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2025-04-08 16:19

#28 ダ・ヴィンチは経営企画に向いている

◆番組概要

経営企画の「きりん」が経営企画としての悲哀や悦びを語ります。たばこ部屋だからこそ聞ける、なんとなく盗み聞き程度でちょうど良い、でも聞き流すにはもったいない、そんな番組を目指します。


◆Personality:

きりん

外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。

ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。


◆Twitter:

⁠⁠⁠https://x.com/kirin_fpa⁠⁠⁠


◆Voicy:

https://voicy.jp/channel/2732

※Season1は、2022年頃にVoicy独占配信をしていましたが、Season2よりマルチプラットフォームでの配信を行っております。


※BGM:MusMus

00:06
おつかれさまです。経営企画のたばこ部屋、28回目の配信です。 パーソナリティのきりんです。よろしくお願いします。
今日はレオナルド・ダ・ヴィンチについて少し話をしてみようと思います。 経営企画とつながる話です。
実はですね、レオナルド・ダ・ヴィンチ自体は画家だというのは、もちろん知ってはいたんですけれど、例えばモナリザとか最後の晩餐とかですね、ああいう絵画を残した友人みたいな感じで、
ご存知の方ももちろん多いと思います。そのレオナルド・ダ・ヴィンチの本を読んでみたんですね。
電気と言いますか、ウォルト・アイザックソンさんが書いた電気があって、その彼の残した何千枚のメモを紐解いて電気にしたみたいな、そういう本だったんですけれど、そこに書かれているレオナルド・ダ・ヴィンチ像っていうのがあってですね、
意外と無学で教養がなかっただったりとか、その代わり病的な好奇心があって、すごい多動的な生き方をしていた、多動って多く動く、多動性を有していて、
無学だったけれども、その代わりに身の回りにある虫だったり鳥だったり、そういったものの観察とか経験から学んだっていうのがレオナルド・ダ・ヴィンチのすごいところであったという、そんな書かれ方をしてるんですね。
で、例えば彼のそのメモの中には、いろいろとタスクリストのようなものが書いてあったらしいんです。
そのうちの一つに、キツツキの舌を描写せよみたいなことを書いてたらしいんですね。
思いもよりませんよね、そんなキツツキって、確かに小さい頃に一瞬、木をつつく鳥がいる、なんか面白いなっていうのは思ったかもしれませんけれど、1、2日もあったかどうかぐらいですよ。
それの舌を描写するみたいなことって、好奇心があるというか、なんかそのエピソードだけでも少しぶっ飛んでるっていう感じが伝わるんじゃないかなと思いますけれども、そんなですね、少しイメージと違うレオナルド・ダ・ヴィンチ像が描かれていた本だったんですね。
それについてもうちょっとだけ触れていこうと思ってまして、他にもですね、その多動性が非常に強かったっていうのはありますけれど、
多くの絵画がですね、実は未完成のまま放り出されていたとか、そういうこともあったらしいです。
他にもですね、無学でっていうのは、あんまりそのダ・ヴィンチ自体がですね、裕福な家庭に生まれたわけではなく、本とかそういうものだったり、先人の残したものから学ぶというよりは自力で経験から学んだって話があったので、
哲学とか古典とかそういうものは学ぶ対象にはなっていなかった。もっと言うと、権威、昔の偉いとされていた学者とかですね、そういうものについて何ら興味を持たなかったというのも特徴としてあったらしいです。
03:02
だから理論じゃなくて、目の前に起きているこの現象とか実践とか、そういったところから学ぼうとしていたっていうのが、ダ・ヴィンチの学ぶ姿勢だったという話です。
この学ぶっていうところで一番印象的なのが、今ですと例えば何学科、何学部みたいなところが細かく分かれているじゃないですか。
物理学科とか理学部、工学部、法学部みたいな感じでいろんな学際があると思うんですけれど、そういったものも触れることが彼はなかったわけで、
もう身の前あわりにある全てのことが学ぶ対象だったということなので、そういう学際を意識せずに全てのことを学んだ。
そしてそれらを互いに結びつけることで知識、知恵にしていったというのが彼の特徴だったということらしいですね。
わかりやすく話をすると、例えば数学とか木科学とかですね、模様とかそういうもの、同じ面積の図形の透析変換みたいなことを延々やり続けるとか、そういうことをやっていたとか、
全然違う話だと武器を作るとか、町づくりをしたとか、楽器を作ったりとか、
あとは宮廷ですね、宮廷その偉い人のところで演劇のプロデュースとかもしていたとか、本当に多彩だったことがこのエピソード4つほどあげるぐらいでもですね、伝わるんじゃないかと思っています。
これがまた絵を描くときのその姿勢にも通じていたということとされていて、具体的には服を着た人物を描くのであれば、まずは裸体を描くところから始めるのであるとか、
裸体を目的物として描くのであれば、その人間を解剖して骨とか筋肉を描いて、そういうところから裸体に結びつけていくっていう、そういう描き方をしていたらしいんですね。
なので何か1つを目的としたときに、その背景にあるものとかそれを形作る本質の部分に自然に思いを馳せてですね、そういう姿勢で絵画を描いていたので、
構成から見てもですね、非常に計算し尽くされたものだったりですね、優れたものとして捉えられているゆえなんだろうなと思った次第でしたと。
こういうレオナルド・ダ・ヴィンチ、一般的に思われている画家というところだけのイメージではなくて、いろんなそれ以外の数学だったり武器だったり、
そういったところの多彩な能力がですね、ある種経営企画的な職務に非常に求められるところと近いんじゃないかという、そんなことを今日はお話をしたいというのが実は本筋なんですね。
経営企画というのが、そもそも全方位感を求められる仕事であるということは、これまでもお話をしてきました。
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もちろん多くの部署と関わります。逆に言うと関わらなくていい部署っていうのが定義できるわけではないはずですね。
これは予算であったり、内部統制だったりとか、基本的に経営企画が携わる職務は、この部署についてやってくださいっていう、そういう仕切りではないわけです。
基本的には経営を企画する立場であるから、こうしてですね、全社にまたがったテーマや課題が対象になるという意味では、何も関わらないでいいよっていう、そんな部署は定義し得ないわけですね。
そうすると、知らないから関わらないっていう、そういう決めができるわけにもいきませんと。
エンジニアリングのことはわからないので、開発部のことには一切タッチをしませんだったりとか、法律的な知識が全くないので、契約書のレビューとか、締結に関しては私は関与できませんとか、そういうことを言っているとですね、仕事ができないというか、非常に限られた価値しか出せなくなるということになってしまうと思います。
全方位的に関与が必要であるという話ですね。
もちろんですね、全方位的に専門家になることは不可能なわけですよ。
弁護士の方とかにも頼らないといけないでしょうし、インフラエンジニアのような方がですね、その行動をかけるようになるわけではないわけですよ、我々が。
だから当然ながら専門家の方と共同していく、その方の知識を借りて一緒に仕事をしていく必要があるわけですけれども、それでもやはりですね、大枠としてエンジニアリングとはどういうものかであったり、行動を書くというのはどれぐらい大変なことであって、どういうところに価値があって宿っていて差別化されていてみたいなことは理解をしていないと、その方のことを本当に尊重した会話ができないでしょうし、
その方とある程度専門用語でもって会話ができないと、上っ面しか理解していないなと思うと、やっぱり舐められるわけですし、意味のある会話ができないという意味では、ある程度の会話ができるような大枠の理解は必要だということになりそうですね。
専門家の方々ってそういった共同していくわけですけれども、日頃の実務で当然忙しいわけですよ。法律課であったりとか、弁護士の方だったら日頃の別の業務もあるかもしれませんし、営業もそうですよね。毎日目の前の売り上げを達成しないといけないというプレッシャーと戦っていますけれども、
そういう部分で常日頃持っていらっしゃるミッション感は経営企画の持っている課題感と基本ずれるわけですね。経営企画としてその方々に動いていただかないと物事が進められないというのはベースなんですけれども、逆にその方々に動いていただくぐらいのそれぞれをつなぐ役割だったり、
それぞれを翻訳してミッションに共感していただくっていうのを部署間つなぐとかそういうこともしないと勝手には動いてくれないということがあると思います。なので、そういうところも含めて全方位的に駆け回らなければならないのが経営企画であって、そういう職務なのだと思います。
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この間も話したかもしれませんけれども、ホームチェックもそうです。結局矢表に立つのは常に自分。その課題感を抱えているのは自分なので、専門家に力を借りるのはいいんですけれど、借りた知識とか知恵を持って最終的に矢表に立って窓口になって話すのは自分であるということから、その方にポイって課題を投げて代わりに話しておいてください、進めておいてくださいということはできないということで、
やっぱりそういうことは全方位的に関わらなければならないという覚悟を持つ必要がある。これがつまりレオナルド・ダ・ビンチの学際を意識せずも全てのことが興味の対象であり学ぶ対象であるというふうな意識ですね。
この持ち方というのは非常に経営企画と親和性があるという1点目です。
2点目があるとすれば、多動力とかスピード感もそうですね。そういう部分があると思います。レオナルド・ダ・ビンチの多動力っていう、本当に興味が常日頃移り変わっていろんなことを同時に学んでみたいなことをされていたわけですけれども、経営企画もやはり同じですね。
すべからく同時手発的にタスクが発生するわけです。それをスピード感高くさばいていかないと回らないということになるので、やはり多動力的なエネルギーは必要でしょうと。
やはり働いていると1つのタスクに1日ぐっと集中できるってそんなに意識しないと持つ機会ってあまりないんですね。だからスピード感を高めていくのか、言うてちょっと長いメールであっても2,3分ぐっと集中して読み込めばすぐ返せるようなメールってあると思うんです。
そういうもの、一瞬で終わる系の仕事はあんまりためずに先入れ先出し的に瞬殺して進めていかないと、周りの人のボールが常に自分のところに止まってしまうようになります。
さっきも全方位的にいろんなところと関わる必要があるのが経営企画だという話をしましたけれども、やっぱり関わる人が多いので、とにかく自分のところでボールを止めずに起きたら瞬間的に打ち返すっていうことをしないと全体的にスピード感が落ちてしまう。
結局自分の抱えている課題がなかなか解決しないということになるので、この多動力と言いますか、やっぱりタスクの集中力をいちいち切られるっていうことについてはもうこれは運命と言いますか、そういう仕事だと思ってですね、覚悟を決めて関わっていかないといけませんと仕事と思います。
だからこれはよくない話で、メールとかスラックとかTeamsとかGoogleチャット、Facebook Messenger、LINEといろいろあるじゃないですか。全部見なきゃいけないわけですよ。それぞれに対して私はメールは見ませんとかスラックに集中させたいとかそういうことを言っていると、それはそれでまた相手のレスポンスも遅くなるので、わがまま言わずに多動力を発揮してそれぞれ頭を切り替えてやっていきましょうと。
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これって結構多動力があるないってもう性格的なものというか、あんまり好転的に身につけられることかどうかはちょっと怪しいと思うんですよね。そういう方はそういう方ですし、これが振り切れるとADHD的な能力的な意味でそういうのが高い方もいらっしゃると思うんですけれども、そういう方はやっぱり向き不向きあると思います。
レオナルド・ダ・ヴィンチは少なくともこういったポンポンといろんなところに興味を持つという意味では非常に向いていたんじゃないかなと思います。
最後にもう一点あるとすれば、理論ではなく実践が大切というのが経営企画の職務でも言えることで、ダ・ヴィンチはやはり昔の人の唱えた理論とか哲学とか考え方みたいなところにはあんまり興味を持たず、
基本的には目の前に動いている虫の羽の構造とか、実際に飛んでいる鳥の形とか姿みたいなところに興味を持ってそれを解剖して描いてみて理解してということを繰り返していたわけです。
理論的に言えばこれで飛べるはずなんだけどなとかそういう理論的な話はあんまりせず、基本的に実物を取り扱って実践を重視したと。
実践を自らするときには裏付けられた確実な理論というものは持った状態であるというのがまた彼のすごいところだったんですけれども、これってやっぱり経営企画も同じで、例えば経営戦略というか事業戦略みたいなものを作らなければならないときもあるでしょう。
そういうときに理論上はこうすれば売れるとか、理論上これが一般的に言われている営業のプロセスでありセオリーである、ザモデル的にはこうですよとかですね、そういうことを唱えるのに何ら意味がないという話です。
意味がないというのは極論ですけれども、そういった教科書的な話だったら別にみんな知っているわけで、そこから派生して今の自分の会社のこの目の前のリアルな事業だったら、明日から今日から何ができるのかという行動まで起こして起こせるような理論で初めて価値があるという話です。
なので実践を意識した戦略とか戦術あるいは平坦まで、平坦というのは人のことですね、人員とか組織とかそういったところまで見据えないと、上っ面の理論とか戦略みたいなことだけ唱えても何も起こりませんということで、要は理論じゃなくて実践が大切ですねと、それについてはもうレオナルドアダベンチの右に出るものはいないということで思いましたということですね。
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経営企画の職務として、全方位的に何か職務文章を切るではなくて、全てに関わるという覚悟を持つことであったり、多動的にスピード感を持っていろんなものに同時に取り組むという力であったり、基礎の討論を唱えるのではなくて、理論ではなくて実践が大切なのであるという心構えであったりとか、そういった部分全てを兼ね備えていたのがレオナルドアダベンチなんだというところで、
彼にはぜひ経営企画になっていただきたいのというのが今日の締めになります。経営企画になる以上のことを彼は話し遂げていただいたんだと思いますけれども、こんなところで今日のお話ができればと思いました。
レオナルドアダベンチという本、非常に面白かったです。上下感出ていまして、結構分厚いんですけれども、何かいろんなことに興味を広げたいという方は、ぜひ一度手に取っていただければ楽しく読んでいただけるかと思います。
というところで、今日の話は以上とさせていただきます。お疲れ様でした。
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