1. 経営企画のたばこ部屋
  2. #11 一人では何もできないから。
2025-03-29 10:12

#11 一人では何もできないから。

◆番組概要

経営企画の「きりん」が経営企画としての悲哀や悦びを語ります。たばこ部屋だからこそ聞ける、なんとなく盗み聞き程度でちょうど良い、でも聞き流すにはもったいない、そんな番組を目指します。


◆Personality:

きりん

外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。

ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。


◆Twitter:

⁠⁠⁠https://x.com/kirin_fpa⁠⁠⁠


◆Voicy:

https://voicy.jp/channel/2732

※Season1は、2022年頃にVoicy独占配信をしていましたが、Season2よりマルチプラットフォームでの配信を行っております。


※BGM:MusMus

00:06
おつかれさまです。経営企画のたばこ部屋シーズン2の11回目の配信になります。 今日は仲間を集めるという、そんなテーマの話をしてみようと思っておりまして、
何でもできるようで何にもできないのが、残念ながら経営企画であるという、そういう謙虚さから話を始めてみたいなと思いまして、
これは謙虚だとかそういう話ではなくて、事実なんですね。予算とか中継の取りまとめとか、もっと広げるとM&Aとか、事業戦略の構築もそうですが、
そういういろんな役割を経営企画としては担うわけなんですが、このそれぞれのテーマにおいて、隅々の論点まで自分一人で当然把握できているわけではないですと、
という状況で、1から10まで全部経営企画の自分がやり切ることなんて到底無理なわけですね。
なので、例えば合併の場合であれば、人事とか経理とか財務とか上司数とかですね、いろんな領域それぞれで実務の細かいところの論点、
そもそも何があるのかっていう洗い出しだったりとか、それを解決する上でのオプション出し、比較検討みたいなところは、やはり専門家の力を借りないといけないという話になります。
戦略でも同じで、細かい現場の方のメンバーの力量とかですね、これまでの経緯とかお客様のことをちゃんと理解していて初めて意味のある戦略というものが立案できるというわけなんですけれども、
これを自分で仮に机上で適当に書いてしまった、そんな戦略があるとしたら誰にも実行されずに空虚なものになってしまうというのは、わざわざ申し上げる必要もないという話ですね。
何が言いたいのかという話ですと、こうやって一人で何かを完結させることは、この役割上難しいのが経営企画ですと。
でなれば、当然仲間を集める必要がありますよねというのが今日のテーマになります。
仲間を集めるということで少しコンサルと事業会社の比較をしてみようと思うんですけれども、コンサルだとまず最初にプロジェクトの体制が組まれて、そのメンバーでデリバリーをするという形でわりと染み付いていると思うんですね。
マネージャー以上であればまず提案した金額があって、この金額で売ればいくら誰々を張れるとか、FTEとして何名持ってこれるとかという計算をしてからやるんですけれども、いずれにせよ誰々が空いているからこの人を君のところに送るよというような感じで、人集めにそんなに苦労することはないわけですね。
そこが事業会社とコンサルの一番大きな違いで、事業会社であればプロジェクトもちろん上の方がアサインしてくれることもあると思うんです。
なんですけど、それってちゃんとしている会社というか、しっかりとそういったプロジェクトっていうところの意識があって慣れている会社だと思うんですね。
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そんなにやり慣れていない会社だと、人を集めるところから君の仕事だよというふうに降ってくることもよくあるというのが一つ大きな違いで、これがまた難しいところで、コンサルだとこのチャージアビリティとか言いますけれども、自分が稼働していないと不利になるというそういう前提があるわけですね。
何パーセントぐらいプロジェクトにアサインされていないと暇なわけですね。暇だったら当然評価が下がるので、当然自分はプロジェクトにアサインされるべきであるというインセンティブの下、人が取りやすいんですけれども、事業会社だと何かアドオンのプロジェクトが始まると、これまでの定常業務とか自分の既存の役割に加えて負荷が増えるというところで別にインセンティブがないわけですね。
他の人にとっては、集められる側の人間としては、そのプロジェクトに協力しないというのは、仲間自由意志とも言わないですけれども、今忙しいですと平気で言われてしまうこともよくあります。
そういう難しさがある中で、いかにこの仲間を集めてプロジェクトを動かしていくのかというところが、事業会社の中で価値を出す一つの難しさだと今感じているところではあります。
なので、プロジェクトを動かすときのリソース、人とかお金については、上司とか上長に与えてもらうものではなくて、自分で切り開くというか、獲得するというふうに主張をして取ってくるという発想になったほうが健全だよなという話がございます。
ここまでを前提としまして、仲間を集めるためにどうしましょうというのが次の話で、
まずはそういってインセンティブの話とかしましたけども忙しいとか言われるだろうなとか、声かけるの怖いんですけど、それでも臆せずに必要な方にコンタクトして声をかけるというところからスタートしたほうがいいと思います。
そういう人って結構、必要な人ほどスケジュールがパンパンで、全然この人にメールを送ったら帰ってこないだろうなとかって勝手に思っちゃうんですけど、とりあえずスラックを送ってみるとか、とりあえずメールを送ってみるとかっていうふうにすると意外とちゃんと反応してくれたりもするんですね。
それは人によるんですけれど、別に無視されたら無視されたで失うものもないですから、声はかけてみてなんぼというところからスタートでしょうと。
そういう自分発信で直接関係する部署の人に声をかけてしまうというのがポイントで、これできるできないってそれぞれ会社の風土があるとは思います。
いわゆるJTCと呼ばれるようなジャパントラディショナルカンパニーであれば、勝手に他の部署の上長に声をかけるみたいなのは、自分の上長を飛び越した、えっけん行為じゃないですけども、そんなことをするなんてひどいやつだみたいなことを言われる可能性もあるので、
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空気を読みながらやっていただきたいところなんですけれども、まあそうですね、中小とか小さい会社であればそんなにそこを気にしている場合ではないというのもあって、そこまで問題ないのであれば是非ですね、上長経由でじゃないと上長の人に声をかけてはならないとか、他の部署の部長に自分がペーペーであった場合ですね、声をかけると怒られるんじゃないかとかっていう恐れも捨てていいんじゃないかというのは一つコツとしてあるとは思います。
で、その人じゃなくて、現場同士、例えば自分が経営企画の現場であれば、人事の現場の人の手が欲しい、あるいは経営部の現場の担当者のヘルプが欲しいと思ったら、もうその人たち同士で勝手にプロジェクトを組んでしまうっていうのももういいんですね、その人がやってくれるんであれば、ただその人のもちろん時間はいただくわけですから、その上長の方に何々さんにこういうことを手伝ってもらおうと思ってるんですけれども、
大丈夫ですかっていうのは、中場、そうですね、事後報告じゃないですけれども、本人の同意を得た上でお伝えしておくっていうのは本人の評価の上でも大切なことなので、そういうことはしていってもいいかなと思ったりもします。
まあ、根本的にですね、とりあえず臆せず声をかけましょうと、現場は現場同士でやりとりしてもいいから、手伝ってくれる人がとりあえず周りにいる状態を作り上げましょうという、もうそれに尽きるんですけれども、
そのためにという話でもう一つあるとすれば、日頃から売れるものはできるだけ売っておくということ。
もちろん自分が出さなければならない情報はすぐに出してご迷惑かからないようにするべきですし、何か手伝ってくれって言われることもむしろあるでしょう。
そういう時に心よく手伝っておくことで、自分が自分のターンでそれを手伝ってもらいたい時には逆に心よく受けてもらえるような関係性を普段から種をまいておく。
まあ、かしこりじゃないですけども、そういうことをしておくっていうことも大切でしょうし、なんせそうですね、敵を作らないっていうと、ちょっとお気に入り感じがしてあれなんですが、
敵を作らない人は味方もファンもできないとかっていう話もあるんですけども、事業会社で普通の人間がうまくやる上では敵を作らない方が得策だろうと思っています。
自分が誰々を嫌いにならないっていうことももう一つ大切そうで、嫌いな人になってしまうと向こうが自分のことをどう思っていようと、
もうその人に手伝ってもらえるというリソースの点で制限がかかってしまうわけで損しかないんですよね。
だからできるだけその人の嫌いなところではなくて良いところに目を向けながら、得じゃないですかってその方が、嫌いじゃなくて好きなところを見つけてその人と付き合える関係を維持しておく方が長い目で見るとお得ですよねという話もあります。
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逆に向こうの方から自分に声をかけてもらいやすいような雰囲気を作っておくとか、恩を売りたいにしても声をかけてもらわないとその第一歩が踏み出せないという話もあるので、
ちょっとした雑談の機会とか、この人に聞いてみると知らないにしてよ誰かと繋いでくれるかもしれないなとか、そういうことでいいのでちょっとした他部署の人との接点というのは大切にしておくみたいな、
そんなことも仲間を集める上での一つのコミュニケーションのコツであろうというふうに思います。
そんなことですね。
自分では何もできないので、いろんな人の手を借りるためにいろんなコミュニケーションを普段から大切にしましょうというそんなお話でした。
お疲れ様でした。
10:12

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