喫茶クロスロードの紹介
カランコローン、いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、本好きな人たちがふらっと集まり、みんなが友達になれる喫茶店をコンセプトに、店員たちが気ままにゆるーく話してまいります。
3月3日、第85回の配信です。
はい、お願いします。
本日は、なっしーそらやんの2人でお届けします。
3月、もう3月か。収録は2月にしているので、今は寒くて。
今日さ、夜めっちゃ寒くて、びっくりしてるんですけど、寒いよね。
配信の頃ね、暖かくなっているといいんですけど。
今日も元気にやっていきましょう。
今日も元気にやっていきましょう。で、今日あの話に入る前に、私、なっしーに伝えねばいけないことがあって、
私さ、ナウシカの漫画めっちゃ好きなんだってことを。
ここで?え、ちょっと待って。台本書いてないし。
ごめん。いや、これ伝えなきゃと思って。
私、ナウシカの漫画めっちゃ好きだよってことを、なっしーに伝えようと思って。
今ちょうど、この前の回の編集をちょうどしてるところだったんで、これは言わなきゃって思って。
なるほどね。
そう。で、ナウシカの漫画は、ほんとにいいよね。
ほんとにいいよね。いや、そこ分かってくれて嬉しいよ、そらやん。
だから、ナウシカの漫画の回、そのうちやろうね。
あ、やってもいいですか?ぜひ語らせてください。
人生観が変わる漫画です。はい。
じゃあ、本題に戻ろう。
いきなりそれましたが。
アーティストインレジデンスの概念
本題に戻ろう。で、今日はね、世界中の翻訳者に愛される場所という本について話していけたらと思っておりまして、
その前に、その前にはまだあるんかって。
その前に早速なんだけど、なっしーは、アーティストインレジデンスって取り組みをご存知ですか?
アーティストインレジデンス。いや、初耳です。教えてください。
私もね、実はこの本で初めて知った制度なんだけど、
アーティストインレジデンスっていうのは、まさにその言葉通りで、
アーティストが一定期間ある土地、基本的にはその自分の住んでる国とは別の国とか、別の地方とか、
そういうところに滞在して、異なる文化環境で作品制作とか、リサーチ活動を行うことで、
この取り組みは世界中で行われていて、日本もそうなんだけど、
各国でそのアーティストの、このアーティストインレジデンスを支援する事業みたいなのが、
国の補助みたいなので成り立ってるんだよね。
へー。
で、この本はそのアーティストインレジデンスの翻訳化版、トランスレーターインレジデンスのお話で、
世界中の翻訳者の人が、作品の翻訳をするために、全く別の国に行って、その国の支援を受けながら、
その翻訳活動をするみたいな。
っていう、その世界中の翻訳者の人が集まる場所みたいなのが、この世界にはあるんだよっていう。
ね。っていう場所があるってことなんだね。
そうそう。初めて私も知ったんだけど。
すごい。翻訳家の人が、集まったら、まずどの国の言葉でしゃべるんだろう?
ね。そうそう。そんな感じじゃん。
で、筆者のこの松永美穂さんって方は、翻訳者なんだけど、ドイツのシュトラーレンっていう街があるんだけど、
そこ、通称翻訳者の家って呼ばれてる、トランスレーターインレジデンスがあって、
そこに過去3回滞在しているらしくて、そこでどういう日々を過ごしていったかっていうことを綴ったエッセイなんだよね。
なるほど。翻訳者が送った、翻訳者との出会いとか、そういうのが綴られているということですね。
えー面白そう。
私もこの本で初めて、世界にそんな面白い場所があるっていう。
ね。世界中の翻訳者が集まってる場所みたいなのがあるっていうさ。
初めて知ったから、やっぱ知らない人多いから、
まずその翻訳者の家って一体どういう施設なのかっていうことをちゃんと第一部で説明してくれてて、
で、普通に生活できるようになってて。
あ、そういうホテルとかじゃなくて、どっちかっていうと、家寄りなんだね、本当に。
学生寮みたいな。
ルームシェア的な感じ?
そう、ルームシェア的な感じ。本当に複数の、個人の部屋みたいなのが30個ぐらいあるらしくて、
で、かつ共同キッチンとか、図書館とか、教養で使えるロビーとかあって、
その滞在中の寮長みたいな役をやる人もいるみたいな。
あ、なるほどね。訪れた人が寮長になったりするのね。
寮長みたいな、ルールをピピピみたいな。
そういう取りまとめ役も滞在者の中から、何度か滞在してる人がね、なるんだけど、そういう感じでやってて、みたいな。
で、ここに滞在するには、翻訳者としての実績、
なんかもう出した本があるとか、そういう研究があるとかっていう実績と、
あと、進行中の作品があれば滞在することができて、
で、しかもこれ、そう、ドイツにあるレジデンスなんだけど、
ここは、なんか条件を満たせば、ドイツ語を介した翻訳でなくてもOKみたいな。
滞在してる時は、支援を受けながらやれるみたいな。
で、そんなにまだ数が多いわけではないから、
ストラーレンにある翻訳者の家は貴重な場所だから、結構いろんな人が訪れるみたいな。
なんかさ、すごい、聞いてるだけでワクワクするよね。
いや、そう、ワクワクするしさ、翻訳者っていう人が集まったら、どうなるのかすごい気になるよね。
だって、同じ、私も今、ソラヤンに聞いて初めて、そういう場所があるっていうことを知ったんだけど、
え、翻訳者同士でしか話せないこととか、やっぱりその、お互いこういうこと困ってるよなとか、
そういう話がしたいから、そういう場所作ったのかな。
なんかそれもあると思う。
その、異なる文化の作品を、自分の国の言葉にしていくみたいなさ、
そういう時に、やっぱ相手の文化を深く知るみたいなところ、そういうのもあるから、
そうだよね。
どんなにさ、異国のことを勉強しても、やっぱその、現地で生まれ育った人の感覚とか考え方とかに、
触れることに勝るものはないというかさ、100分は一見にしかずじゃないけどさ、
やっぱそういう感じで、しかも相手もさ、もう同じように翻訳の人生を歩んできた人だからさ、
なんかこう、分かり合える部分もあるし、
あ、そうか、日本はそういうふうに理解されてるんだねとか、逆にさ、
あ、私たちはこの国をこういうふうに理解してたけど、そういう側面もあるんだねみたいなところが、
なんかもっと深い、翻訳者として深いところで、分かり合えるとか、なんかそういうのも。
そうだね、そうだよね、言葉は知ってるけど、そのどういう文化の中でその言葉が使われるのかとかって、
やっぱり生きた言葉がね、分かんないとっていう言葉が、そこに行けば分かるということですね。
あー楽しそう。
翻訳者の交流と文化理解
そうそう。だからこの本は、第1部はどんな設備で、筆者がどんな暮らしをそこで知ってたのかみたいな話があって、
第2部はその筆者以外の翻訳者の家に集まってきた翻訳家の皆さんがどういう人でとか、交流の話みたいな書かれてて、
なんか自分もそこにいるみたいな感じの気持ちになれたりして、
なんかね、いいんですよこの本。
ちなみにさ、なっしーはさ、仕事で海外に行くとかさ、なんか海外の案件があるとかさ、あるのかな?
そうだね、今はあんまりないっていうのが、たぶん正しい答えにはなるんだけど、
以前は海外担当の部署だったことはあって、そうすると半年に1回とか、それぐらいのスパンでは海外に行くっていうことはありましたよ、実は。
やっぱなんか価値観とか変わったりとか、おーってなったりしたことあった?
あったあった、あったし、私は食品関係の仕事をしてるので、やっぱ食文化とかはさ、
行ってその土地のものを食べるとさ、こういう味付けの方向性ねとかさ、こういうものが好きなのねとかは、
すごい、やっぱそこにいる人が何食べてるかとかを観察するとすごくよくわかって、
そういう意味では、私はなんかわりとそのスーパーマーケットとか、
あとまあもちろんそのレストランとか、そういうところにも行ったりしたんだけど、
そういう場所に行くことで、この国の食文化はこうなってるんだな、みたいな理解を深めたりはしてたなとは思うな。
えー、いいね、いいね。
めっちゃ楽しいよ。
いやー、なんか私はさ、今の仕事は海外と関わることないから、ちょっと羨ましさがすごい、羨ましさめっちゃある。
でもなんかさ、その、
なるほどね。
でも、この本読んで、自分と同じような食能の人って世界中にいるはずじゃん。
ケイリーの人もさ、世界中にいてさ、みたいな。
総務という仕事をしてる人も世界中にいて、みたいなさ。
だからなんか、食能が同じ人っているはずだから、
他の国で自分と同じ食能の人が、どんなことを大切にして仕事してるかな、みたいなの、
すごい気になって、この本読んだ後。
いや、でも本当にね、そういう人をさ、だってさ、このトランスレーターインレジデンスはさ、まさにその、
翻訳家を集めてくれるわけで、
なんかそういうふうにさ、自分と同じ食能の人が集まってる場所ってあったら、絶対行ってみたいもんね。
うん、面白いよね。
何を大事にしてるかもそうだし、やっぱさ、国によってさ、その仕事の捉え方とかも違うと思うよね。
あー、そうだね。
仕事をどういう位置づけでやってるかとかさ、文化の中でどういうところなのかとかもちろんあるし、
社会の中でどうなのかとかもあると思うし、
なんかそういうのを知るだけでもなんか、
あ、なるほど、この国では結構、なんかそこの部分が、うちとこういうふうに違うんだな、みたいなのが、
分かったら面白いよね。
いやだから、そういうふうにつながれるように、自分も仕事頑張ろうって、勝手にこの本読んで思った。
全然その、この本にはそんな話書いてないけど、めっちゃかっこいいと思ったんだよね。
その翻訳っていう仕事、なりわい一つで、世界中と関われるみたいなさ、めっちゃかっこいいとか思った。
いいね、違う国の自分と同じ仕事の人と関わりたいっていう目標がそらやにできたね。
できた、うん、できました。
英語頑張ります、とりあえずまず。
個人書店の魅力
ちなみにこの本ね、2024年8月末に出た本だから、全然新しい本なんですけど、
私この本、古本屋さんで買ったんだよね。
へー。
買った後に気づいた。
で、私さ、年始に本屋さんいっぱい行きたいって話したじゃないですか。
だから早速行ったんですよ。
行きたかった本屋に。
有言実行。
北千住にあるアニックブックスさんっていう古本屋さんで、この本は見つけまして、
ここも2024年の12月にオープンしたばっかりの古本屋さんで、
おーつい最近。
ほんとつい最近なの、そうそうそう。
9割古本、1割新刊みたいな感じで、店内をぐるーっと見回して、いろいろパラパラ見た中で、
この本面白そうって思って買ってったのが、この本だったんですよね。
私は個人書店が本当に好きで、大型書店も好きなんだけど、
個人書店のいいところって、絶対に自分じゃ手に取らないだろうみたいな本に出会えるところだなって思ってて、
ほうほう。
このアニックブックスさんに行かなかったら、この本とは出会ってないなって本当に思う。
へー。
ネットの海からは探せない気がする。
でも確かにかなりニッチなところを書いてる本だわ、あるもんね。
やっぱなんか、いろいろさ、面白い本ないかなって思ってさ、ニュースとか見てみたり、大型書店覗いてみたりしてもさ、
やっぱね、掘り出し物に出会えるのは個人書店だなって改めてこう思ったというか。
それは本当に思うよ。
なんかさ、もうね、たぶん一種のアトラクションなんだよね、私の中では。
お宝探しだね。
お宝探ししてんだよね。
今日は何に出会えるかなみたいな。
でも図書館でも同じことしてる気がする。
いや、私もしてるよ。図書館はだから、いろんな図書館をはしごして、
初めて行く図書館とか、え、どんな本あるかなとかってこうさ、見てみたりとかさ、
あとまあ古い本も結構図書館置いてあるからさ、
あ、意外とこいつは読まれてるから、面白そうなのかな、結構古いけどなとかっていう指標にしたりはするよね。
地域性も出るじゃん。地元にまつわる本みたいなコーナーもあるじゃん。
うん。
面白いよね。
まあね。
うん。
でもやっぱなんかその、そらやんら行ってるさ、あんまり世に知られてないけど、見つけた!みたいな感じがあるのはやっぱ古本屋さんとかの、古本屋さんとか個人書店か。
そうだね。
なんかそんなに流通してないけど、みたいなところを見つけてこれるのは、そういう個人書店のすごくいいところだよね。
そうだよね。天守の方の色が出るからさ、それを受け取った棚はね、やっぱ他には唯一無二だよね。
うむ。
このアニックブックスさんは、あのSNSで回転時間とか回転してる日とか確認できるので、北千住からね、歩いて7、8分ぐらいだから、そんなに遠くもないし、
いやもっと近いかも。5分くらいかもしれない。いや嘘かも。
ちょっとそれは、そらやんの早く行きたい気持ちが、
足の長さにもよります。
足の長さにもよります。
ぜひ、興味があったらぜひ行ってみてほしいなと思います。
本屋との出会い
私もちょっとこのSNS覗いてみたんですけど、
そうなんだ!うんうん。
兼業で古本屋さんをやられてる方が天守なのかな?
ね、だからちょっと営業時間は不定期というか、そういうところを見ないといけないけどって感じだけど、
めっちゃ優しい人だった天守さん。
あ、そうなんだ。
いや私さ、なるべくさ、本屋さんに目をかけたくないからさ、しゃべんない。
そうだった。
しゃべんない、いつもありがとうございますって思いながら帰るみたいな感じだけど、
どうやって知ってくれたんですかとか、いろいろ話しかけてくれて、
私コミュ障みたいな感じでもごもごしちゃって、しかも最後おやつまでくれて、
すごいありがとうございますって思ったんだけど、
申し訳なくてもごもごもごもごみたいな感じになっちゃったの。
めっちゃ優しい人だった。
なんでそこは、そこはなんでいつも通りしゃべんなかったの?
いやいやいや、だってさ、もう目をかけたくないって感じですから。
なるほどね、いや大丈夫です。
本屋さんへの敬意が、敬意があるから。
リスペクトの気持ちから無言って言う。
なんかそれ、たぶんそれらの気持ちは伝わってない気がするんだけど。
伝わってないってよくない?だってお金払ってるからいいじゃん。
言い方よくないな、その、そのお金でこう伝えてるから、伝えてるって言い方。
その、ね、うん。
いや。
向こうにはちゃんと利益にはなってるから。
いいんですよ、その、無言のリスペクトのまま行かせてください。
まあ、それでそらやんが言いならいいけどさ。
そう、ダーニックブックさんぜひ、ぜひ、私もまた行こうと思います。
うん。
いやでも82回のようこそ、ひなむどうしょっていうと、あの紹介もあったけどなんか、やっぱそらやん本屋さん好きだねっていうのは。
いや、ほんとね。
本当に思いながら聞いてました。
うん。
ぜひ皆さんもおすすめの本屋さん教えてくださいね。
教えてほしい、お便りでぜひ。
じゃあ行きます、そこに。
うん。
じゃあ、来週は?なんだっけ?
はい、来週ですね。
私、今更ながら語らせていただきたいんですけれど、
年末年始にかけて、森人シリーズ10巻分全部読んだんで、
すごい。
森人シリーズのおすすめをする回です。よろしくお願いします。
はーい、楽しみです。
はい、ではここまででトークテーマは終了ですが、きさくろではいつでもお便りを大募集しています。
トークのご感想や本にまつわるお悩みなど、ぜひご投稿ください。
ポップキャスターやノートにお便り投稿フォームのリンクをご用意しておりますので、そちらからご投稿いただけると嬉しいです。
今後も喫茶クロスロードは、毎週月曜日夜21時よりゆるゆる営業していきます。
本日はお越しいただきありがとうございました。またお待ちしております。
ばいばーい。