転職の重要性と職務経歴書
おつかれさまです。経営企画のたばこ部屋、31回目の配信です。 パーソナリティのきりんです。
今日は転職の話題ですね。キャリアの話は以前も何回かしたかもしれませんけれども、 今日は転職に絞って、それも役職についてどのような書き方をすべきかという、そういう論点で話をしてみようと思います。
大前提ですね、転職というものを、私もそういうふうに考えていたんですけれども、 等身大の自分を認めてもらえるような会社、それに出会って等身大で受け入れてくれることを望むような、そういう転職の仕方をしていました。
なので職務経歴書にもすべてありのまま、自分がやったことを羅列して書いて、それでこんな自分ですけれどもいいですかというような、そんなスタンスで面接をしていたことが多いのかなというふうに思います。
でもですね、これは極端な例ですけれども、ある転職エージェントの方にお世話になった時にですね、 小悪魔たれという話をいただいたことがあるんですよ。
小悪魔って、要は泣いてもらってから初めて悩めっていうことをその人は言いたかったらしいんですけど、
自分をそのまま等身大で認めてもらえるというのはもちろん嬉しいのはわかると、ただそうじゃなくて、ちゃんと相手が求めていることに対して自分という商品を売り込むのであるという、それを一番主眼に置いて面接に臨みなさいと、
そのためには相手の企業の下調べだったりとか、どういうポジションにどういうスキルが求められているのかということも理解をした上で臨みなさいという、わかりやすい話ではあったんですよね。
そこまで自分を曲げる必要はないとは思うんです。小悪魔っていうのがどこまでかわかりませんけれども、相手に合わせ切る必要もないとは思うんですが、
少なくとも自分というものを転職市場において商品として見るのであれば、資本主義の悪いところかもしれませんが、そういうふうに見るのであれば、自分の職務経歴書上を目立たせるべきところと、そうじゃない部分というのが当然出てくるということになります。
今回の話としては特に役職についてどういう書き方をすべきかという論点でお送りしたいんですけれども、私も以前の職場で執行役員とかそういう肩書をいただいたことはあったんですね。
初めての事業会社でそういうそれっぽい役職をいただいて、多少嬉しいわけですよ。こんな小さい会社でそんななんとか役員ってついたところで別にやることも変わらなければどうだということは思ってたんですけれど、実際そういう名刺を持って対外的な、例えば銀行の方とお会いするとかしたときにやっぱり見る目が変わるといいますか、自分のほうをちゃんと見てしゃべってくれるようになるとか、
肩書きの威力といいますか、そういうものは少し感じるところはあったわけですよ。それだけの責任を負うというだけの話ではあるんですけれど、ある種そういう意味の嬉しさみたいなものもありました。やっぱりそういう役職がついたら、そういう嬉しさがあるのであれば、やっぱり転職するときにもその役職について書きたくなるのが人情というやつだと思うんですよね。
ただですね、それを書いたらどうなるのかっていうのが今回の話のポイントでして、結論ですね、そういう役職、書きたくなるようなきらびやかなかわからないですが、そういうしーなんちゃら王とかなんとか役員とかっていうのは、自分のブランディングとして本当にそれが必要なのかどうかを見極めた上で書いたほうがいいですっていうのが今日の結論ですね。
例えば、経営企画で転職をするということを考えてみましょう。経営企画として大きな、おおよそですね、そんなに大きな会社でなければ基本的にはプレイヤーなんて足りてないんですよ。プレイヤーが不足なんですね。
管理部門立ち上げ責任者とかCFO候補とかいろいろと書かれているとは思うんですけれども、仮にそういうなんとか責任者、CFOっていうふうな書かれ方をしているからといって、そこに売り込むための役職として自分は元の会社でCFOでしたとか、元の会社で執行役員でしたとかいう話は必ずしもウェルカムかどうかっていうのはわからないと。
要はその会社でプレイヤードをどの程度求められているのかっていうところがポイントでして、結構このプレイヤーっていうのは中小企業ベンチャーであれば特に強く求められる部分だと思います。
マネジメントをして自分は手を動かさないが他の人にやらせるであったり、あるいは責任を取るのが仕事であるとかそういうことを考えている人はまず間違いなく必要ないと言われてしまうところかなと思います。
これは何の話をしているかというと、要はプレイヤーを求めているところに対して役職を売りにすると当然ミスマッチになるよというだけのお話なんですね。
結論じゃないですけれども、なんとか役員とかしなんちゃらをみたいなものを全職でいただいたとして、自分が次の会社でそういう役職にマネジメント専門の人間として関わらないのであれば、少なくともプレイヤー的要素を強く求められるのであれば、そういう役職ってあえて書かないぐらいのほうがいいですよというそういうことを僕は今日は言いたいと思っています。
プレイヤーとしての実績の重要性
なぜかという話ですけれども、役職者として仮に転職をする場合、役職者として求められる実績とかそういうものがあるわけですね。
仮にプレイヤーであれば実際手が動きますとか予算を作ったことがあります、見込み回したことがありますとかっていうのは当然いいんですけれど、役職者としてCFOで入りますとかなんちゃら役員で入りますとかいう場合は、再現可能な圧倒的な実績というもので見られると思ったほうがいいと思います。
他社でどういう組織の状態からどのように組織を作ってどういう結果を出したのか、売上とか営業利益とかバックオフィスであればどのようなガバナンスを作ったのか、その結果監査法人とか証券会社に対してどのような評価をもらうことができたかとか、そういうわかりやすい結果が出ていたこと、それとそれが今の転職先の会社でも再現ができるのかというところが問われると思ったほうがいいわけです。
プレイヤーを実際していたとして、プレイヤーながら執行役員をしていたとか、プレイヤーながらプレイングマネージャーでCFOをしていたとか、そういう話であれば、結局は実績じゃなくてプレイヤーだったんですよねって話になるので、本当に役職者としての転職をするのであれば、そういう定量的な実績と再現性について問われるというふうに考えたほうが無難だと思っています。
代わりにそういったマネージャーポジション、マネジメントポジションなのであれば、組織を作ることもプラスで価値としてついてくると思ったほうがよくてですね。
つまり組織を作ることができること、既存の組織で価値を出すではなくて、整っていない人がいない組織の中でいかに人を引っ張ってきて、その人をマネジメントして組織を作っていくのかっていう話になると思います。
なので、仮にそういった執行役員とかの肩書きを職務経歴書に書く場合は、そういった実績とかその次の会社でもそれが再現可能であるという自信とストーリーと語り方ができない限りはですね、書かないほうがいいというのが私の意見でございます。
私の自分の話をすると、やっぱりそういう肩書きがついたことで嬉しくてですね、それを書くわけなんですけれども、具体的に覚えている話だと、ある会社ではですね、部長とかなんとか役員とかやっていたらしいですけれども、うちにはそんな潤沢なメンバーはいませんよと、ものすごいプレーヤーとしての役割を求められますけれど大丈夫ですかとかって言われてですね、
実際私はそうですね、月に百何十時間の残業をしながらもろにプレーヤーをやっていたなんちゃら役員だったので、マネジメントしかできない人みたいな思われ方をするのは非常に心外でしたし、そこで変な反応をしてしまったので結局落ちてはしまったんですけれど、
変にプレーヤーで行くのであればプレーヤー推しの職務経歴書を書けばいいわけですね、あえてそういった執行役員とか書いてプレーヤーじゃない感じが出てしまうのであれば、もうその執行役員とかっていうのを書かないっていうブランディングが必要である。
役職につくと昇進したとかその会社で認められたっていう実績に思われる気がすると思うんです。なんですけど、書類を見る側からすると前の会社でどう評価されたかなんてその評価者がどうだったかも知らないですし、実際のその働きぶりも分かりませんし、その評価制度自体全然信用を置いてないわけですよね、次の会社の書類選考をする人たちは。
だから全職で評価がされたかではなくて、再現可能な実績が定量的にあるいは具体的に語ることができるかがポイントだという話になるので、役職を記載することでもって自分はちゃんと価値が出ていたというのは結構安易なソリューションだと考える方が無難かと思っています。
こういうところが主に職務経歴書の書き方として、注意するポイントとして、職務経歴書には嘘を書いてはいけないというのは大前提だとは思いますが、役職については必ずしも記載する必要がないというのも職務経歴書です。
なっていないのに私は部長でしたとか、なっていないのになんちゃらCなんちゃらOでしたみたいな、書くのはさすがにダメです。それは嘘なので明確にダメなんですけれど、仮にそういう執行役員とかを拝命していたとしてですね、それを書かない自由はある。自由はあるということです。
これ勘違いしがちなポイントですけれども、自分がどのような強みがあってどう働きたいのか、どのように売り込みたいのかということ次第で職務経歴書の書き方というのはあえて役職を省いてもよいのだということを伝えたいですね。
もうちょっと言うとですね、もう10分超えましたが、マネジメントでありたいとかマネジメントをしたい、マネジメントの役職を志したいというそういうアピールは割と中小ベンチャー、嫌われると思ったほうがいいと思います。
マネジメントの本質
だいたいその組織で価値を出すということにおいてはですね、プレイングマネージャーが求められる組織であると思います。小さい会社は特にですね。
で、マネジメントになぜなりたいのかということをだいたい深掘って聞いていくと、まあまあ透けて見えるのが自分で手を動かしたくないとか判断とかして楽をしたいみたいな判断だけをして楽をしたいとかそういう方が経験的にも多かったですし、
ひるがえると若い頃の下積みとか経験とかそういったものの感性でですね、飯を食おうとしているというのがなんとなく見え見えでですね、そういう感じではないというふうに思ったりもしますね。
たまに私もそういった面接に出ることはあるわけですけれど、
マネジメントってこれも一つの意見でしかないんですけれども、今いるメンバーの相談に乗るとか何か誰かがミスったときに責任を取るとかそういうことではないとは思ってまして、
ちょっと何がマネジメントかみたいな話は長くなるので今日はやめておきますけれども、
私が思うに人がいないところであったりとか秩序のないところであったとして、一人でどこに出向いて一つ目のレンガを積み始めるところからマネジメントなんじゃないかというふうに思ったりもするわけですね。
ちょっとごめんなさい、抽象的になりすぎていますけれども。
なので将来的にそういう楽をしたいと思っていたとしても、それはあえて言う必要がないことであって、職種とか役職みたいなものは与えられてつくものではなくて、
何か価値を出した結果そこに組織が生まれて、その組織が生まれた結果役職が最後につけられるものであるというふうに考えたほうがいいと思います。
ちょっと関係ない話まで来てしまいましたけれども、今日伝えたいのはその役職をどう職務経歴書に書くかという話でございます。
マネジメントとしての転職を志すのであれば、そういう大きな会社であれば受け口はあるとは思いますけれども、
抽象とかベンチャーとかそういったところでのプレイヤーとしての機能が求められる会社に移ることを考えるのであれば、
あえて書かないほうがいいのではないか、あえて書かないという選択肢を持ってみてはいかがでしょうかというお話でございました。
何かの参考になれば幸いです。
というところで今日のお話は以上としまして、また次回お会いできればと思います。
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それではお疲れ様でした。