国語の教科書の思い出
カランコローン。いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、音好きな人たちがフラッと集まり、みんなが友達になれる喫茶店をコンセプトに、店員たちが気ままにゆるーく話してまいります。
1月20日、第79回の配信です。
前回に引き続き、きょうも、なっしー、おはぎさん、そらやんの3人でお届けしていきます。
おはぎさん、慣れましたか?
全然慣れてないです。
5分前に78回撮ってるからね。
2本撮りだから、全然慣れてないっていう。
でも、3人で本について語り合う場みたいなのがあるの、結構楽しくて、めちゃめちゃ楽しいなって思ってて、めっちゃ幸せって今思ってる。
でも、なんか、よかった。おはぎさんが楽しんでくれててよかった。
めっちゃ楽しい。
よかったよ。
そらね、慣れてくれたら、そら嬉しいけど、慣れなくても、そのフレッシュな風がね、感じられるのが、やっぱりなっしーは嬉しい。
しみじみ。
しみじみ。
しみじみ。
ありがとう。
やったね。
今回も、おはぎさんをさらに深掘りしていきましょうということで。
おはぎさんは、なんと、国語の教科書が好きで、国語の教科書を保管していると。
そうです。
そこ突っ込みたいよね。
そうなんです。
で、その国語の教科書を、小1から全部保管してると思ってたんですが、
ですが、
年末の大掃除のタイミングで一回実家に帰って整理してみたら、
小1とか小2、小3、小4くらいまでがごっそりなくなってて、
多分どこかのタイミングで処分してしまったのか、
小5からの教科書しか残ってなくて悲しいって思いながら大掃除をしてきました。
めちゃめちゃ悲しかった。
今、たぶん小5からの教科書から高校生までの教科書がまばらに残ってて、
悲しいって思いながらも手に取って読むと、
これやったな、これ楽しかったな、ここアンダーライン引いてるなみたいな感じで、
全然掃除が手につかなかったっていう、今でも楽しく読んでます。
大掃除あるあるもしてきたんですね。
はい、してきました。
でもさ、国語の教科書、私も結構捨てられなかったなっていうことを、
それでもなしはもう撮ってないんですけれど、
捨てられなかったなっていうのを思い出して、
新美南吉の作品
やっぱあれだよね、本っていうか、あれも一種の本だからさ、
やっぱあの本とはちょっと一緒にいたいというか、
その思い出も一緒にいたいみたいなのがあるよね。
あるし、なんかそれを大切にしてるんだなぁ、
おはぎさんはっていうのをやっぱりしみじみ感じました。
思い出の一つなんだよね、教科書が。
もう捨てられなくて、
残された正午からの教科書たちはもう絶対に捨てないぞっていう気持ちで、
実家から今の家に持って帰ってきました。
なるほど。
じゃあ今は手元に、いいですね。
しかもさ、国語の教科書って同じじゃない人もいるけど、
だいたいみんな一緒だからさ、
全然学校違くてもさ、
国語の教科書の話でさ、通じ合えるってあるよね。
ある。
私はさ、国語の教科書はさ、
修行式もらったその日に全部読んじゃったんだよ。
私もそうだった。
すごい。
待てない。
待てないよね。
すごいな。
全部は読めなかったな。
最初の作品だけ読んで、そこだけ繰り返し読んでた。
大事に、その時まで大事にしてた。
大事にしてた、そう。
3人の小学生の頃の様子が浮かぶ。
私とスラヤはザーッて読んじゃってね。
狂ったように読んでる2人と、
同じところを繰り返し丁寧に読んでる。
やばい、ここでも性格が。
そんな感じで、
今日は国語の教科書の中でも、
それぞれが好きだったり印象的だったなっていう作品について、
話していけたらなというふうに思っております。
というわけで早速みんなに、
印象に残っている作品を聞いていきたいんですけど、
まずはナッシーはどうですか?
ナッシーの記憶の糸をたどって、
一番印象に残った作品は何かっていうのを考えてきたんですけど、
私、ニーミ・ナンキチさんが良かったなと思って、
その中でも手袋を買いに行くゴンギツネは、
絶対に教科書に載ってたなっていう記憶があるんだよね。
まずさ、あの絵がいいじゃん。
すごい本を沸かしてた。
でもさ、その中でも、
あそこで結構描かれてるのってさ、
人と動物の交流みたいなところが多いなと思うんだけどさ、
分かり合えたような瞬間がある、
手袋を買いに行くみたいな話もあればさ、
なんかすれ違ってしまった悲しい感じみたいなところがさ、
印象的なゴンギツネみたいな本も。
同じ人が描いたのに、
すごい全然違った作品になってるっていうのもすごい、
私、後から小学生の時に気づいて、
あ、この人、作者一緒だけど、
全然違う話描いてるやんって思って、すごい。
それもびっくりしたっていうのもあって、
いや多分、みんなキスさん好きなんだなって、
この話をしようと思ってました。
確かに手袋を買いに行くと、
ゴンギツネどっちも教科書に載ってた記憶はあるんだけど、
ゴンギツネ最後、すごい悲しい終わり方だったから、
その時、音読とかしてて、
悲しいって思いながら読んでて、
すごい良い作品なんだけど、
ちょっと好きになりきれなかった作品だなっていう記憶がすごく。
受け入れがたいよね。
今思い返してもつらい。
ご都合展開的なものでも良かったから、
幸せに暮らしましたとさ、
みたいな終わり方を当時から求めてた。
分かる分かる。
悲しかった。
悲しかったからこそ、すごい印象に残ってる記憶があって、
手袋を買いにもすごい良い作品で、
あったかい作品だったけど、
ゴンギツネの最後の終わり方が強烈すぎて、
手袋を買いによりも、
ゴンギツネの方がすごい記憶として残ってる。
ガツンとね。
子供のお話ってそういう意味ではあれかもね、
ハッピーエンドになるお話とかも多いから、
悲しいお話で、悲しい結末で終わるんだっていうのにも、
最初に出会ったから、それで印象に残ってるのかな。
確かに。
確かに、そうかも。
それはあるかもね。
手袋を買いに私はもう本当に好きなんだ。
おててがちんちん、ちんちんして、
かわいいもんね、だって。
ちんちんしちゃう、みたいな。
表現がかわいかった。
本読してても楽しかった。
楽しかった、楽しかった。
その新美南吉さん作品が、私は好きでしたよ、
こんな感じです。
懐かしい。
他の印象的な作品
じゃあ、おはぎさんはどうですか。
私は万文字してね、この作品をお勧めしたくてですね。
万文字して。
はいたにけんじろうさんの、
六兵衛待ってろよっていう小学1年生向けの作品がめちゃめちゃ好きで、
それこそ小学1年生の教科書の一番最初に載ってた作品で、
短編なのにハラハラさせられる展開だったり、
ドキドキする展開だったりで、
すごく印象に残ってて、
ぜひ今のみんなにも読んでもらいたいなって思う作品です。
めちゃめちゃ面白いです、これは。
私これ載ってなかったと思うんだよね。
いやね、これめちゃめちゃ面白くて、
六兵衛っていうのがワンちゃんの名前で、
犬なのね。
犬の名前で、穴に六兵衛が落ちちゃって、
子犬の六兵衛を小学1年生たちの知恵で何とかして助けてあげようっていうお話。
子供たち、小学1年生の子供ってできることが書き描いてるから、
大人とかに助けを求めるんだけど、
犬が落ちてる、人間じゃなくてよかったねみたいな、
このサラッとした冷たい対応だったりとか。
僕たちは助けを求めているのに、大人が軽く流しちゃう、
助けてくれない状況が妙にリアルというか、
子供たちが騒いでるわみたいな感じで、
しっかり受け止めてくれない感じとかが見てて、
ハラハラしたりとかで、
小学生たちでどうしたら六兵衛を助けてあげられるか、
穴から救い出せるかっていう知恵をみんなで考えて、
さあ、決出撃だっていうのがめちゃめちゃ面白いです。
すごいボリュームだね、ボリュームだねとか言っちゃった。
これ小学校1年生読めるんだ。
読めます読めます。
表現がめちゃめちゃ上手で、困った困ったどうしようって大人に助けを求めても、
子供じゃなくてよかったねみたいな。
6年生は未だ学校なので助けを呼べませんみたいな感じで、
話としては淡々と進んでいくんだけど、
分かりやすいし、展開もコロコロ変わるしで、
最終的にはハッピーエンドにはなるんだけど、
助け方も結構そうきたかみたいな助け方なので、
ぜひ読んでほしいです。
すごいでもなんかリズミカルな感じの文章で、面白そうな本だね。
国語の教科書の影響
そうめっちゃ面白い。
なんかあれやね、そういうドキドキハラハラとか、さっきのゴンキスの悲しいとか、
なんかそういういろんな感情の触れ幅みたいなのを感じるのも、
国語の授業のひとつの狙いだったのかもしれない。
確かに確かに。
今振り返ってみればわかるけどぐらいのあれだよね。
当時は夢中で読んでたから全然わかんなかったけど、確かにそうかも。
じゃあ、そらやんはどうなんだい?
私もそういう意味だと結構印象に残ってる作品は、
ちいちゃんの影送り、天木美子先生の。
知らない人に伝えると、これは太平洋戦争のお話なんですよね。
そうなので、かなり悲しい話なんだよね。
たぶんその時にやっぱ戦争の悲惨さとかをダイレクトに感じたのはこの作品で、
この後裸足の源とか結構いろんなのを読んだりしていくんだけど、
ちいちゃんの影送りは思い話すというか、印象に残ってるね。
確かに。
そう思うと、あの時に感じたショックというか、
こんな人生もあるんだ、こんなに悲しいことも起きるんだみたいな、
その悲惨さ恐ろしさをダイレクトに感じるのもまた一つ、
国語の教科書にあるという意味だったのかなって。
なるほどね。
何十年も経った今も心の中にあるものだからっていうふうに思ったよ。
小学生そらやんの心にズシンときたから、今も印象に残ってるんだもんね。
ズシンときてるね。
ぜひ、すごい短い作品なので、もしよかったらみなさんも読んでみてください。
それで最近の国語の教科書って一体何が入ってるのかなって気になって調べてみたんだけど、
意外と私たちと同じ作品も入ってて、スイミーとか。
今の小学生と同じ話題に入ることもできなくもない部分も、
それはちょっと嬉しいな。
ちょっとあるみたいな。嬉しいよね。
あるんだけど、森江戸先生とか、セオマイコの作品とかがあって、
それはさ、私たちの頃はなかったから、すごい嬉しいってなって、
私もどっちも大好きだから、どっちも大好きだし、
たぶん自分たちが国語の教科書に触れてた頃に、デビューないしは作品が認められて、
結構脚光を浴びた人が、じゃあ国語の教科書にもっていう感じで入ってきてるから、
今の子供たちがもれなくセオマイコに触れているということがすごいいいなっていうふうに。
でもセオマイコさんいいよね、文章も結構わかりやすいし。
学校の先生だったじゃん。
そうなんだ。
ぴったりじゃん。国語の教科書にぴったりなの。
セオマイコさんの本、教科書で読みたかったな。
セオマイコさんの何の作品が載ってるかっていうと、
中学1年生の国語の教科書に掲載されているんだけど、
花曇りの向こうっていう作品で、
これね、中学生の微妙な人間関係みたいなのを、
めちゃくちゃ暖かく描写してる。
ちょっと、自分とはちょっと違う人と打ち解けるというか、
その人の世界にちょっと足を踏み入れる時の、
なんとも言えないこの細かな感情のきびを鮮やかに描いている作品で、
なんかね、すごい素敵ってなっちゃった。
めちゃめちゃ読みたい。
いい授業受けてんだろうな。
この花曇りの向こうっていう作品が入ってる本が、
夏の体温っていう本なんだけど、
全部でね、3つか、3つ短編が入ってるやつで、
その花曇りの向こうと、タイトルの夏の体温っていうのと、
魅惑の極悪人ファイルっていう、3つが入ってる本で、
これでどれもなんかね、そういう辛い気持ちになるわけじゃないんだけど、
自分とは違う人間を理解するっていうテーマの話が全部だから、
なんかね、すごいこう、ああ、わかる。
しかもすごいなんか、あったかい気持ちになる。
だからそのね、自分たちが触れてきた作家さんも入ってくるし、
自分たちがドンピシャで読んでた作品も、国語の教科書に入ってるから、
国語の教科書はいろんな世代と語り合える材料になるかもしれないですね。
参加する世代の作品
若い子と話すにはこの話題をしていけばいい。
ポケモン何色だったより国語の教科書の方が大丈夫かもしれない。
だってポケモンわかんないやつってあるかもしれない。
そろそろわかんないと思う。
確かに国語の教科書は絶対みんな持ってるもんね。
何かしら覚えてるよね。
いや、いいコンテンツだな。
いや、いいコンテンツだね。
というわけで、会話に困った時は国語の教科書で話すというのが、
どういうアドバイスだよね。
学ぶということで。
来週は何だっけ?
来週ですが、どんぐりさんのお父様のブログから、
私とそらやんが気になった本があるよって話を、
どっかの配信会でしてたと思うんですけど、
この話をします。
2人とも読みました。
ということで、その本を話したい。
めっちゃよかった。
めっちゃよかったよね。
お互いいい本にあえてホクホクしてるんで、
その話を語りたいと思います。
お楽しみに。
はい、お楽しみに。
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バイバイ。