これが非常に特殊な他のスポーツは違うところだなというふうに感じましたね。
この雑誌の構成を見てもよくわかるんですけど、キッシュの話があったりとか、あとは作家の話があったりとか、
漫画であったりとか、実況、バサンチとか後はインターバ。そんな話が出てくるんですけども、それぞれ個人の話だったりするんですけども、
その個人の話に触れることによって、一つの見方にまとめないっていう感じですよね。
競馬って立つ立場、例えば見ている場所というか、視点が違えば見えてるものというか、出てくる言葉も全部違うんですよね。
そういう状態を、例えばこの雑誌の編集で無理に、競馬ってこういうもんですよねみたいな感じで訴えかけるんじゃなくて、
その人それぞれの言葉でいろんな方向に発信していってるなっていう感じでした。
それは言論史たるゆえんというか、言論史としてはかなり誠実な作りじゃないかなというふうには思いましたね。
読んでて一番感じたのは、競馬を知っている書き手が多い分、どうしてもこのままでいいんですかね、この問題みたいな感じの視点がどうしても随所に出てくるんですよ。
例えば馬の扱いであったりとか、制度であったりとか、あとは閉鎖的な業界であったりとかっていうのがあったりするんですけども。
ただこの雑誌、言葉に関しては、それがただの問題定義だけで終わってるって感じはしなかったんですよね。
むしろそういう、このままでいいのかみたいなこと言ってるけどもっていう引っかかりも含めて、競馬が言葉を生んでるっていうような感じの証拠を並べられてるみたいな感じでしたね。
なんで解決策が提示されていないっていうのも、やっぱり言論史としては一貫してるのかなっていうふうに思いました。
やっぱり誤解されやすいというか、今の時代的にと言っちゃあれなんですけども、解決というか正解を求めるじゃないですか。
求めたがあるんですけども、やっぱりGPTみたいなのに聞いたりとかして、すぐ回答を得たりとか、ググってしまえばすぐ答えに近いような回答みたいなのを得られるじゃないですか。
そういった世の中の情勢というか、そういう流れの中で、解決しないのって無責任だよねみたいな感じになるのはちょっと良くないなというふうに思ってて。
これどういうことかっていうと、まず媒体としてこの雑誌の役割が違うんですよね。
言葉っていう雑誌は答えを出す雑誌じゃなくて、問題の形を整えるというか問いにの形を整えるというか、そういう感じの雑誌なんですよね。
こういう問題がありますよっていう、ちょっと各方面にいろいろな視点が、一つの問題からね、いろんな方面に視点が向いちゃうところをギュッと丸くして、こういう問題ですって形を整えてくる。
そんなイメージですけども、競馬そのものが例えば言葉とか物語を生み出してしまう装置だというテーマを今回言ってるってだけで、
これが解決策ですっていう書き手の人たちが言ってるわけじゃないんですよね。
そうやって簡単に結論でこうするべきだみたいな感じで言っちゃうと、
例えばこの雑誌で扱っている言葉の豊かさであったりとかっていうのが死んでしまうような感じがするんですよね。
なので、そういったところが、結構この雑誌を読み終わった後にも余韻として残っている要因の一つというか、そういう問題あるよね。
どうするべきなのかなみたいな感じで、本を閉じた後にもしっかりと自分の中で考えて動き出すというか、
自分として意見はこういう感じだろうなっていうのを考えさせてくれるような雑誌なんですよね。
なので、すごい感情が大きく動いたとかっていう感じでは正直ないんですよ。
でも、ずっと引っかかってたこの構造の方法。
あ、これ競馬をどう見るかを教えてくれる特集じゃなくて、競馬を使って人がどう考えてどう語るかを可視化してくれるっていうところを、
競馬を読むっていう形で出したっていうのはすごい良かったというふうに思いました。
確かにそうですよね。読んで考えてくださいというような感じ。
なので、本当にここで書いてる人たちの、その人それぞれの立場であったりとか、思考の癖がそのまま見えてくるような感じなんで。
競馬の雑誌、例えば有春だとか、あとは週刊で言うとギャラップとかさ、ブックとかあったりするじゃないですか。
ああいうのとはまたちょっと違う方面の一般誌なんで、その一般誌で競馬を文章として捉えてください。
問題はこういう問題がありますよっていう形を整えてくれたっていうのは、すごい良かったなと。
なんか分かりやすかったというか、何て言うんですかね。
本当に競馬詳しくない方が逆に読みやすいぐらいな感じなんですよね。
なので、ちょっと読むのに体力がいるので、この年末年始、時間できたなっていう方はぜひご一読おすすめでございますね。
すごいメジャーな雑誌ではないので、どっちかっていうとすごい、ちょっと自分のお住まいの地域の大きい書店とか行かないとなかったりするかもしれないですし、
もしかしたらネットで注文した方が早く見つけられたりとかするとは思うので、
基幹誌なんですぐ新しい号が出ちゃって、これがバックナンバーとしてアーカイブされますみたいな感じではないと思うので、
ちょっとこの年末年始、お忙しい方であって、もう年明けちょっと時間ができたなっていう時には、ぜひG1が始まる前に、競馬で忙しくなる前に一回読んでみるのもありかなというふうに思っております。
というところで、今週のJRAでございます。
今週も変わらず、5回中山、5回阪神、5回中京の3場開催。中京は今年最後の開催周でございます。
順に見ていきますと、土曜日に中山競馬場でG3ターコイズステークスが行われて、日曜日に阪神競馬場でG1第77回アサヒフューチュリティーステークスが行われます。
まずはターコイズステークスでございます。今年で11回目を迎えますG3のハンデキャップ競争でございます。
2015年に新設された競争なんですけども、同じ名前、ターコイズステークスという名前で、品場限定の特別競争が2014年まで行われていたんですけども、
名前と開催場所だけいただいて、競争として始まりましたみたいな感じで。
それまでは1回ターコイズステークスが終わって、2015年から新しい回を重ねていったような感じでございますね。
ちなみにこのターコイズって、ご存知トルコ石なんですけども、この12月の誕生石の一つで、このトルコ石っていう名前なんですけど、実際にトルコでは産出されない。
トルコを経由してヨーロッパに入ってきたことからトルコ石っていう名前になったそうでございますね。
コースは中山の芝1600mですので、ザ中山競馬場みたいなコースなんですけども、直線最後グイって出れた馬が勝つみたいな感じのイメージなんですよね。
用意ドンっていうか、消耗戦の先に勝ち馬がいますみたいな。
そんなイメージなので、あとはやっぱりハンデ戦なんで、ちょっとハンデ軽かったりすると意外に狙い目感じだったりしますね。
勝つには至らないかもしれないけど、三着にはあるかもしれないみたいな感じで狙ってみたい感じはしております。
そして朝日配、フューチャリティステイクスでございます。
今年で77回目を迎えます2歳限定のG1競争でございます。
1786年にイギリスのニューマーケット競馬場を皮切りに、2歳限定戦、その当時は3歳っていうバレー表記ですけども、2歳限定戦が行われるようになって、
日本でも1946年、第二次世界大戦が終わった翌年に初めて、2歳場限定の競争が行われたそうでございます。
そんな中、1946年から3年後の1949年に関東地区の2歳場チャンピオンを決める戦いとしてできたのが、この朝日配、フューチャリティステイクス。
当時の朝日配、3歳ステイクスでございますね。
そこから2014年までは中山競馬場で行われていたんですけども、阪神競馬場に移行して現在に至るということでございます。
コースはですね、阪神競馬場、芝外回り1600mでございます。
スローペースからサッカーを、Here we go!できる馬が勝つような、そんなイメージなんですけども、
もちろんね、メンバー次第でペースも変わってきますから、一概には言い切れないんですけども、やっぱり2歳戦というところはあるので、
強いて言えば前につけて足伸ばせる馬がね、上位に来るイメージと、しっかり溜めて溜めて爆発させてきた2、3着の馬みたいな感じですかね。
勝手なイメージですけどね。
そんな馬たち、その前につけて足を伸ばせる馬と、粘れる馬って言っちゃあれですけども、
それと足を溜めて溜めて末足爆発みたいな馬をうまく絡ませていけばいいかなというところで思っております。
というところで、今週も皆様に。
いや、全然興味なかったんだけど、一応話聞いてみたんよね。
その人の解説をね、そしたらせっかく聞いたし、ちょっと絡めて馬券買ってみようかなと思ったら、当たったのよっていうぐらいの快心の的中があることをお祈りしております。
ということで、今回も最後までご拝聴いただきありがとうございます。また次回の競馬見聞録でお会いしましょう。
さよなら。