新発田まちもりの会の紹介
有本らな
敬和キャンパスレポ
この番組は、新発田市富塚にある敬和学園大学の大学生が、大学に関わるイベントや人、新発田のことなどをテーマにお届けします。
敬和キャンパスレポは、敬和学園大学の提供でお送りします。
皆さんこんばんは。この番組は、敬和学園大学から大学のことや新発田、新潟のことを伝える30分番組です。
今日の進行は、国際文化学科3年の有本良奈です。どうぞよろしくお願いします。
今日はですね、新発田市内で天き家の再生に取り組んでいる団体の活動についてお話を伺おうかと思います。
実はですね、この天き家問題、私もずっと生まれてから新発田に住んでいるので、商店街の天き店舗の問題とかにすごく興味を持っていて、
大学2年生の時なんかもですね、天き家の利活用のパネルディスカッションをするイベントにも参加したことがあるので、とても興味深い内容になっていたので、
今回ね、MCとして立候補させていただきました。どうぞ30分間よろしくお願いいたします。
というわけでですね、今日は天き家の再生に取り組んでいる新発田市内の団体、新発田まちもりの会から的衆一さんにおいでいただきました。どうぞよろしくお願いします。
間藤秀一
どうぞよろしくお願いします。新発田まちもりの会の的衆一と申します。
今日は学生さんに会えるということで、綺麗なジャケットを着ておりますけれども、普段はですね、作業着を着ながら住宅の屋根の工事の会社を営んでおります。
そうなんですね。
今日は外、強風ですよね。朝から電話が鳴りっぱなしで、修理の依頼だったりいただいて、今日も何件ももらってきました。
短い時間ですがよろしくお願いします。
有本らな
よろしくお願いします。またですね、この敬和の学生から天き家の再生に関心がある大学生として、英語文化コミュニケーション学科の裕樹裕さんにもおいでいただきました。どうぞよろしくお願いします。
結城由羽
よろしくお願いします。
有本らな
まずはですね、私から新発田まちもりの会について簡単にご説明したいと思います。
新発田まちもりの会は、天き家を再生し、その場所を活用した新たな産業の振興、地域コミュニティの再生を図るとしている団体で、Facebookページが2018年5月に開設されています。
現在はですね、新発田市の旧町名でいうところの篠町、現在でいう三宅町にある城瀬長屋にて、その一区画を改築してリノベーションする活動に取り組んでいらっしゃいます。
ではこの活動を開始したのは、いつ頃になるんでしょうか。
間藤秀一
はい、活動を開始したのはですね、今ほどおっしゃいましたFacebookページを作りました2018年、今から3年ぐらい前から活動しております。
有本らな
まだまだ新しくできたばっかりの団体ということですね。
間藤秀一
そうですね、当初ですね、公務員の方を中心にリノベーションスクールなんていう会があってですね、それをきっかけにこの市内をですね、街歩きする団体ができまして、その団体のメンバーを中心に立ち上げたのがこの新発田町森の会であります。
有本らな
なるほど、この町森の会っていう会の名前に込められた意味っていうものはあるんですか。
間藤秀一
はい、この町森っていう言葉自体はないんですけども、かつて江戸時代くらいにですね、日本中で町内の自治ですね、町内の管理だったりをしている方をやもりと呼んでいたんですよね。
やもりっていうのは、家を守ると書いてやもりと言うんですけども、そのやもりの名にちなんでですね、町を守る団体にしたいというところで町森と名付けさせていただきました。
有本らな
なるほど、現在はその城瀬長屋について取り組んでいるということなんですが、その前にも城瀬長屋以外にも活動をしてはいらっしゃるんですか。
間藤秀一
はい、この団体として活動を開始したのはこの城瀬長屋が初めてであります。
まだ3年目でして、最初にまずこの城瀬長屋に注目して活動を開始したのがきっかけです。
有本らな
なるほど、じゃあまだ活動の第一段階という感じなんですね。
間藤秀一
はい、そうですね。この活動をきっかけにですね、他の天き家も同じような活動をしていって、こんな活動が広がっていけばなと思っています。
有本らな
なるほど、ありがとうございました。この城瀬長屋についてはですね、以前この競馬の学生が映像作品にもしていたんですが、以前からこの場所を何とかしたい、何とか活用したいという動きはあったそうなんですね。
城瀬長屋の歴史と現状
有本らな
長屋ということなのですが、この城瀬長屋、いつ頃にできたものでどういった特徴があるのでしょうか。
間藤秀一
はい、この城瀬長屋ができたのはですね、今からおよそ130年ぐらい前になります。明治20年頃に建造されたと聞いております。
今はですね、7軒の建物が並んでいるんですけども、もともとは12軒分の長屋があってですね、そのうち現在で7軒残ってまして、そこで現在もその中で3軒、実際住まわれている。
有本らな
住めるんですか。
間藤秀一
はい、とても珍しい長屋です。
有本らな
そうなんですね。
なるほど、じゃあその12軒のうち7軒が残っているっていうことなんですけど、この7軒以外の分は取り壊しがされてしまったってことなんですか。
間藤秀一
そうですね、実際ですね、ほんと数年前になるんですけども、数年前までは8軒あったんですけど、ちょうど真ん中あたりのですね、1軒が取り壊されてしまって。
実はこの長屋、大変歴史的にも古いんですけども、特にこう、姿に同じく長屋としてあるですね、足軽長屋なんて聞いたことありますかね。
有本らな
あります、清水園のところにあります。
間藤秀一
はい、清水園の隣にある。あちらは武士ですね、侍さんが住んでた長屋ですけども、あちらは文化財として規定されている長屋なんですけども、こちらまだこの城戸長屋はですね、個人所有になってまして、実際まだ今も住まわれているということで文化財としての登録はないんですよね。
そんな関係で壊さ、壊しちゃいけないということを行政として管理できない状態になってまして、残念ながら数年前にも真ん中の1つが壊されてしまった。
今現在では7件しかないような状況です。それでもこれだけ長くですね、長い距離の建物が並んでいる長屋というのはとても珍しい建築だと思います。
大学生のリノベーション活動
間藤秀一
なるほど、長屋ということなどでは昔のお家っていう感じのイメージで大丈夫ですかね。
そうですね、建物自体がずっと木造の2階建てなんですけど、ずっと屋根が続いてましてですね、今活動しているのが旧池田生というところなんですけど、
このオーナーの池田さんの話だと子供の時は屋根の上に上がってずっと隣の家、そのまた隣の家まで屋根伝いに遊びに行ったり、そんなことされてたというふうにお聞きします。
有本らな
全然今と違う、そんな今なんて屋根伝いで遊びに行けないですからね。
間藤秀一
そうですよね、そんな面白いエピソードも聞いてましたね。
有本らな
なるほど、ありがとうございました。
有本らな
では、結城さんも天き家の活用に関心をお持ちとのことですが、白瀬長屋は訪ねたことはありますか。
結城由羽
白瀬長屋は訪ねたことはないですけど、でもなんか以前からデスベックの制服とかでお着物を買いに行かせてもらってたんですけど、その中でなんか長屋のお掃除するっていう特許があって、行きたかったんですけど、予定が合わなくて行けなくて、また掃除する機会があれば行きたいなと思ってたところです。
有本らな
なるほど、長屋の掃除をするボランティアみたいなのがあったんですか。
結城由羽
そんな感じですよね。
間藤秀一
ぜひ参加してもらいたいです。
掃除だったりですね、掃除というか今解体、回収している最中でして、皆さん働いている方なので、そう集中してやることはできないんですけども、週末だったりを利用してですね、少しずつ物を出していったり、建物を壊していったりですね、
そういったような回収作業を今進めているところです。
有本らな
なるほど、そうなんですね。
間藤秀一
専門の業者さんに頼むのではなくてですね、会のメンバーだったり協力してもらえる人が広く募っておりますので、ぜひ手伝いに来てもらいたいなと思います。
有本らな
なるほど、じゃあ地域に住む人と一緒に長屋を利活用していくために一緒に考えて活動していこうという感じで、今準備を進めているっていうところなんですね。
はい、そうです。
有本らな
なるほど、ありがとうございました。
では、さてここで1曲お届けしたいと思います。
今日はですね、天き家の再生ということで、こちらの曲を用意してきました。
パフュームで再生です。
こちらの曲は東宝映画、四人草の殺人の主題歌として書き下ろされて、2019年11月にリリースされています。
ミュージックビデオでは過去のパフュームの曲で作成されたミュージックビデオのシーンが多く登場している楽曲になっています。
歌の歌詞の方も再生を強調するフレーズが多く登場しています。
間藤秀一
それではお聴きください。パフュームで再生。
敬和キャンパスレポ
有本らな
さて、今日の敬和キャンパスレポは、新発田市内で天き家の再生に取り組んでいる新発田まちもりの会の活動について、メンバーの的衆一さんにお話を伺っています。
また学生メンバーの今回ゲストとして、4年生の結城優さんにも参加をしてもらっています。
結城さんなんですが、天き家の活用に関心をお持ちということなんですが、
有本らな
この関心を持ったきっかけっていうのは何かあるんですか?
結城由羽
そうですね。もともと物作りが好きで、いろいろ友達向けでいろんな机とかティッシュボックスとか作ってたんですけど、
間藤秀一
ティッシュボックスって作れるんですか?
結城由羽
天き家をイノベーションしようみたいなプロジェクトがあって、
その一軒家のお家を大学生が入って、一部屋ずつ作り直していこうみたいな感じでやってもらっています。
有本らな
すごいですね。一人一部屋をリノベーションするっていうことなんですか?この白目の活動。
面白い。これまでの活動で今こういう風にリノベーションしてますとかいう現状報告があればお聞きしたいんですけど。
結城由羽
僕は一部屋、実はお風呂場を担当させてもらってて、
お風呂が結構汚かったりしたのでタイルを剥いだり、床も落ちそうだったので床を剥いで張り直したり、
まだまだこれからなんですけど、その家にあるものも使いながらその部屋を綺麗にしていこうかなみたいな感じでやらせてもらっています。
有本らな
ものづくりが好きな結城さんにとってみれば、とっても楽しいフィールドで活動ができてるっていう感じなんですね。
有本らな
今日はキャンパスレポ。
リノベーションということなんですが、これは当然持ち主の方であったりですね。
あとは新発田マチモリの会で検索すると出てくるYouTubeの動画があるんですけど、
そのYouTubeの動画などにも登場されている池田さんという方がオーナーということになるのかなと思います。
有本らな
オーナーの池田さんの意向を踏まえつつ、会としてリノベーションに協力するということになるとは思うんですが、こういった調整などはどのように行われているんでしょうか。
間藤秀一
我々の活動の中でオーナーさんの存在はとても大きいです。
県内外に同じように楽器屋を買っておいてリノベーションしている団体はあるんですけれども、
オーナーさんと実際に会集する側があまりコミュニケーションが良くなくて断念してしまったというケースも多々あります。
その中で我々の活動の中ではオーナーさんも一緒になって活動しているのがとても良い関係を築けているのかなと思います。
オーナーさんと一緒にこんな風にしたい、あんな風にしたいと話し合いながら続けているのが上手くいっている理由なのかなと思います。
リノベーション活動の意義
有本らな
なるほど。オーナーの池田さんと出会ったきっかけとかもあるんですか。
間藤秀一
はい。当初ですね、新発田市内、この街中の中でですね、このリノベーションに適した場所はどこかというところで、歴史的な背景だったり地理的な要因だったり含めて数件リストアップしたんですけれども、
そんな中でも一番歴史的にもここが良いというところで目持ちをつけたのがこの新発田永谷の池田であります。
そんな中からオーナーの池田さんに出会いまして、こちらの思いを伝えたのが始まりです。
有本らな
なるほど。相互関係がしっかりとしているので、会としてもとても活動がしやすい環境で動けているということなんですね。
ありがとうございました。またですね、このリノベーションを進めた先には、どういった利用の形態が現在想定されているんでしょうか。
間藤秀一
こちらまだまだ改修途中でありまして、実際にはこれからの段階になるんですけれども、将来的にはですね、一番は周辺の地域の方々によく利用してもらいたいなったのが一番の思いであります。
地域の方々の交流の場としてですね、カフェのスペースだったり、ワークショップができるような天間作りをしていきたいと思っています。
またWi-Fiとかを整備してですね、今この中で在宅勤務の方も増えているかと思うんですが、そんな方も利用できるようなコワーキングスペースにもなれればなと思っています。
有本らな
すごい良いですね、歴史的な建物で優雅にお茶を飲んだりとか、逆にそのコワーキングスペースとして活用できるっていうのがすごい私に聞かれるんですけど、
新築にはない温かみとか味がとてもあるじゃないですか、そういう建物って、そういう環境下の中でみんなでおしゃべりとか、ぜひしてみたいなっていう風に思っています。
今流行りのインスタ映えとかも全然狙えるような建物になるんじゃないかなっていうふうにお話を聞いてて思いました。
有本らな
この天き家をリノベーションするにあたって、ちょっと松尾さんにお聞きしたいんですけど、逆にこういう小民家とか天き家をリノベーションする際に、こういった点難しいよとか、そういう点ってありますか。
間藤秀一
まずですね、天き家活用とは一言で言いますけども、まず天き家にならないことが一番ではないかなと思っています。
どうしても今これからの時代ですね、人が人口が少なくなっていって、天き家になる割合が多いんですけども、
できればですね、天き家にならない方がそれはいいのかなと思います。利用者が利用する方が住み続けられるような住宅の方が本来はいいのかなと思います。
ただこれからどんどんと天き家が増えていく中でですね、その天き家を負の遺産としないでですね、貴重な地域の財産として皆さんが活用できるような方法があればなというのが我々の団体の思いであります。
有本らな
その一つの例として活動し始めているところではあるんですけども、そんな中でも一番難しいのはやっぱり所有者さんだったりですね、地域の近所の方々の理解を得るのが一番難しいのではないかなと思っています。
そうですよね、所有者さんがやめてくれって言ってるのに好き勝手に活動はしにくいですもんね。
間藤秀一
そうですね、そういった中でも、現在このシロセナリアの活動はとてもうまくいっているのかなと思っています。
地域との協力と今後の展望
有本らな
ありがとうございました。ではここでもう時間も迫ってまいりまして、最後の質問になってしまうんですが、まちもりの会としては今後どのように活動を進めていきたいでしょうか。目標などあればお願いします。
間藤秀一
我々の会はまだ3年前に立ち上がったばかりの若い会でありまして、活動自体もこのシロセナガヤの改修を現在中心として活動しています。
そんな中で、まだまだ活動としては、テンの活動なんですけども、この活動がですね、さらに次のアキア、次のアキアという形で線でつながっていってですね、ゆくゆくはこの地域全体面の活動に広がっていけばなというふうに考えています。
有本らな
今後まだまだ活動がどんどん進んでいくと思うんですけど、興味をぜひ興味を持たれた方は、フェイスブックなどで活動を知っていただいて、活動したいということであれば、フェイスブックなどを通じて連絡をすればいいという感じですかね。
間藤秀一
はい、ぜひまだまだ活動、改修の解体だったり、新しくする活動もこれからですので、ぜひ力を貸してもらいたいなと思います。
有本らな
わかりました。ありがとうございます。ぜひ興味を持った方はネットなどで調べていただきたいなというふうに思います。
今日はですね、新発田市の篠町にある白瀬長屋で、アキアのリノベーションに取り組んでいる新発田まちもりの会から的衆一さんにおいでいただきました。まとうさんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
さてエンディングです。今日はですね、ゲストとして一緒にお話を聞いてきました。4年生のゆうきさんと一緒に締めたいと思います。
有本らな
ゲストの学生と一緒に締めるの初めてなので、私も緊張しているんですが、ゆうきさんいかがでしたか、この時間。
結城由羽
そうですね、ずっと新発田まちもりの会の活動はFacebookとかで拝見してたので、めちゃくちゃ今日いろんなことを聞けてよかったなっていう印象があって、
なんかこの活動の中でも、家の持ち主さんたちと一緒に何か作り上げていくっていうのがすごい何かいいなと感じました。
有本らな
そうですよね、一方的じゃなくて一緒に何かを作るって言うとやっぱ達成感もより倍増するのかなっていう風な印象を持ちながら、私も今回お話を聞いていました。
ぜひゆうきさんの何か今後の活動のおかてになればいいなと思います。今日はどうもありがとうございました。
有本らな
私もね、ずっとあの、天き家というよりかは商店街の天き店舗に疑問を持っていたりとか、こういうことで使えるんじゃないかなっていうのをゼミであったりとかで考えてたので、
有本らな
それも今回のお話は勉強になりましたし、やっぱり自分一人だけで突っ走るんじゃなくて、みんなと一緒に協力したほうが活動もしやすいし、より成果が得られやすいのかなっていう風な印象を抱きました。
さて、今日のK-WAキャンパスレポもそろそろお時間になってまいりましたので締めたいと思います。
今日のK-WAキャンパスレポもこれにて終了です。みなさんおやすみなさい。
K-WAキャンパスレポは、K-WA学園大学の提供でお送りしました。