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2025-12-26 37:06

Vol.325菊水酒造・髙澤大介社長に聞く!日本酒の情熱と新スポット『KIKUSUI蔵GARDEN』の魅力

今晩12/26の敬和キャンパスレポでは、菊水酒造さんにお邪魔し、代表取締役社長である髙澤大介さんに、日本酒の奥深い魅力や2025年4月にオープンした施設『KIKUSUI蔵GARDEN』について、お話を伺いました。

番組では、菊水酒造を代表するお酒『ふなぐち菊水一番しぼり』『蔵光』『無冠帝』に込められた想い、意外と知られていないお酒の種類や違いなど日本酒の楽しさを熱く語っていただきました!

日本酒を嗜む方はもちろん、あまりお酒に馴染みのない方でもぜひ聴いていただきたい内容となっています!

収録外では、新しい施設『KIKUSUI蔵GARDEN』の見学もさせていただき、とても充実した収録になりました!

エフエムしばたで21時00分から、ウェブでもお聴きいただけます。 ➡️https://shibaradi769.com

MCは小竹、松澤。


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サマリー

本エピソードでは、菊水酒造の髙澤大輔社長が酒造りへの情熱や新たに開設された『KIKUSUI蔵GARDEN』について語ります。この施設では独自の発酵文化を楽しむための取り組みが行われており、蔵光や無冠帝などの商品についての特徴も紹介されています。また、髙澤社長は日本酒の楽しさを広めるために『KIKUSUI蔵GARDEN』の魅力を伝えています。ここでは発酵の力を体験しつつ、日本酒の世界を体感することを目指しており、高品質な日本酒を消費者に再び楽しんでもらおうとしています。さらに、髙澤社長は発酵というコンセプトに基づき、五感で日本酒の新しい価値を発見できる体験を提供することについても語ります。新しいスポット『KIKUSUI蔵GARDEN』の魅力について話し、酒造りへの情熱や人とのつながりの重要性にも触れています。

KIKUSUI蔵GARDENの魅力
小竹向日葵
敬和キャンパスレポ。この番組は、新発田市富塚にある敬和学園大学の大学生が、大学に関わるイベントや人、新発田のことなどをテーマにお届けします。
敬和キャンパスレポは、実践するリベラルアーツ、敬和学園大学の提供でお送りします。
皆さん、こんばんは。この番組は、敬和学園大学から大学のことや新発田、新潟のことを伝える30分番組です。
今日の進行は、国際文化学科3年の小竹向日葵と、
松澤ほおづき
国際文化学科3年の松澤ほおづきです。どうぞよろしくお願いします。
小竹向日葵
お願いします。
松澤ほおづき
今日は、新発田市新潟にある菊水酒造さんの本社に併設されている蔵を改造した施設、KIKUSUI蔵GARDENにお邪魔して収録しています。
小竹向日葵
こちらの施設、KIKUSUI蔵GARDENは、2025年4月にオープンしたもので、発酵をエンターテイメントにするというコンセプトで設計されています。
発酵について理解を深める場として、ワークショップなどを行うラボ、日本酒や発酵食品、農産物などを販売するショップ、
日本庭園を眺めながら休憩できるカフェという3つのエリアに分かれています。
私たちも放送の前に見学させていただきました。松澤さんいかがでしたか?
松澤ほおづき
すごく勉強になりましたね。
小竹向日葵
楽しかったですね。
松澤ほおづき
楽しかったですね。お話もたくさん聞けて、どんどん質問しちゃうくらい興味湧いてきて、
小竹向日葵
これはこれは?
松澤ほおづき
これはこれは?ってなって、日本酒あんまり飲まないから知らないこと多かったんですけど、
今日で色々知れて面白いなって思って、今私たちが収録している場所が、
小竹向日葵
どこだと思いますか?
松澤ほおづき
どこだと思いますか?
髙澤大介
正解は?
小竹向日葵
土蔵です。
髙澤大介
はい。
小竹向日葵
後でまた土蔵を詳しく紹介していきますね。
高澤大介社長の経歴
松澤ほおづき
というわけで、きょうは菊水酒造の代表取締役社長である高澤大介さんにお話を伺います。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
小竹向日葵
では、私小竹から高澤さんのプロフィールをご紹介させていただきます。
高澤大介さんは新発田市のご出身で、1982年から東京の大手百貨店に勤務された後、
85年、菊水酒造に入社、89年専務、2001年には代表取締役社長に就任されています。
また、敬和学園大学との関係では、大学の地域連携組織であるオレンジ会の会長も務められています。
松澤ほおづき
続いて私松澤から菊水酒造さんについてご紹介します。
明治5年、1872年に16歳の高澤節五郎さんが酒造権を譲り受け、蔵を開いたのが菊水酒造の始まりです。
創業は明治14年、1881年です。
それ以来、お客様がおいしいねとおっしゃってくださる酒をひたすら追求するという志を掲げ酒造りを重ねてきました。
昭和31年、1956年には法人化し、昭和47年、1972年には缶入り生原酒、船口菊水一番絞りを日本で初めて商品化。
革新と伝統を併せ持ちながら、地域とともに客様第一の酒造りを貫いていらっしゃいます。
小竹向日葵
菊水さんといえば、先ほど出てきた船口菊水一番絞りですが、それ以外にもたくさんの銘柄があるのかと思います。
それぞれの特徴について教えていただけますか。
松澤ほおづき
そうですね、最初に私たちがさっき商品をいろいろ見たんですけど、その中で一番お値段が高かった蔵光です。
小竹向日葵
蔵光というお酒から、名前もかっこいい。
髙澤大介
蔵光は当社では商品では一番価格の高いものになりますけれども、蔵光というと蔵の光って書いてあったでしょう。
蔵の光って書いて蔵光っていうことなんですけどね。
お酒の質から言うと、一番レベルの高い仕込みをやっている、わかりやすく言うとそういうことなんです。
そこから生み出された純米大吟醸酒であるということなんです。
この蔵光の名前から言うと、実は我々の菊水酒造というのは、昔、皆さんが生まれるはるか前ですよね。
新発田市の蔵光村という村があったんです。そこに我々の蔵があったんですね。
蔵光村という名前の村があって、そこが我々の発祥の地なんですよ。
それにちなんで、蔵光というものを我々のプレステージの商品として位置づけたということなんですね。
これはたまたま蔵光という村の名前だったんだけど、よくよく考えてみると蔵の光だから
これは良いなということで、我々はこの名前を我々の一番トップエンドのものに名付けたということなんです。
松澤ほおづき
確かに蔵光の蜜ってすごく高級感。
光だよ。
いいお酒。
小竹向日葵
いいお酒だからして、光を後からつけたのかなと。
髙澤大介
違います。もともと蔵光村というところから始まっています。
小竹向日葵
他にもあれがありましたよね。
松澤ほおづき
無冠帝。
小竹向日葵
無冠帝なんです。
髙澤大介
無冠帝というのは、話すると長くなって、この番組の尺からするととても物語が切れない物語があるんです。
松澤ほおづき
歴史が長い。
髙澤大介
歴史というか、話すと長い話になるんだけど、簡単に言うと、実力があるんだけれども、あえて自分はその実力を引き出さない。
本当は強い。本当はできる。だけど自分からはそれを言わない。いわゆる無冠の帝王で。
無冠帝という名前になっているんだけど、これは無冠の帝王という言葉があるんです。
本当は実力があるんだけれども、それをあえて人にも言わない。引き出さない。自慢しない。
地道にコツコツコツコツ仕事をきっちりやる。やるべきことをやる。
そういった価値観というのかな。あえて人には言わないけれども、自分はかなりできる。
それはわかっているんだけど、言わないでね。
かっこいいでしょ、これ。
髙澤大介
かっこいいですね。
髙澤大介
お酒自体もそういうお酒なんですよ。あえてスペックだとかそういったことは言わないで、どうぞ飲んでみてください。
裏側には自信があるわけだ。だけどそれをあえて言わない。
そういうね、言うならばクールなお酒だな。銀杏酒なんだけど、銀杏というのもこうあらかには言ってないので。
松澤ほおづき
確かに。
髙澤大介
そうなんです。無冠帝の無冠の帝王なんですよ。
それすらも言わないんですね。
だからこれをかっこよく飲む。それが大事だね。
一戸先生がこれをかっこよく飲んでいたら、みなさんもいずれ飲みたくなる。
先生、かっこよく飲んでるなってね。そういった若い人の憧れになるような飲み物にしようって思いもあるんですよね。
松澤ほおづき
すごい。そんな思いがあって。
小竹向日葵
先生にかっこよく飲んでもらって、私たちもかっこよく飲んで。
先生笑ってるね。
それを受け継いでいって、いろんな人に広めて。
髙澤大介
だって大人の人が、大人っていうか上の人だとかね、先生だとか、そういった人たちがかっこよく飲んでたらやっぱり憧れるじゃないですか。
憧れますね。
やっぱり憧れる飲み物になってほしいなって思いもあるよね。
松澤ほおづき
先ほどから吟醸っていう言葉が何回か出てると思うんですけども、吟醸って詳しく聞いてもらえますか。
髙澤大介
詳しくね、酒造用語でよく吟醸とか大吟醸って言うんだけど、あんまりテクニカルな話をするとわけわからなくなっちゃうんで、
簡単に言いますよ。
大雑把に言うと、米を一定以上磨くんです。
簡単に言うと真珠の粒ぐらいまで磨く。
外側はみんな削り落としちゃう。
髙澤大介
それを低い温度で発酵させる。
髙澤大介
酵母が生きるか死ぬかの瀬戸際ぐらいで低い温度で発酵させる。
そうすると素晴らしい香りのお酒ができてくるんですよ。
髙澤大介
へー。
髙澤大介
ゆっくりゆっくり低い温度でゆっくり発酵させるということで、素晴らしいお酒を作っていくんだけど、これを吟醸仕込みって言うんです。
松澤ほおづき
丁寧に丁寧に真ん中のいいところだけ取って作られたお酒。
髙澤大介
漢字からしてそうじゃない?
松澤ほおづき
そうですね。
髙澤大介
吟でしょ。吟味をして醸す。吟醸って言うね。
これはやっぱりお酒の中でもグレードの高いお酒というわけですね。
小竹向日葵
なるほど。ありがとうございます。
松澤ほおづき
あと個人的に私たち2人気になったものがありまして、主に菊水さんって日本酒をやられてるじゃないですか。
梅酒があって、梅酒もあるんだって思ってちょっとお話聞きたいなって。
髙澤大介
梅酒ね。梅酒ありますよ。作ってますよ。
髙澤大介
当社の梅酒なんだけど、一つの特徴は梅酒って言うとよくご家庭で作るのは焼酎で作るんだよね。
ホワイトリカーなんて買ってきてね。それで焼酎で作るんだけど、当社の梅酒は当社の日本酒で仕込んでる。
髙澤大介
焼酎じゃなくて、清酒で仕込んでる。その清酒は当然うちのお酒なんだけど、純米酒で仕込んでます。
それで仕込んでる。それだけで純米酒で仕込んだ、そこに梅を漬け込んで作ったのがうちの梅酒なんです。
松澤ほおづき
私たちが普段飲んでる梅酒とはまた一味違う。
髙澤大介
違うな。全然違う。よく梅酒って言うとすごく甘いでしょ。
うちの梅酒はあまり甘くないんですよ。結構酸味が立っている。
酸っぱいって言うとちょっとネガティブに聞こえるけど、酸味が立っていて、非常に爽やかな梅酒ですかね。
だから何て言うんだろう。先に甘ったるさがドーンと来るんじゃなくて、非常に味わいがあるというか、奥が深い味わいかな。
これは他社の梅酒とはちょっと宣伝みたいになるけど、全然違いますね。
小竹向日葵
めっちゃ気になる。梅酒は結構飲んで。
髙澤大介
ロックでもいいし、あとソーダで割ってもいいけども、ぜひちょっと味わってみていただきたいなと思います。
松澤ほおづき
あと、純米っていうワードも何回か今出てきていると思うんですけど、純米というお酒、純米酒とまた、純米酒じゃないお酒ってあると思うんですけど、
純米酒ってどのような作り方されているんですか。
髙澤大介
それはすごくいい質問ですね。だってお酒って米から作っているんだから、全部純米酒じゃないんですかっていうご質問をよく受けるんですけど、
お酒の作る規格っていうのがあって、必ずしも全て米だけで作っているものだけではないんですよね。
今の純米酒なんだけど、原材料は米と米麹だけです。米と米から作った麹。米と米麹が原料になる。それが純米酒。それだけで仕込んだものが純米酒。
だから本当に字の通り、純米だから米と米麹だけ。米だけで作っているお酒が純米酒。
じゃあそれ以外のものがどうなのかっていうとね。
日本酒の基礎知識
髙澤大介
例えばそれ以外のもの、純米以外のものになると、その米と米麹のほかに醸造用のアルコールを添加しているというものもあるんですね。
髙澤大介
それを規定内で一定の我々のルールの中で収めたものが本醸造という名前のものになったりするんだけれども、
米と米麹だけで作ったものが純米酒。だからそれ以外のものは、いろんな呼び名はありますけれども、純米ではないということなんですね。
米と米麹以外の原材料も入っているから、純米とは呼ばないということなんですね。
松澤ほおづき
なるほど。ありがとうございます。さて、いろいろなタイプのお酒があることがわかりましたね。
初心者の私たちにまずおすすめのお酒ってどれでしょうか。
髙澤大介
初心者の皆さん。
松澤ほおづき
私たちはまだ20歳になったばかりで、21歳なのでお酒をまだ年月経っていないので、そういう大学生とかにおすすめなお酒です。
髙澤大介
飲んだことのない人にいきなりこれ飲みなというのはなかなか難しいところがあるんですよね。
だって今のお酒の話だけど、皆さんが知らない食べ物だとか、知らない飲み物をこれ飲んでごらんって言ったら、すぐに食べたり飲んだりしないでしょ。
ちょっと抵抗はありますよね。
ちょっと抵抗はあるよね。しばらくずっと眺めているとか、たぶん皆さんやると思うと誰かが食うのを待っている。
いや、それですね。
たぶん富田さんが食べるのを待っているとか、そういう風になると思うけどね。
まず、我々今回の後からの話にもつながるんだけど、我々そういった初心者というかお酒を飲んだことのない人たちにどうやってアプローチしようかというところから、実はこのガーデンができているという話。
これは後からの話になると思うから取っておきますけれども。
松澤ほおづき
取っておきます。
髙澤大介
まず最初は香りのいいものだとか、すごくすっきりした飲み心地のものから入ったほうがいいと思いますよ。
僕はよくアメリカに行くんだけども、あっちの大学生、例えばニューヨークに行くとニューヨーク大学の近くだとニューヨーク大学の学生がガンガン酒飲んでいる日本酒バーがあるんですよ。
すごいんだ。本当にめちゃくちゃ彼ら飲むのね。
髙澤大介
その質問をしたことがあるの。一番最初に飲んだお酒って何だったって聞くと、必ず吟醸酒、大吟醸酒、純米大吟醸というグレードが一番高いほうから入っているんですよ。
小竹向日葵
すごい。
髙澤大介
グレードが高いほうから入っているの。それはやっぱり香りがいいとか、飲み心地がすごくスムーズだとか、決してグレードの低いほうから入っていないんですね。
だから、まず皆さんは良い体験から入ってもらいたいね。今、大学では一気飲みは絶対禁止だと思うんですよ。やっちゃいけないでしょ。
僕が学生の頃は、一戸先生が学生の頃は一気飲みは必ずさせられたのね。それでみんな日本酒嫌いになっちゃう。それでもう具合悪くなっちゃうから。救急車で運ばれていた時代なのね。今はそれは絶対ない。
だけども、一方では日本酒に触れる機会というのもなくなってしまっているので、もしだから最初に触れるということだったら、やっぱり一番グレードの高いほうから。
衣装瓶を買う必要はないですよ。ちっちゃいものがある。缶のものもあるし、当社においては。あと瓶もちっちゃい瓶があるから、そこからトライアルしたほうがいいかなって思います。
飲みすぎないことね。
少しずつ。
少しずつ。最初に悪い体験をするとずっと引くじゃないですか。
髙澤大介
そうですね。
第一印象を嫌な人ってずっと嫌じゃない。
確かに。
髙澤大介
そうだよね。同じことなんだよね。だから悪い印象を持たないようなものをチョイスして。グレードの高いほうから入ったほうがいいね。
グレードの高いほうから。そういうのってちょっと高いなと思ったら、そしたら一戸先生に頼めばね。
確かに。
先生は太っ腹だから、言うこと聞いてくださいますよ。
後でちょっと。
KIKUSUI蔵GARDENの開設背景
小竹向日葵
お願いして。
髙澤大介
喜んでやってくださいますよ。
松澤ほおづき
ありがとうございます。
小竹向日葵
さて、ではここで1曲お届けします。
今日の曲はこちら。宮本浩次「二人でお酒を」。
原曲は1974年3月25日に発売された、梓みちよさんのシングルで大ヒットしています。
歌の途中で梓みちよがステージでアグラをかくシーンでよく知られています。
宮本ひろじさんはエレファントカシマシのボーカリストで、2022年に出したソロアルバムロマンスの中で数々の女性曲をカバーしていて、
二人でお酒をもその一つです。
それでは聴いてみましょう。
宮本浩次「二人でお酒を」
髙澤大介
敬和キャンパスレポ
小竹向日葵
お届けした曲は、宮本浩次「二人でお酒を」でした。
今日の敬和キャンパスレポは、出張収録で菊水酒造さんにお邪魔して、高澤大介社長にお話を伺っています。
後半もよろしくお願いします。
松澤ほおづき
よろしくお願いします。
小竹向日葵
この後は、新しくオープンされたKIKUSUI蔵GARDENについて詳しくお話を伺いたいと思います。
こちらの施設を新たに開設された思いは、どのようなものだったのでしょうか。
髙澤大介
この蔵GARDENを作ったきっかけというか、
バックグラウンドは、日本酒がどんどん日本の国から飲まれなくなってきているという現実があるわけですよね。
我々は一方では、品質の高いお酒を作る技術はずっと持っていて、レベルは最高水準まで来ている。
どの蔵も、レベル的には最高水準の技術を持ってお酒を作っている。
品質が良くて売れれば、それに越したことはないんだけども、にもかかわらず、やっぱりみんなお酒を飲まなくなっているという相反する現実があるわけですよ。
これは我々にとっては、成り前の存亡にかかわってくる話なんだよね。
どうしようかなというふうに考えたんですね。
我々は今まで品質の良いお酒を作っていたら、黙っていてもみなさん飲んでくださって、買ってくださっていたんですね。
もうそうではない。
じゃあ、もう一回リセットして、日本酒の価値、お酒の価値というものをみなさんにお伝えしていこうじゃないか。
お伝えする一つの方法論として、この蔵GARDENを作った。
我々一番大事にしたことというのは、良いお酒だから飲んでください。
では、もともと飲んで、みなさん飲まなくなっているんだから、良いお酒だから飲んでくださいと言っても、もう飲まれなくなってきているんだから、そうではなくて、
お酒って楽しいですよ、お酒って面白い飲み物ですよというところから入っていただけるようにしないとね。
ただ、飲めばわかるじゃなくて、だって飲んでないんだから。
お酒って楽しいですよ、面白いですよ、あるとすごく場が和むんですよ、すごく深い飲み物なんですよというあたりからお伝えしていかなきゃいけないなというふうに思ったんですね。
でも、みなさんなんかもそうだけど、若い人たちからしたら、そんなこと言ったって日本酒飲まないもんっていうふうに言われて、それで終わりになっちゃうわけだ。
髙澤大介
それはね、そこで考えたのが、いきなりお酒から入るんじゃなくて、発酵だね。
髙澤大介
発酵の力でお酒ってできているわけです。日本酒はできているんだけど、その発酵の力っていうのは実は日本酒を作るときに使われているだけじゃなくて、
髙澤大介
考えてみればね、味噌もそうだよね、醤油もそうでしょ、チーズもそうでしょ、ヨーグルトもそうでしょ。
髙澤大介
だから紅茶だって発酵、半発酵なわけだよ。完全に発酵させた茶葉なわけだ。半分発酵しているのはウーロン茶だったりするんだよね。
だから発酵の力でいろんなものができている。今だとみなさんも使っているかもしれないけど、化粧品なんかも発酵化粧品ってあるんですよ。
知らなかった。
髙澤大介
知らなかった。
髙澤大介
みなさんまだ使う必要もないけどね。
髙澤大介
これから。
髙澤大介
これから使うかもしれないけどね。発酵化粧品なんてのもあるぐらいで、発酵っていうものが単に食品だけじゃなくて、
いろんな自分たちの生活に深く関わっているっていう、そういったテクノロジーなわけですよね。
発酵っていうものの価値からみなさん知ってもらって、そういった流れがあるんだということを知ってもらって、
そこからその一つの形として日本酒も使われているんです。日本酒にも発酵の力使われているんですっていう長い道のりなんだけど、
そこからお客様にね、これからのお客様には知っていただこうって。
ゆくゆく、そういえば日本酒も発酵の力でできているんだな、醸されてできているんだなということを知ってもらって、
ファンになってもらおうということで、いきなり飲んでください、ファンになってくださいじゃなくて、
本当に長い道のり、我々の長い道程っていうのかな、それを考えてこの施設を作ったんですね。
発酵から入ってもらう。発酵っていうのは、やっぱり現金に売ったらカフェで発酵の素材を使った食べ物があるんです。
必ず何か入っているんですよ、発酵の力を使う素材が。
現金に売ったらさ、発酵っておいしいねって言ったら発酵のファンになってくれるでしょう。
発酵がまずかったらさ、いらないって話になるけど、
だけどあそこにあるものはみんなおいしいものを出しているつもり。
それで発酵っていうのは、こんなにおいしいんだっていうあたりから、
髙澤大介
でも体にもいいんだよねっていうことを知ってもらって、
髙澤大介
そこから日本酒の世界に、ちょっと時間かかるかもしれないけども、
入ってもらうということで、発酵っていうものを五感で感じてもらう。
我々は発酵エンターテインメントって言ってるんだけど、
発酵っていうものは実は我々の生活にすごく意味があって、すごく有用でね。
しかも発酵食品だとか発酵の力で作られたものがあると、
なんか生活豊かになるよねっていうことを知っていただくことね。
我々は今言ったけど、そういったものをひっくるめてパッケージ化して
発酵エンターテインメントで訴えていこうよというふうに考えているわけなんですね。
発酵の楽しさと日本酒の価値
髙澤大介
発酵エンターテインメントに変化する施設がこのKIKUSUI蔵川店であるということなんです。
髙澤大介
ちょっと長くなっちゃったけどね。
小竹向日葵
いやいや、そんな思いが込められていたのかわからずに楽しみまくっていました。
髙澤大介
いいんだよ。だから別にね、こっちの思いなんかどうでもよくって、
楽しかった、美味しかった、結構興味深かったなって。
我々が実は表には言ってないけれども、そんなこと言って言っちゃってるんだけども、
要はね、我々のキーコンセプトはディスカバリーなんですよ。
発見なんですよね。ディスカバリーって発見でしょ。
来ていただいたら、発酵を五感で感じてもらって、何かを見つけてもらう。
発見してもらう。感動してもらう。
それが我々がこの蔵川店で目指しているところでね。
感動したらやっぱりファンになるじゃないですか。
松澤ほおづき
感動しました。
髙澤大介
ということなんですよ。蔵川店のほかにも研究所ご覧になったでしょ。
小竹向日葵
見ました。
髙澤大介
研究所は蔵川店が今年の4月末にオープンしたんだけど、
それよりもはるか前ね、20年前、つまり2004年にできているんですよ。
松澤ほおづき
私たちと同い年です。生まれた年で。
髙澤大介
そうなんですか。それはなかなか興味深いですね。
松澤ほおづき
同い年だなと思って。
髙澤大介
なんかジェネレーションギャップを感じる。
かなり感じる。
そういうね、じゃあ20年前にそんなこともやってたのかということなんだけど、
あの時はお酒っていう、さっきも言ったけど、
ものづくりだけを我々は一生懸命やってきたんだけども、
もうお客様はものづくりだけではお買いにならない。
もう興味持たれなくなっているということに気がついて、
これから何をするべきかということを考えたのね。
髙澤大介
20数年前ね。
髙澤大介
20数年前ね。その時に我々に決定的に欠けていることがあったんですよ。
それは何かというと、ものづくりは一生懸命やるんだけど、
その一生懸命作ってできた、例えば品質のいいお酒ができたとしたら、
それをどう飲んでもらうのか、どう楽しんでいただくのか、
それでどうね、面白い場にしていくのか、
そういうさ、ソフトが何にもなかった。
いいものばっかり作っていて、あと皆さんでやってください、
になっちゃっていたのね。そうじゃないと。
いいものを作ったら、いいことを作らなければいけない。
ことって何?面白いこと、楽しいこと、美味しいこと、
愉快なこと、興味深いことというね。
ことというのは形のないものなんですよ。
その形のないソフトを、ものづくりと同じ情熱で
ことづくりもやらなければダメだと、ということで
あの研究所を作ったんですね。
でもことを考えるというのは、単に思いつきじゃダメなんですよ。
日本文化とソフト開発
髙澤大介
やっぱりちゃんとしたプラットフォームがなきゃいけない。
そのプラットフォームというか、資源がなきゃいけない。
リソースがなきゃいけない。
そのリソースをどうしたらいいかなといったときに、
昔からこの日本の文化がずっと続いてきているわけだけど、
その日本の文化が培った文物だとか、書籍だとか、
そういったものを集めて、ちょっと研究しようじゃないかと。
そこから面白いことや楽しいことや、
例えばさっき見ていただいたうぐいストックリーだとか、
ひょひょ鳴くやつがあったでしょ。
髙澤大介
ああいったものは昔からあったわけですよ。
髙澤大介
ああいったものをもう一回見直して、
これが一つあったら、今の宴会というか宴がね、
パーティーがもっと楽しくなるなとかね。
髙澤大介
確かに。
髙澤大介
そういうね、昔から使われてきた文物というものから
それをひも解いて、そこからソフト開発をやって、
いいものといいことを一緒にくっつけて、
お客様にお渡ししていこうというふうに、
あの時は考えていたんです。
だけど渡すにしても、いろんなやり方はあるにしてもね、
具体的にこの蔵に来ていただいたときに、
それを体験してもらえるという施設がなかったんですよ。
それで20年経って、我々はこの蔵GARDENを建てて、
この日本史文化研究所で作ったソフト、
そして蔵でできたいいお酒を一緒にくっつけて、
ここで体験してもらう。
で、バックグラウンドは発酵というところから始めてね。
髙澤大介
トータルで、発酵って深いね、発酵っておいしいね、
髙澤大介
そこからできる日本酒も、
こういったものができるんだということを知ってもらう。
そのためにKIKUSUI蔵GARDENを作ったということなんですね。
新たな日本酒体験
髙澤大介
へー、素敵ですね。
小竹向日葵
すみません、しゃべりすぎちゃった。
いや、全然。
すごい。
松澤ほおづき
思いがすごい。
小竹向日葵
めちゃめちゃに込められてて、もう一周してきた。
松澤ほおづき
それを知ってから、もう一回全部見学したら。
髙澤大介
もう一日今日いて、見ていけばいいよ。
小竹向日葵
確かに。
また違う思いで見れるんだろうなって。
髙澤大介
違った角度から。
小竹向日葵
素敵ですね。
松澤ほおづき
めっちゃ素敵でした。
ありがとうございます。
では、私たちが今回見学させていただいた、
気になったものについて伺いましょうか。
小竹向日葵
はい。さっきちょっと話に出てたんですけど、
風鈴俳みたいなのあるじゃないですか。
あれがめっちゃ最初目についちゃって、
カラカラカランってお酒飲むときに音が出るじゃないですか。
あれすごい楽しかったです。
楽しかったです。
髙澤大介
風鈴俳はね、あれすっごく人気があるんですよ。
すぐ売り切れちゃうの。
あれは冬でもいいんだけど、主に夏ね。
春から夏、秋でもいいんだけど、
お酒を飲むときにお酒を注ぐでしょ。
そうすると中の焼き物なんだけど、瀬戸物なんだけど、
髙澤大介
それが浮くわけだ。
髙澤大介
それでお酒が揺れると、
それが風鈴と同じ音を立てるとぶつかってね、
髙澤大介
チリンチリンチリンって音がするんですよ。
松澤ほおづき
しましたよね。
髙澤大介
すごくいい音でしょ。
すごくきれいな音だった。
あそこね、フグだとかサクラだとか、
髙澤大介
あとなんだっけ、フグ、サクラ、あと雪か。
小竹向日葵
雪の結晶。
髙澤大介
その3種類あるんだけど、
それを見ながらね、お酒を楽しむっていう。
髙澤大介
やっぱりこれからね、
髙澤大介
お酒の量を飲むっていうね、
時代じゃない、
昔はもうとにかくやたら飲む。
髙澤大介
一生酒を飲むとかね、
髙澤大介
とんでもない飲み方をしてたんだけど、
これからの時代は、やっぱりお酒をね、
よくお茶で言うけどさ、
お酒をたしなむ時代だな。
たしなむんだよ。
ただ単にガーッと飲んで、
アーッじゃないのさ。
こうやって少しずつ飲んで、
たしなむ時代にね、
多分変わっていくと思うのね。
そうですね。
髙澤大介
だからそのたしなむ時に、
髙澤大介
ちょっとしたこう、
なんて言うんだろう、
そういったシャレた器があると、
すごく楽しくなるでしょ。
そういったことで、
フリンハイを作ったっていうことなんですよ。
松澤ほおづき
素敵だったよな。
小竹向日葵
プレゼントとかでもいいなとか思って。
結構ね、そうです。
髙澤大介
そうですよね、おじいちゃんとかに。
松澤ほおづき
外国人すごく喜んで買って。
ありがとうございます。
髙澤大介
日本人の方が、
あの音に対しては敏感に反応します。
外国人はノイズにしか聞こえないところがあるの。
知ってた?
外国人は虫の音って、
情報を持っては聞いてないんですよ。
コオロギの音を聞くと、
秋が来たって思うでしょ。
彼らはあんまり感じない。
小竹向日葵
ノイズにしか聞こえてない。
雑音。
髙澤大介
雑音、ノイズ。
確かに、音が聞こえるねぐらいの。
雑音を勉強した人は分かるけどね。
秋かな。
髙澤大介
ああいうね、チリンチリンって音が、
髙澤大介
彼らにとってどう響いてるか分かんない。
音が出てるっていうことで、
彼らは喜んでもっていくのかもしれない。
ちょっと分かんないけどね。
小竹向日葵
あと、今収録させていただいている
この土蔵あるじゃないですか。
こちらの方って、
どういった使われ方とか。
髙澤大介
この土蔵ね、これね、
僕にとってはあまりいい思い出がなくて。
小さい頃さ、
何か悪いことをすると、
首根っこを捕まえて、
髙澤大介
入ってろってバーンと投げ込まれて、
ビシャーンと戸を閉められて、
髙澤大介
閉じ込められてた場所なんで。
ここ。
ここだよ、まさに。
これですか。
その入り口あたりで永遠に鳴くわけだ。
出してくれって言っても出されないよ。
開かないし、すごく戸が重いしね。
だから僕にとってはね、
髙澤大介
そもそもが最悪の場所なんだよね。
髙澤大介
お仕置きされた場所ね。
これずっと取っておくと、
最悪の場所もね、
髙澤大介
そのままじゃ使えないから、
髙澤大介
2階もあったんだけど、
2階の床板も全部取っちゃって、
下から上までドーンと吹き抜けにしちゃって、
抜いちゃってね。
広くして、高さを設けてね。
ここでライブをやる。
うーん。
ライブ。
できるだけ悪い思い出をなくすために、
全部オシャレな天間に変えた。
小竹向日葵
そうですね。照明とかもすごくいい雰囲気。
髙澤大介
照明もすごくいい雰囲気になるでしょ。
ここで落語をやったり、
あるいはクラシックのコンサート。
もう実際にやっているのをね、
小編成のコンサートだとかね。
あとは読み聞かせだとかね。
確かに。
あとは宝月さんが今度ここで踊るって言ってるから、
ここで踊るかなっていう感じかな。
ダンスフォロワーだとか。
いろんな使い方があるんですよ。
ここは雰囲気を大事にしているので、
やっぱりそういうね、
どっちかって言ったら、
落語だとか、
あるいは小編成のクラシックコンサートだとか、
ジャズとか、
音楽系のものだとか。
あとここで書道のパフォーマンスもやってたり。
髙澤大介
かっこいい。
やりましたよ。いろいろ使える。
髙澤大介
収容人員はだいたい20名くらいだから、
髙澤大介
顔が見えるっていうか、
髙澤大介
お互いに温度を伝えることができる人数なんで、
ここはかなり濃い場になるから。
松澤ほおづき
そうですね。
音も響いて。
髙澤大介
響くよね。
松澤ほおづき
落語とかはめっちゃ聞きやすそう。
髙澤大介
さっき発行って言ったじゃない。
発行っていうのは、
微生物が人間にとって有用な、
微生物の力であるものをね、
微生物の力で人間にとって有用なものに変えていくのを
発行って言うんだけれども、
ただね、人間同士が触れ合ってもさ、
髙澤大介
僕は発行するって言ってるのよ。
髙澤大介
人と人が触れ合って、
人と人が触れ合って、
何か前向きな話だとか、
建設的な、ちょっと硬いけど建設的な話だとか、
何かすごく良い話に盛り上がるっていうものをね、
人と人が触れ合って発行するっていうことだって、
あるよなと思ってね。
小竹向日葵
今じゃあ発行中ですね。
髙澤大介
今発行中だから。我々今発行してるんだ。
小竹向日葵
結構良い発行が。
髙澤大介
良い発行してる。
髙澤大介
良い感じに。
そういう風になってくる。
そういったね、良い意味で創造的な場にしたいなって思いがありますよね。
髙澤大介
この道場もね。
小竹向日葵
それぞれの施設に思いが込められた。
髙澤大介
そうだね。やっぱり思いは入ってますよ。
松澤ほおづき
私たちもね、もう一回これを踏まえて。
もう一回。
もう一回回ってこようと思います。
小竹向日葵
あとカフェ絶対私行こうと思ってて。
松澤ほおづき
すごい美味しそうで。
小竹向日葵
ぜひ行ってみてください。
KIKUSUI蔵GARDENの魅力
小竹向日葵
今日の県はキャンパスレポは出張収録で
KIKUSUI蔵GARDENをオープンされた菊水酒造さんにお邪魔して
高澤大介社長にお話を伺いました。
髙澤大介
どうもありがとうございました。
37:06

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