競馬の文化的視点
みなさん、こんにちは。ダルマー競馬場です。
このポッドキャストは、競馬の文学や歴史など、文化的な視点にもスポットを当てていき、
競馬ファンタジーの視野を広げていこうという番組です。
先日、実家をリフォームするために、昔から使っている家具を運び出してたんですよ。
荷物が多いし、なんでこんなに皿があるんだろう?っていうくらい、皿と調理器具があったんですけども、
その皿とか調理器具を捨てるかと思えば、私が使ってた部屋に運び込んでおいてくれと。
捨てる気さらさらない〜みたいなね。え〜みたいな。
そしてね、帰る部屋もない〜みたいな。もう全然帰る予定もないんですけども。
いや〜、昔の家なんでね、やっぱりタンスと押入れで収納していたんですけども。
で、タンスって新聞紙を敷いて、湿気取りに昔使ってたんですけど、
それ、いつから敷いてんの?っていう新聞紙だったんですよね。
パーッとめくってみたら、日付が昭和52年。どんだけ昔だよ?みたいな。え〜みたいな。
西暦1977年〜みたいな。実家あるあるだと思うんですけど、いつからあるのそれ?みたいなね。
決闘学の紹介
いつから敷いてんの?みたいな感じですけどね。
ちなみにね、1977年っていうのはですね、TTGが現役で走っていた時代でございます。
テンポイント、東昌ボーイ、グリーングラスでございますね。
で、テンポイントが天の正、春を買って、東昌ボーイが宝塚記念を買って、その年の第22回有馬記念ですね。
もうね、テンポイントと東昌ボーイが2500メートル中2400メートルぐらいデッドヒートしてるっていう。
もうね、武士の情けなグリーングラスっていう大川圭司さんの言葉はあまりにも有名ですけどね。
いや、どんだけタンスの中にいたんだよ?っていう話なんですよ。
でも約50年ですけどね。これから50年なんて生きてる自信ないですけどね。
しかしね、50年前から競馬はもちろんありましたし、決闘も繋がっているからこそ面白いんですけどね。
というところで今回はですね、決闘をもっと詳しく知りたいって方にぜひお勧めの一冊をご紹介したいと思います。
それがこちら。
吉沢定司長、競馬の決闘学でございます。
知ってる方も多いと思うんですけども、この本はですね、1998年のJRAバジ文化賞受賞作なんですけども、これね。
旧版を発行したのがその1998年で、新版がですね、2012年に出てるんですけども、2012年に発行された新版はですね、
馬の年齢表記と出てくる馬が若干変わったぐらいで、ほぼ内容っていうのは変わってないんですよ。
で、私ですね、これほど読んだ本はないんじゃないかなっていうぐらいめちゃくちゃ繰り返し読んでます、この本。
そしてね、読むたんびに新しい発見をして、今の競馬と照らし合わせてるんですけども、めちゃくちゃ好きな本なんですよ。
これね、どのぐらい好きかっていうとですね、アメリカ出張に行く機内に持ち込んで、行きも帰りもね、約12時間ぐらいずっと読んでるっていう、そのぐらい好きですからね。
で、この本はですね、競馬の奥深さと出会うための本なんです。本当にこれは帯にも書いてるんですけど、本当にその通りで、
もし競馬への関心とかテンションが若干薄れてきてしまっていたりとか、あとは逆に競馬をもっと知りたい方、思っている方はぜひ読んで、いやもうぜひじゃない、絶対読んでいただきたい。
もうね、今日の競馬の血統って移り変わり激しいじゃないですか。今って特にそうだと思うんですよ。血の法話を解消しようとね、いろんなところから海外からですね、いろんな血筋の血統を持つ馬を持ってきて、日本で繁殖していって、その法話状態を緩和しようっていうところなんですけども、
やっぱそうなってくると、本当に移り変わりが激しくて、テニスの攻防ぐらい激しいと思うんですよね。ナダル・サンクのフェデラーがなんて言われたら、え?みたいな。え、ナダルってついにスペイン産のシュボバの子供が日本で走ってるの?みたいな感じになりますけどね。しっかりアメリカ産馬なんですけど、ナダルっていうのはね。
競馬の未来と血統
そういった感じで、やっぱり日本だけだとどうしても血が一変統になりすぎちゃって、法話状態が起こって、みんなサンデーの血だったりディープの血を持ってるみたいな感じになっちゃうんですよね。そうなってくると、さっきも言った通り海外から盛んに馬を輸入してきて、そういう法話状態をね、一回リセットしましょうよっていうことなんですけども、こういう時代っていうのはですね、もっと昔に実際にあったんですよ。
っていうところからこの本はね、スタートするんですよ。
で、この本全部で8章からなる構成なんですけど、第1章はですね、第1章から8章まで、その章の主人公となる馬が、シュボバがですね、存在します。
第1章はセントサイモンでございますね。知ってる方も多いかと思うんですけど、血の法話が起こっていたイギリスのお話なんですけど、19世紀の後半から20世紀前半のお話でございます。
で、それから約30年後ぐらいですかね、第2章になるんですけど、この章の主人公はハイペリオンでございます。
第17代ダービー卿をこだわったセントサイモンの3×4を持つハイペリオンがどういった役割を担っていたのかということがこの章で語られていて、第3章はですね、ネアルコでございます。
ドルメロの天才が生んだ近代サラブレットの祖とも言われるネアルコのお話とともにフィデリコ・テシオの話でございます。
で、このテシオが作ったネアルコをですね、伝ってアメリカで爆発的なスピードを持つ馬をバンバン送り込んだ馬がいるんですよ。それがナスルーラ。
このナスルーラを作った生産者がアガカン三世。このですね、ナスルーラ、ただのスピードを持つ馬ではないんですよ。
っていうところとかね。それが4章で語られていて、次の5章ですね。アメリカから北に向かった国、そうカナダの辺境の地で生まれた、いきなり爆誕したんですよね、これね。
ダイヤモンド1カラットの上を行った地一滴の価値を持つ馬、ノーザンダンサーとE.P.テイラーの話でございます。
これが第5章で語られていて、このノーザンダンサーが誕生した背景には、ネイティブダンサーというアメリカの雑草血統ですね。
雑草血統って言っちゃうとちょっと言葉は割れかもしれないんですけど、この踊り子の系譜、舞踏家の系譜っていうところを持つネイティブダンサーから始まったスピードを持つ馬たちがどうやって世界に広がっていったのかっていうのが6章。
そして7章でですね、フランスの実漁家マルセル・ブサックが爆発的にヨーロッパの競馬界でその地位を持っていたんですよ。
マルセル・ブサックが作る馬たちが、すごいいろんなレースを勝つみたいな感じだったんですけど、
この4章から6章で語られた馬たちの対等によって、どんどんどんどんこのマルセル・ブサックが作った馬たちっていうのがどんどんどんどん廃れた血統って言いますか、流行らない血統になってしまったんですよね。
で、今言ってた通りスピードがなかったのかというところがね、ネックになってくると思うんですけど、この廃れた血統になってしまったことによって極東の競馬行進国にこの血が入ってきます。
日本にこのトルピオンの血が入ってくるんですよ。このトルピオンの血を持つ馬の名前がパーソロン。
我が国競馬史上苦滅の大記録と言われた、無敗の三冠馬シンボリルドルフのお父さんがこのパーソロンでございます。
で、そのパーソロンだけではもちろん世界的にはですね、廃れた血統になっています。日本のサラブレットの能力は上がったんですけど、まだまだ世界との差がある。
じゃあどうするかと言われるとパーソロンの次にノーザンテイストを輸入してノーザンダンサーの血を入れてくる。そうなってきてもまだまだ世界とは差がある。
どうやっていったかというと運命の暴君がいるわけですよ。
あのロイヤルチャージャーから繋がってきた一本の糸をこうやって継いでいった暴君がついに日本で血を爆発させるっていうね、目覚めたロイヤルチャージャーです。
これに出てくる本当ね、この全8章なんですけど、この8章に出てくる主母馬っていうたった8頭なんですよね。
なんですけど、近代サラブレットの基礎の血を持った馬たちの話でございます。
なんですけど、これ馬ごとに見ると全部10じゃないですか。
あのセントサイモンだったりとか、ハイペリオン、ネアルコ、ナスルーラ、ノーザンダンサー、ネイティブダンサー、トールビオンからロイヤルチャージャー。
これ全部10なんですよね。
一頭一頭掘っていくとあまり関連性がないように見えるんですけども、この順番とこの馬たちって本当に海外ドラマを見ているかのような本当に入り組んだ物語を見ている感じなんですよね。
これ10に見えて実は一本の線でバッと繋がってるんですよ。
ここに物語を見て驚きと興奮があるんですよね。
もうね、マジ面白いです。もう一回言いますね。絶対読んだ方がいい、この本。本当に。
もちろん競馬知ってる人はそうなんですけども、競馬これからちょっと勉強しようかなと思ってる方でも全然大丈夫でございます。
貫末にこの本を読むための基礎知識として言葉の解説が載ってるんですけど、この言葉の解説自体もWikipediaぐらい詳しく載ってますので全然これで大丈夫ですね。
本当にもっと詳しく知りたいなっていう方は、実際ネットで調べていただければなと思うんですけどね。
本当にね、全然安心して読んでもらって大丈夫です。
でもですよ、おいおい新版が出てから10年も経ってるから古いお話なんでしょっていうわけでもないですよね。
20世紀なんて前の世紀じゃねえかと、それの初頭の話なんか今でも知っててもしょうがねえよみたいな話になるんですけど、これ全然読めるんですよね。
もうね、この本の面白いところまだまだたくさんあるんですけど、例えばですよ。
サンデーサイレンスの話をしようと思った時にこのショーの導入部分がですね、その話また面白くて。
史上最強と言われたボクシング選手のですね、復帰戦の話になるんですよ。
何が起こってるかっていうとその復帰戦でですね、そのボクシング選手はですね、相手の耳を噛みちぎったっていう話があるんですけど。
知ってる方はもう多分みんなピンとくると思うんですけど、
あー確かに、サンデーの話する時ってその話ってちょっとわかりやすいかもしれないとかね、結構あるんですよね。
で、ネアルコの話をする時に、庭に1本のリンゴの木を植えたと。
で、リンゴの木っていうのは同種だけでは実がつかないんで、異なる別の品種のものも一緒に植えなきゃいけないんですよっていう話とかね。
これが、なんでこんな話するんだよって思うでしょ。
でも、正末までちゃんと読んでいくと、あ、なるほどで、そういうことを言いたくてこのね導入部分の話だったんだねっていうところがね、わかってくるんでね。
もう普通に読んでて楽しいもん。
モンとか言っちゃったけど、モンとか言っちゃった、すいません。
はい、あの、マジでオススメなんでぜひご一読いただければなというふうに思っておりますというところでね。
モンとか言った。
じゃあ、もう一回モン言おうかな。
今週も競馬があるんだもん。
というところで、今週のJRです。
天皇賞・秋の重要性
今週もですね、先週と変わらず東京、京都、新潟の参上開催となっておりまして、土曜日に東京競馬場でG3、ハルテミスステイクスが行われて、京都競馬場でG2、スワンステイクスが行われます。
そして日曜日には東京競馬場でG1、天皇賞が行われます。
言わずもがな、年も豪華メンバーでございますね。
このレースですね、昨年のワールドベストホースランキングで6位のレースだったんで、世界で6番目にレベルが高かったレースなんですよね。
去年2023年に行われたレースの中で。
これ結構やばいなと思うんですけど。
ちなみに1位はジャパンカップ。
これ結構話題になったんでね、ニュースとかで知ってる方も多いと思うんですけど。
1位はジャパンカップ。
2位がドバイシーマクラシック。
1位、2位はイクイノックスが勝ったレースなんです。
で、続いて3位にガイセンモンション。
4位がキングジョージ。
5位が宝塚記念なんです。
なので、5位、6位とまたイクイノックスが勝ったレース。
去年はイクイノックスが出て勝ってくれれば、レースレベルが世界最高レベルになるっていうね、変なとんでもない現象が起こっていたんですけどね。
今年はね、もうね、みんな強いですから。
去年はイクイノックスをどうやって負かしにいくかっていう2023年だったと思うんですけど、
今年はですね、どうやったら勝つかっていうのを考える2024年となってるんですけどね。
どっちも大変。
競馬の血統学
どっちも大変。
ダルマ的予想は例のごとくXで公開させていただくんですけども、
アルテミスステイクスは去年チェルビニア勝ってますからね。
もうね、出世レースでございますよ。
イメージとしてはね、中段前目からレースを進めていくんですけども、
もう1600のレースなんですけども、マイル戦なんですけども、
そのマイル戦を走るスピードプラス、結構ね消耗性になってるイメージがあるんで、
どっちかっていうともう中距離ぐらいを走れるぐらいのスタミナがあるとね、
このレース上位に来てるイメージなので、
そういった馬がね、やっぱり来年のクラシックに繋がっていってるんだなというふうに感じるんですね。
スワンステイクスはですね、もう京都なんですけども、
本当にどんだけ前に行けるかみたいな。
前に行った馬がどんだけ頑張るかみたいな感じなんですよね。
でも外回りコースなんで、ある程度差し馬も届いてくるようなイメージなんですけども、
このレース今出走登録、特別登録が21頭ぐらいいたんで、
そこからどの馬が出走となって出馬確定になってくるかにもよって
またちょっと変わってくるかなというふうには思うので、
結構ここはね、もう枠が出てからの予想になるかなというふうに思っております。
で、電脳ショーですよ。
やっぱりね、1コーナーの入りが重要なんで、
これ本当にね、枠順とスタートっすね。
ある程度の位置でレース進めていって、最後の直線で32秒台の足でウリアーッ言うて、
差し切るっていう競馬が多い感じっすよね。
今週東京ずっと雨の予報なんで天気も心配なんですけど、
極端な感じにならなければあまり問題ないかなというふうには思ってるんですけども、
データ的にはなんかちょっとね、2017年かな、
北サンブラックが勝った土砂降りの里野クラウンが2着だった時の、
電脳ショー秋のデータと周りのスポーツ業界が付随してるみたいな面白いデータもあるんで、
ちょっとその辺気になっちゃうと、あれちょっとババがダメなのかなとか思ったりしますよね。
で、ババによってはやっぱりメンツは、あのメンツだとババによって買う馬変わってくると思うんで、
これはしっかり天気も考慮していきたいなというふうに思っております。
はい、今週もね、実家のリフォームでタンスを開けたらね、
タンス貯金見つけちゃったあまりのね、会心の敵中が皆様にあることをお祈りしております。
ということで、最後になりますけども、このポッドキャストへの感想・質問などございましたら、
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というところで、また次回の競馬見聞録でお会いしましょう。さよなら。