(齋藤)チルネショーワ真梨弥
大学時代は旧姓の中野恵美さんとして幅広く活躍されていました。
小林和紗
学生時代のお話ですが、ゼミのことは後でお伺いするといたしまして、その他思い出に残っていること、一生懸命取り組まれていることなど、思い出すとどのようなことがありますか?
嶋津絵美
そうですね。大学時代はボランティア活動を結構頑張っておりまして、ボランティアサークルにも所属していたので、基本的には私が参加するボランティアは講演会のお手伝いだったりとか、イベントのお手伝いだったりとか、
あと4年生の時に支援学級のクラスの補助員のお手伝いとしてボランティアさせていただいてました。
小林和紗
支援学級の補助員のお手伝いってどのようなことされてたか具体的にお伺いしてもよろしいですか?
嶋津絵美
僕たちのプリントとか解いてるのを一緒に見て問題の解き方を考えてあげたりとか、あと休み時間も一緒にいたので、一緒に鬼ごっこをしたりとかサッカーをしたりとかして、基本子供たちと遊んでる感じでしたね。
小林和紗
すごい仲良くなれそうですね。
嶋津絵美
そうですね。最後はみんなが色紙書いてくれたりとか、なんか冗談言い合ったりして遊んだりとか、すごい楽しい1年間でした。
小林和紗
すごい充実した学生生活ですね。
嶋津絵美
卒業後も子供たちとたまたま偶然、それこそ新発田祭りで会って、声かけたら覚えてくれてて、すごく楽しかったですね。
小林和紗
じゃあ今も交流がある。たまに会ったらみたいな。
嶋津絵美
もしかしたらね、もう大きくなってるから全然わからなくなってはいるんですけど。
嶋津絵美
小学生の子たち?
嶋津絵美
そうそう、小学生。でも10年以上前。
嶋津絵美
でも大人になってる。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
20代。
嶋津絵美
20代。その時10歳とかだったので。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
じゃあ大人ですね。
嶋津絵美
25、6くらいかな。22、3か。そのくらいかもしれない。
小林和紗
結構いい思い出に残ってるんですね。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
現在お勤めのアッシュトン新潟さんは、産業廃棄物を取り扱い企業のようにお見受けしましたが、この事業の延長線上で物流業務にも取り組まれているということですか?
嶋津絵美
そうですね。もともと産業廃棄物の会社だったんですけれど、前任の社長の方が物流部も始めようということになりまして、
もともとその産業廃棄物、つぶしたプラスチックとかを他のところに運んだりもしていたので、その関連でおそらく物流部も始まりまして、
でも今やってる物流業務自体は、本当皆さんが身近に触れるような、今の時期だと鏡餅だったりとかをその工場からスーパーに運んだりとか、材木を工場から現場に送ったりとか、本当いろんなものを運んでる感じですね。
小林和紗
他の会社から頼まれたものを運ぶみたいなことをされてるんですか?
物流だと2024年問題とかも大変だったのかなと思うんですけど、その辺とかってどうでしたか?
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
2024年問題って何ですか?
小林和紗
2024年問題は、運送業って労働時間短縮しましょうみたいな動きがあって、それで運送とかもうまくいかなかった。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
なんか制限とか。
小林和紗
ドライバーさんの労働時間を見直そうという話になって、ドライバーって定年を迎えるまでに死ぬ可能性の高い職業っていうか。
嶋津絵美
やっぱり知り合いの会社でも運送中に亡くなられたっていう方もいたりして、脳卒中だったりとかで、そういう風に急に病気で亡くなられる方とかも多くて、
やっぱり労働環境が悪いからだよねっていう話でそれを見直そうっていうのが2024年問題なんですけど、
そうするとどうしてもやっぱりドライバーの働く時間が少なくなるっていうことは長距離運送とかがすごい難しくなるんですよ。
長距離運送をこれからもするためには運賃を上げたりとか、高速代もらって高速なるべく乗せてあげて、
ドライバーさんたちの労働時間を減らしてあげるっていう風なことをしましょうっていうのが2024年問題だったんですよ。
でもやっぱりその業者さんもそういう理解とかが追いつかなくて、運送代上げてもらえなくてっていうのが結構大変ではありましたね。
小林和紗
私の父も長距離ドライバーなんで、結構この問題は結構うちの父母も結構大変なんだよっていうのを聞いてたので、実際どうだったんだろうと思って今お聞きしたんですけど、
他の業者さんの理解を得るっていうのは大変だったんですね。
嶋津絵美
そうですね。そのやり取りをするのは実際上司だったんで、やっぱ上司を見てるといろんな書類を用意して、
こういう理由で運賃を上げてもらわないと、うちとしては御社の荷物を運べないよっていう、そういうのを提示して何とか上げてもらったりとか、
でもやっぱそれを納得してもらえなくて、会社として切られてしまったりとかっていうのもありましたね。
ドライバーさんも働く時間っていうのが減ると、今までもらってた給料が減るんじゃないかという不安もあったとは思うんですけれど、うちは何とか現状維持で。
小林和紗
あ、よかった。
嶋津絵美
現状維持で。
小林和紗
よかったです。
嶋津絵美
保つことできてます。
小林和紗
それでは話変わりまして、少しずつゼミのお話、新発田祭りの話についてお伺いしていきたいと思います。
当時を知る方にお話をお伺いしますと、神田より子先生のゼミはかなり厳しく地域の中で様々な活動をしながら、新発田祭りの調査もされていたのかなと思いました。ゼミでの勉強や活動について何か思い出に残っていることを教えてください。
嶋津絵美
神田先生は文化人類学とか民族芸能学とかを専攻されてた先生なんですけれど、地域のお祭りとかも研究対象にされている先生で、
たまたま私たちが2年生になった時のゼミのメンバーが8人いて、かなり多かったんですよ。
なんで神田先生もこんなに人数がいるんだったら、3年生と4年生全員合わせれば新発田祭りの調査もできるんじゃないかっていう考えになったみたいで、
神田先生はもともと新発田祭りはちょっと調べたらしいんですよ。
でもその全町内の取材、フィールドワークをすることは神田先生一人だと難しかったんで。
なんでゼミ生を使って取材をしてみようという感じで新発田祭りの取材が始まったんですね。
小林和紗
神田先生の研究対象の延長戦で行われたってことなんですね。
嶋津絵美
そうですね、と私は思ってます。
小林和紗
実際に職人の方とか、実際に祭りに関わっている人とかにもインタビューとかされたんですか?
嶋津絵美
そうですね、一番最初に神田先生からまずゼミを6町内とあと1つ職人町に振り分けて、
7チーム作って、7チームの責任者に各町の責任者の方の電話番号を渡されたんですよ。
あとはもうよろしくねみたいな感じで。
小林和紗
法人主義的な。
嶋津絵美
各町内それぞれ電話したら、お林の練習聞きにおいでよとか、祭りの準備してるからおいでよみたいな感じで声をかけてもらって、
そこからは各町内、それぞれお林練習行ったりとか、祭りの準備見させていただいたりとかして、
だいたい7月ぐらいからのお林練習、みんな行ってましたね。
小林和紗
取材とかは7月から本格的にやられたってことなんですね。
ほぼ学生主体でやっていたってことなんですね。
嶋津絵美
そうですね。
小林和紗
初めて知りました。
結構先生とかも関わってたりするのかなと思ってたので。
嶋津絵美
神田先生は一切1回もたぶん来なかったですね。
本当、たぶんきっと学生を信じてくれて見守ってくださって、もちろん困ったこととかがあったらアドバイスはくれたので、
たまたま私たちの台が根性がみんな座ってたのか、
意外とみんなすんなりいたのかなって感じで。
やっぱ祭りの人たちが優しくて、20歳ぐらいの子たちがわざわざ祭りの話を聞きに来てくれたことが嬉しかったみたいで、
結構優しく受け入れてくれて、聞けば何でも答えてくれるみたいなところがあったので、取材自体はすごいやりやすかったです。
小林和紗
確かに私もFM新発田の生中継の時に、実際に台話に関わる人と事前にお話しする機会をいただいたんですけど、
小林和紗
本当に皆さん優しくて、いつでも取材していいよみたいなこと言われたので、本当に優しいなみたいな、こんなウェルカムな感じで受け入れてくださると思ってなかったので、すごい私も嬉しかったですね。
嶋津絵美
入る前はやっぱ人回り以上上の方が多いので、ちょっと怖いじゃないですか。
小林和紗
確かにそうですよね。
嶋津絵美
でもなんか話してみると、みんなすごい優しいおじさま方で、なんか受け入れてくださったんで、取材はしやすかったですね。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
さて、ではここで1曲をお届けします。
今日の曲はこちら、藤井風、祭り。
こちら、前回の新発田祭り特集でオンエア予定だった曲で、時間の都合で流すことができませんでしたので、今日改めてお届けします。
2022年3月に藤井風さんのセカンドアルバム、ラブオールサブオールのリリースに先駆けて配信されています。
それでは聴いてみましょう。藤井風、祭り。
小林和紗
お届けした曲は藤井風の祭りでした。
今日の敬和キャンパスレポは、敬和学園大学のゼミ活動で、2010年頃新発田祭りに関する調査を実施したメンバーから、卒業生の嶋津恵美さんにおいでいただいてお話を伺いしています。後半もどうぞよろしくお願いします。
嶋津絵美
お願いします。
小林和紗
2010年に調査された内容は、神田ゼミ新発田祭り大和調査報告として、年報新発田学2号に掲載されています。
今、事前に送られた資料を見ると、結構なページ数ありますね。一緒に皆さんで見てみましょう。
最初に書いてあるのは、新発田祭りにおける大和という第1章の、ちょうど60ページぐらいに書いてありますね。
それが書いてあって、大和についてとか、大和がどういうものかとか、実際に出てくるもみ合いとか煽りとかの用語説明もあるのかなと思います。
2章が、組織から見る大和運行ということで、各6町内の大和の組織図、町内会長、保存会長、保存会とか、戸取とかの組織図が書いてあったお林の皆さんの人数とかも書いてありますね。
3章は、取材メインに行った感じですかね。
嶋津絵美
そうですね。
小林和紗
3章は、嶋津さんが担当された章ですよね。
4章が、職人庁シシマイということで、私実際、職人庁については知らないんですけれども、その職人庁についてのシシマイの歴史であったりですとか、あと運行をどういうふうにやっているかなと書いてありますね。
資格資料とかも結構使われていて、すごい見てわかりやすいですね。
調査活動ってどのような感じで行ったのか覚えていらっしゃいますか。
嶋津絵美
前の時に言ったんですけど、その6町内と1つの町、職人庁を分かれて調査をして、で、その取材してきたものをみんなで出し合って、4節に、それぞれどういうふうにまとめるかっていうふうになったときに、多分、編みだくじか何かで決めたと思うんですよ。
小林和紗
その章の担当するメンバー。
嶋津絵美
基本多分同じ町を調べた仲間で、チームにはなってたと思うんですけれど、それでお互いに調べてきた内容だったりとか、取材した内容だったりとかを出し合ってまとめて、ちょっとわからないところがあったら聞き合ったりして、で、本当に取材足りないところがあったら、もうちょっと取材させてもらったりとかしてやってましたね。
小林和紗
じゃあ取材も、チーム分けとかされてたと思うんですけど、みんな全員でその分かれて行ったって感じですか。全員が取材しに行ったっていう感じですか。
嶋津絵美
全員で取材しに行きましたね。
小林和紗
こういう資料とか結構たくさんありますけど、これ調べるの大変だったんじゃないですか。
嶋津絵美
大変だったと思うんですけど、多分みんなその時すごい楽しくて。新発田祭って映像で見るのと直接見るのが雰囲気が全然違うので。
嶋津絵美
確かに。
嶋津絵美
そうですね。愛いっぱいだなって思います。
小林和紗
しばた祭りの楽しさっていうのが伝わってきますね。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
嶋津さんが担当されているのは、台湾を支える人々という章で、台湾のこととお囃子のこと両方は使っています。
小林さんは前回の放送で、FMしばたの有本、らなさんが取材したお囃子に関するインタビューも聞いてますね。
小林和紗
はい、実際聞きましたね。町内によってお囃子の音のリズムとかが違って聞いてて面白いなって思ったんですけど。
このインタビューされている産野町の嶋津さんって同じ苗字なんですけど、何かご親戚ですか?
嶋津絵美
夫です。
小林和紗
旦那様なんですね。嶋津さんが実際にインタビューを受けているんですけど、産野町で夕立林っていう言葉がインタビューの中で出てきたんですけど、実際夕立林ってどういうものか教えていただけますか?
帰り台話の時のお囃子で、テンポをよく太鼓を叩いて、その音楽が弾き子たちも気持ちを盛り上げさせる、みたいな感じの音楽になってますね。
嶋津絵美
産野町に暮らしていらっしゃるので、実際にさっきお話に出てきた高橋さんとも関わりあるんですね。
そうですね。でも高橋くん、私ちょっと怖い先輩だったの。
嶋津絵美
挨拶しても、ちょっとあんまり。
小林和紗
そうなんですか?
嶋津絵美
なんかでも、ちゃんと挨拶はしてくれるんですけど、ちょっと遠まければ、みたいな感じです。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
それ以上はない?
小林和紗
それ以上はない。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
町内によってリズムとか楽器とかが違うってことですか?
嶋津絵美
そうですね。町内によって、シャミセンの数とか、笛の数とか、太鼓の数も違ったりとか、
うちはシャミセンに力を入れてるよっていう町内もあるし、太鼓を頑張ってるよっていう町内もあるんで、
比べてみると町内それぞれ、お囃子も全然違って、面白いなって思います。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
分かっていくと、見てて面白いかもですね。
小林和紗
実際にお見合いとか煽りとかを見つつ、音も楽しむと、より一層祭り楽しめますね。
この報告の中で、4章では職人調の四肢舞についても扱われています。
こちらは別のチームの方が扱ったものなので、
清松さんはご存知ないかもしれませんが、もしポイントとして覚えていらっしゃることがあれば教えていただけますか?
嶋津絵美
職人調って言ったら四肢舞なんですけれど、
職人調さんは職人調さんですごいプライドを持って、しっかり真珠に向き合って参加されていて、
職人調が一番動いてる町内だと私は思っていて、
嶋津絵美
27日も日中ずっと動いていて、夜までずっと歩き回っているので、
嶋津絵美
各町内に四肢舞で舞を踊っているので、すごい大変だなと思っております。
役払いでいろんな人を噛んで役払いしてくれるので、
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
お祭り行ったら職人調の四肢舞を探す。
嶋津絵美
いいかも。四肢舞から噛んでもらえば1年間風邪ひかないっていうから、いいかもしれない。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
さて現在は丹野町にお住まいで、ご家族も大和に参加されているとのことですが、
改めて大和の見どころや楽しみ方について、
後輩となる私たち大学生やさらに若い世代を想定して、
アドバイスをぜひ嶋津さんからお願いします。
嶋津絵美
嶋津 はい。お祭りは、新発田祭りは絶対に生で見てほしいなっていうのと、
小林和紗
観客の方を見ていると、すごいおしとやかなおばあ様が八字を飛ばしているのがすごいポイントで、
嶋津絵美
こんなおばあさんが、やれやれとか言うんだみたいな。
嶋津絵美
だからやっぱりそれってみんながきっと新発田祭りが好きだからこそついていっちゃう言葉っていうか、
そういうところも見どころだなって個人的に私は思ってるんですけど、
参加してる人はもちろん新発田祭りが大好きで、だけど見てる人もみんな新発田祭りが大好きで、
それを実感できるのが帰り大和だったり本能大和だなって思うんですよ。
だからそのいろんなところを見てほしいなって見ていて私も思いますね。
屋台だけではなく、いろんなのを見てくれると、絶対に楽しいなって思います。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
いや私にすごく響きました。屋台だけだったので。
あとアグレッシブなおばあさんもね、見たいです。ぜひとも。
小林和紗
今日のK-WAキャンパスヘイプは、ケア学園大学のゼミ活動で2010年頃、
新発田祭りに関する調査を実施したメンバーから、卒業生の嶋津恵美さんにおいでいただいてお話をお伺いしました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
(齋藤)チルネショーワ真梨弥
さて、エンディングです。