心と言葉の重要性
みなさん、こんにちは。4月30日水曜日、私の住んでいるところでは、今日は気持ちのいい朝を迎えました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。 今日は、語りのすすめということをお話しさせていただきたいと思います。
私たちの体は食事で作られている。 心は言葉で作られている。
ということを聞いたこともある方いらっしゃるかもしれません。 元気で丈夫な体を作るためには、何を食べたらいいのかなって考えた時、食事の質について考えると思います。
それと同じように、強くて優しい心を作るためには、 やっぱり質の良い言葉がけが大事になってきます。
言葉がけというか、お家の中の言語環境、お家の中の環境。 言葉だけに限らず、お家の人の態度や表情も含めて、環境ということで捉えてみると、より具体的でわかりやすくなってくるかなと思います。
私はお話し会の中で、わらべ歌と絵本を紹介しているんですけれども、 わらべ歌と絵本をちょっとお家の中に取り入れるだけでも、何もない環境よりはちょっと整うなと思って、そこに焦点を絞って紹介しています。
わらべ歌と手遊びって、よく間違えられたり、口がいがはっきりしないようなところもあるんですけれども、手遊びは子供の前でやるとなると、向かい合って手遊びを覚えて一緒にやるんだけど、ちょっと頑張らないとできなかったりするんですね、私の場合。
お家の中ではオフっていう感じでボサッとしているので、いつもいつも手遊びをやるよって言うと、私の中ではちょっとハードルが高いです。
なんだけれども、わらべ歌ってなってくると、お散歩しているときにタンポポ咲いてたよって言ったら、タンポポタンポポ向こう山へ飛んでけーって、今だったら綿毛が結構生えてきたかなと思うので、ふーっと息を吹きかけて綿毛を飛ばしてみる。
でなると、なんとなくやたらタンポポもぎ取ろうっていう気持ちにもならないし、綿毛さん綿毛さん飛んでいってまた新しいお花咲かせてねーみたいな気持ちがそっと乗っかってくるような気持ちになるのがわらべ歌だなっていうのを感じます。
で、それと同じように、ちょっとお家の中でやることないな、ちょっと心静かに過ごしたいなみたいなとき、
お外から帰ってきてご飯食べてちょっと眠いんだけど遊びたいんだけどみたいなときに、ちょっとお膝においでって言って、お膝の上でゆーらりゆーらりって歌いながら揺らしてあげて、でそれからじゃあ絵本一冊読んでみようねって言って、絵本を読んでみると、
なんだか知らないけど心がゆったりと満たされて、ちょっと眠ったくなっちゃったな、落ち着いてきたな、みたいなことになるんじゃないかなって思います。
で、私が絵本を勧めるのは、あんまり私話のネタを見つけるのも上手でないし、遊ぶのも上手でなかったので、もう困ったときは絵本読もうかなみたいな感じで、
いい絵本屋さんに出会えたので、それが良かったなと思うんですけど、その絵本屋さんの店主さんにね、そんなとき絵本読んでごらんよって勧めてもらって、絵本を読み始めるようになりました。
それから長いこと絵本の世界でずっと、あの絵本の良さを伝えてきたんですけれども、語りのお勉強会に通い始めて、もう数年経つんですが、そこで語りに出会ってから、絵本の原型は語りだったんだなっていうことに気がついたんですね。
よく昔話絵本っていうのあるんですけど、そもそもは昔話が元にあって、それに絵がくっついたのが昔話絵本なので、もちろんベストセラーと呼ばれているような、すごく素敵な昔話絵本たくさんありますけれども、その前は昔話、ただのお話だったわけなんですね。
で、イメージをしてもらうとわかると思うんですけど、昔は車とか移動手段がなかったので、基本的にはお家にいて畑仕事をして、夜はお家で過ごして、テレビなんかももちろんないですから、家族で語らって寝るという生活だったと思うんですね。
朝起きてご飯を食べて畑仕事をして、お弁当なりお家に帰ってきてなりご飯を食べて、また働いて帰ってきて、いろりを囲みながらご飯を食べてお風呂に入って寝ましょうっていう感じの生活だったんだろうなと思っています。
で、その時にいろりのところでお話をおじいちゃんやおばあちゃんにしてもらって聞いたよとか、時々来る行商の方があっちの地方ではこういうお話があったよとか、そういうことを語ってくれたのが語りの始まり、昔話の始まりだよっていうのを聞いたことがありました。
なので、そこで子供は分かるとか分からないとかではなしに何もやることがなくて、みんな楽しそうに喋っているからそこに一緒にいて、お話をなんと話に聞いていた。そこで耳が育っていったっていう背景があるんじゃないかなって思います。
なので、これは分かるお話とか、これは分からないお話とか、まだ早いかなとか、そういったことももちろん大事にはなってくると思うんですけれども、子供向けに書かれたテキストというのがあるので、それを寝る前に読んであげるだけでもちょっと違うんじゃないかなって思って、
今日この語りの進めということで、そのテキストを紹介させてもらおうかなと思いました。
娘たちが通っていた幼稚園では、年長さんになるとお話の時間というのがあって、そこで結構長い昔話を聞いていたようです。
その時は差し絵とか手がかりになる絵なんていうのはなくて、ただただ昔話の本を先生が読んでくれたよっていう時もあるし、昔話絵本を読んでくれたよっていう時もあるんですけど、
それを知っていたので、私も今行っている幼稚園の年長さんに長いお話を聞かせていきたいですということで、幼稚園の先生に了解を得て、
ワラベルトで遊んだ後にちょっと時間を設けてもらって、10分そこそこのちょっと難しいかなと思われるような絵本を読んでみたり、
短い語りから入って、卒園の時には5分くらいかなの語りを語ってみましたが、どちらもやっぱりその子たちなりに楽しんで聞いてくれたかなと思うので、
ぜひお家でもお子さんにお家の方の声で語ってみてください。
それでは今からおすすめのテキストを紹介していきたいと思います。
短いお話が載っているぴったりのテキストが母の友という雑誌が福音館書店さんから出ていて、その11月号に1日1話ということで、
おすすめの昔話テキスト
永遠1枚分ぐらいのボリュームのお話がたくさん載っていたんですね。
それが本当に好きで私毎年11月号だけは必ず購入していたんですけれども、残念ながら雑誌の母の友がこの3月でお休みになってしまいました。
なのでも今年、今は出版されていないんですけれども、図書館なんかではバックナンバーがあるんじゃないかなと思うので、ちょっと探してみるのもいいと思います。
すごくいろんなテイストの話があって、有名な作家さんも書いてくださっているんですけど、自分が好きなお話を読むのもいいんだけど、そうやっていろんな方がいろんなテイストで書いてくれていると、毎日読んでいく中で好きなお話って出てくると思うんですね。
それが自分の好きなお話と子供の好きなお話が全然違ったりするんですよ。
2人とももちろん楽しかったねっていう話もあると思うんですけど、じゃあ全部読み終わった時に一番好きだったお話はこれだよって言うと絶対違ってくると思うんですね。
なのでそんなところも面白いなと思いました。
次にお勧めなのは、さてさて今日のお話はっていうハードカバーの本があります。
これは割と最近出版された本だと思うんですけれども、これも福音館書店さんからで、瀬田亭治さんが祭話をされた昔話が載っています。
割と有名なお話というか聞きやすいお話、スタンダードな感じのお話が載っているんですけど、読む方も読みやすいし聞く方も聞きやすくて、すごく幕の内弁当的な感じでいいんじゃないかなって初めて語ろうかなっていう人にはお勧めだなと思います。
それが出てからしばらくして、今度はピンクの本でねえねえ今日のお話はっていう本も出版されました。
これは大塚雄三さんという方が祭話をしてくれている絵本で、世界の昔話が載っています。
これ2冊、語り始めの時のテキストとしてはすごく扱いやすいんじゃないかなと思ってお勧めをします。
同じ福音館書店さんからの出版でご紹介させていただくと、日本の昔話という5冊セットの本が出ています。
これは結構厚いハードカバーの大きめの本が5冊セットになっているんですけれども、
昔話を研究されている先生といったら小沢敏夫さんといっても過言ではないぐらい、
昔話研究の巨匠小沢敏夫先生が書いている5冊セットの本があります。
ちょっと小話になると、小沢敏夫さんは小沢賢治さんというミュージシャンの方がいるんですけど、
小沢賢治さんのお父さんで、小沢誠二さんのご兄弟なんですね。
なんかすごい芸術一家なんだなっていうのを思うんですけれども、
皆さん、世の中に芸術部門で貢献されていて素敵だなって初めて聞いた時は驚いてしまいました。
その中の鳥のみじっていうお話があるんですけど、それが娘が大好きだったお話の一つで、
この間、幼稚園でも私が語ったお話です。
おじいさんが山に芝刈りに行ったらきれいな鳥が飛んできて、かわいいから餌があげたくなって、
下の先に泊まってごらんって言って間違って飲み込んじゃったら、
自分のお腹から鳥の羽がピョンと出てきてそれを引っ張ったら、
おじいさんがすごいきれいな声で泣きましたっていう、簡単にざっくり言うとね、
そんな感じのお話で面白いので、気になった方はぜひ読んでみてください。
あと他にもちょっとあるのがね、小熊社さんから出ている子どもに語るシリーズっていうのがあります。
これもたくさんシリーズ本で出ていて、
いろんな国の昔話が子どもに語るように書かれている本です。
日本の昔話で3冊出ていて、グリムで2冊出ていて、
あと他にはイギリス、イタリア、アジア、トルコ、モンゴル、ロシア、北欧とかっていって、
いろんな国ごとで1冊ずつまとめられています。
語るように書かれているテキストなので、すごく子どもが聞きやすいなあっていうのも思いました。
何が面白いって、その国によって昔話のテイストってちょっとあるんですよね。
かと思えば日本の昔話とオリジナルの昔話のテイストって、
違う国でも語られていたりするんですけど、
すごくその国の色が強いようなお話も入っているので、
国民性とかそういうのも垣間見えるような感じがしますね。
日本の昔話とオリジナルの昔話のテイストって、
やっぱりその国のルーツみたいなのが、
そのお話の中から見え隠れすることってあるんですよね。
ってなると、日本の昔話とオリジナルの昔話のテイストって、
違う国でも語られていたりするんですよね。
かと思えば日本の昔話とオリジナルの昔話のテイストって、
違う国でも語られていたりするんですよね。
ってなると日本人がこんな感じなのもわかるなみたいな、
ヨーロッパの人たちがあんな感じなのもちょっとわかるよねみたいな感じがします。
ヨーロッパの中でもイギリスとかイタリアってあるのはわかるよねみたいな感じがするので、
ちょっとこれは毎晩読みながら聞き比べてみると。
聞き比べてみると面白いかなと。これは大人的な視点で大人にしか気がつかないところもありますけれども、おすすめです。
最後にお話のろうそくっていうお話のテキストがあります。
これは子どもにお話し会をしたりする人のための教科書みたいな本だなと思って私は見ているんですけど、薄い本で34冊ぐらい出ているんですが、
愛憎版としてそれを何冊かまとめて愛憎版というハードカバーで12冊ぐらいにまとめられている本もあります。
大きさ的にはちょっと手のひらサイズの本なので、ちょっと出かけた先で何しようみたいなときにじゃあお話し読んであげるねとかってなるのであれば、
この薄い本を1冊カバンの中に忍ばせておくっていうのも一つ手かもしれないんですけど、
私はそんなお話し会とかするわけでなければ愛憎版で12冊でまとめられていてハードカバーだし、いいんじゃないかなって思います。
薄い本の方がちょっとね詳しく書かれている部分もあったりするんですけど、
お家で子供に語る分には愛憎版がお勧めかなと思ったりしますが、好みの問題でちょっとそこも見比べてみてください。
私が今知っているところの語りのテキスト的なものをご紹介しましたが、まだまだいろいろ出ていますし、
だんだん読み聞かせとか寝る前のお話ってよく何歳ぐらいまでですかとか、
読み聞かせの重要性
子供にいいからやってあげてる的になってくると、ノルマみたいになってきちゃってね、ゴールが見えないと頑張れないみたいになってくると思うんですけど、
もうそこまで苦しかったら別に毎日なんてもちろんもちろんやらなくていいし、ちょっとしばらくお休みでいいんじゃないかなって思います。
私もねこれだけ絵本いいですよとか語ってみるの楽しいですよとは言ってたものの、時間がないときは全くできていませんでした。
読み聞かせしなきゃとか子供との時間をとらなきゃって思えば思うほど忙しいときってそういう時間が持てなくて自己嫌悪に陥っちゃうみたいなときも私はあったんですよね。
また今日も読めなかったなとかまた今日もなんかゆっくりした時間なかったなみたいな感じで、もうでも仕方ない。
忙しいときは忙しいんだから、もうそれがね、1週間続こうとも1ヶ月続こうとも、もうはたまた半年ぐらいも気づいたら読んでないのみたいなこともあるかもしれないんだけど、
長い人生の半年ぐらいなんてことないんじゃないって私思っています。
気づいたときが始めどきだし、できそうなときにだけやってるだけでもマシ。
マシマシ育児って私大好きな言葉なんだけど、ないよりマシ。読んでないよりマシ。
そういうふうに考えて、できる範囲でコツコツ細く長く続けていくって大事なんじゃないかなって思っています。
だから1日1話、1日1冊読もうとかじゃなくて、できるときにできるボリュームで読めばいいと思います。
ちょっと話しそれたんだけど、いつまで問題?いつまで読んだらいいですかっていうことになってくるんだけど、
別に読んであげる時間が子どもの側にあるんであれば、それはいつまででも読んであげてくださいって私は思っちゃうんですね。
お話って、ただお話を聞くことだけが目的じゃなくて、お話聞いてるか聞いてないかなんてその子の頭の中は見えないから分かんないんですよね、はっきり言って。
この話分かるのかなとか分かってないだろうなとかって分かんない。子どもの頭の中覗けないからね。
なんだけどそのお話を読んでもらうときの声が好きとか、匂いが好きとか、雰囲気が好きとか、空間が好きとか、その時間がたまらない、落ち着くとか、なんか理由があると思うんですけどね。
子どもってお話を読んでもらうの、どの子も大好きなはずなんですよ。お話の中に小言とか説教とか出てこないでしょ。
時々意地悪な人みたいな悪役が出てくるんだけど、必ず懲らしめられて、やっぱり正しく生きてる人がいい思いをするようにできてるんですね、お話って。
なのでそういうところで心がすっきりするっていうのもあると思うし、何がどこでどう作用してるのかっていうのは研究的に分かっている部分もあるんだけれども、
じゃあ自分の子ども、目の前にいる子どもね、どこで作用してますかってなったらそれは全然分からない。
なんだけれども、とにかくできる範囲でできるように続けていく。
子どもが許す限りは読んであげると、子どもの心は絶対に落ち着くし、お母さんの心も落ち着くし、幸せな時間が持てると思います。
だからね、大きくなってきたら自動書がありますよね。
自動書も自分で読むとなるとちょっと読めないんだけど、読んどいてほしいなっていうようなベストセラーの自動書みたいなものは、
そういう寝る前の語りの時間に読んであげると、やっぱりこの心の土台的なものがどっしりしてくるんじゃないかなって思ってます。
若草物語とか、ドリトル先生とか、エルマの冒険とか、そういうベストセラーの自動書なんかも読んであげるのには本当にぴったり。
この今語りのテキストとしてお勧めしたお話とはまた別の楽しさがあって、続きが長いスパンで、また明日どうなるんだろう、明日どうなるんだろうっていう風な続きが楽しみになる感じなのでね、その自動書を読む場合は。
文庫本みたいになってきた自動書を語っていくっていうのも、小学生の大きくなってきた頃はお勧めかなと思います。
語りとか絵本とかの効果ではないんだけれども、そういったもので親子の愛着関係とか信頼関係とかを築いてきた方は本当にそれが役に立つのって、
高学年とか中学生とか大きくなってきた時なんだなっていうのが最近身に染みて感じています。
穏やかな雰囲気の創造
大きくなってくると学校生活の中で見栄を張ってみたりだとか、ちょっとなんか攻め合いみたいなのが出てきたりするようになってくるんですけど、それだけだとすごいガサガサして心がカサカサになるんですよね。
なんだけれども、おうちの人にちょっと相談できたり、弱いところを見せられたり甘えられたりすると、よし、まあ頑張ってやってみるかっていう心になったり、
あと友達がガサガサしているときにそれにガサガサで返したらもっとガサガサになるけれども、友達がガサガサしていたらちょっと引いてみるとか、どうしたって声をかけて助けてあげるとか、
そういったことができるようになると、その子の周りからいい雰囲気が派生していって、絶対クラスも雰囲気が良くなっていくと思うんですよね。
なので、ガサガサしたエネルギーが増殖していくのがいいのか、穏やかな雰囲気が広がっていくのがいいのかって言われたら、これは間違いなく穏やかな雰囲気の方がいいに決まってるんですよね。
気持ちがいいし、やっぱり困っている人がいたら助けてあげたいし、そういう声がすぐに来るクラスの方が温かいし、じゃあそういう人に誰がなるか問題なんですよね。
そういう人がいないから無理だとかじゃなくて、自分がそういう人にならないと、たりき本願では絶対いい雰囲気は生まれないので、本当にこれは声を大にして言いたい。
みんなでガサガサしたエネルギーを広げるんじゃなくて、思いやりとか優しさとか、そういう風な雰囲気を頑張って作っていきたい。
もう多分頑張らないと、とか意識しないと、そういう雰囲気って広げられなくなってきちゃったのかもしれないんだけれども、楽しければいいや、自分が良ければいいやじゃなくて、やっぱり助け合いとか協力とかしながら優しいエネルギーをみんなで広げていきましょう。
すごいまた大げさな大きい話になってしまいましたけれども、今日は語りのすすめということで、言語環境の整え方みたいなところかな、本当に言語環境大事なんだよっていうところでお話をさせていただきました。
子育てを頑張るお母さんの気持ちが少しでも軽くなりますようにという願いを込めて配信していきますので、お時間あるときにぜひ聞いてみてください。
ではまた。
また番外編です。
そういえば思い出したんですけど、母の友の雑誌は終わってしまったんですけど、子供に聞かせる一日一話っていうことで、2冊福音館書店さんからその短いお話をまとめた本が出版されています。
なので、もしご興味ある方はそちらを見てみてください。