南半球の馬主文化とシャトルシュボバ制度
みなさん、こんにちは。ダルマー競馬場です。このポッドキャストは、競馬の文学や歴史など、文化的な視点にもスポットを当てていき、競馬ファンとしての視野を広げていこうという番組です。
みなさん、花粉症って大丈夫ですか?私ね、結構ね、花粉大丈夫だったんですけど、今年に入って、なんか外に出ると結構ね、目が痒くて、いや、これはもしかしたらデビューしちゃってるかなー的なところがね、出てきてるなーっていうふうには思っておりますね。
なんかね、オーストラリアは人口の26%近くが花粉症に悩まされてるらしいですよね。あれだけ自然が多いとね、まあ大変そうですけど、オーストラリアといえばね、お隣、ニュージーランド、ニュージーランドトロフィーがね、今週ありますけども、
ニュージーランドといえば、あれですよ、日本に短期免許で来た最初の外国人ジョッキーはですね、ニュージーランドの女性騎手、リサクロップでしたね。
オーストラリアとかニュージーランドは結構競馬が盛んで、南半球なんで、季節が逆転するんですけど、南半球といえばね、シャトルシュボバっていう制度がありまして、馬の種付けって春にだいたい行うんですよね。
今、北半球は春じゃないですか、南半球は今秋になるんですけど、これが北半球が秋になると今度南半球は春になるんですよ。
ということは、いやー、春めっちゃ忙しかったけど、秋かー、紅葉綺麗だなー、なんて思ってるシュボバたちがですよ、ちょっと暇やなーっつって、そうだ南半球行って種付けしてこようみたいな感じで、俺の血を世界に残すんやー、言うてね。
この季節のズレを利用して、1年に2期種付けを行うシュボバのことをシャトルシュボバっていうふうに言うんですけども、世界的に有名なので、今は結構、いろんなところにね、南半球って言ってもオーストラリアとかニュージーランドだけじゃなくて、結構南米の方とかの方にも行ったりするみたいですけども、
シャトルっていうよりかは、もう結構あれですね、その国に輸出しちゃうっていうことが多いんですけども、シャトルシュボバとして有名なのが、ラストタイクンとかデインヒルとか、この辺は世界的にも有名ですし、日本でも種付けがされていましたね。
日本ではね、1997年に初めてシャトルシュボバっていうのが試みられて、結構ね、いろんな馬が輸出されていってるんですけど、有名なところで言うとグラスワンダーだったりとか、あとジャングルポケットですね、あと最近で言うとモーリスとか、サトノアラジン、アドマイアマーズなんかがシャトルシュボバになってまして、
この前引退したパンサラッサもね、シャトル併用ということでね、結構ヨーロッパとかいろんなところで、ディープの地というか、ディープを通してサンデー系の馬が結構いろんなところ、いろんなヨーロッパだったり、アメリカだったりとか、南米だったりとか、
オーストラリアとかそういうところ、オセアニアもそうですけども、いろんなところで血が広がっていってるんですけど、今度そのパンサラッサがシャトルになったことによって、今度ロードカナロアを通じて金カメの血が世界に広がっていくっていうね、もともと金カメはキングバンボなんでね、ヨーロッパ系ではあるんですけども、エルコンドルパーサーとか私はキングバンボですよね。
っていうのでね、こう考えるとやっぱりね、日本の競馬界のレベルって上がったなーって思いますね、ここ最近ね、オーストラリアとか南半球の方に遠征してね、活躍する馬がいたりとかするんですけど、昨年のゴールデンイーグルを買ってね、一着賞金5億円を手にした、オーバンブルマイという馬がね、今週、
オーストラリア遠征と活躍馬ハナズゴール
ドンカスターマイルっていうオーストラリアのね、G1に参戦するんですけど、このドンカスターマイルに初めて日本馬として挑戦したのがハナズゴールという馬なんですけども、このハナズゴールの馬主さんでオーストラリア出身のマイケルダバートさんが書いた著書を今週は紹介したいなと思います。
K-1ベストシーン賞から出ている馬主の一文でございます。
2014年の著書なのでも10年前ですね、10年も経つんだこれ、10年前、しかもこの本あれなんですよ、自身の最大の活躍馬、ハナズゴールがですね、オーストラリアに遠征に出るまでのお話、
馬主さんがね、馬主をやっていることについて、こういうことがありますよとか、こういうこと気づいちゃったんですけど、みたいなところを書いている本ってあんまりなかったりするんですけど、
この本はね、結構ね、外国人ならではの視点というか、日本のこういうところもおかしいよね、みたいなのもあったりして、結構面白かったりするんですよ。
これね、例えば馬主になったからには早く馬が欲しいんだけども、日本の生産牧場は少し閉鎖的なところがあるんで、新規の馬主には資金が高いなと思うことがありますみたいな。
普通に書いてあるみたいな、おーほほほほーみたいな、まあそう、わからなくもないみたいな、わかんないけども、言いたいことはわかるな、みたいな感じなんですけども。
そんな中、このね、マイケルターバートさんの師匠であるね、師匠の馬主さんと一緒に馬を見に行こうよと、北海道の馬を見に行こうぜっていうふうになって、行った牧場が富士牧場なんですけども、中山大障害ね、四連覇の富士農の生産牧場にして、馬主の富士さんが作った富士牧場ですね。
この富士農の話はですね、第21回の競馬見聞録でも、富士農の挑戦をね、書いた本を紹介しているので、そちらもよかったら聞いてみてください。
話は戻って、ここでね、富士牧場で馬を買うんですよ。
この馬を買ったことによって、その後に出てくるハナズゴールっていうね、自身の最大の活躍版に出会うことができるわけなんですけども。
まあね、この本は、こんな考えで動いてるんだよとか、こういう事実の背景はこういうやり取りがあったんだよとか。
あとは、こういうところちょっと変じゃない?みたいなのがね、結構書いてあるんで、ああ、なるほどね、みたいな。
えー、そういう感じなんだって思うことが結構ありまして、やっぱり実際ね、やってる人じゃないとわかんないですよね、そういうところはね。
やっぱり外から見てたら、本当のところっていうのはわからないんで、こうやってる人の話っていうのはすごいね、えーって感心することが多いですね。
まあね、この本で、でもあれなんですよ、一番面白かったのは、最初にも言いましたけど、自身の最大の活躍版のハナズゴールのことがいっぱい書かれてるんですよ、もちろんね。
そう、もちろん他の馬もいるので、その馬についても触れられてるんですけども、このハナズゴールのことがいっぱい書かれてるんですよ。
で、なのに、なのにこのハナズゴールが、オーストラリアの遠征前にこの本が出ちゃってるっていう、これからオーストラリア遠征に向かおうと思います、みたいな感じに書かれているんですけども。
まあね、その後の展開を知っているだけに、このハナズゴールのオーストラリアの遠征中の話とかね、
あの、オールエイジドステイクスを買った時のね、この馬主としての気持ちとかっていうのもね、書いてね、一緒に見てみたかったっていうふうには、読者としては思いますね。
まあね、でもね、ハナズゴールってあんまり有名ではないのかもしれないですけど、実はチューリップショーでジェンティル・ドンナとかジュアド・ビーブルに勝ってたりとかね、しますからね、そりゃ強いっすよねっていう話なんですけどね。
まあね、そんなハナズゴールがドンカスターマイルにね、日本馬初として参戦してから、10年後の今週ね、オーバンブルーマイがね、どんな走りを見せてくれるかっていうのも結構ね、注目だったりするんですけど。
ドンカスターマイルとドンカスター競馬場
で、このドンカスターって何ぞやって思う方もいらっしゃると思うので、こちらも少しお話ししたいと思います。
ドンカスターはですね、イングランドの中北部にあるサウス・ヨークシャー州の都市で、なんとね、1595年から競馬が開催されてたという歴史がね、あるんすよ。
1595年って何年みたいな感じなんですけど、関ヶ原の戦いのちょっと前ですね、5年ぐらい前。
まだシェイクスピアが生きてて、オスマン軍がオーストラリアに侵入したりとか、あとはね、オランダ人がジャワ島に達した時代らしいですね。
まあ簡単に言うとめっちゃ昔っていうところなんですけど、野原で競馬をやってる時代に、もうね、はっきりと区画されて競馬場が地図に残ってるんですって。
その地図に残ってる競馬場がドンカスター競馬場って言うんですけど、このドンカスター競馬場で1766年に第一回ドンカスターカップっていうのが行われていて、このドンカスターカップが世界最高のレースとして残っていて、今でも続いてるんですよ。
このドンカスター競馬場はですね、イギリスセントレジャーが行われる競馬場としても有名で、
ニジンスキー以来、40年近くイギリス三冠場って確か出てないんですけど、それに挑戦してる時、例えばキャメロットとかが確かイギリス三冠に挑戦したりとかしてたんですけど、
その時のセントレジャーの舞台なんで、三冠かかったりするともう人がわっさーって集まるみたいで、普段は全然何もない田舎町の駅みたいな感じらしいんですけど、そこに人がわって集まるみたいですね。
ちなみにこの世界最高のドンカスターカップなんですけど、このドンカスターカップっていう名前のレース、日本でも開催されておりますね。
ちなみにこのドンカスターっていう名前はですね、競争場でも使われておりまして、1873年にイギリスダービーはなっておりますね。
このドンカスターのお父さんがストックウェルっていう名前なんですけど、このストックウェルはですね、19世紀の4大守護馬に数えられるぐらいかなり影響力を持った守護馬だったんですけど、
このストックウェルの血がなんと最近オーストラリアの中でもかなり大きな影響力を持っているとされる研究データが出てきたりとかしてるんですよね。
ちょっと前なんですけど、ベイエ対策のドサージュ理論っていう、古い理論で計算すると結構影響力持ってるよねっていう話になるんですけどね。
オーストラリアのドンカスターマイルはG1で、日本のドンカスターカップって2勝クラスっていうね、結構格差があるんですけど、
そりゃあね、日本よりオーストラリアの方がドンカスターについてゆかりがあるんすよ。ね、イギリスに統治されてたし。
さすがに無理すぎません。それはやりすぎですってね。単純にドンカスターマイルってロイヤルランドウィッグ競馬場っていうところで、ザ・チャンピオンシップっていう開催があって、その開催ってめっちゃG1を行うんすけど、
それの一番最初の方にやるG1で、このロイヤルランドウィッグ競馬場とかもオーストラリアらしく正方形みたいな作りなんよみたいなぐらいでよかったじゃん。ねえ、シドニーにあるからシドニー出身のね、マイケル・タバートさんが狙いたいレースになったりするのも当たり前ですよねみたいな。で、よくない?
ねえ、もう大変申し訳ございませんでした。すげえ無理やりでしたね、今ね。
まあね、一人なんで。結構ね、自分で言って自分で突っ込むしかないですよね、こういうのってね。結構寂しかったりしますね。
さて、南半球の話はこのぐらいにして、今週のJRAに行きたいと思いますね。
土曜日に中山でG2ニュージーランドトロフィーが行われて、阪神でG2阪神ヒンバステイクスが行われます。そしてそして日曜日には阪神でG1第84回豪華賞が行われます。クラシックが始まります。
第84回豪華賞の歴史とレースの展開
この豪華賞はですね、ご存知、イギリスの戦技人を模範として、最もスピードのあるヒンバを決めちゃいましょうよという決定戦として始まったんですけども、
このレースはですね、前回お話ししたチャールズ・バンベリー君によって創設されたレースで、レース名の由来はですね、第一回の優勝賞金に由来するそうです。
バンベリー君たぶん、ダービーのコイントスに負けてしまってもね、やけになっちゃったのか、レース名が安易すぎるっていうね。
まあ安易って言っちゃあれなんですけども、これだけ続いてるレース名になってるわけですからね。これこそバンベリーステイクスとかね、そういうのにしてもよかったような気がしますけどね。
戦ギニーというのと、二戦ギニーというのがあって、この二戦ギニーが日本でいうところの札幣賞に当たるわけなんですけど、このギニーって何なんだよっていう話なんですけど、
ギニーっていうのは、昔イギリスで使われていた鉱花の名前で、ギニアで産出された金を使ってたからギニーっていう名前になったらしいんですよね。
このギニーは1ギニー21シリング、現在は1ポンド1シリングの価値があるとされているみたいですね。
ちなみにこの戦ギニーなんですけども、今の一着賞金は283,550ポンドで、日本円にして約5,400万円だそうです。
そんな大賞なんですけども、今年はね、去年とかと違って、この馬ですみたいなのが今のところいないんで、かなり混戦模様な感じですけどね。
もちろん2歳女王もいたりとか、無敗の馬もいたりとかするんでね、勢いがある馬はいますから。
レース展開のイメージとしては、後ろから下めて差し切りましたっていうよりかは、どっちかっていうと後衛から抜け出すパターンが多い印象なんですよね。
逃げた馬も逃げねばって、後ろから追い込んだ馬は2着3着で勝ち切れずみたいな感じのイメージが結構ありますね。
まあね、そんなこと言っときながら出走メンバーだったりとかね、枠順とかも展開でガラリと変わるんで、一概には言い切れないんですけどね。
まあもうね、ヒンバクラシック第一戦が始まりますのでね、大注目でございますけども。
いや、ついに来ましたね。今年もクラシックの時期がね。
もうこっからですよ、怒涛の春の競馬シーズン。落ち着いて一周一周ちゃんと見ていかないと、気づいたらダービー終わってますからね。
うわー終わった、ダービー終わっちゃった、どうしようみたいな感じになりますから。
毎年毎年この時期、忙しいのは国民の皆さん。国民の皆さんみたいな感じで言いましたけど、
POGのね、やってる皆さんですね。もう来週、再来週あたりからもう続々とPOG本が出てきますからね。
今年のダービーが終わってないのに、来年のダービー場をね、探し始めますからね。もうこれね、あれなんですよ。
本当に競馬漬けの時期になって、馬券を買ってる方々とかはもう予想とこのPOGとって、
本当に平日も土日もね、ずーっと馬見てるみたいな感じの時期になりますからね。
この時期ってね、競馬って本当に素晴らしいですねっていう感じになるんですけどね。
さて、そろそろお時間になりましたので、最後に、このポッドキャストへの感想とか質問などありましたら、
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ということで、また次回の競馬見聞録でお会いしましょう。
さよなら。