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2023-11-01 08:06

ポックンの「レトロ三面記事」No.16 #155

155回目のキコアベは…ポックンの登場!

■ポックンの「レトロ三面記事」No.16
タイムスリップ先は…昭和63年の今日。
1988年11月1日(火)
朝日新聞 トピックス「ツメはハナになる」
♪this blue moon


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サマリー

1988年のハロウィンが舞台の昭和63年には、ポックンは初めての主演舞台を経験しました。苦悩しながらも、2回目の公演で成功するまでのエピソードです。

昭和63年のハロウィン舞台
ポックンの「レトロ三面記事」
8月1日の前夜祭として行われるこの祭り。アメリカでは一週間も前から大騒ぎだが、ここフロリダ半島の先端、米国最南端の町、キーウエストで、30日夜に4万人が繰り出した。
ハロウィンといえば、かぼちゃをくり抜いた調鎮が伝統的なものだが、鼻から口に大きなロブスターをぶら下げ、わしばなならぬカゲツメバナでのし歩く男も登場。人々も思わず食欲をそそられた?
はーい、ポックンです。ポックンのレトロ三面記事。このコーナーは何年か前の今日、どこかの新聞に書かれたとある記事に焦点を当てて、そのレトロを味わうコーナーです。
今月は1988年、昭和63年にタイムスリップしてみました。
皆さんはハロウィン、楽しまれましたか?ハロウィンっていつ?と思ったら、10月31日なんですね。
キリスト教のすべての聖人を記念する祝日、11月1日の万聖節の前日に行われる前夜祭とのこと。ポックンは基本的に人込みが好きではないので、そういったハロウィンの名所みたいなところへは行きませんし、子供もいないので、お遊戯会のためにデントコマエスするといったこともありません。
街を歩いていて、「ああ、もうすぐハロウィンなんだ。」と感じる程度です。
今でこそ誰でも知っている行事になりましたが、この記事の頃、ハロウィンをポックンは知りませんでしたし、周りにもいませんでした。
知っていたかもしれませんが、少なくとも話題に上ることは一度もありませんでした。
そんなポックンがハロウィンを知ったのは、まさにこの記事の年、1988年の秋のことでした。
例のオレンジ色のかぼちゃランタンが芝居の楽屋のテーブルに置いてあって、「なんだろうこれ。」と思ったのが最初でした。
お菓子のケースだったものをメイク道具入りに使っている先輩役者さんがいて、その人にハロウィンというお祭りがあることを教えてもらいました。
へえ、と思いながら、「このケース、おしゃれでいいですね。」と何度か言ってたら、公演が終わるとき、あげるよとこのプラスチックケースをくれました。
これがハロウィンを知った最初でした。ケースは今でも持っています。
さてこの芝居、ポックンには初めての主演舞台でした。
それも自分の所属していた劇団単独の公演ではなく、福岡市にある四つの劇団が合同して参加する秋の芸術祭みたいな舞台でした。
だから場所も小劇場でなく市民ホールで行われました。
この昭和63年の秋は昭和天皇の御用題が毎日ニュースとなっていて、あまりかんばしくないとわかってからはいろんなイベントが自粛され、変な同調圧力の空気が街にあふれ始めていました。
ポックンの舞台も一時そんな雰囲気になりました。
ある日の稽古の後、演出家と飲む機会があって、その方が、なぜ自粛しなきゃいけないんだ、戦前みたいじゃないか、と言っていたのを今でも覚えています。
でも幸いに自粛にはならず芝居の幕が開きました。
確か二日間で二、三回の公演だったと思うんですが、初日あまりポックンの芝居がうまくいかなくて、二回目の芝居の前、ポックンだけでなく周りの役者さんやスタッフさんたちも暗い雰囲気になっていました。
仲良く話していたカボチャランタンの先輩も話しかけてくれません。
ものすごいプレッシャーを感じたポックンは、どうにか現状を打開するために考えに考えた挙句、一人になり誰ともしゃべらない、という行動に打って出ました。
とにかく頭と心の中に渦巻く雑念を取り払おうとしたんですね。
あと気合みたいなものがしゃべって口から抜けていかないようにしたかったんです。
二回目は、支度を終えたらみんながいる楽屋を出て、舞台の幕の裏に退屈割りをして本番を待ちました。
お客様がホールへ入ってくるための明かり、客伝の明かりが舞台袖幕に漏れてくるだけの暗い中に座っていて、
時々通りすがる出演者たちはポックンに気づいても話しかけませんし、ポックン自身も話しかけんなよオーラを出していたと思います。
そんな準備をして臨んだおかげか、二回目はうまくいきました。
その証拠に、一緒に出演してた同じ劇団の子が本番中、舞台裏に退いていたポックンに駆け寄ってきて、すごくいいよと言ってくれたからです。
ポックンの舞台での苦悩と成功
そしてその本番が終わってからは、またみんなが話しかけてくれたし、ポックンも普通に話せるようになりました。
ハロウィンのことを考えてたらこんなことを思い出してしまいました。
そして、もしかしたらそのご褒美に、かぼちゃのケースを先輩はポックンにくれたのかもしれないと思ったりしました。
かぼちゃケース、これからも大事にします。
そんなポックンにとっての昭和63年でしたが、日本では光源氏が年間オリコンチャートの1位、2位、3位を独占し、
世界ではソ連のゴルバチョフの元へアメリカのレーガンが訪れたりもした1年でした。
というわけで今回は1988年、昭和63年の11月1日に戻ってみました。
次はいつかの12月6日にタイムスリップしてみたいと思います。
また一緒にスリップしましょう。
それでは来月まで。さようなら。
08:06

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