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カランコローン、いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、本好きな人たちがふらっと集まり、みんなが友達になれる喫茶店をコンセプトに、店員たちが気ままにゆるーく話してまいります。
4月28日、第93回の配信です。本日は、なっしーとそらやんの2人でお届けしてまいります。
なんか久しぶり。
久しぶりだね。
久しぶりだよ。
なっしー元気してた?
元気してた、元気してた。
はい、よかった。
欲望の起源
で、今日はですね、ルーク・バージス著【欲望の見つけ方】という本について、これ面白かったんで話していきたいなと思っています。
この本は、私たちの何かが欲しいとか、こんなふうになりたいとか、そういう欲望ってあるじゃないですか。
今、自分が持ってないものを欲する。
はい、あります。
それが一体どこからやってきているのかっていうことを解明して、そういう何かになりたいとか、あれが欲しいっていう欲望と、人類がどういうふうにするとうまく付き合っていけるのか、みたいな本なんだよね。
突然ですが、なっしーはその、己の欲望みたいなものに対して、ああ、やっちゃったなとか、逆にその、いや、意外と私、自精神ありますとか、何か感じていることはありますか?
私、この質問をされて、ぱって思いついたのが、すごい食いしん坊だからさ、お腹が空いた後が、ああ、甘いもの欲しい、みたいなのが、すごい強烈に来る瞬間があって、
ああ、もう我慢できないってなると、食べ物を買いに走るとか、コンビニに駆け込むとか、そういうことはしちゃうなって思ってて。
で、そのまさに欲望に振り回されているっていう部分だと、なんかその、欲望のままにコンビニに走り込むことが増えてくると、ああ、またちょっと気持ちのままに買いに走ってしまったなっていう、自己嫌悪になることはあったなっていうことを思い出したんだけど。
そういうときはさ、何買うの?その甘いもの。
そう、私ね、意外とね、焼き菓子系が多くて、けっこう甘い、
マドレーヌ。
そう、マドレーヌ、フィナンシェみたいなやつとか、クッキーとか、あとものすごいストレスがたまってるときとかだと、なんかパフェみたいなものに、クレープとかパフェ的なものに走ったりとか。
へー。
なんか日常的に、家でも焼き菓子をチェックしたりとかはしてるの?なんかテレビとか雑誌とかで。
あー、でもけっこう、そうだね、なんかお菓子の中では、そのクッキーとか焼き菓子系はすごい好きな部類で、新作とか出たらけっこう見てたりとか、
貰い物の中で焼き菓子とかはけっこう嬉しいから、すごい大事に食べてたり。
そうなんだ、けっこう貰うんだ。なるほどね、新作チェックしてたりする。
はい。
なるほどね。
私も欲望とうまく付き合えてないなーみたいに思った瞬間があって、
なんかね、1年半くらい前に、すごい化粧品に固執しちゃったことがあって。
へー、化粧品なんだ。
そう、冷静じゃなかったなーっていうふうに思ってて、
季節ごとにさ、新しいアイシャドウとか、新しい下地とか出るじゃん。
うん、出るね。
それが出ると、全然使い切ってないのに欲しくなっちゃうとか。
へー。
模倣の要素
YouTubeでメイク動画とかも見てたから、けっこう化粧品とかをチェックしてて、
そしたらなんか、これも欲しい、これも欲しいってなってて、
半年くらい経って、この私の化粧品への固執ちょっとおかしいぞって思って、
それからちょっと落ち着いた。
でもね、たまにそういうのはある。
へー、なんかコレクション欲みたいなのも刺激されるからさ、
すごい、すごいなんかハマると、なんかそれこそ沼りそうだよね。
ねー、そう。
そんな沼が沼がたくさんあるこの世の中、欲望とうまく付き合っていくのは大変なんだけど、
まずね、最初にこの本の話に入る前に、ちょっと前置きをしておきたいんだけど、
この本ね、けっこう長くて、一本の尺で納めるのはすごい難しくて、
特に前半部分だけを切り取って話していきたいなっていうふうに思ってて、
あと、これを読んだ私の解釈がすごい入ってるから、
それもちょっと一旦ご留意くださいという感じで進めていきたいんだけど、
じゃあその早速ね、本の話に入っていきたいんだけど、
私のね、化粧品いっぱい欲しくなっちゃうとか、
ナッシーの甘いもの食べたくなっちゃうみたいな気持ちって、
一体どこから来るんでしょうね?
一体どこから来るんだろうね?
どこから来るんでしょうね?
なんか脳みそが空腹を感じたとか、ストレスを感じたってなったら、
そういうしれいを私の感情のほうに出してるのかな?心のほうに出して、
その気持ちをふくらませてっていう感じなのかな?
脳のしれいね。脳のしれいで。
脳のしれいはどこから来るんだろうね?
あーなるほど。
例えばさ、ナッシーさ、先週とちょっと前とさ、大変危機としてさ、
発行文化人類学について、めっちゃ面白かったよ。
ほんと?ありがとう。
発行文化人類学についてさ、語ってたじゃん。
で、あの発行文化人類学、
ナッシーがさ、読みたいとかさ、文化人類学面白そうみたいな、
ナッシーをその気持ちにさせたナッシーの脳は、
どうして発行文化人類学のしれいをナッシーに与えたんだろうね?
なるほど。
発行文化人類学も、たまたま読んだ雑誌かなんかの、
今おすすめの本みたいなコーナーで紹介されてて、
これめっちゃ面白そうじゃんって思って、読んだっていうのが経緯としてはあるかな?
そうね。やっぱりさ、何かしら外的なきっかけがさ、あるよね。
当たり前だけど。
そうですね。その情報がありますね。まずその雑誌がありましたし。
そうそう。
じゃあもう一発目から、この本の結論を話していきたいんだけど、
私たちの欲望、ナッシーが文化人類学に惹かれるとか、
トライアンが化粧品に固執してしまった時期があったとか、
あとまあ自分のさ、お医者さんになりたい、学校の先生になりたいとか、
あんな生活したいみたいなものって、
真に己の自発的なものって、掘り返すと存在しなくて、
存在しなくて!
そう。必ず外的要因。
しかも、誰かしらの欲望を模倣?真似しているんじゃないかっていう。
他人の欲望を真似することで自分の欲望を作り上げているんじゃないかっていう理論があります。
で、これルネ・ジラールっていう哲学者の人が提唱した、
魔法の欲望っていう理論なんだよね。
で、人は他人の欲しがるものを欲しがる。
欲望はその人自身の内側からは湧いてこない。
例えば、すごいわかりやすい例だと、
友達の好きな人を好きになっちゃう人いるじゃん。たまに。
とか、あと子育てしてるとさ、やっぱ兄弟が持っているもの欲しくなる。
お姉ちゃんピンクの風船、あたし黄色の風船みたいなのさ、もうトラブルの元じゃん。
あたしもピンクみたい。
とかさ、人が食べてるものを見るとなんか、食べたいなみたいな。
あー、でもそれもあるなー。うん、それはよくわかる。
そういうなんか、すごいわかりやすい例だと、
なるほどなっていう風になるんだけど、それ以外のもっといろんな欲望、
もっと複雑な欲望とか、それこそ人生どうしていきたいとか、
そういうことも根源的には他者の魔法に過ぎないんじゃないかっていう説がある。
なしこれどう、この理論どう、なんかしっくりくるとか。
いやちょっとこれは違うなーみたいな。
あたしの甘いものにはちょっと当てはまらなかったなーとか、
でもここには当てはまりそうだなーとかありますか?
いや、でもそう、あたしこの話をそらやんに台本でもらったときは、
いやーでも私の食欲は、とはいえ私のお腹具合とか頭のストレス具合だから、
すべて自分のものやろうって思ってはいたんだよね。
思ってはいたし、そういうスタンスで今日は望んではいたんだけど、
でも確かに、やっぱ他の人が食べてるこのお菓子が食べたいっていう気持ちもあるし、
誰かのさ、それこそさ、焼き菓子のときじゃないかもしれないけどさ、
あ、なんか生クリームの何かがあるから今日は生クリームののったパフェにしようとかさ、
ちょっと欲望が若干修正されたりするじゃん、その方向性が。
っていうのは確実にその他の人を見て、
魔法しているなっていうのは今しっくりきたかなー。
そうだよね。もちろんさ、お腹が空いたとか生理的欲求だからさ、
これには当てはまらないけど、
ストレスがかかったときに甘いものを食べるっていう人間のこの行動みたいなのは、
誰かしらから真似してる可能性はある。
ある。
ね。
いやー、ちょっとしっくり聞き始めたよ。
聞き始めた。
面白いでしょ。
面白い。
で、なぜそんなことが起きているのかっていうことを説明する根拠として、
広告の影響
人間は生存のために他者の真似をしている生き物だからっていう根拠というか主張があって、
これさ、私もなしもどっちも子育てしてるから実家あると思うんだけど、
子供ってさ、信じられないぐらいさ、親のこと観察しててさ、
親の真似するじゃん。
する。それはすごい。
でさ、別に教えてもなくてもさ、勝手に座るし勝手に立ち上がったりさ、
勝手にスマホ取ってさ、ぺちぺちって触るとさ、動画が見れるとか勝手に教えてもないのにさ、
学習してるよね。
学習してるわけじゃん。
そうだね。そうそうそう。
そう。だからさ、子供たちは子供たちで必死で生きていく、よりよく生きていくために真似をして、
できることを増やして、よりよく生きていくっていうか、自由を得るとかさ、
やりたいことできるようになるみたいな。
で、そうやって生きていく中で真似をすることで、周りの人たちの何かが欲しいとか、
何かになりたいみたいな欲望みたいなものも真似ていっているのでは?っていうのがこの理論の話なんだよね。
いや、なんかさ、その行動面を真似るのはさ、すごいよくわかるしさ、まさにみんな真似をして、
学んでいっているなっていうのをさ、常日頃から見ているから、とても理解しやすいんだけどさ、
あ、その気持ちの部分も真似ているんだっていうか、
他の人の気持ちを真似して、そういう気持ちになった自分になって、行動を始めているっていう、
なんかその根幹の部分も真似しているっていうところが、すごい面白いね。
それをしている行動自体もコピーしてるけど、
それは行動の意図も汲み取って自分のものにしてるっていうのではないでしょうか?みたいな。
意図を汲み取ってるんじゃないかっていう説を提唱するための実験とか、
内容のこともこの本には書いてあるので、よかったら読んでもらえたらいいんですけど。
この魔法の欲望理論って、主に広告マーケティング業界で非常にうまく使われてきた内容なんだけど、
私なんかも典型的な例でさ、化粧品の広告とかさ、
見て、欲しいなっていうので、踊らされた位置消費者だったんだなっていう。
それをね、過去ものすごいうまいことやってのけた過去の事例があるので、
それが本の中で紹介されているので、ちょっとこれをね、紹介したいと思います。
はい。
時はですね、遡ること1929年、結構前だね。
結構前だね。
100年近く前ね。
アメリカで、ちょうど女性解放運動が盛んになっていた頃で、
この話、タバコが主人公なんですけど、
当時、タバコって男性の嗜好品で、女性がタバコを吸うっていうのはありえないっていう時代だったのね。
タバコがその人間の健康にどう影響するかは、ちょっと一旦置いといていただき、
タバコのマーケティング戦略
アメリカンタバコカンパニーの社長は、自社の売り上げを増やすためには、顧客をね、増やしていかなきゃいけない。
今、男性しかタバコ吸わない。
で、男性がさ、爆発的に増えることはないわけじゃん。
そうだね。世界の半分は女性だからね。
ってなると、じゃあ女性にも吸ってもらったら売り上げ上がるんじゃない?って思ったんだよ。
それそうだ。
それ、2倍になるね。顧客がね。
で、それでニューヨーク市で行われる、春にね、やってるイースターパレードで、
ちょっとプロモーションを打って、女性の顧客を増やす企画をやろう、みたいなことを考えると。
で、このイースターパレードって、もっと昔、この1800年代から続いている歴史のあるパレードで、ニューヨーカーにとっては結構すごい大事なイベントなんだよね、パレード、このパレード。
えっとね、今年は、2025年は、この配信のちょうど1週間前、4月20日頃に行われる予定らしいんだけど、
で、パレードだから、めっちゃ華やかな衣装を着て、で、イースターだから、うさぎとか花をあしらった派手な帽子をかぶって、
街を練り歩く、とある通りがそのパレードの道になる、みたいな。
楽しそうね。
ね、楽しそう。
で、このパレード、1929年もね、みんな華やかな衣装で歩いてたんだけど、
この歩く中の、何十人かの女性に、パレードで歩いてる途中で、タバコのラッキーストライクを、おもむろに吸ってもらうっていう仕掛けをする。
へー。
華やかなパレードだから、人目にもつくし、それこそさ、その新聞とかにも切り取られる。
こうやって、タバコを女の人が吸うっていうシーンを見せることで、え、かっこいい、みたいな。
めっちゃ華やかな衣装で、ニューヨークをカツカツと歩く、しかもタバコ吸っててめっちゃかっこいい、みたいな気持ちを女性に与えることで、女性の手をタバコに伸ばさせるっていう。
へー。
実際これね、それだけが売上に貢献したかどうか、さておきなんだけど、でもその年のラッキーストライクの売上は上がったっていう。
おー、ちゃんと効果も出ている。
うん。
へー。
いやでもなんか、そうだよね、そこでアイドルみたいな感じだよね、一種の。
そうだね、あんな風になりたいっていう風に。
でも今の広告って基本的にはこの戦略にのっとってるし、逆に我々もさ、我々消費者側も賢くなってるからさ、あんまりこう露骨な感じだとさ、ちょっと引いちゃうみたいなさ、そういう傾向もあるけれども、
でもそのラッキーストライクのプロモーションは当時は結構先進的というか、そんなやり方もあるのかみたいな感じだったし、
そういう古い時代から自分たちの欲望って結局その周囲の影響からとんでもない影響を受けてて、それでしか形成されないっていうことを考えるとさ、
なんとなくさ、毎日さ、ぼーっとさ、テレビ見たりさ、SNS見たりさ、してるけどさ、ちょっと自分の触れるものに意識的にならないとさ、まずいなって気持ちにはなるよね。
なるね。
欲望の影響と競争
なるよね。
だってスマホとかもさ、やっぱ自分の興味ある広告ばっかり最近出るようになってるじゃん。
なんか興味があるものから派生して、
そうね。
ヒモ付いた広告が出たりとか、ページが出たりとかっていうのはすごい最近されるようになってるなって思ってるし、
それをさ、やっぱり買いたいなとか欲しいなっていう気持ちになってたら、その都度その戦略にママと引っかかって買わされてしまうとかそういう話になりますよね。
しかもさ、それでさ、興味の範疇がさ、絞られちゃうっていうかさ、
そうね。今の自分の興味の範疇でしかね、考えなくなっちゃうとかそういう話だよね。
そうそうそうそう。それもちょっと怖いなって思うし、
そういう感じで、しかもさ、欲望って抗えないじゃん。さっき言ってたけどさ、化粧品買っちゃうとか。
そう、抗えないから逆にどうしようもないよね。
もうアウトプットどうすることもできないから、じゃあインプットをどうにかしないとみたいな気持ちになる。
なるほどね。
で、ちょっとさ、話変わるんだけど、ななっしーはさ、こういう人になりたいなとか、ロールモデルにしてる人とかいる?
固定の一人ではないんだけど、複数にそういう人がいて、こういう部分はこの人みたいになりたいな、こういう部分はこの人みたいになりたい、みたいな感じではいるかな。
そうだよね。
その人たちから素敵な要素を集めて、自分自身はこういうふうになりたいみたいな形成するよね。
そうだね。
そう、だから多くの人がさ、憧れの人みたいなものがあって、それがこう、ね、職場とかにいる時もあるし、芸能人とか、なんかの記事で出てた職人の人、プロスポーツ選手とか、まあいろいろあると思うんだけど、
まあその人と、例えば同じスキルを持ちたいとか、同じ場所で働きたいとか、同じ年収なりたい、まあそういうさ、なんかロールモデルみたいな感じだとさ、こう、分かりやすい、分かりやすいっていうか、自分がその人意識してるってことはすごい自覚しやすいと思うんだけど、
それ以外の、普段何気なく一緒に過ごしている近しい人たちの行動からも、さっき言った通りなんだけど、無意識に欲望をコピーし続けているみたい。
例えば、周りに彼氏ができ始めたら、急に焦る気持ちになるとか、周りがなんか、あのブランドのあれを持ってたら、ちょっと急に欲しくなっちゃうとか、周りが急にヨガ始めたら、自分もヨガやりたくなるとか、そういうさ、そういうこと誰にもあると思うんだけど、
あると思う。
あるよね。
あるあるある。これすごいよくわかる。
だってさ、自分の近くにいる人とかさ、仲良くしてる人たちと、こういう言い方をするとあれかもしれないけど、なるべく同じ条件でいたいとかさ、同じぐらいの立ち位置でいたいなみたいな気持ちもあるかなと思ってて、置いてかれないようにしたいみたいな。
そういうふうに、本当にね、周りの人の本当に何気ない日々の行動から、自分が思いもよらないけど自分の欲望が形成されているっていうのがあって、で、この魔法の欲望の概念にのっとって生きているとしよう。
はい。
理論にのっとって、我々生きているとして、気をつけなきゃいけないのは、自分にとって近しい存在の欲望って、私も周りから影響を受けてるし、逆に私が誰かの欲望のトリガーになってるっていうことも多分にあるんだよね。
例えば、小中高とか同じ年齢で、まあ共通項がさ、いっぱいある人たちと一緒に過ごしてると、真似しやすいというかさ、何年ちゃんが持ってたキティちゃんの鉛筆、私も欲しいみたいな、結構真似しやすいじゃん。
真似しやすい。
年収1億プレイヤーになりたいとかいうのさ、真似しやすいから、いっぱい真似しあっちゃうんだよね、互いに。
で、いっぱい真似しあっていくと、何が起こるかっていうと、マウント合戦というか、競争というか、さっきの置いてかれたくないみたいな感情が、すんごい大きくなっちゃうんだよね。
で、これは人間としてごく当たり前の感情なんだけど、自分と同じものを欲しいと思う人を生存本能として恐れると。
それはそうだよね。だってさ、明日の食べ物にも困るって時にさ、ここにご飯があってさ、それでナッシーも私も明日のご飯に困っていて、このご飯が欲しいってなったら、私もナッシーも互いのことを恐れるじゃん。
そうね。ご飯の取り合いだからね。
そうそうそう、極端な話だけど、でもそれをこう、古の頃からDNAとして刻み込まれてるから、やっぱり自分と同じもの欲しいっていう人を恐れる。
で、しかもその似たような、似たような属性とかだと、お互いに真似しやすいから、どんどん欲しいものの競争にどんどん巻き込まれていくというか。
で、しかもさ、それ怖いことに意識的じゃないから、まあそのキティちゃんの鉛筆欲しいとかだと意識的かもしれないけど、脈搏って本当にいろんな種類があるし、
しかもさ、同じ人たちだから、別にその誰々ちゃんが持ってるあれが欲しいとか、誰々ちゃんみたいになりたいって、いつでもその誰々ちゃんが自覚できるわけじゃないんだよね。
誰々ちゃんが彼氏できたから私も?みたいな感じよりは、なんとなくその雰囲気があるからっていう感じじゃん。
そうすると明確なモデルがいないから、自分が誰の欲望をコピーしてるかもわからないし、かつ自分も誰かの欲望のトリガーになってるみたいな感じで、
みんながその互いに真似っこし合い、欲しいもの取り合い、同じもの欲しいと恐怖があって、じゃあ先に取っておいて優位に立とうみたいなことをしてると、
ちょっとこうなんだろう、自分の学生生活で息苦しかったなとか、こういうことだったのかっていうかもしれないねっていう話になるんだけど、どうですかこれ?
本当に共感しかないなっていうのが、
多様性と競争からの脱却
共感しかない?
共感しかないけど、すごい不思議だっていうか面白いなって思うのは、だって真似し合うわけじゃん。
あの人に追い聞かれたくないみたいな感情で、お互いの真似し合うけれど、でも真似し合うとお互い同じもの欲しがるから、本能的には恐れてみたいなことが起こって、
真似し合うのに恐れているっていう状態が生み出されてるんだもんね。
ナッシーも誰かを真似したいと思ってるし、誰かもまたナッシーを真似したいって思ってて、でもそれは互いに無意識なんだよね。
そうだね。
同じ属性の人にマーケティングするって結構さ、セオリーというかさ、この属性の人にはこのものが合うと思うから、その属性の人に商品を売り込もうみたいなことって結構あると思うんだけどさ、
その状況にしかも当てはまってて、でもなんかそのみんなそれが欲しいってなると競争になって、マウント合戦が可烈化されるっていうことになるんだなっていうのをすごい、やっぱりよくわかるし、やっぱそういうのが人間の欲望をうまく刺激されているんだなっていうのを思ったよっていうのが一つありました。
そう。で、私はだからこの本を読んで、ここのくだりを読んで思ったのは、やっぱさ属性が同じっていうか、生活スタイルが一緒、趣味が一緒、年齢が近い、性別が一緒とか、だとやっぱ似通ったものがさ必要にもなるし、似通ったものの、それこそ広告とかが出てる中で刺激を受けるから、
属性の全然違ういろんな人と関わることで、自分が影響を受ける欲望の種類を増やしていくことでしか、この競争を抜け出したい、この息苦しさから抜け出したいって思ったら、そうするしかないのかもしれないって思ったんだよね。
なるほど。
そうするしかないんだなって。
そういう多様性の話というかさ、価値観の多様化みたいなところにも繋がっていく話だなとは思っているけど、自分とは違う価値観だったり、欲望の形みたいなのを新たに取り入れていくことで、やっぱりそうか、競争からは抜け出せるんだね。
同じところでいちゃい続けるのもよくないっていうことの一つの理由になるんだなっていうのは確かに聞いてて思ったな。
いいか悪いかはその人の判断に、その人の価値観にもよるかもしれないけど、やっぱさ競争し続けるっていうのは結構不毛というかさ、もうさだってなんかもうマウント合戦疲れましたみたいな話はさ、いっぱい出てくるわけ。
そこからどう抜け出すかっていうことで、欲望っていうコントロールできないものと向き合っているっていう事実を受け止めると、もうマウント合戦から抜け出したいって思ってるだけじゃダメで、全然違う人たちと関わるっていうことをして、
こういうことを欲しがっている人もいるんだっていうことを脳がこう学習しない限り、いつまでもこう置いてかれたくないみたいな気持ちは突き戻っちゃうっていうことなのかなって思う。
そうだね。
でもなんかさ、そのやっぱいきなりさ関わる人変えるとかは難しいかもしれないけど、急にさキサクロの話になるんだけど。
欲望のコピーと価値観の探索
本を読んで全然違う人の価値観に触れるっていうのはお手軽だし、いいと思うんだよね。
全然違う国の人と会いたいって思ってもなかなか難しいけど、本だったら出会えるとか、そういうのもあるから、そういう感じで自分のインプット先をちょっと変えてみるみたいなので、
欲望のコピー先のバラエティーを増やしていくっていうのはありだなって。
そうだね。
それはな、やっぱその今日のミソはさ、やっぱその欲望っていうのは自分では気づけないからこそ、
なんかその自分を周りに影響を与えているっていうことにちょっと自覚的にもなって、お互いいい影響を与えるために、じゃあ同じ属性だけじゃなくて、ちょっといろいろな価値観のところも探してみようぜみたいなところを考えていけると、もっと広い世界があるかもしれないねっていうところだよね。
そうだね。
でさ、今さ私たちはさ、今影響されることだけ話してたけどさ、自分が誰かの欲望のモデルになってるっていうこともまたそれはそうで、そう考えると、やっぱ自分も良い影響を与えられる存在でもいたいなって思って、
そうだね。
おじいさんはやっぱ家族にとっていい影響があるといいなっていうふうに思って、欲望を真似されてしまうのは仕方がないからこそ、真似していいものを自分が持っておきたいなって日々さ、一緒に生活する家族に対して、これはすごい思った。
なるほどね。
自分の子供とかさ、やっぱ私がスマホ見てたら娘もスマホ見たくなるっていうのは、それはそうなんだなって、しかもそれは娘が見たいっていう気持ちは理性じゃどうにもならないところからスタートしてるっていうのもまたあるって思うと、
それはさ、私にとって多少責任感はあるなっていうふうに、日々理性的になるのは難しいんだけど、
そうね。
ちょっと気をつけたほうがいいなとかは思ったり。
これはさ、もっといい発想の転換をすると、自分が興味のあることを増やしていくとか、自分がいろんな人と出会うっていう経験は、めぐってめぐって自分の子供とか自分の家族に、自分の周囲にいい影響を与える可能性があるっていうふうにポジティブに捉えることもできるから。
そうね。いやなんか、いや食欲の部分はそんなに真似されたくないなとかっていうのがすごい頭にきちゃったけど、でも確かにその発想の展開の部分はすごく大事だね。
そうね。
真似されたい良い欲望の部分を自分の中でどんどん増やしていくっていう気持ちを日々持っていくっていうことは本当に大事だね。
でもさ、楽しんでいければいいよね。
そうね。
自分の日々の生活が自分の欲望を作ってるって思うと、どうしようもないニュース見ていろいろ真似するよりは、もうちょっといいものを見ようかなとか。
そうね。自分のインプットにもちょっと自覚的になってねっていう話ですよね。
うん。そんな話なんだけど。
今日話したのは本当にこの本の本当に前半部分だけで、でこの後結構ね、他者を誹謗中傷することを真似しちゃうとか、そういうネガティブな欲望のコピーの話は後半に書いてあって。
他者への影響と自己反省
へー。
ちょっと誰かが叩くとさ、SNSでバーって批判のコメントが集まって、それでもう悲しい事件がもう何度も何度も起きてきたわけじゃないですか。ここ最近。
どうしてそういう風になっちゃうんだろうっていう話もあって。
それもすごい面白かったんだけど、今日ちょっと尺の事情でその話できないので。
このね本ちょっと読んでもらえると、なんか回し者みたいになっちゃったんだけど。
自分の欲望について理性的に考えるきっかけになったんじゃないかなという風に思います。
話どうだった今日。
なんか自分の欲望が他者の魔法から来てるっていう最初の結論から、実際そうかーみたいなところをすごい納得できる、いい話だったなと思っております。
そんな感じで、今日はこの辺にしておきたいんですけど、来週は、来週はね、おはぎさん来ます。みんな大好きおはぎさん。
縦松和平さんの海の命っていう作品を、おはぎさんが大好きだそうで、ぜひ紹介したいと。
これは小学校から大学まで教材として幅広く使われている作品だそうで、
ちょっと私もね、お恥ずかしながらこれ知らないので、来週楽しみにしていてください。
ではここまででトークテーマは終了ですが、きさくろではいつでもお便りを大募集しています。
トークのご感想や本にまつわるお悩みなどをぜひご投稿ください。
そういえば、YouTubeでもきさくろ聞けるようになったので、番組概要欄に載せておくので、ご確認ください。
これYouTubeで聞いてる人もいるかもしれない。
なるほど。
ポッドキャストやノートにお便り投稿フォームのリンクをご用意しておりますので、そちらからご投稿いただけると嬉しいです。
今後もきさクロスロードは、毎週月曜日夜21時よりゆるゆる営業していきます。
本日はお越しいただきありがとうございました。またお待ちしております。バイバイ。
バイバイ。