著者はですね、競馬ライターとして、小説家として活動されている谷川直子さんでございます。
本の紹介文はですね、100円の馬対1億円の両欠馬。
冴えない男女3人が推し馬の子で、金持ちオーナーの馬に挑む感動必至の競馬小説ということでね、書かれているわけでございますけども。
私ですね、これまで数多くの競馬小説、ここで紹介させていただいてきました。
漫画も読んできました。
多くの競馬の物語に触れてきたという自負はございます。
しかしですね、ここまで、ここまで一生が遠かった競馬小説はかつてあっただろうかというところでね、というところでございますね。
でも正直申しますと、半分ぐらいまではね、はいはいありきたりの展開っすねと。
こうやってね、冴えない3人が力を合わせて、100円の馬で1億円の両欠馬に勝って、ライバル関係になって歴史的な銘馬とかね、銘勝負とか繰り広げるんすよね、と思ってたんですよ。
全然ね、手進まないなぁと思ってたんですよね。あら、ちょっとそういう感じかみたいな。
谷川さんそういう感じなのかと思ったらとんでもなかった。ごめんなすって感じでしたね、もうね。
あのね、最初150ページいくぐらいまで、もう2日ぐらいかかったんですけど、
最後後半の150、半分ぐらいですね。
うーん、1日かかんなかったっすね。
でもそんぐらいの、そんぐらいもうね、手がね、スルスルスルスルスルスル、進んでいきました。
競馬小説をね、いっぱい読んでる方々とか、ロイヤルファミリーから競馬をちょっと興味持ったんすよねって言って、
まあ普段本読んでるんですけど、みたいな方々はですね、はーんと思いながらね、多分ね、見てると思うんすよ。
まあ結構ありきたりね、みたいな感じで思うと思うんですけどね、もう途中からね、マジでね、手止まらなくなりますから。
やられたっすね、マジで。その展開はちょっと考えてなかったっすねって。
いや本当に最初ね、冴えない男女がね、メイクミラクルを起こす小説なんでしょ、みたいな感じで思ってたんです。
もう全然違った、もう谷川さんごめんなさいっていうね、感じですね。
もうね、150ページぐらい過ぎて半分過ぎたあたりで、ちょうど手が進みが良くなってくんすよ。
そうなってくるとね、あれ?ちょっとね、不安になってくるんですよ。あれー?みたいな。
これ、今この展開で、これページ足りるかな?みたいな感じで。
やっぱあの、ある程度自分の中で想像するんですよね。こういう感じの展開なのかな?みたいな感じを想像するんですけど、
そうなってくると、あれ?このページ数で全部書けますか?みたいな感じなんですよね。
でもね、それだけね、先が楽しみでね、もう手が止まらない、止まらない。
全部で大体320ページぐらいなんですけど、この本自体がね、1頭の馬みたいな。
どういうことかっていうとね、スタート遅いんだけど、出しがつかないのよ、なかなかね。
あー、短距離向きじゃないのかな?みたいな感じでね。
で、3コーナーあたりから徐々に徐々にスピードが上がってきて、最後の直線でスピードが上がりきったところがゴールみたいな。
あー!届かなかった!みたいな感じで。
勝利戦にいそう!みたいな感じなんですけどね。
もうね、そういう展開というか、構成だったんですね。
でね、この本もそうなんですけど、わかりやすくね、帯にね、感動必至とかって書いてあるんすよね、またね。
なんすけど、お涙ちょうだい涙ドバーっていう感じの物語でもないんですよ。
確かに感動するんすけど、なんだろうな。
大体競争馬の姿って、これまでの小説とかで言うとね、競争馬の姿って人間と重ね合わせて人生的なね、ドラマ的なことが起こっていくのが大体の競馬小説ですよ。
まあ人があり木の馬がいて、その馬が頑張っているからひた向きに前向きに頑張っているからよし自分も頑張ろうと。
そうやって前向きにひた向きにね、頑張っていれば大舞台で結果が出せるんだぜと。
何者かにもなれるんだぜみたいな感じにもなってる小説の構成というか、そういう物語が多いと思うんですよね。
それを見習って自分たちもじゃないけども、何か読んでると読み手側も背中を押してもらえるようなそんな話が多いと思うんですけども、そうじゃなかった。
そうじゃないわけじゃないんですけども、もっと目立たないところでも気にしないと全然気づかれないようなところでも戦いっていうのがあって、
何者かにならなくても戦ってるんだぜっていう話だったんですよね。
やっぱり競馬って競争なんでわかりやすいんですよね。
一着をいっぱい取ったとか格式の高いレースで目立った成績を出した馬たちがフォーカスされがちなんですよ。
グッズになったり、引退後の話になったりとか、そこに行かないにしても中間層あたりまでのオープン馬たちですよね。
ファンの目に多く止まるような馬たちが注目を集めがちなんですけども、
そういうところにグッズ販売とかにももちろんならないような、そういうところに乗っかれない馬たちもちゃんと頑張ってるんですよっていうのがこの本なんですよ。
そういう馬たちと一緒に戦ってる人たちももちろんいるわけで、
そこに注目してくれっていうわけではないんですけども、
そういう馬たちも人たちもピラミッドなんでむしろそっちの方が多いんだよっていうのを改めて教えてくれる本ですね。
この物語を読んでそこに改めて気づいてくれるというか、気づかされるというか、
注目しろってさっきも言ったけど注目しろっていうわけじゃないんですけど、
ちょっとそういうところもあるんだよっていうのをもう一回思い出させてくれるような、そんな小説。
そういう人たちがいてくれたらいいなっていうふうに感じましたね。
うーん、著者でもないのに。
何勝手に思ってんだよみたいな感じですけども。
僕自身そんなふうに感じましたね。
やっぱりそこに注目が集まりがちだとやっぱり目立った成績注目されがち。
ファンの目にいっぱい触れる馬たちがやっぱり注目されます。
グッズ販売もされますし。
そういう馬たちを応援してる人が多いのは事実なんですけども、そうじゃないと。
あるんだぜっていうのを再認識させる。
そんな小説でございましたねというところで、