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2023-09-18 19:08

【トーク】#16 魅力的なおじいちゃんおばあちゃん「祖母姫、ロンドンへ行く!」「ノルウェイの森」

魅力的なおじいちゃんおばあちゃんの話から、時を重ねている本についても語りました/今日紹介した本「祖母姫、ロンドンへ行く!」(椹野 道流)「ノルウェイの森」(村上春樹)

00:01
スピーカー 2
カランコローン、いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、音好きな人たちがフラッと集まる喫茶店をコンセプトに、店員3人組がゆるーく話してまいります。
聞くと一息つきたい時に聞いてくださいね。
スピーカー 1
はい、9月18日、第16回の配信です。
今日は、そらやんとゆうこりんの2人でお送りします。
スピーカー 2
はーい、お願いします。
スピーカー 1
ちょっと近況なんだけど、ちょっと一緒に仕事をし始めた方が、40代ぐらいかなって見えたんだけど、
なんと孫がいることを知って、すごいびっくりしたんだけど、
娘さんも20代中盤ぐらいで生んだみたいな話はしてたけど、孫がもういるのかと思って、びっくり。
私たちもゆくゆくは孫ができる可能性もあるよねと思って、
なんか孫って想像もできないけど、どんな気持ちになるのかなって思った時に、子供欲しいって思ってたけど、
でもなんか自分が母親になった時にどうなるかとか、何も想像してなくって、
なんかまあ生まれたら母親になったじゃん、自動的に。
なんか知らない世界だなって思って、
まあおばあちゃんみたいなものにも、もしかしたら自動的になるかもしれず、
まあ知らない世界なのかなって、なんかちょっと想像したけど、
そらやん想像したことある?
スピーカー 2
子供が生まれたことでさ、いっぱいいっぱいだから、孫にまで考えは及んだことはなかったんだけど、
でもやっぱそのおばあちゃんっていう役割を持って初めて入れるコミュニティとか、
初めて知る世界とかやっぱあるんだろうなーみたいなのは、
母親っていうね、役割を持って出会えた人もいるし、得た仕事とかもあるから、
また世界が広がるんだろうなーみたいな。
スピーカー 1
そうだよね。
スピーカー 2
私個人としては、全然考えたことないけど、なんか機嫌のいいおばあちゃんになりたいみたいな。
スピーカー 1
あーわかる。私もなんか笑いじわついたおばあちゃん素敵って思ってる。
はい、では今日のテーマなんですけど、
魅力的なおじいちゃん、おばあちゃんが出てくる作品について話したいと思ってます。
スピーカー 2
はーい。
スピーカー 1
ちょっと私はね、本があんまり思い浮かばなかったんだけど、
ちょっとこれ考えてたら思い浮かんだのが、天空の城ラピュタのドーラで、
すごい皆さんよくご存知と思うんだけど、
スピーカー 2
40秒で、40秒でしたくしな。
スピーカー 1
そう、そこもめっちゃかっこいい。
ラピュタのね、秘宝の飛行石をゲットしようとする、
空中海賊のドーラ一家っていうのがいて、そこのリーダーなんだけど、
03:05
スピーカー 1
強いし、包容力もあるし、でなんかお茶目で豪快だし、
なんかすごい好きで、なんでかなって思うと、
なんかドーラ見てると、自分のおばあちゃんを思い出すようなところがあって、
うちのおばあちゃん結構はちゃめちゃで、
スピーカー 2
お化粧で眉毛描いてみたいと思った時に、油性ペンで描いてたりとか、
スピーカー 1
ちょっとね、おもしろかったんだけど、
で、結構気持ちよくって、なんかね、高齢者が行くデイサービスとかあるじゃん、
なんかそこって結構、ちょっと子供扱いみたいにされることもあるみたいで、
めっちゃそれに憤慨してるんだけど、
でもなんかね、そういうゲームになると、すっごい本気になって、
おばあちゃんがこんなに差をつけて勝ったよとか、めっちゃ自慢してきたりとか、
たぶんリーダー的な立場になって、盛り上がるような人だって、
なんかお茶目な人だったなと思って、
ちょっと私はそういう人に魅力を感じるんだけど、
スピーカー 2
そらやんはどう?ドーラみたいな人とか。
かっこいいよね。初めて見たときは、まだまだ幼稚園生とかだったから、
そのときは食べ方とかをやっぱしつけられてる時期で、
でもドーラはさ、めっちゃなんか肉、うわーみたいなさ、
え、それダメじゃんみたいな、
変な悪いおばあちゃんだなーみたいなことを思ってて、
すごいしょうもないことを考えてて、
そういう粗暴さとか豪快さみたいなところは、
幼い頃はちょっと受け入れがたい部分が、たぶんどこかにあったんだけど、
今になってみると、たくましさとかしたたかさっていうのが、
どれだけ貴重なものなのか、凡人にはたどり着けない領域だっていうことが、
年を重ねるとやっと、だんだん理解し始めて、
今はシンプルに、すげーかっこいいなって思うっていう。
スピーカー 1
いやーそっかー、なんかいいね、いいねって思ったのが、
スピーカー 2
アニメとかで、いやこんな人もいるみたいな、
スピーカー 1
いろんな人に出会うきっかけみたいなのが、
あったのかなってちょっとだけ思ったけど。
スピーカー 2
そう、最初に見たときはさ、やっぱ息子めっちゃ怖いみたいな、
でもなんか、この人の人間的な弱さとか、そういう気持ちにもなるよなとか、
登場人物へのぶかぼり度合いが、だんだん上がってきた感じがして、
スピーカー 1
毎回見るとね、おもしろいなって。
そうだね、ほんとだ、なんか自分の登場人物への需要度が上がってるかどうかがね。
スピーカー 2
そう、登場人物だけじゃなくて、なんかそのアニメ作品としての素晴らしさみたいなのもさ、
06:05
スピーカー 2
ここの作画がすごいんだよみたいなのもさ、
いろんなアニメとかを見て、とかいろんなアニメの解説とかを見て、
あ、ここがすごいところなんだな、がわかるとまた違う見方にもなるし。
スピーカー 1
ほんとだ、なんかまた見よう。
じゃあ、そらやんのおすすめな作品をお願いします。
スピーカー 2
はーい。おじい生の先輩が今月のテーマなので、
魅力的おじいちゃんおばあちゃん作品っていうので、
そぼひめ、ロンドンへ行くっていう本を紹介したいなと思います。
これは小説家の富士のみちるさんっていう方がいらっしゃるんですけど、
この方が若い頃におばあさまとロンドンに旅行した時の思い出をまとめたエッセイです。
これは去年先にwebで公開されて、とっても人気が集まって、
この春書籍になったっていう本です。
ただロンドン旅行に行くっていう話じゃなくて、
タイトルの通り、一生に一度でいいから、
まさにお姫様のような旅をしたいっていう、
おばあさまの夢を叶える旅行なんだよね。
ご高齢なのもあるから、金には射止めをつけないっていうことで、
一族の会議で完璧なプランが組まれて、
富士のみちるさんが秘書として同行するっていう。
スピーカー 1
面白そう。それだけで面白そう。
スピーカー 2
webで公開された時は、「自己肯定感の話」っていうタイトルだったんだよね。
その通りで、このおばあさまが、
まず姫のような旅をしたいっていうふうに自分で思えるくらい、
スピーカー 1
自己肯定感がちゃんと備わっているんだよね。
スピーカー 2
自分は姫になれる。
姫のようにもてなされる人間であるっていうふうに、
ちゃんと自分として思えてるっていう。
対して、いっさまだおばあさまの自己肯定感の高さみたいなのが、
あまりよく理解できてなかったりして、
スピーカー 1
私そんな美人じゃないし、みたいな感じのタイプ。
スピーカー 2
で、イギリスの同行も、本人実はそんなに乗り気じゃなくて、
ご高齢の方と旅行するって、
結構いろいろ気遣ってあげなきゃいけないこととかもたくさんあるから、
すごい自由にできる旅行でもないし、
姫だから。姫はかなり強情なので、
絶対にここに行きたいとか、絶対にここでこれが食べたいとか、
そこは絶対に譲らないから、旅として結構伏線する場面もあって、
ものすごい仲がいいっていうわけでもない2人が、
一緒に旅に出て、かけがえのない思い出を作っていくっていう話だね。
09:03
スピーカー 2
まずシンプルにその旅行記がとにかく面白くて、
めちゃくちゃ笑えるっていうか、
秘書としてちゃんとした品の良い格好をしてるんだけど、
おばあちゃんが寝て、もう私の時間って言って、
服もメイクも全部変えて、もう夜遊びに行くっていうのを、
ホテルのバトラーとかに見られて、
あれなんか昼間すごい良い子ちゃんだった子が、夜どうなってんだみたいな、
それはちょっとおばあさんには内緒にしておくねっていうエピソードとかは、
旅行記はシンプルにめちゃくちゃ面白いんだけど、
特にその好きなシーンが、
おばあさんは美容とかファッションとかにものすごい気を使っていて、
姫だからすごい綺麗、宝石とかもちゃんとつけてて、
おばあさんがスキンケアを適当にやってる結社に対して、
もっとちゃんとしないとダメよみたいな、
私はずっと丁寧にしてきたから今も綺麗なのよみたいな話があって、
その時に筆者が、
おばあちゃんってなんでそんなに自信満々なの?って聞くんだよね。
おばあ様が、私は最初から自信満々だったわけじゃないわよって答えて、
私は自分のこと美人だって思ったことないし、
でも美人になりたいって思ったから努力したんだよって、
努力した結果、自分に満足したし自信を得たんだよみたいな。
あなたが今そのままでいいなら別にいいけど、
なんかもう自分は変わらないとか良くないって思ってるなら、
その自分の態度は自分を痛めつけているのと同義でしょみたいなことを言われて、
筆者はね、自信ってもともと備わってるものじゃなくて、
作っていくものなんだってハッとさせられるんだよね。
ここがすごい良いなって思ってて。
スピーカー 1
ほんとほんと。
スピーカー 2
でしょ?おばあちゃんのことを思い出すとここを思い出すっていうぐらいかけがえのない瞬間だったっていう風に書いてるんだよね。
スピーカー 1
そぼ姫も素敵。
スピーカー 2
私も大学時代に、すごい尊敬できる後輩に出会ったことがあって、
その子が、自信って自分との約束を守ることでしかいられないんですよねっていうことを言って、
その言葉がすごい印象に残ってて、
で、この本読んで、おばあさまのその言葉を聞いて、
その子のことを思い出して、あ、そうだよなーみたいなっていう風に思いましたね。
スピーカー 1
そうか、なんかね、自信ってやっぱ自分とちゃんと向き合ってきた人がいられるもんだろうなって思った。
なんかさ、私結構コンプレックス的なことって、やっぱなんか見たくないんだよね。
12:04
スピーカー 2
そりゃそうだよね。
スピーカー 1
でもなんかね、それを克服したいって思ったんなら、
そっちに向かって行動するべきだし、そこに振り返って自分と向き合うべきなんだろうなーって思った。
軽いコンプレックスから向き合っていこうかな。
スピーカー 2
そうだね、いきなり重いやつだと結構さ、しんどいから。小さな成功体験をね。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
ね、なんか自分が何を欲してるのかとか、何かの本で読んだんだと思うけど、結構体は正直だみたいなことを書いてて、
自分が心地よいか心地よくないかとかも、体が心地よいと感じてるとか、そういうところも重要だみたいなことを書いてて、
ああ、たしかに。
いや、ほんとそういうのって、自分の全体を自分自身で見つめるというか、
そういうことで、自分の価値観みたいなものも見つかるのかなとか、
頭だけで考えがちなんだけど、自然に自分の足が向かう場所とか、そういうのも大事にしたらいいのかなとか思った。
スピーカー 2
ああ。
命を呼び覚ますものっていう本を、人に勧められて今読んでるんだけど、
脳みそ自体が自分の体として把握できている部分って、めちゃくちゃ少なくて、
残りの部分は、もう体の各器官、各細胞が自律的に動いてるんだよみたいな。
だから、脳みそで自分のことを全部わかった気になるのは、全然違うらしいっていうのを、
っていう話を今、ちょうど今読んでた。
スピーカー 1
おお、なんかシンクロした。
ね、シンクロした。
ほんとだ、ほんとだ。ちょっと自分と向き合おう。
じゃあ、次のテーマなんですけど、
年取った本っていう言い方も変だけど、魅力的なおじいちゃんおばあちゃんな本っていうことで、
昔出版された本っていうのも考えてみたいなと思って、
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
私、村上春樹のノルウェイの森の、
時の仙霊を受けてない本を読むことは、時間を無駄に費やすことだ、的なことを言ってたのが、
すごい衝撃受けて、ああ、そうなのかも、みたいに思ったんだけど、
現代の本のほうが、私には通じやすいのかもな、みたいな、
現代のコンテキストをわかっている人が書いたものが、読みやすいなっていうのはすごいあって、
15:00
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
ただなんか、そらやんがね、前回テーマにしてくれた、道は開けるっていうのを読んで、
で、ああ、やっぱ時の仙霊受けただけあるなと思って、
うん。
だから私ほんと、たぶん、あんま昔の本読んでなくて、
いや、そらやんはどうなのかなと思って、昔の本も読むの。
スピーカー 2
そうね。
最近の本も古めの本も、同じぐらい手に取っていると思うけど、
古いって言っても、やっぱ20世紀ぐらいまでしか遡っていない気がする。
絵画文学は昔、まあ昔と表現していいのかどうかわかんないけど、
比較的前の作家のものをよく読んでるかな。
サンテグジュペリとか、私はすごいエンデがすごい好きで、ミハエルエンデ、モモとか書いてる。
エンデほんとに好きで、博物館がドイツにあるんだけど、わざわざ行ったぐらいすごい好き。
スピーカー 1
いいね、エンデの哲学って、ね、モモ読んだだけだけど、
すごいよね、あの時みたいな、時間みたいなものをね、深く捉え直すようなきっかけになった気がする。
スピーカー 2
モモ会やりたいね。
ほんとだね。
あと、最近読んだ、まあ古い本だと、モンテクリストハクシリーズを読破して、
フランス革命前後のフランスで、友達だと思っていた人にだまされて、恋人も奪われ、
約束されていたキャリアも奪われ、離島の監獄に追いやられてしまった主人公が、
そういう風に自分を貶めた人たちに復讐をするっていう、一大復讐劇の話。
当時の新聞に載っていた小説らしいから、まあ今で言う大河ドラマみたいな感じかな。
でもなんかまあ、基本的には人間のうぞうむぞうの感情というか、愛憎劇の話なので。
数百年前の人も、妬みとか憎しみの対象ってそんなに変わらなくて、
いろんなものを持っている、お前が羨ましいみたいなので結構悪に手を染めるとか、
なんか結構尊徳感情で人は動くとか、
でもやっぱりね、愛に救われたりするところもあるんだなみたいな。
数百年前の人に親しみを感じられる本で、
私何回か話してるんですけど、歴史がそんなに得意ではないので、
これを読んで、あ、なるほど、当時のヨーロッパってこんな感じだったんだっていう風に理解できて、面白かった。
スピーカー 1
なんかいいね、昔の本を見ると、
人の感情の変わらない部分とか、普遍的なところはここだなみたいな、
スピーカー 2
共感できる部分は多分、なんか人類普遍的な部分なのかもしれないよね。
スピーカー 1
そっか、私も昔の本も手を出してみようかな。
18:04
スピーカー 1
いや、時を重ねてるっていうのは、なんか価値あることだね。
はい、この瞬間瞬間も価値を重ねていってるんだと思って、大切に生きていきたいものですね。
ということで、今日はこのあたりで。
スピーカー 2
はい、ここまででトークテーマは終了ですが、
キソクロではいつでもお便りを大募集しております。
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それでは本日はお越しいただきありがとうございました。
またお待ちしております。バイバーイ。
19:08

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