2023-11-21 15:33

#20 巨人の肩に乗る!クレジットどうするか問題

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【今回の内容】

クレジットってなんだろう/どこまで書くべきか/Harapan Ongの提案


トゥ・ユア・クレジット(ハラパン・オング著、星野 泰佑 訳) by スクリプト・マヌーヴァ

無料でダウンロードできます。

https://www.script-m.jp/shop/card-magic/toyourcredit/

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奇術積読宣言 ON AIR
どうも、奇術愛好家のしゅうたです。
このポッドキャストは、手品が好きすぎて、本を知るほど積んでいる私しゅうたが、手品を趣味とする愛好家向けに、マジックに関するヨタ話をするポッドキャストです。
スポーティファでお聞きの方は、番組フォローをお忘れなく、よろしくお願いいたします。
はい、ということで今回のテーマは、クレジット〜。
はい、ということで、燃えそうなテーマを持ってきたわけですけども、
クレジットって知ってますか?
ざっくり言えば、参考文献。
マジックの世界においては文献のみならず、参考にしたもの全般、映像であったり、雑誌の文章であったり、本であったり、ダウンロードコンテンツであったり、
いろいろありますけれども、そこですね。
なんでこれ話そうかなって思ったかと言いますと、
マジックマーケット秋に記述寸読宣言で出させてもらったときに、参考文献をしっかり載せたんですよ。
私はマジックに関する話はしてますけれども、参考文献一冊もマジックの方がないんですけれども、
どっちかというと学術論文チックな書き方を参考文献にしたんですね。
実際書くにあたっても論文をいくつか読んだりとかして書いたので書いたんですけれども、
やっぱりマジックの作品発表においても同様にクレジット参考文献というものは大事だよねと思っています。
これすごく難しい問題だなと思っていて、
まず一つはクレジット大事だよ、参考文献大事だよって、
学校でもあんまり高等教育、大学で論文書くタイミングぐらいにならないと口すっぱく言われないと思うんですね。
大学のレポートとかもそうか、1年生の時とかにレポートの書き方とか、
理系の人だったら実験結果の考察とかを書くときとかに論文のこういうのを参考にしろとか、
文章の本のここを参考にしたらこういう書き方にしろみたいなことは習うかもしれないんですけど、
中高とかのあたりって言われるとは思うんですよ、ちゃんと参考文献書いてねと。
パクっちゃダメよと表説ダメよ、表説ってパクることですけど、ダメよとか言われると思うんですけど、
その程度であんまり重要視されてない。
一般的に発文販売されてるビジネス書もベストセラーであればあるほど参考文献とかあんまちゃんと書いてないんですよね。
昔なんか読んだ本で、ハーバードの研究ではこういう結果があるみたいなことをビジネスの本に書いてあるのに、
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どこにもその論文のタイトルが書いてないってことでブチ切れそうになったんですけど、本当かわかんないじゃないですか。
だからその論文がね、ハーバードの研究とかが。
だから本当に参考文献適当にするのはですね、ビジネス分野であっても、マジックの分野であってもね、
基本よくないと思うんですよ。
ただマジックの業界、分野においてはなかなか難しいよねという現状があるっていうのも事実かなと思います。
じゃあちょっと整理していくつか話していきたいんですけれども、
まずなんでクレジットが大事なのかっていう話で、
このポッドキャスト聞いてる方、大半の方はマニア、オタクだと思うんですけど、
私のようなマニアはクレジットや参考文献を何かしらにするマジシャンにはちょっとブチ切れすぎてるかなと思っていて、
それはさっき言ったようになかなか教育でも口酸っぱく言われることって機会がないし、
あとは特にマジックに関しては法律になってたりとか名分化されてるものでもないんですよね、クレジットしようってね。
だからそういった習ってないしおさほがない人に対してブチ切れすぎるのはどうかなと個人的には思うものの、
ただやっぱり努力はすべきだというスタンスですね。
なのでクレジット適当なことを僕は許してるわけではなくて、
ちゃんと努力しようぜとリスペクトした上で調査して努力しようぜとは思っています。
学問分野の話だと巨人の肩の上に乗るという表現をよく使いますけれども、
研究とかも先人が歩んできた何か前進の結果を活用してそれを進化させたりだとか、
違う視点で分析したりだとかっていうところで先人がいるわけじゃないですか。
そういった巨人が積み上げたものがあってそれを巨人として称していて、
私たちは巨人の肩の上に乗っているんだよとニュートンもそんなことを言っていたという話がありますけれども、
それがまず前提としてありますよね。
だからリスペクトや誠意を先人に向けましょうと。
種明かしYouTuberだと多くは自分のオリジナルマジックを解説する人も稀にいるらしいんですけど、
僕見ないからわかんないんですけど、そこまで見ないからね。
昔ちょっと勉強っていうかどんな状況なのかって見るために見たことありますよもちろん。
なんですけど、種明かしYouTuberの多くはあんまりそういったクレジット、
あんまりというかほとんどそういうのをやらないと思うので、
リスペクトとか誠意がちょっと感じられないなというのが個人的な感想があるし、
公安社発表していれば種明かししていいのかというと別問題なんですけど、
これ以上コメントすると燃えそうなんでやめておきますね。
燃えはしねえか。種明かしYouTuberが怒られるというか騒ぐだけでね。
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これは燃えることはないと思うんですけど、
他人の種を何も言わずに明かすっていうのはリスペクトしてないよねってことですよね。
これはこれで倫理的な問題なんですよ。
もう一個はより実践的な問題があって、トラッキングできない、追跡できないんですよね。
基本的に進歩主義的な思想にちょっと私はいるんですけども、
進歩主義っていうのは新しい、より良いものを求めて現状の良くないものを改めていく。
基本的に物事は進化していくべきだ、より良い方向に進化していくべきだ、
進歩していくべきだっていう考え方を進歩主義って言いますけど、
進歩主義的な思想であることは重々承知して発言しますが、
クレジットが明記されないと過去のものがトラッキングできないので、
何を参考にしたかわかんないからまた同じものを発明しちゃったりとか、
場合によっては退化させることがあるっていうことですよね。
だからやっぱりちゃんと明記してほしいし、
わかるようにトラッキングできるように明記してほしいなと思っています。
ドイツのマジシャンデニス・ベアがコンジュアリングアーカイブという、
特に書籍に特化した、マジックの方に特化したアーカイブをオンラインに上げてますけれども、
あれによってその知識がネットワーク化されているわけですよね。
この人は、例えばこの人がオイル&ウォーターというマジックを作っているときに、
Aさんのオイル&ウォーターを参考にしましたと。
また別の人が来たときに、この人もAさんの参考にしたということで、
なるほど、Aさんのところからまた開案が何パターンか出ているんだねみたいなことがわかるじゃないですか。
これでネットワークが出来上がるので、とっても大事かなと思っているんですね。
ただこのネットワークを作るには、全員がちゃんとクレジットを書かなきゃいけないという問題があって、
だから学問分野とかではちゃんとクレジット書こうぜと、これはもうルールとして定められているわけですよね。
トラッキングできなくなっちゃうから。
トラッキングできれば調査しやすくなるし、何よりも思考がショートカットできますよね。
先人と同じ輪立ちを踏まなくてよくなるから、再発明しないし、先人の思考とか思考作語をショートカットすることができるということがあるので、いいわけですよ。
特に議論とか理論に関するものに関しては、特にクレジットは僕は大事だと思っていて、
これまでの研究に対して自分が今やっている議論がどういった立場にあるのかっていうのがはっきりさせる必要があるし、
自分の考えがどういった議論をベースにしてとかどういった理論をベースにしていて、
そしてその過去の議論や理論と比べて何が優れているのかとか何が違うのかっていうのを示すために、
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やっぱり過去のものをしっかりクレジットする必要があると思います。
これがないと何なのかというと、再発明になっているか、僕が考えた最強の理論とかみたいになってるわけですよね。
これ別にただ要約したりまとめたりした場合も一緒ですよ。
それであっても僕が考えた最強の理論、議論とかになるわけですよ。
意見とかになるわけですよね。
やっぱりちゃんとクレジットをしてこの人はこう考えていて、一方でこういった追加の主点をやるとこうなりますよねみたいな。
理論で言うと、例えばヘルダーが、私もノートで最初の方にレビューしてますけれども、
ヘルダーがタマリッツのマジックウェイから発生して、また違う理論というほどでもないです。
違う視点を提案しているというのがあるんですけど、
あれはやっぱりマジックウェイのこの部分がちょっとおかしいというか、
自分が違和感があるのでこうしてみるのはどうだろうという提案を書いているわけですね。
非常に理論整然と論理的に書くということで。
前の議論、理論系に関してはここら辺しっかりしたほうがいいなというのを読んで思っています。
じゃあ、ちょっと私理論の話をしちゃいましたけど、
多くは手品って手法であったり現象だったりというのが新しかったり発表する人が多かったりする多いわけですよね。
なので、そこをどうするか問題はあるんですけど、
そこは当然できる限り努力してクレジットを調べるべきと私は思っているんですが、
ただ現実問題、調査の限界がある。
全部本なかなか手に入らないし、確認することもできないので、
難しいというのは分かっているから、でもできる限り調べる努力をしましょうと。
いわゆる努力義務に近いかなとは思っています。
その義務を怠れば批判されてしかあるべきということで、
ちゃんとやったけど見つかりませんでした、はしょうがないとは言わないんですけど、
不十分なクレジットを擁護するわけじゃないんですけれども、
しょうがないんですけどね、見つからなかったら。
でも後で出てきたら真摯にそれを対応するというのが大事ですね。
実際、私が買った本にも差し込みとかで紙入ってますから、
出版した後にクレジット、似たようなマジックを発表していた人がいたので、
このクレジットを追加しますというふうに差し込みが入っていたので、
そういうことがあるんですよね。
なのですごい真摯な対応、誠意がある対応だなと思っていて、
そういうことをやれば別にいいんじゃないのかなと思っています。
なんてね、僕のようなアマチュアマジシャン、
しかもマジックの発表を特にしていない現象とか、
手法を別に発表していないやつがこんな偉そうなことを言うなという話なんですが、
ちょっと私は学術的な観点から、一応大学院まで仮ですけどね、
仮というか理系の分野で大学院まで行った人間なんで、
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そこは口酸っぱく言われてたんで、
その観点からこういうの大事だなと思うよっていう、
ちょっとそっちから話してみましたが、
マジシャンもちゃんとこのクレジットについて、
しっかり論じてくれてる人がいますから、読んでください。
これ、To Your Creditという、シンガポールのハラパンオンという、
ハラパンオンでいいんですよね、読み方ね。
今更ですけど。
なんか急に心配になりましたけど、
ハラパンが、To Your Creditという無料の資料を出しています。
そしてなんとですね、スクリプトマヌーバーが日本語を役にしてくれています。
役をしてくれたのは、カードカレッジの五感とか、
スタンドアップカードマジックを翻訳した星野さん。
ということでめちゃめちゃ読みやすい日本語が出ているので、
ハラパンのやつは読んでください。
ハラパンはですね、クレジットがない場合はもう盗作だそれはと言ってますね。
自分のものじゃないと分かっているものは全てクレジットしなさいという、
クレジット原理主義者みたいな感じの書き方になっています。
でも本当にすごく同意しますね、同意します。
ただ彼自身も言ってるのは、どこまでクレジットするか問題はもちろんあると思うということで、
いわゆるパブリックドメインとなっているような超基本技法とかあるじゃないですか。
あえて特定の技法の名前は言わないですけども、
それもいちいち全てクレジットするんですかと考えた人はね。
なんですけどハラパンの場合は用心しすぎることはないから、
全部クレジットできるものはしとけということを言ってますね。
あとそのじゃあ何をクレジットするかということで、
手法と現象と演出、彼演出もクレジットした方がいいと言っているし、
あと普及させたのもクレジットした方がいいと言ってますね。
だからもう本当には基本は用心に用心を重ね、
そして調査する努力をし、
全てにリスペクトを払って全部書きましょうということを言っています。
ハラパン自身はですね、
彼自身も物理をずっと大学でやっていた方だというふうに私は聞いているので、
そういったこともあって、
特にプリンキペアっていう本はめちゃめちゃ学術論文スタイルで、
マジックの解説も書かれていますから、
とってもそういった高等教育バックグラウンドが、
アカデミックなバックグラウンドがある人が書いているんだなという気はしますけれども、
はい。
まあなんかちょっといろいろ喋ったものの、
なんかこう論文とかアカデミアからの説教ぽくなっちゃいましたが、
すいません。
最後に言い訳しますけれども、
実際今私アカデミアにいないし、
大学に所属しているわけでもないので、
そんな偉そうなことを言える立場ではないです。
ないんですけれども、
1、アマチュアの研究というか、
マジックをよく結構調べたりする立場として、
やっぱクレジットあった方が調べやすいんですよ。
ここはもう本当に実用的な問題で、
クレジットがあった方がめちゃくちゃありがたいので、
もちろんリスペクト誠意も大事なんですけど、
実運用上それがあると大事なので、
書いてほしいなと個人的には心の底から思っております。
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はい。ということで、
あともう1個言おうとしたのが、
クレジットの書き方として参考になるのは、
僕トムストーンもすごく本を読んでいるときに、
クレジットめっちゃしっかりしていて、
参考になるなと思いましたので、
ハラパンと、もしお手元にトムストーンの本がある人は、
見てみるといいんじゃないかななんて思っております。
はい。ということで、
今回はクレジットに関する話でございました。
皆さんまたどこかでお会いしましょう。
バイバイ。
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