春の到来とお便りの紹介
カランコローン、いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
このお声配信は、本好きな人たちがふらっと集まり、みんなが友達になれる喫茶店をコンセプトに、店員たちが気ままにゆるーく話してまいります。
3月31日、第89回の配信です。本日は3人でお届けしてまいります。
3月は2回も雪が降りましたが、いよいよ春らしい。
一応、この配信の次の日はもう4月ということで、新年度なんですけど、お二人は最近どうでしょうか?
年始からの怒涛のスケジュールを過ごしていたら、あっという間に年度末という現実にびっくりしているなっしーです。
風とかはひいてないんだけど、花粉症がつらいです。
今年1月からお世話になっている木桜だけど、あれからもう3ヶ月経ったのか、時間の流れの速さを感じています。めちゃめちゃ早い。
結構、萩さんもいっぱい配信したもんね。
楽しく過ごせています。
そんな年度の伏し目な昨今なんですけども、今日もまたありがたいことにお便りが来ておりますので、ご紹介できたらなと思います。
では早速、ラジオネームどんぐりさん。
そらやんなっしーおはぎさん。
お久しぶりです。どんぐりです。いつも楽しみに聞いています。
コメントしたいことがたくさんあって、何から書こうか迷うのですが、まずはおはぎさん。
木桜へようこそ。
小学生の頃から本が大好きで、今も国語の教科書を大切にしているお話、とても素敵でした。
不思議の時間割りもとても面白そうですね。子供が小学生になったら絶対に読ませたいなと思いました。
字も多そうなので、まずは読み聞かせて、私も一緒に楽しもうかなとワクワクしています。
お便りこの後もまだ続くんですけども、まずおはぎさんにどんぐりさんについて説明しなければならないなって、
この間どんぐりパパさんのお便り読んで、どんぐりパパさんはどんぐりさんのお父さんですって説明を受けて、じゃあどんぐりさん誰やみたいになってると、なってるはずなんだよね。
そう、どんぐりパパさんのお便りいただいて、どんぐりさんって人もいるんだなっていうのをその時配信で初めて知って、今回どんぐりさんから直接お便りをいただけてめちゃめちゃ嬉しい。
本に登場。
本に登場。
どんぐりさんは先日お便りくださったどんぐりパパさんの娘さんで、どんぐりさんもこの後のお便りで帰ってくださっているんですけど、
ちょうど1年前、本当にちょうど1年前に、本を読む時間をどうしたら捏出できますかっていう相談のお便りをくれて、
どんぐりさんも子育てをして、子育てしながら仕事していて、なかなか本を読めないっていう悩みがあって、
3人はどうしていますかっていうお便りをくれて、その後から結構定期的に文通レベルでお便りを交わし合うようになっておりましたと。
そらやんが紹介して、どんぐりさんがまた紹介してをすごい何回もラリーしている感じだよね。
そう、本の紹介をずっとし続けている。
えー、そうなんだ。
挨拶しちゃっていいのかな、どんぐりさんに。
もちろん、なんかさ、面白くない?この喫茶店だからさ、常連さんがさ、新人の店員さんにさ、おー、よく来たね、みたいに言ってるってことじゃん。
確かに、そういうことだ。
めっちゃいい喫茶店じゃん。めっちゃいい喫茶店だな。
えー、嬉しい。
新人みたいな。
どんぐりさん、はじめまして。改めまして、おはぎです。
本を通してリスナーさんとこうやって交流できるのって本当に嬉しい。
あと、不思議の時間割も気にかけてくれて本当に嬉しくて、この本って学年に合わせてひらがなを多くしてくれたりとか、文章表記にも配慮してくれてるので、もしその時が来たら、ぜひお手に取って読んでみてください。
というわけで、おはぎさんにどんぐりさんが何者かっていうことを紹介できたわけで、お便り続けて読んでいきたいと思うんですけど、はい、続きます。
そして、そらやん。
透明な夜の香り、読んだよ。
あの、前回私がね、この本、どんぐりさん好きかもっていう風に紹介してた本なんですけども、はい。
もうすっごく良かったです。
良かった。
普段あまり意識していない香り、香りがこんなに繊細に描かれているのがとっても新鮮でした。
柵が棲む、柵って登場人物ね。柵が棲む洋館の庭の植物の描写や、それを使っていちか、いちかちゃんっていう登場人物ね。
いちかが作る料理のシーンも良くて、読んでいると、私もこのハーブでこんな料理作ってみたいって思えるくらいリアルで魅力的でした。
あー良かった。
透明な夜の香り、読んでくださってありがとうございます。
これはですね、千早茜先生っていう方が書いている小説なんだけど、香りを作る天才調香師の柵っていう青年を中心としたシリーズもので、今2冊出てて、この透明な夜の香りは1作目。
1作目は結構もう心を病んだ20代のいちかっていう女の子が、仕事も辞めちゃってたんだけど、社会復帰しなきゃっていう感じで、その柵、天才調香師の柵の下でアルバイトをするようになるんだよね。
アシスタントというか、下政府的なこともするみたいな感じで、だから料理来たりするんだけど、柵はもう完全オーダーメイドで依頼人の方がどうしても欲しい香りを作るっていう仕事の仕方をしていて、怪しいじゃんもう。
どう考えても怪しいじゃん。
怪しいかな、まあそうか。
怪しいっていうかさ、だって完全オーダーメイドでどうしても欲しい香りだよ。
まあ確かに。
だからまあ、分け有りのお客さんが結構来るんだよね。
で、そのお客さんがなんでその香り欲しいのかみたいな話の裏にはこんな話があってさみたいな、ちょっと謎解き要素もありつつな、ほの暗さもありつつな、
でも救われる描写もありつつ、みたいな作品になっていると。
いや、なんかほの暗さっていうの結構、前ソラヤンが紹介するときも言ってたなって思って、その辺はやっぱキーワードなんだね。
ダウナーな感じにこう浸ると癒される、あの感じが得られると思いますみたいな感じで、紹介した記憶があるんだけど。
さて、もう少しお便りが続きまして、
それから、生きる気力を失っていたイチカが自分の居場所を見つけ、自然に寄り添う暮らしの中で少しずつ元気を取り戻していく過程がとても印象的でした。
読んでいて、あれ、この漢字どこかでと思ったら、私が大好きなナシキカホさんの西の魔女が死んだに似ているかもと気づきました。
はい、西の魔女が死んだ、これ2人は読んだことがありますか?
私は読んだことないんだけど、西の魔女が死んだっていうタイトルは聞いたことがあって、この作品ってもしかして映画化とかってされてたかなと思ってて、
映画のCM見た時に、なんかこう温かみのある雰囲気とかで興味を惹かれた記憶があったから、またここで西の魔女が死んだっていうタイトルというか本に触れられて嬉しいし、何かここで読むべきかという縁を感じる。
紹介された感じがする?
そうそうそうそう。
映画化されてたよね。
映画化されてたよね。
やっぱそっか。
されてるされてる。
中高生くらいの時に私は読んだ。
中学生だったか高校生だったかは覚えてないんだよね。
でもさ、結構その主人公前が感じてることが結構、突然孤独感を感じるとか、自分が死ぬことに対してすごい漠然とした不安があるみたいな、結構そういうなんだろう、思春期のある悩みみたいな、そういう自分の中でもやもやと抱えていたものを、
まさに描き表してくれてるってことにすごい感動した覚えがあって、なんか私はそこの印象が強い本なんだよね。
ちなみに、なしきかほ作品集っていう形で2017年に出ている愛憎版の本もあるんだけど、それだと本編以外のサイドエピソードも入ってたりして、この本結構あっさり終わるからさ、
そうだね。
あっさり終わってさ、え、もっとこの世界に浸ってたかったのにって人はこれを読むとちょっとそのバックグラウンドみたいなところも味わえるから結構おすすめだよっていうのをなしは言いたかった。
めっちゃいいじゃん。
そう、めっちゃいいの。
え、めっちゃいい。
これめっちゃいいよ、そらやん。
じゃ、語られなかった日々の話ってことだね。
あ、そうそうそうそう。
あーやば。
そらやん大好物でしょ。
めっちゃいい。大好物だわ。
はい、ごめん。そんな感じです。
やっぱね、そうだよね。私もね、小6か中1の時に読んだ、これ。
結構早いね。
『西の魔女が死んだ』のメッセージ
ちなみに、2021年から国語の教科書の題材としても採用されているそうです。
あ、そうなの?
あおはぎさんのテンション上がった。
読まないとじゃん、絶対。
本当に素晴らしい。
どんな話なのかっていうのをロングリさんがお便りで紹介してくださってるので、こちらも読んでいきたいと思います。
続きます。
西の魔女が死んだは、学校に馴染めず心を閉ざした中学生の舞が、田舎で西の魔女と呼ばれるおばあちゃん、血のつながったおばあちゃんと暮らしながら少しずつ成長していく物語です。
おばあちゃんは魔女の修行として、自分で考えて決めることの大切さや、自然と調和した生き方を舞に教えます。
穏やかで優しい時間の中で、舞は少しずつ自信を取り戻していきます。
ラストが本当にあったかくて、何度読んでも結末が分かっているのに涙が出ます。
そらやん、多分もう読んでる気もするんだけど。
うん。
それでもやっぱり紹介したい。
うん。
自然の中での暮らしの描写に癒されたい人や、落ち込んでいる時に前向きな気持ちを取り戻したい人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
ということで、どんぐりさん、紹介ありがとうございます。
私もこのお便りを読んで、透明な夜の香りと西の魔女が死んだは、確かに根幹にあるメッセージに共通部分があるなって、なんかお便りで初めて気づかされた。
あ、確かに。
確かにって思って、透明な夜の香りに出てきた天才調香師のサクの元に現れたいちかちゃんも、おばあちゃんの元に行った前も、最初もう心が結構バチバチに傷ついてるんだよね。
それぞれ違う理由なんだけど、で、2人とも、おばあちゃんのところも自然いっぱいなんだけど、サクの住んでる、天才調香師がサクが住んでる場所も、なんかもう森の中の洋館みたいなところで、2人とも自然の多い場所でのびどびと過ごして、まず体を健康にしていくみたいな。
サクもなんかこう、いちかに与えるものの香りみたいなのにすごい指定を入れていくんだけど、なんかそれで元気になっていくみたいな。
体が元気になって、それに伴って心も元気になって、そうやって元気になってやっと、自分が傷ついた原因みたいなものを真正面から受け止めていくみたいな変遷があったなみたいな。
確かに同じものを感じたなみたいな。
自分にとって直視しづらいものを受け止めるには、やっぱ自分の心身の健康がすごい大事で、っていうことで、私も最近ずっとこの話してるんだけど、
大事なことだからね。
自分を大切にするスキルって、やっぱ大事だよなみたいな。
それ、心身が健康になって初めて、それぞれ悩んでることとかの根本の原因にしっかり向き合える力がついてくるみたいな、そういう感じ。
いやでも、この話は最近のなっしーにはとっても刺さる話で、冒頭、怒涛のスケジュールだったよみたいな話をしたけどさ、
そうなってくると、日々の生活の中でついおろそかになってくるものがあるわけで、
自己との向き合い
そうすると、そこで自分の体なのか心なのかが元気ないときにさらに課題が降ってくると、追い詰められてってみたいな、ちょっと悪循環にはまっちゃうみたいな瞬間があったなと思うんだよね。
それを立て直すのってさ、やっぱ自分を大切にするとか、日々の自分との約束を守って、
本当に体も心も健康になってはじめて、やっぱり今ある問題に向き合えるっていう、まさにその通りじゃんっていうのをしみじみ感じていましたっていう感想なんだけど。
だから、前もそれで立ち向かっていけるようになったっていう、あの西の魔女が死んだもあるし、透明な夜の香りのイチカもそんなふうに回復してたんだろうなって思ったよ。
なんか、徐々に削られていくよね。
そう、徐々に削られていくんだよね。
徐々に。
悪循環の最初の方とかね。
わかる気がする。
あったかいものをしばらく食べてないとかさ、ちゃんと寝れてないとかさ、そういうすごい些細なことでね。
そうだね、私、この西の魔女が死んだはかなり好きな方で、なんか好きすぎて、でもみんな好きじゃん。
みんな好きじゃんって言われて、いやそんなことないよって今思った人いっぱいいるかもしれないけど、結構好きな人が多いから、わざわざ紹介しなくても誰か紹介してるしなみたいな気持ちで、自分から好き好きって言ってなかったけど、でもこの方はすごい好きだっていうのは本当そうで。
この魔女の修行の中では、自分自身で決めるみたいな、自分自身で決めることと、決めたことに責任を持つみたいなことが、結構なんか大きくフューチャーされるんだけど、
私も結構自分で、自分で決めたことに自分で責任を取るみたいなのは、昔から結構大事にして、大事にして生きている実感はあるんだけど、
それで、もしかしてこの小説を読んだことが結構でかかったのかなみたいなのは、お便り読んで、久しぶりにパラッとめくって、そうかもしれないって思った。
小6中1の時に、この小説すごい好きで、めっちゃ繰り返し読んだ記憶もあって、
主人公のまいちゃんは、中学校で女子独特の人間関係に悩んでいるんだけど、やっぱその時に、周りに流されずに自分で決めて責任を取るみたいなことが、やっぱね、すごい怖く感じてるんだよね。
クラス全体の流れにゆだねて、人間関係を波に乗る力もできなくはないから、そしたらクラスメイトたちと波風立てることもなく過ごせるし、ちょっと息苦しいのも、自分が我慢すれば、我慢すれば、我慢すれば、みたいな。
だから、逆にそうじゃなくて、私が大事だと思う人間関係を大事にするみたいなことを、やっぱね、行動するってのは、難しい。
難しいし、それがすごい怖いなって思う中学生の気持ちは、すごいわかる。
怖いよ、あの時期だったら、もうだってね、学校が生活のすべてみたいなさ、時でもあるし。
そうだよね。
確かにね、その主人公の舞ちゃんって中学生で、その時期ってすごい多感な時期だから、自分で責任を取る覚悟で何かを選択するってすごい悩むと思うけど、でもそういうところが育まれていく作品なんだなって思うと、
温かさもあるし、真の強さも育まれるお話だから、これちょっと今年読む一冊に今決めた。
成長する主人公
またおはぎさんのツンドク増えました。
最初に朗報伝えておくと、そんなに長くない。
ありがたい。
あのね、さらっと読める。
もう嬉しい。
自分で自分に責任を持つみたいなのって、怖いって話もしたんだけど、おばあちゃんはどっちかっていうと、自分で自分自身に責任を持ちなさい。
それができないと人間としてはダメです、みたいな感じじゃなくて、そういう風に生きると、その先にある幸せとか自由みたいなことを日々の生活を通じて教えてくれる感じで、
魔女の修行って聞くと、地下で真っ暗で、おどろおどろしいみたいな、そんな感じに想像してしまった人もいるかもしれないんですけど、
本当に自然豊かなところで、もう本当そのチャーミングなおばあちゃんがいろんなことを教えてくれて、ほがらかにパーって明るい気持ちになるみたいな。
こういう風に周りを軸に生きていかなきゃいけないって思ってたけど、そうじゃない生き方もあるんだ、みたいな感じの気持ちに前はなって、私もたぶんそう思ったんだろうね。
当時たぶん、そんなに自分の中で完全に言語化されてたわけじゃないけど、たぶん、このおばあちゃんの考え方はすごいいいなって思ったんだろうな、みたいな。
でもやっぱ、時は流れても、改めて考えると、それって難しいことだなって、やろうやろうって思ってるけど、別になんかいつでもそんな自信持っていられてるわけじゃないから、
私も今こそ読み直して、魔女修行やろうかな、みたいな気持ちになりました。
おばあちゃんかっこいいんだよね。
かっこいい。
そうやって自分の言ったこととか、守ってること、日々の生活で大事にしてることをちゃんと自分でやってる姿がかっこいいなっていう風に前も思ってるし、私たちも思わされるっていう本だなって思ってて、
そういうところにやっぱ、幼き日の私もそらやんもリスペクトを抱いたりとか、で、やっぱ魔女修行したいなって思った気持ちになったんだろうなっていうのを、今聞いてて思いました。
凛としているっていう表現が、すごいぴったりくるおばあちゃんなんだよね。
というわけで、一回はこの本の名前聞いたことあるなっていう人は多いんじゃないかなと思うので、この配信で興味を持たれた方は、ぜひおはぎさんと同じタイミングで読んでみてください。
どんぐりさんのお便り、実はまだ続くので読みますね。
第84回で、ちょっと背伸びした経験があったら教えてくださいと問いかけてくれましたが、
これコンカツマエストロの回だね。私にとってこのキサクロへの投稿こそが、まさに背伸びした経験でした。
ねえ、背伸びだったんだって。
コンカツマエストロの話になってるね。
背伸びして、新しい友人関係を作っていったってね。いいじゃん。
ポッドキャストを聞くことはあっても、コメントをすることは初めて。
でも、ソライアン、ナッシー、ユーコリンが子育てしながらも楽しそうに読書をして、それを配信までしているのが本当にすごいなぁと尊敬していて、
そこから思い切って、家事の時短方法を教えてください、という、今思えばちょっとずれた質問をしてしまったのがちょうど1年前。
でも、キサクロの店員さんたちは、そんな私の本当の悩み、本を読みたいけど本気で読みたい本がない、を見抜いてくれて、
それだけじゃなく、私の砂山をどんどん増やしてくれました。
この1年はここ最近で一番本を読んだ年でした。
そして、本を紹介し合うことってこんなに楽しいんだなと実感しています。本当にありがとう。
だってさ。
うれしい。
どんぐりさんのお便り、本当にちょうど1年前の4月1週目の配信だったからさ。
どんぐりさんに始まり、今回3月31日の配信で締める、2024年度のキサクロって思うと、そのことにもうすでに感慨深くなるなしです。
確かにすごい。1年間聞いていただいているのが本当にうれしい。
ありがたい話よ。
しかもなんか、ここ最近で一番本を読んだっていう言葉を聞けて、うれしい。
悩み解決してるからね。
しかもさ、私たちもさ、どんぐりさんのおすすめ本めっちゃ読んでさ、本屋さんのダイアナとかマハシリーズとかさ、
あとコンビニ兄弟とかさ、本当に楽しく過ごしたなっていう。
だからキサクロはね、その本を通じてお友達増やそうよっていうコンセプトでやってて、
ちょうどね、1年前どんぐりさんからお便りもらう前後で、なんかそのコンセプトちゃんと、もっとちゃんと大事にしようっていう話を当時していて、
なのでね、理想にちょっと近づけたかなっていうふうに思うし、
私もなんか最近どんぐりさん元気してるかなって、結構本当に思ってたから。
最近お便り来ないなって悩んでた?
そう、最近お便りくれないけどって、くれないけどって、くれないけどってよくないけど、元気してるかなみたいな。
なんかね、皆さんお便りもらったりとかコメントもらったりとかしてる皆さんも、元気にしてるかなって、実は結構いつも考えているなと。
これからも続けていけたらと思うんだけども。
読書の喜び
本を語り合う場って本当に少ないから、この配信とかで、この配信とここからできた出会いを本当に大切にしていきたいなって思ってて、
あと個人的に思うのは、本って自分も好きだし、本読むことって素敵だなってわかっているのに、仕事だったり家事だったり育児だったり生活だったりって、
忙しいと末縁になりがちというか、末縁に一番なっちゃうものの一つだと思ってて、
みんなの生活の無理のない範囲で本を読む、読書を続けるっていう楽しみをみんなで続けられていったらいいなって、おはぎは思うな。
ね、頑張っちゃいがちだよね。
そう、頑張っちゃいがち。
本当に。
読書頑張っちゃいすぎ問題あるよね。
本って普通頑張って読むものじゃないのに、頑張って読まないとなって思っちゃう、そこにもなんか罪悪感が生まれちゃったりとかして、
そういう読み方じゃなくて、自分が何も後ろめたさとか読まなきゃっていう気持ちがない状態で楽しみながら続けられたらいいなって思う。
それは本当にそう。
でも逆にさ、さっきの日々の生活の暴殺の中で省略していってるものの中に読書っていうのがあったりするわけじゃん。
やっぱりどうしても。
寝ちゃったりとかね。
そこでさ、あえてさ、なんかもう日々暴殺されているけど、自分の心を守るために今日10ページだけ読むみたいな、
そういう自分の心の守り方もあるかもしれないって。
こないださ、なっしーがプロジェクトヘイルメアリーをさ、読んで、私にはこういう時間がやっぱり必要だって思ったみたいな話したじゃん。
なんか、それってそういうことかなみたいな。
ちっちゃかめっちゃだけど、とりあえずあの気になってる本読もうかみたいな。
でもそうだよ。
読みは何も分からないけど、ちょっと読んだら、自分の心持ちはちょっと守られるかもみたいな。
考え方もあるかもしれないとは思った。
でもまさに本当にそうやって私はこの暴殺される日々を、
そらやんが前に進めてくれた、夜寝るときに読むといいよって言ってた本とかを読んで乗り切ってたよっていう感じだから。
そうなんだ。
っていう考え方もある。
そうそうそうそう。
でもやっぱ無理しないのが一番。
そうそうそうそう。
じゃあ最後に、
このどんぐりさんとの文通は私が最後にまたおすすめの本を返して終わるっていうので、
毎回不幸なので、毎回その最後に私はおすすめ本を返して締めようかなっていうふうに思うんですけど、
今日はゆきやのロッスさん、これ石井真嗣さんの小説です。
でね、もうこれはね、小説っていうより短編集っていうより、もう小話。
ショートショートって言えばいいのかな。
31編の本当に短いお話の入った物語集です。
で、私もともと石井真嗣めっちゃ好きで、
あの優しい文体と、こうね、全部あったかくて優しいお話と、
ちょっと驚かされる展開というか、
あ、そこの伏線、そこ伏線だったんだみたいな、
こう気持ちいい回収をしてくるところとかがすごい好きなんだけど、
このゆきやのロッスさんっていう、この小話集、短編集の中に入ってる図書館司書のゆう子さんっていう作品を、
感情移入と読書の楽しさ
私とはぎさんが通っている朗読の勉強会で題材として使った期間があったんだよね。
あったあった。
レッスンだから、その課題って言って渡されて、家で何回か練習して、その勉強会参加するんだけど、
家でこの作品の練習してる時に、ゆう子さんにちょっと感情移入しすぎて、毎回泣いちゃって、
そのゆう子さんの両親に関わるちょっと悲しい過去に触れるシーンがあって、
っていうちょっとね、なんて言うんだろう。
なんとこの気持ちを、切ないでもないんだけど、切ないっていうのが一番近いんだけど、
切ないでは表現しきれない、なんとも言えないこのゆう子さんの、
もう今すぐにでも抱きしめたいみたいな、こういう気持ちにさせてくれるのがね。
それでもうね、毎回ちょっとゆう子さんが自分の感情をトロするシーンの読みで、
ちょっと感情移入しすぎて、毎回泣いて、涙が出て、練習にならないって言って、
もうちょっと冷静になってから読もうっていうのを毎回やってたっていう。
良かったから、その練習会終わった後に買っちゃって、
他の作品も全部すごい良かったし、何より本当に小話なので、
寝る前とかちょっとした時間とか、通勤の何分とかで読むのにすごいちょうど良くて。
本が読めないのは、読む時間がないのが理由じゃない。
読みたい本がないだけだみたいなことをどんぐりさんにお返事したところから、
このやりとりは全て始まってるんだけど、
それでもやっぱ読む時間の捻出方法だってそれは大事だよっていうのは、
それはそうなので、隙間時間に読める本をお勧めしておきますと。
その時間捻出の前に大事な根幹の気持ちがあるよねみたいな気持ちで、
1年前はお便りした。
でも実際に時間の捻出方法は大事。
1年経ったから言える。
そらやんが今熱く図書館司書のゆう子さん作品を語ってくれて、
そこにさらに載せたいんだけど、
図書館司書のゆう子さんって終わり方がそうくるかっていう感じがして、
私としてはめちゃめちゃ印象深かったのと、
時間経過するシーンが結構頻繁に挟まれてるんだけど、
その度に情景の表現とか風景の日々とか、
細かい様子動作を表す表現が多くて、
生活のイメージがすごくしやすくて、
読んでてすごくいい作品だったなってそう思うので、
お茶をすすりすすりとかね。
夕飯何作ったかとかね。
全然本編と関係ないんだけど、夕飯何作ったかとか、
生活の中で差し込まれてくる。
それがすごく一つ一つが丁寧。
すごく短編なのに一つ一つが丁寧だから、
すごい少ない情報量というか少ないページ数でも
イメージが湧きやすくて、これは読んでほしいなって
おはぎ的にも思います。
4月からね、もしかしたらどんぐりさんもかもしれないし、
他のリスナーさんの方も生活がまたガラッと変わる方も
多いのかもしれないけど、読書を楽しめる生活を
これからもお互いを続けていきましょうっていう
そういう締めくくりになるわけですね。
次回の予告とお便り募集
来週ですね、来週は第171回芥川賞を受賞した
2作品あるんだけど、そのうちの片方の
松永慶三蔵さんのバリサンコ
バリサンコっていう小説について語りたいなと。
これはですね、バリサンコって何ぞやっていう感じなんですけど、
これはお仕事山岳小説っていう新ジャンルなんだけど、
山登りの話なんですけど、これねすごい面白かったので
ぜひ一緒に読んで山登りしましょうということで
このお話ししたいなと思っております。
はい、ではここまででトークテーマは終了ですが
キサクロではいつでもお便りを大募集しています。
トークのご感想や本にまつわるお悩みなどを
ぜひご投稿ください。
ホットキャストやノートにお便り投稿フォームのリンクを
ご用意しておりますので、そちらからご投稿いただけると嬉しいです。
今後もキサクロスロードは毎週月曜日夜21時より
ゆるゆる営業していきます。
本日はお越しいただきありがとうございました。
またお待ちしております。
バイバイ。
どんぐりさんまたね。