2023-11-24 22:55

#21 奇術雑誌を読む:『Genii2023年11月号』感想

【今回の内容】

Genii 2023年11月号/Michael Vincent/Tenyo/Jon Racherbaumer/Rafael Benetar/David Kaye/David Britland/Robert Mansillaなどが執筆しています

さすがにGenii回はマニアックすぎますね...

Genii Magazine:https://geniimagazine.com/

【奇術積読宣言 ON AIRを応援してください】

おたよりフォーム

▶https://forms.gle/QfGghdnG3PizPuMF7

00:04
奇術積読宣言 ON AIR
どうも、奇術愛好家のしゅうたです。このポッドキャストは、手品が好きすぎて、本心のほど積んでいる私、しゅうたが、
手品を趣味とする愛好家向けに、マジックに関するヨタ話をするポッドキャストです。
スポーティファでお聞きの方は、番組フォローをお忘れなく。
フォローするだけで、番組のサポートにつながりますので、ご協力をお願いいたします。
ちなみに、Amazonでも聞けるようになりました。ということで、
やっていきましょう。今回のテーマは、Genii11月号
はい、Geniiマガジンの11月号の感想になります。
マジックの世界には、アメリカで発行されている月刊雑誌、Geniiマガジンという雑誌があります。
エピソードの11で、Geniiのオーナーとか経営体制とか、10月号の
感想を話した回ですけれども、詳しくは、そちらもぜひ
聞いていただきたいんですけれども、世界でも最大規模の
高読者を持っていて、かつ最長の歴史を持った手品の雑誌になります。
アメリカで発行されているので、英語なんですけれども、私もマニアとして
高読してまして、電子版でも高読できますので、年間35ドルとかかな、
出てきますので、11月号が出ていましたので、今回はそちらの感想を話していきたいとおもいます。
はい
ということで、今月号ね、まずちょっと全体を見ていきたいと思うんですけれども、
表紙は、イギリスのマジシャン、マイケル・ヴィンセントさんですね。
今月のメインの特集は、彼に関する記事で、タイトルがThe Passion of Michael Vincentですね。
まあ、マイケル・ヴィンセントさんのパッション、情熱、みたいなところがテーマになっていて、
そうですね、あのマイケルさんは、私、Geniiコンベンション、それこそGeniiが開催した
過去のイベントですね。アメリカで大会があったときに、ちょっと直接拝見しましたが、
スリーピースの衣装に身を包んでですね、
ブリティッシュアクセントで、非常にこう、英国のジェントルマンスタイル、紳士スタイルで、
手品そのものは、非常にクラシックなマジックをちょっとアレンジしたものを、こう、安定して演じていて、本当にね、惚れ惚れとする、
そんなマジシャンです。もうエレガントでね、本当に素晴らしかったなと。自分にはああいうの、
テクニックもできないし、こう、雰囲気を醸し出すのも無理だなって思うので、めちゃめちゃ憧れる、
ないものねだりで憧れてしまうんですけれども、まあ本当に、あの、いい思い出だなということで思い出します。
まあ、その記事が中心となっていて、まあその他の記事はですね、
日本が誇る世界規模のマジックメーカー株式会社、TENYOの
2024年の最新製品のレビューですね。あの、毎年新しい作品が、
製品を発表なさってますから、そちらについてはですね、エピソード10個でも私、
2024年の最新情報、最新の製品について話しましたけれども、
あの、そちらの紹介があります。あとは9月に東京で行われたTENYOマジックフェスティバルの特集が書いてありましたね。
こちらは、あの、翻訳家のカデワ・ユキシケさんによるレポートのようです。
ちなみに編集長のリチャード・カウフマンさん的にはですね、
03:02
一押しは、今年の、今年か来年か、の一押しは、ショッキングパスケースだそうです。はい。
私もあれ結構ね、いじって楽しかったですね。はい。
まあ、あとは、そうですね、まあちょっと気になった広告としては、
あの、編集長のリチャード・カウフマンさんのところからね、あの、過去
発売していて、絶版になっていた方が再販するということで、
JK・ハートマンというマジシャンのカードクラフトという、まあカードマジックに関する本とか、
クリス・ケナーというマジシャンのトータリア・アウトオブ・コントロール
スプリムMMEエディションということで、まあこれね、日本語版も東京都出版から出ていますね。
そして、コレクティッド・アルマナック、これも日本語版出ていますけれども、
こちらの、まあ英語版がですね、再販するということでした。まだ持っていない方、まあ特に
クリス・ケナーのトータリア・アウトオブ・コントロールってよく、いろんなマジックの、現代マジックの
基礎というのは言い過ぎなんですけども、よくこう、リファレンスとして
参照されることも多い本なので、もし持っていない方は、ぜひ手に入れてみたらいいと思います。
そんな広告もありの、まああとは比較的
コラムがほとんどでして、白色なね、マジシャンであるジョン・ラッ・カバーマンによるカードトリックの解説とか、
ニュース系の記事もあってですね、テキサスに巨大なマジックセンターが建設中らしいです。はい。
なんか、ダラスにできるっぽいんですけれども、
まあ、マジックキャッスル、第二のマジックキャッスルみたいにしたいんですかね。
そんなのも建設中だと。まあ、あとアンティークな、古いマジックの紹介もあって、
バニシング・バード・ケージという、いわゆる消える鳥かごですね。
鳥かごが一瞬で消えちゃうマジックっていうのが、昔からありますけれども、
まあ、それのアンティークの道具の紹介とか、あとはベネズエラのマジシャン、ラファエル・ベネターによる
シャッフルですね、に関するコラムとか、
これは私も大好きな、デイビッド・ケイという、ニューヨーク拠点にしているキッズ・マジシャン、通称シリ・ビリーという、
ステージネームでやってますけれども、彼のキッズ・ショーに関するコラムですね。これは、非常に興味深くて、
キッズ・ショーを真摯にやる若いマジシャンが減ってきているっていう、こう、危機感に関するコラムで、
はい、とても興味深かったですね。やってる人減ってるんだと思って。やっぱ、SNSとかで、
ビジュアルなマジックとか、
ストリートマジックだとか、クロースアップマジックっていう、
本種本流って言ったらあれですけど、
キッズ・マジックが暴流だっていうつもりは、あんまないんですけど、
まあ、よりやってる人が多い方向に人が流れがちだっていうところでしょうね。
あとは、デイビッド・ブリッドランドという、これも、かなりマニアックで、これ知っている方はマニアックだと思いますけれども、
マジックもいろいろ発表なさっている方の、
とある本に関する、とある本とAIに関するコラムだったり、
スペインのマジシャン、ロバート・マンシラが、マジックの理論に関するコラムを書いておりますね。
その他、いろんなトリックの解説とか、レビューがあってですね、商品のレビューがあったりして、
まあ、相変わらず読み応えがある雑誌になっています。
まあ、これ僕、まあ、本当にずっと積んでたんで、積んでるというか、
まあ、公読してるけど、ほとんど読まないみたいな、パラパラめくってぐらいで終わってたんですけど、
まあ、こういったそのポッドキャストをやることになってですね、
06:02
ちゃんと読むという習慣がついて、めちゃめちゃこれは、あの、いい習慣だったなと思っています。
はい。で、読んだ中で、あの、いくつか面白かったものを、ちょっと紹介していきたいなと思いますね。
で、まず一つは、もちろん特集である、マイケル・ヴィンセントさんの特集です。
まず、マイケル・ヴィンセントさん、ご存知のない方のために、もうちょっと補足しますと、
あの、イギリス拠点としてのマジシャン、イギリス生まれですね。
で、マジックサークルという、まあ、非常に優秀正しい、あの、
男性のみしか所属できなかった、まあ、今は女性も入れるんですけども、長い間男性のみしか入れなかった、
あの、歴史ある、優秀あるマジックサークルというのがありまして、まあ、そこでクロースアップマジシャンオブザイヤーという、
まあ、その年一番活躍したクロースアップマジシャンに渡されるものをですね、
なんと3度も受賞しているということで、これ3度受賞しているのは、あの、彼だけらしいですね。はい。
ということで、特集の中では、マイケル・ヴィンセントさんの人生を振り返って、
まあ、今につながる、そこまでの流れをこう、
紹介してくれてたんですけれども、ちょっとね、読んでて結構辛かったですね。辛かったっていうのはね、
あの、やっぱりヴィンセントさん、かなりこう、大変な人生を歩んでいるんですよ。
彼はイギリスを1964年に生まれていらっしゃるんですけれども、実は黒人なんです。
今、ここまでのエピソードで、黒人ということを一切話しませんでしたが、
多分多くの方は、知らなかった方は、
白人のマジシャンをイメージしてたと思うんですよね。イギリスって言われてね。でも実は彼は黒人なんですね。
なので、まあ、
当時のイギリス、まあ、1960年代、70年代なんて、まあ、今でももちろん黒人差別あるものの、もっと
激しい時だったということで、
本当に詳細にエピソードがね、たくさん書いてるわけじゃないんですけれども、
黒人マジシャンのくせにステージから降りろと、こう、罵声をくらったりですね。
あの、中学校、小中学校の時に、こう、いじめに遭っていたりだとか、
っていうところでも、黒人というところで、かなり差別を、あの、ディスアドバンテージをもらっていたというような
こともありました。まあ、それだけじゃなくてですね、まあ、私は結構辛いなと、読んでて辛かったのは、
まあ、本当に幼くしてお父さんがすぐ自分の元からいなくなって、まあ、シングルマザーの
ご家庭で育って、まあ、その唯一の育ての親だったお母様が、
ここ最近ですね、お亡くなりになっていて、あの、ただ、やっぱり、こう、認知症になってですね、まあ、結構長いこと、
あの、介護をマイケル・ヴィンセントがやっていた、あの、
しかも、マジック辞めてですね、もう本当に介護につきっきりで、
やっていたとかですね、まあ、結構こう、大変な、
あの、人差は読んでいるなということで、あの、
ちょっと、共感というかですね、勝手に、
ああ、なんか大変なんだなぁと思ってですね、本当に読んでて、ちょっと、
あの、悲しくなってくるような、そんな内容もありました。まあ、ただ、
あの、読んでいてですね、すごく面白かったのは、彼のそのエレガントなマジックのスタイルであったり、
普段彼がよくクラシックと言われるような、
あの、マジックを演じている、まあ、そのゆえんがわかったのも、とても面白かったですね。
あの、5歳ぐらいにマジックには興味があったんですけど、
あ、そうそう、これ話、ちょっと暗い話しちゃったんで、明るい話もすると、
09:02
あの、いじめてられてしまっていた時に、学校の先生にちょっと泣きついたというか、相談したら、
先生は、その、
ヴィンセントさんがマジックできるということは知っていたから、じゃあ、ちょっと君、その、
全校生徒の前でマジックやってみたらいいじゃん、みたいなことをやって、
本当にその、みんなの前でね、スポンジボールとかやったらもう拍手喝采で、
まあ、それですごく自信がついたみたいなことも書いてあって、まあ、これなんかマジックが持っている
こう、力ですよね、あの、
どんなに差別をされていてもですね、まあ、マジックの現象とかマジックそのものが持つ力によって、
あの、その人がすごく自信をついたりだとか、あの、そういった差別、偏見の目がなくなっていく、
まあ、彼も、あの、この中にも変わったんですけど、自分以外全員
白人みたいな、こう、空間もあったんですって、その、
プロになってから、
演者は黒人のマジシャンで、お客さん全員白人みたいな、だけど、マジック見てる間は、
自分が黒人であることなんて誰も気にしないということで、まあ、そういった差別をある意味で、
乗り越えたというか、
あの、関係なく、彼の、こう、マジックの力でしていったっていうところで、
とても、あの、彼のそのエピソードがですね、印象的だったなぁと思っています。
で、あの、さっきね、クラシックをなんで彼がやるようになったのか分かったって話をしたんですけれども、
あの、ロンドンで彼は、あの、
マジックショップに通うようになったりしてですね、そこでそのアラン・アランという、もともとなんかエスケープ、
脱出のマジックをイリュージョンをやっていた
方らしいんですけども、まあ彼ら、彼と出会ってですね、彼のマジックショップで出会って、
どうやらそのアランさんがですね、こいつめっちゃ才能あるぞと、マイケル・ヴィンセントのことを見出して、
なんと、
マイケルさんが18歳の時にニューヨークに連れてってくれたみたいなんですね。
で、なんかね、もともとはね、ケンブルックという、これはエピソード18で話した、デイビッド・バーグラスの回でも登場した
ケンブルックのマジックショップに行ってて、そしたらアラン・アランを紹介してもらって、で、そのアラン・アランさんが
マイケル、すげーぞと、ちょっとニューヨークに連れてってやるってことで、
ニューヨーク旅行に連れてってくれたと。ただまあ単なる旅行ではなくて、まあマジック旅行ですね。
なんとですね、あの4日間ほどみっちりあのスライディーニと一緒にガッツリ過ごして、いろいろ習ったみたいです。
いや、アラン・アランすごいですよね。
いや、その18歳の若者、こいつすげーからスライディーニ合わせてやろうってことで連れてったということで、
当時もスライディーニっていうのはマジック業界では非常に有名な人、名人だったし、テレビも出ていたし、
業界のスターだったはずなんで、まあそこで
スライディーニとね、過ごせたっていうのはやっぱり彼のマジックの好みとか、
趣味思考に影響しているんだなと思いましたね。
あとは、あのディレック・ディングルというマジシャンともニューヨークで会ってね、かなり刺激になったということで、
まあこのポッドキャスト聞いてる方はディレック・ディングルぐらいは聞いたことある方多いと思うんですけれども、
まあそこからですね、やっぱりこうスライディーニの本とか、ディングルの本とかにもこう没頭していって、
あのディレック・ディングルの本に関しては、これも日本語になってますけれども、
コンプリート・ワークス・オブ・ディレック・ディングルという本が出てますが、もうほんとそこにあるやつをもう死ぬほど練習しても何でも
全部演じられるようになったみたいなことも書いてありましたね。
12:02
あとは先日亡くなったカードマジシャンのダーウィン・オーティスとも、
あの結構信仰があったみたいで、かなり影響を受けているということで、まあ本当に
まあ後半だというか、最近のマジックが何パっていうつもりにないんですけど、
その脈々と受け継がれているそのカードマジック、
恋マジック、クラシックな文明化ですね。を着実に
身につけてやってきている
そんなあのマジシャンなんじゃないかなと、マジシャンである理由の
一つにそういったマジシャンたちと出会ったという理由があるんだなと思いましたね。
まあルーツが見えてすっごい面白かったです。ちょっと具体的な内容、すいません書面の内容を話しすぎちゃったんで、
ただこれもう全然触り程度でしかないので、気になる方はぜひ
ジェニー2023年11月号手に取ってお読みください。
あるいは、購読してください。絶対購読した方がお得だと思います。
あと彼の演技は、彼が自分のチャンネルに
youtube でショーの映像とかアップしてますので、見たことない方はぜひ見てみてください。
先ほどもお伝えしましたが、このエレガントな感じも伝わってくると思うし、
個人的には、ブリティッシュイングリッシュがすごい素敵だなと思って、毎回うっとりするんですけど、
ぜひ見てみてください。
冒頭話した通り、結構やっぱり
いじめもあったりとか、
晩年にお母様の介護があったりとかっていうのもあるんですけど、そこに加えて
2011年ぐらいに、こう、難聴になっちゃってね。2013年にはもう90%ぐらい聞こえなくなっちゃって、
ということで、まあ、いわゆる
ウォークアラウンドのマジック自体は、今やらなくなって、まあショーだけだとか、
メディア出演とかってところに、なんか一部は限ってるみたいなんですけれども、
また、しばらくそのお母様の介護でマジックを離れていたけれども、戻ってきてくれたということは、非常にありがたい
限りだなと思っています。
こういった本文のインタビュー、インタビューじゃないですね、この彼の
に関する記事の他に、
彼のマジックの解説もあります。サインカードトゥーボックスですね。
あのサインしたカードが箱に中に移動している
マジックも解説されているので、そちらも興味ある人は、ぜひ読んでみてください。
で、まあ、ちょっと読んでいて、
まあ、思ったんですけど、やっぱり黒人であることというところで、こう、大きい
ディスアドバンテージを持っていたというところが、
まあ、すごく考えさせられましたね。こう、マジック業界におけるマイノリティって、
まあ、いろいろあるなと思っていて、
やっぱり、こう、マジックというこの
文化の成立の、そういった歴史的な経緯を見ていますと、
まあ、どうしても男性優位だったりだとか、特に白人男性に相当寄っていて、あの、
作られてきたマジックとかも、そこに最適化されているし、
あの、環境というものをすべて、やっぱり最適化されてきた歴史的な経緯があるんですよね。
まあ、観客側もそうだと思います。もちろん、あの、マジックをやる側もそうだし、お客さん側もそうだと思います。
あの、作品が最適化されているというのは、例えば、
なんか、カードマジックとしていると、ポケットを使うことありますよね。
で、スーツ姿でやるという前提で、あの、作られてたりしますけれども、まあ、作った人がそういうふうに、
そういった服装だったから当たり前なんですけれども、
あ、これが悪いと言ってませんよ。ちなみに僕ね。
悪いと言ってないですよ。そういった事実があると言っているわけですね。
15:01
なので、その、例えば、女性は、こう、ポケットがある服装、
まあ、ジャケットを着るとかっていうのは、別に一般的ではない、まあ、時代が、あの、もちろんあったわけで、
そうすると、なかなか、そのマジックを女性がそのまま演じるっていう時には、
なんか、やりにくさっていうのは感じるのが事実だと思いますね。
まあ、とはいえ、もちろん女性には、
女性マジシャンというのは、歴史的には有名なマジシャンがいっぱいいて、まあ、日本なら引田転校、まあ、2代目の引田転校さんとか、
小曲祭転活さんとか、
これは明治後半から、あの、昭和初期の女性のプロマジシャンですけれども、まあ、いらっしゃいますし、
まあ、海外見てもそれなりにはいるので、
あの、男女というところの、
差分では、もちろん、
女性の方が人数も少ないし、マイノリティだし、いろんな
困難があるということは、想像に難くないんですけれども、まあ、一定数いるかなと思います。
まあ、一方、やっぱ、黒人って聞くと、もうパッと皆さんこう聞いて、思いつく黒人のマジシャンって、
そんなにないですよね。クロースアップマジックとかに絞ると、
なおさら、なんかステージはちょいちょいいるかなという気もするんですけど、
クロースアップマジックに絞ると、なおさら、
なんかそんなにないですよね。
まあ、あの、
やっぱり、人種とか、まあ、あとは国籍みたいなところもそうですけれども、
あの、どうしても、あの、
西欧の方が近いので、まあ、黒人も、まあ、アジア人もそうですよね。
もう、まあ、著名なマジシャンっていうのは、どっちかというと、まだマイノリティの方かなと思っていて、まあ、でも、あの、
幸いというか、まあ、マジックって、割と、こう、
まあ、マジックがアートかどうかそんなに踏み込んで話すつもりはないんですけど、まあ、アートというか、エンターテイメントの
分野なので、まあ、多様性がすごく、こう、歓迎される分野ではあると思うんですよね。
まあ、例えば、2022年の世界大会フィズムで、
あの、ゼネラル部門という部門で2位に入賞した
ディーン・ヤンさんという、あの、中国のマジシャンの方がいらっしゃいますけれども、彼女は、まあ、女性かつ
中国で、
えー、なんですけど、こう、中国雑魚団っぽい、こう、エッセンスをすごいアクロバティックな動きもしつつ、
鳩がすごい不思議な状態で出てくるみたいなことでやっていて、まあ、すごく、こう、その、
彼女の国民性というか、国の文化というものをしっかり入れてますし、その中国雑魚団的な
こう、体のしなやかな動きっていうのは、あの、
やはり女性ならではな部分もあると思いますし、まあ、そういったところにエンターテイメントって、
あの、その人の個人の強みを当てられるので、まあ、すごく
あの、多様性がウェルカムな分野だと思うので、
あの、いろんな担い手がですね、増えていくのがとってもいいなって思っています。
はい。
あ、ちなみに、あの、この類の話をすると、
あ、今まで言ったのはほぼ事実ですね。まあ、最後、
こんな人が増えていくといいっていうのは、私の意見として言いましたけど、
あの、ここからは私の意見ですね。この類の話をするとですね、
そもそもマイノリティのマジシャン増えるべきなのか、みたいなことをよく、あの、
言う方もいるんですよ。で、まあ、別に、
確かに現状のままでもいいとは、いいっていう人がいることも理解できます。うん。
なんですけども、まあ、いわゆるその、いろんな担い手がですね、多様な人が参加すること自体が、まあ、マジックそのものをですね、
18:04
いろんな分野に発展させていく可能性がもちろんありますし、
まあ、あと、テジマという文化自体非常にマイナーな文化なんで、担い手は多い方がいいに決まってますし、
あの、まあ、あとはね、その、
マイケル・ヴィンセントンさんが黒人で差別されて、ステージ降りろ!とかって言われたっていう話がありましたけど、
例えば、それでマイケルさん辞めちゃってたら、とっても残念じゃないですか。
なので、マジックやりたいなと思った人が、こう、辞めたり続けられなかったりっていうような可能性を
極力排除していく。
それ辞めちゃうのって、ある意味で人権侵害。やりたいことをやらないくなってしまうっていう、
お金じゃない理由でね。黒人だからっていうより差別されて、やりにくいから、
マジック辞めますっていうのは、ある意味で人権侵害だと思うので、そういうのはすごいもったいないなと思って
います。
まあ、ちょっとね、これ以上踏み込んだ意見言うと、
思想強めになっちゃうので、私は言うつもりないんですけど、
まあ、あと前提として、私かなりリベラルな
あの、考え方だということは認識してますので、
あの、とてもこう聞いている方で、
真逆の考えを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも、
どんな人が多様であろうとなかろうとですね、今後もいろいろな人が
マジックに触れてくれると、まあいいかなと、あの前提として
思っていて、まあそこは共感してくださる方多いんじゃないかなと思っています。
はい。
えー、ちょっとマイケル・ヴィンセント特集で、ちょっと喋りすぎましたね。ちょっと踏み込みすぎましたが、
まあそれ以外の、あの気になったところですね、まあジョン・ラッカー・バーマのトリックの解説も面白かったです。通りトリックで、
自分でやってるのも不思議でしてね。まあ、いわゆるセルフワーキング
あの、のマジックなんですけども、これは日本だとできないですね。
あの理由はですね、お客さんの電話番号を使うんですけど、あの桁数がちょっとね、
日本とアメリカで違いますので、
ちょっとこれは日本だとできないマジックだったなぁなんて思いながら読んでました。
で、あとは
ロバート・マンシュラのコラムですね。スペインのマジシャン、ロバート・マンシュラのコラム、これはとても良かったです。
あの、まずね、ページを開いた段階で
アスカニオのマジック、これはエピソード2で話してますね。
の、一巻の表紙、そしてあとヘニング・ネルムズという、これもすごい昔のマジシャンですけども、
マジックの理論について最初に提唱したような有名な本を書いた方ですけれども、
そのヘニング・ネルムズの本の表紙、そしてペイ・アンド・テラーという、まあこれもアメリカのスターマジシャンですけれども、
が、テラーが
シャドウというね、鍵を使ったマジックを演じている写真がもうそこの見開きで載っていて、
まずこれだけでめっちゃ期待できますよね。あの、
はい、これだけで期待できるなって思った人は多分仲良くなれそうです。はい、あの、
アスカニオとネルムズの本と、
テラーのシャドウの写真ですね。これが載っているので、まずそこでテンションが上がりますと。
で、読んでいくとなおさらテンションが上がっていってですね、まあ内容は、
なんか、彼が言うところのマジカルインパクトって何ですか、みたいな話ですね。マジカルインパクトってどうやって作っていくかっていう、
まあどうやってその
インパクトをもっと大きくしていけるのかということをまあ
議論しているコラムです。
21:00
で、もちろん引用されているのはアスカニオであったり、アスカニオがですね、
現象の強さっていうのは、
現象というものは、マジックの現象はそのコントラストだって話が
ありましたよね。読んだ方はわかると思いますけど。
そちらの話とか、マジカルアトモスフィアという彼の提唱した概念とかを使いながら説明したりだとか、
あとは現象の意味付けとか文脈、まあコンテクストが大事、意味が大事だよねとかね。
テラーの話とかは、あの、
こうポエティックな、詩的な表現だよねみたいな、まあそんな話とかをですね、してですね、
彼がマジカルインパクトを定義しています。
まあどんな定義になったかは、ちょっとここで私が言ってしまうと、あの、
ネタバレになりすぎるので、ぜひこちらは読んでみてください。あのとても面白い結論、
興味深い結論だったなと思っています。
はい、ということで、
めちゃくちゃ長くなってしまった。まあでも20分ぐらいですか。
ちょっと長めに話してしまいましたが、ジニーン2023年11月号の感想でした。
もうね、実は収録時点では12月号も発売されまして、
また読まなきゃとかって思ってるんですけども、月に1回こういった形でジニーの
感想についてはポッドキャストで話しつつ、
あとは文字でもね、ノートでもこちらはちゃんと残そうかなと思っています。
あのやはり海外のマジックの情報に定期的に触れる
時に、まあ情報がある程度集約されている
このジニーマガジン、ジニー雑誌はとてもいいものだと思っていて、
より多くのマジックファンの方がですね、触れてくれるといいかなと思っています。
まあちょっとその感想だけ聞いて、おしまいというのはちょっともったいないなと、私も
しゃべり手側として思っているので、ぜひですね、気になる方は
購読をしてみてください。
まあ特に私、ジニーからお金とかもらってないですけれども、
気になる方は購読をしてみるといいと思います。ということでまた皆さんお会いしましょう。バイバイ。
22:55

コメント

スクロール