2024-06-25 10:15

#50 未来をコントロールできる?洋書 “A Florin Spun”レビュー

Hector Chadwick (Stephen Long)による、コイントス・コインスピンに関する著作 "A Florin Spun"という本のレビューです。

本人のウェブサイトはこちら:

https://hectorchadwick.co.uk/shop/p/florin

サマリー

「奇術積読宣言 ON AIR」では、ヘクター・チャド・ビッグが、「A Florin Spun」をレビューしています。コイントスやコインスピンのテクニックやシナリオが解説されており、マジック愛好家にとって興味深い内容となっています。

未来をコントロールできる洋書 A Florin Spunのレビュー
奇術積読宣言 ON AIR
どうも、奇術愛好家のしゅうたです。
このポッドキャストは、手品が好きすぎて、
本心のほど積んでいる私しゅうたが、
手品を趣味とする愛好家向けに、
マジックに関するヨタ話をするポッドキャストです。
スポーティファでお聞きの方は、
番組フォローをお忘れなく。
フォローするだけで、番組のサポートにつながりますので、
ご協力よろしくお願いします。
今回のテーマは、
未来をコントロールできる洋書
A Florin Spunのレビュー
今回は、
久々に、特定の本について
話したいなと思っています。
いろんなテーマで、
この番組を収録していますけれども、
実は、特定の本について話しているのって、
アスカニオのマジックであったりだとか、
ホワンタマリッツの
レターズ・フロム・ファンという、
6巻組のセットがありますけど、
それについてぐらいしか話していなくて、
奇術積読宣言というタイトルに基づけば、
本来は、本の話をもっとしていくべきだったのですが、
今日は久々に、特定の本を持ってきました。
そして、結構マニアックというか、
有名な本というよりかは、
なかなか皆さんが知らない本の方が、
このポッドキャストらしく、
マニアックでいいんじゃないかなと思って、
持ってきております。
ということで、タイトルにあった通り、
A Florin Spunという本です。
これね、
そもそもこの本を選ぶかどうか、
すごく迷いました。
なぜかというと、
秘密にしたいところが、
いいかなと思ったからなんですね。
もちろん僕として、
マジシャンとして、
これを自分だけ知っておきたいみたいな、
そういう欲求もあると同時に、
この本、こういったものが存在するということ自体が、
一般の方に知られ得る、
ポッドキャストという媒体で話すこと自体、
そもそもどうなんだろうなと思ったんですが、
まあまあでも、
言っておいていいかなと、
いろいろ考えた結果ですね、
別にいいかなと思って選びました。
これどういう本かと言いますと、
これはコイントスとか、
あとはコインスピン、
便器状コインスピンと言いますけど、
机の上でコインを回して、
その後表から裏からで、
倒れるわけですけれども、
これをですね、自由自在に
コントロールできる、
そういったテクニックとか、
マジックが解説されているというものです。
だからその、
迷ったのはね、やっぱりこの手法テクニックが、
マジシャンができるできないとかに関わらずですね、
コイントスとか、
コインスピンというのがコントロール可能だという事実自体が、
まあちょっとこれ一般の方に知られているので、
よくないんじゃないかなってちょっと思ってたんですけど、
結構いろんなところでレビューも出てますし、
まあいいかなと思ってですね、
紹介しました。
まああらかじめ言っておきますけれども、
これを悪用しようと思えばね、
できる部分もあると思うんですよ。
コイントスに限らずですけれども、
手品って悪用しようと思えばできちゃうんですけど、
まあまあそういったことはしないようにぜひ、
よろしくお願いいたします。
ヘクター・チャド・ビッグのプロフィール
この本の著者はですね、
ヘクター・チャドウィックという人です。
このヘクター・チャド・ビッグというのは、
芸名というかペンネームですね。
本名はスティーブン・ロングさんといいます。
イギリスのマジシャンですね。
マジシャン兼ライター兼演出家という感じでしょうかね。
メンタリストデレン・ブラウンの
テレビ番組の脚本を手伝ったりとかですね、
いろんなところで
Vanishing Inc.社でもですね、
レクチャーの映像とか、
そういったのが発売されていたりしました。
有名な著作でいうと、
The Definitive Mental Mysteries of
ヘクター・チャド・ビッグという本が出てまして、
これ結構ね、
欧米圏では売れたり有名になった本だと
いうことですね。
スティーブン・ロングさん、
今回はヘクター・チャド・ビッグに統一しましょう。
ヘクター・チャド・ビッグはですね、
本業はどうやら
シナリオライター、ゲームのシナリオライター
とかもやっているみたいなんですね。
メンタリストデレン・ブラウンの脚本を
手伝ったみたいな話がありましたけど、
彼のゲームのシナリオライターの
非常にプラスの側面が
この本の中でも
出ていたなと思います。
詳しくは後でお話ししますね。
フロレンス版なんですけども、
冒頭に話した通り、
コイントスの話とコインスピンの
話があります。
もっと突っ込んで言うと、
この結果をですね、表なのか裏なのか
この結果をコントロールする
その手法について、歴史的な経緯
とかも含めてですね、
紹介されています。なので、
例えば、このコイントスとコインスピンの
研究書ですね。
と言ってもいいと思います。
このフロレンス版ね、本の見た目自体
めちゃくちゃ結構かっこよくて、
布地のキャンバス地の
ハードカバーの方になっていて、
ページ数150ページぐらいですね。
結構小ぶりです。どのくらいの
サイズ感かというとですね、
高さ20センチぐらいですかね。
手のひら、私のね、
手のひら、成人男性の手のひら
パッと広げたぐらいの
本で、日本の文庫本よりは
サイズは大きいぐらいかな
と思います。で、
オレンジというか、金色というか
ですね、そんな感じの色合いで
フロレンス版、ヘクター、
チャドウィックと、表紙とか
背広紙に書いてある。めちゃめちゃ
かっこいいので、
本棚にね、収めておくにもすごいいい。
積んでよし、読んでよし、みたいな
本です。はい。で、
このね、コアトの内容は
やっぱりコイントス、そしてコインスピン
なんですけれども、コイントスの
コントロールっていうのは、実は別に
このヘクター、チャドウィックのオリジナルの
技法ではないっていうのは
このポッドキャストを聞いている中には
ご存知の方いらっしゃるかもしれません。いろんな人がね、
いろんな発表をしていて、
実際、ヘクター、チャドウィックは別に自分に
クレジットがあるとは一切書いてなくてですね、
歴史的な経緯のところでも
紹介していると、昔からやっぱそういったことを
言う人はいると。ただ、やっぱり昔の
手法っていうのは結構ね、本当に
コイントスとコインスピンのテクニックとシナリオ
できないっしょ、みたいな。こんなの無理だろ
みたいな。要は目でめっちゃ眼見して
タイミング見計らってキャッチするみたいな
そんな、なんか再現可能性低くない?
みたいなものとかも含めて
やっぱり昔から、このコイントスを
コントロールするというのは、結構ねやっぱり
実際の生活の中に根付いている
コイントスする瞬間って多分
欧米圏で結構あると思うんですよね。
ちょっとバーでね、少しゲーム
したりとか。なので、すごい
いろんな人たちが憧れていた
技法だと思っているんですけど、そういった
ことも歴史的な経緯
として冒頭に書いてあって、実際
この本の中では
ある程度、ちゃんと
練習すればできるようになる
そんな手法が解説して
あって、さらに僕がいいなと思ったのは
いろんなパターンがあるんですね。
いろんなパターンというのは何かというと、マジシャンが
キャッチするとか、マジシャンが
右手で投げ上げた後
右手でキャッチしてとか
マジシャンが右手で
投げ上げた後、左手でキャッチして
とか、マジシャンが投げて
お客さんがキャッチするとか、お客さんが投げて
マジシャンがキャッチするとか、いろんなパターンを
想定して
解説がされている
というところですね。それがすごく
面白かったなと思って
います。
あと、コインスピンも
同様ですね。
コインをギューンと回して、表になるか
裏になるか、そこの手法が
書いてあって、これも
さまざまなパターンというものが
解説されているという、そういった
感じになります。
そして、この本が一番
僕がすごくいいなと思ったのは
途中でも話した通り
シナリオライターである
ヘクターの本領が発揮されているんですが
マジックの中で
このコイントス
あるいはコインスピンをどういったタイミングで
使うか、そのシナリオが
書いてあるんです。シナリオというか演出ですね。
が書いてあります。
そのうちの一つ、ちょっと簡単にご紹介しますと
紙コップの下に
釘が刺さっていて
それを紙コップを
潰していくみたいな、スタントのマジック
って結構有名であると思うんですけど
例えばこれで最後の一つのところで
コインを使うとか
そういった演出、プレゼンテーションが
いくつか複数
書かれていて、非常に
読み応えあるものになっています。
読み応えというのは、手法が特に
そこで書いているわけじゃないんですね。あくまで
演出の一つのヒントとか
一つのストーリーとして
彼がシナリオを書いて
こういった風にやればいいんじゃないか
というのを提案してくれているということで
それがね、すごい想像力も
かき立てられてめちゃめちゃ面白いです。
そしてですね、細かな
こういったコイントスとかコインスピンが使える
それと相性がいい別のテクニックとか
別のマジックみたいなところも
紹介してくれていて、実際ですね
ギャンブラーの逸話と他のマジックとの相性
やっぱり研究所らしく、そういった
マッチしやすい
テクニックとか紹介してくれているので
実際の僕らがね、このマジックを
使ってマジックを構成する時にもすごい役立つ
ヒントが盛り沢山という感じです。
あとはですね、これもやっぱり
ギャンブルに基づく
話ですよね。コイントスをコントロールとか
コインスピンをコントロールするというのは
その中でですね、結構いくつかの逸話が出てくるんですね。
ギャンブラーの逸話が。
JWというですね、伝説のギャンブラーが
昔いたらしくて
本当にいたらしいんですけれども
彼に関しての
話もいくつか逸話が出てきます。
実際その中でもスティーブフォーテ
ですね、カードの
ギャンブラーで、カードマジックとかね
カードのイカ様ですごく有名な
スティーブフォーテにも話を聞きに行って
ですね、彼からもちょっと証言を
引き出しているみたいな感じで
本当にね、読み応え
あり。読んでて普通に面白い。
私もこれ読んでる150ページなので
そこまで長くないんですけど
バーッと一気に読んでしまったので
ぜひですね、興味ある方は
買ってみてください。
オンラインで売ってますので
海外からですね、私はヘクター・チャドリック本人から
購入しましたけれども
海外のマジックショップでですね、いくつか
のところで売っているのを確認しましたので
ぜひ興味ある方は
見てみてください。
はい。ということで
今回はですね、久々に一冊
特定のものを紹介するということを
やってみました。やっぱり一冊ね
話しても、長くても10分程度
かなと思いますので
いつもこのポテキャスト、長くて
20分くらいでやってますけれども
特定の本を紹介すると、だいたい
このくらいの長さになるかなと思います。
もしですね、皆さんこの本について
レビューとか感想を喋ってほしいとかですね
そういったリクエストがあれば
ぜひともTwitterとか、Xの方で
インスタグラムもやってます。
最近ね。そうそうインスタグラム始めたんですよ。
なのでインスタグラムもぜひ見てみてください。
なのでインスタグラムの方でも
ぜひリクエストしてもらえればなと思っております。
それではまたお会いしましょう。
バイバイ。
10:15

コメント

スクロール