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カランコローン、いらっしゃいませ。
喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、本好きな人たちがふらっと集まり、
みんなが友達になれる喫茶店をコンセプトに、
店員たちが気ままにゆるーく話してまいります。
2月3日、第81回の配信です。
今日は記念すべき、初のおはぎMC回。
パチパチパチパチパチパチ。
不思議の時間割りの紹介
私、一押しの本を楽しくお届けできたらなーと思ってます。
そらやん。
私、まだまだ慣れてないから、いろいろサポートよろしくね。
おはぎさんは、真面目なところが、すごい素敵なところなんです。
でもあの、
えーありがとう。
あの、ほんとに、のびのび楽しんでいこう。
ありがとう。
のびのびやっていこう。
うん。
今日おすすめしたい本は、
岡田純さんの不思議の時間割りっていう自動文学本です。
そらやんは、岡田純さんの作品って知ってた?
いや、私、初めて知りました。
お、初。
初。
私、この岡田純さんの不思議の時間割りっていう本が、すっごい好きで、
自分用と貸し出し用で2冊持ってるんだよね。
なるほど。不協用があるんだね。
そう、不協用である。で、今友達に貸し出してて、これから帰ってくる予定。
へー。
そうそうそうそう。
この不思議の時間割りっていう本は、小学生向けの短編集で、
どこかの小学校で毎時間起こる、ちょっと不思議な物語っていうのをテーマにしたお話が、たくさん並んでるんだよね。
なるほど。
それぞれ学年の違う子供たちが、時間割りに沿って起こる、ちょっと不思議な出来事を過ごしていくお話で、
お話ごとに主人公も変わるし、舞台になる小学校も変わるし、
時間割りに沿って、ちょっとSFチックなお話が立て続けに起こるから、
毎回ワクワクした気持ちでページをめくれる楽しさがあって、めちゃめちゃ未だに読んでるくらい好き。
あとね、完全の1話完結型の構成だから、最初の話が後のここに繋がるみたいな伏線めいたものもないから、
シンプルに今日はここの話、明日はここの話みたいな感じで、好きな話から読めるのも結構ポイント高くて好きなんだよね。
いいね。これは1時間目から始まるの?
短編集の魅力
これは1時間目からじゃなくて、朝の回から始まるんだよね。
朝の回から始まるんだ。
朝の回とか朝礼とか、登校中の時間から始まる。
登校、朝の回1時間目、2時間目、休憩時間3時間目、4時間目、放課後、
あと夜が更けた頃にっていう小学生が帰った後の先生パートも始まる。
なにそれ、めっちゃ面白い。
めっちゃ面白い。6時間目まではたっぷり小学生の話をした後に、夜が更けた頃、
その職員室にいる先生たちのお話が2本くらいあって、それもめちゃめちゃ面白い。
2本もあるんだ。
そう2本ある。
担任の先生と、お掃除の先生というか、お掃除の要員さん。
要員のね。
そうそうそうそう。だから小学生の話で終わらないから、なんて面白い本なんだと思って、ずっと読んでた。
だってさ、未知じゃん。小学生の時って先生たち、なんか職員室ごちゃごちゃしてるし、知らない先生もいっぱいいるけど、なんだろう、でもなんか教室にいる先生とは雰囲気違うなみたいな。
そうそうそうそう。
この本はさ、その、じゃあ時系列的には朝から夜まで並んでいるけど、その1話1話は、最初の主人公は何年生なの?1年生?
たぶん1年生。
1時間目が、そうたぶん1年生で、2時間目が2年生みたいな感じで、6時間目はね、数字に沿って1年生、2年生、3年生、4年生、5年生、6年生っていう感じで主人公が変わっていく感じ。
で、たぶん学校もちょっと違うんじゃないか?みたいな感じだった。
名言はされてないんだけど、舞台になる小学校が違う感じで、でも読んでる感じ、たぶん同じ学区内とか、同じ区とか、そんな感覚は読んでて感じるんだよね。
なるほどね。市内球技大会とかがあったら、一緒になるかなみたいな距離感って感じかな。
面白そう。
1年生とさ、6年生だとさ、授業の内容はもちろんそうだし、もう考えてることとかさ、友達と喋ってる内容とかもさ、もう全然違うじゃん。
うん、違う。
それも踏襲されている感じってことだよね、作品の中で。
そうそう。子供たちの考え方とか成長が物語の中で見えるから、それだけでも読んでて楽しいかもしれない。
1年生だとこんなに可愛らしかったけど、6年生だとこんなにしっかりとした考え方で、みたいな感じで、そういうところの節々で感動しちゃうところがある。
いいね。
あとね、この本のいいとこね、もう1個あって、ちょっとした時間でも読めるストーリーの短さと、読語感の良さがめちゃめちゃ好きなのね。
素晴らしい。
小学生の時って、授業の一環で朝の読書時間みたいのが、自分の学校あったんだけど、5分とか10分とかあれば、短編1本は読めちゃうくらいなのね。
そのくらいサクッと読めちゃうけど、主人公と同じ体験したかのようなドキドキ感とか、その面白さが詰まってるから、ちょっとの時間読んだだけでも、
わー読んだー面白かったーみたいな満足感があるから、すごいおすすめ。
いいね。
お話も明るい終わり方ばっかりだから、隙間時間とか朝の読書とかにもうぴったりの一冊。
通勤の時に読んで、この子供たちのように自分もやっていこうみたいな感じで、通勤したらいいから。
前向きになれる。
前向きになれる。
いいね。
朝の読書時間の思い出
ソラヤンの時って、小学生の時って朝の読書時間とかってあった?
あったと思う。あったと思うっていうのは、おはぎさんのところは毎日朝の読書時間あった?
そう、特に低学年の時だったと思うんだけど、大体朝の時間は読書の時間ですみたいなスタンスをとってた気がする。
うちの小学校は毎日朝読書ではなくて、木曜日は朝外遊びとか、金曜日は朝音楽の時間みたいな感じで、曜日ごとにやることが違った気がして、
その中にどこかの曜日は月曜だったかな、朝読書の時間みたいなのがあったから、
週1回だから、たぶん記憶がちょっと薄いんだけど、でもあったことはなんとなく覚えてて、
私ね、その朝読書の時間にわかったさんシリーズと困ったさんシリーズを読破した記憶がある。
懐かしいでしょ。
懐かしいでしょ。
すんごい懐かしい。
あった、あった。
わかったさん、困ったさん。
わかったさんはおかず、料理。困ったさんはお菓子作りに関するちょっとしたファンタジー小説です。
そう、わかったわかったと、困った困ったって、それを読破した記憶がある。
でもいろんなことにチャレンジさせてくれる、いい学校だったね。
たぶん、あれなんじゃない?飽きちゃうんじゃない?朝読書持たないんじゃない?
持たない。
持たないんじゃない?小学生たちのパワーが。
自分の時は朝の読書メインで、授業が始まる前の10分間本を読みましょうっていうスタンスをとっていたんだけど、
今思えばね、今思えば、低学年の時に好きな本持ってきて、さあ10分間読んでっていうのは、なかなかハードル高い取り組みだったんじゃないかなと思ってて、
低学年の時って、自分がどういう本が好きとか、こういうの面白いよねとかっていうのをまだ考え中というか、まだ探してる段階だと思うし、
本の出会いとか、自分の好き嫌いがしっかり決まってない中での強制的な読書習慣みたいのは苦手な人多かったんじゃない?って思うんだけど、どう思います?
いや思う。そもそも座って静かに本を読むことが難しい子は絶対いるじゃんっていう。
自分もうまくできてたかなって。
でさ、まず読める本にも限りがあるし、表紙なんかかわいいから読んでみようみたいな感じで借りてみて、
いや何もわかんない、読めないみたいな経験はめっちゃあったなって、小学生の時。
あったかも。
まだ本をそんなにたくさん読んでない時期に適切な本に出会うっていうのは、すごい難しいことだなって思ったし、
なんかそう思うと、読み聞かせしてもらうとかって、自分で読む力をつける準備段階としては結構大事なことだなって、なんかふと思ったよ。
確かに確かに、それねめっちゃ思う。大人になってから読み聞かせとか、ああいう小さなこと、あれなんだろうねとか、共感したりとか気づきを与えてくれるのって大事なんだなってマジで思う。
その気づきとか読み聞かせとかのその一環で、私の母がこの本、不思議の時間割をプレゼントしてくれたんだけど、
ありがたかった。いろんなのに買ってくれた記憶がある本とか。
ちなみにこの不思議の時間割を、おはぎさんのご両親が、おはぎさんにくれたのは、おはぎさんが何歳の時だったの?
覚えてないけど、小2の時は持ってたから、小1か小2のタイミングで買ってくれたと思う。
実際に朝の読書時間で読んでた。
なるほどね。
1年生だとちょっと気持ち早いような気もするけど、出てくる主人公で、小学1年生の子がいるから、親近感は湧くかもしてないから、小1でも全然いけるはず。
へー、ナイスチョイスだね、それはでも。
すごい。
そうそうそうそう。
たまたま買ってくれた本が、たまたま好きになったから、私は良かったけど、小学校の朝の読書習慣っていうのがあって、
その本に出会うまでは、いまいちちゃんと過ごせなかった記憶があるというか、
あんまりその本に出会ってから楽しかったなーとか、こういうことあったなーっていう記憶があるけど、
その本に出会うまでは、なかなかうまく過ごせなかったなーって思ってて、
朝読書の楽しさ
そだんは朝の読書時間、あんまりない学校だったかもしれないけど、うまく過ごせてたのかなーってちょっと気になって。
そう、私はそのわかったさん困ったさんシリーズをむさぼるように読んでたから、楽しく過ごしてて、
でも私もなんか振り返ってみると、私は、私が読書時間を楽しめてた理由は、
小学校1年生の時から、わりと結構な量の漢字を読めてて、小学校の漢字テスト一度も勉強したことないけど満点みたいな。
すごいね。
で、両親もめっちゃびっくりしてて、でも私もアホだから、当時自分が読めて、なんで読めてるのかわかってないから、
え、なんでこんな漢字読めるの?って聞かれて、
いや、天才なんだと思うみたいなことを言ってたんだけど、そうじゃなくて。
そうじゃなくて、ただのアホだから。 ただのアホだから。
ただ、自分の親がやってるゲームの攻略本を、幼稚園の時代から片っ端から読んでて、
ゲームは難しいからできないけど、話は知りたいみたいな。
ドラクエの話は知りたいみたいな。
この親がやってるゲームの展開が気になるみたいな感じで、
ゲームの攻略本を読んで、ゲームやった気になってて、
で、ゲームの攻略本って、封印されしなんとかとか、闇のなんとかとか、なんかもう中二病満載だから、
そこそこ難しい漢字出てくるんだけど、
ありがたいことに、全部ふりがな振ってあるから、
たぶんそれで、漢字の素地を持ったまま小学校に突入したから、
小学校の図書室に行って、結構な本読めることに気づいて、
選択肢がたぶん他の子よりは多かったんだよね。
っていうのがあって、
めっちゃ楽しいね、文字とか漢字読めると幅が広がるというか。
幅が広がるから、たぶんそれの恩恵がすごい大きくて、
すごい話脱線してるんだけど、
子供にゲームなんてみたいな人いると思うんだけど、
私みたいに漢字を覚えるっていう、すごい良いことがあったりするから、
あー、確かに。
確かにでも、自分もゲームの攻略本読んでた時期あった、小学生の時。
面白いよね。
そう、面白い。
めっちゃ面白いよね。
今なかなかゲームの攻略本もネットになってきちゃったからさ、
なかなか置いてない。
そうなんです。
ちょっと寂しいんだよね。
寂しい。
あの鈍器みたいなさ、もうね、辞書ぐらいのさ、分厚いやつでさ。
こんな分厚いやつ。
そう。
でもゲームの攻略本って、ゲームに出てくるものの説明だから、
読んでいくうちに長い文章を読む体力が鍛えられそうで、
すごい理にかなってるなって思った。
そらやんの話聞いて。
ちょっと不思議な時間、割に戻るんだけど。
戻りましょう戻りましょう。
いや、懐かしかった。
作者の岡田純さんって方、ちょっと調べたんだけど、
小学校の先生しながら児童文学書いてためちゃめちゃすごい人だったんだって。
それはすごい方だ。
そう。
それを知った上で改めて読んだんだけど、
実際に先生してた経験もあってなのか、
物語に出てくる小学校の階層度が、今読んでもめちゃめちゃ高いなと思ってて。
昔の思い出と次回予告
教室だったり、校庭だったり、
あと、授業の流れ、時間の流れとか、
こうだったなーってイメージしやすくて、
今読んでも話にのめり込んじゃうのも、好きになれるポイントかもなと思ってて。
読書時間にどの本読ませたらいいか悩んでる人は、これ絶対選んでほしいし、
昔小学生だった人も、今読んでもめちゃめちゃ面白いので、ぜひ読んでください。
みんな小学生だったから、みんな読まないとだね。
私も読みたくなってきた。
本当に全員におすすめしたい。
朝からこの本開いて、朝の回読んで、
1時間目の時間ぐらいに1時間目の本読んで、
やっていこうかな。時間割に沿って読んでみようかな。
めちゃめちゃいい。絶対面白いと思う。
楽しいよね。
あ、4時間目きた。4時間目読みますみたいに。
いいな、その楽しみ方。
いやでも、小学生の時の読書時間、めちゃめちゃ懐かしかったなと思って。
懐かしい。
リスナーさんも朝の読書時間、こういう本読んでたよとか、
読書時間正直苦手だったみたいな思い出話があれば、
ぜひお便りで教えてください。
聞きたい。
待ってます。
お待ちしております。
はい。で、今日はこんな感じなんですけど、
来週はですね、来週はソラヤンが年末に読んで、
大変感動した、
ようこそふなむどう書店へっていう小説について話したいなと思っていて、
これはですね、最近ホットな韓国文学なので、
はい、ぜひお楽しみにと思っております。
はい。
ここまででトークテーマは終了ですが、
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バイバーイ。