うっていうのがホイです。
スピーカー 2
この刀に免じてみたいな。
スピーカー 1
そうそうそうそう。こいつがあるから、ちょっと引き下がってくれよみたいなのをやるのがホイです。
で、最初に言ったんだけど、茶蜘蛛は天土地の森人っていうところで、隣の国の王様に同盟を申し入れに行くんですけれど、
話の流れとか、会議の空気とかから、絶対にこの同盟受け入れられないなって思う瞬間が来たんだよね。申し入れに行ったのに、
これ絶対受け入れられないって思った瞬間に、茶蜘蛛はホイをするんですよ。
スピーカー 2
自分から同盟を申し入れて、同盟するとこうなる、ああなる、そうなるみたいな話に、
あれ、このままだとまずいって思ってってことだよね。
スピーカー 1
このままだとまずい、このままだとこの同盟成立しない、どうしよう、どうすればいいんだっていうところで、
捨てにを実際したわけじゃないんだけど、捨てにっていうか、物語の中での荷物を捨てるっていうのは、
自分にとってかけがえのないものとか、結構生活にとって大事なものであるけど、引き下がってもらうために捨てるものじゃん。
だから、わりと大切なものみたいなのを、ここで捨てるんです。
で、これ何したかは、ぜひ読んでほしいので、あえて言いませんが、
これが本当に、もし今までの新ヨゴ王国の帝って言われる立場の人だったら、絶対できないことは茶蜘蛛はして、
ホイの手法
スピーカー 1
しかも茶蜘蛛は、自分自身も後から、いやもうこのホイは誰にも責められないってわかりつつ、
自分の中で失われたものに対してちょっと後悔したりするみたいな描写もあって、
でもそれでも茶蜘蛛はこの同盟を作りたかったし、やりたかったっていうことで、
その思いを遂げたっていうふうに書かれてて、
バルさんにあれは見事なホイだったよって言われて、ちょっと苦笑い最後できるみたいなシーンがすごい良くて、
もちろん茶蜘蛛がいろんな国々を見て、自分の国はこういうやり方はまずいと思ったとか、
変えたいと思ったって要素も取り入れつつ、だからこの行動が取れたっていうところが、
もちろん茶蜘蛛の成長も感じるし、やっぱりそういうふうに他の人の視点とかを取り入れて考えて、
自分に譲れないものも時には差し出して、やり遂げるって大事なんだなーみたいな気持ちになったんだよね。
スピーカー 2
なるほど、いろいろな視点があったからこそできた意思決定というか、
私たちは別に国の王ではないからさ、
スピーカー 1
国の王ではないから。
スピーカー 2
なんかさ、仕事とかしてるとさ、すごーく難しい意思決定をしなくちゃいけない瞬間ってやっぱ誰しでもあるじゃん。
スピーカー 1
あるね、あるね。
スピーカー 2
なんかその時に、そういういろんな視点でできたとか、いろんな人の気持ちを考えられたとか、
あとは自分にそういう勇気があったとか、
なんかいろんなことを鑑みて、すごい意思決定をしたなーみたいな、
人をさ、こう職場でさ、かっこいいなって思う瞬間ってあるじゃん。
スピーカー 1
ある。
スピーカー 2
それに近いものを感じたのかな、ナッシーは。
スピーカー 1
そうですね。
いやなんかまさか仕事の話を出されるとは思わなかったけど、
いやでもまさに、本当にそうだよね。
王様としての仕事を茶群はしたし、
でも自分の大事なものも引き換えにしてでも、
自分の国の他人を守りたいんだっていう気持ちで行動できたっていうところは、
やっぱそうだよね、目的があってそれに対して行動できたっていうのはやっぱり、
心から尊敬したからやっぱり感動したんだろうね、私は。
スピーカー 2
じゃないかなって、私は今ナッシーの話を聞いて思った。
スピーカー 1
いやまあ戦争シーンもすごい良かったんだけど、やっぱでも、
私はあえてここで茶群の保衣を語りたいと思って。
スピーカー 2
なるほどね。
10巻分、まあその時点では9巻だけどさ、その1から9までの成長あっての保衣だからさ。
スピーカー 1
そう、成長あっての保衣だからさ。
スピーカー 2
この保衣のためにこの9巻まであったのかなみたいな、そういう。
スピーカー 1
そうね。
スピーカー 2
そういう保衣なの?
スピーカー 1
そういう保衣だよ、そういう保衣ですよ。
スピーカー 2
そういう保衣なんだ。
グッとくるよ、それはグッとくるね。
スピーカー 1
グッとくるでしょ。
スピーカー 2
それはグッとくる。
スピーカー 1
いやでも本当に1巻1巻は、私今日すごい茶群寄りの話はしてるんだけど、
やっぱバルサを主人公にしたそれぞれの巻を語りたいぐらい、どれも好きだし、
個人的にはね、3巻の夢のぼり人っていうのがあるんですけど、
ここも結構好きだなと思ってたりするので、
もうなんかね、やっぱりちょっと独り言したいわとかっていう時に、なんかそういう時やるわ。
スピーカー 2
バルサ編をやったらいいんじゃない?
スピーカー 1
確かに、今回茶群編になっちゃったからバルサ編でもいいかもしれない。
スピーカー 2
いろんな編作ったらいいと思う。
スピーカー 1
それはやろうかな。
スピーカー 2
まだまだいけますよ。
スピーカー 1
リスナーの皆さんの中に、昔読んでたとか、ここまで読んでますとかっていうのがあったら、
ぜひお便りをください。
さあ、じゃあ次週、え、次週そらやんお願いできますか?
次回のトークテーマ
スピーカー 2
はい、でも皆さん、やっぱおはぎさんのこと待ってると思うんだ。
2週連続我々だったから。
同じメンツやんみたいなのやっぱ。
スピーカー 1
そうそう、あんま変わんないやんってね。
スピーカー 2
新しい風を求めているから、次回はおはぎさんの漫才過剰考察を語る回となります。
おはぎさんお笑い好きなんだよね。
てかM1が好きらしい。
M1がめちゃくちゃ好きらしい。
で、昨年2連覇した令和ロマンの高平久留間がM1と漫才について語ったお笑い考察本。
おはぎさんは毎年リアルタイムで見ているぐらい漫才が好きだということで、
熱量高く話してくださると思うので、来週も楽しみです。
スピーカー 1
はい、ここまででトークテーマは終了ですが、
きさくろではいつでもお便りを大募集しています。
トークのご感想や本にまつわるお悩みなどをぜひご投稿ください。
ポッドキャストやノートにお便り投稿フォームのリンクをご用意しておりますので、
そちらからご投函いただけると嬉しいです。
今後もきさクロスロードは毎週月曜日夜21時よりゆるゆる営業していきます。
本日はお越しいただきありがとうございました。
またお待ちしております。
バイバーイ。
27:36

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