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皆様、こんにちは。PitPaの富山です。
今年2021年8月に、小川先生の新刊「子どもが笑顔で動き出す本当に伝わる言葉書け」という書籍が発売されまして、
こちらの本について、この時期にですね、どういったきっかけで、またどのような思い出が書かれたのか、
さらに、どういったお悩みを抱えているご家庭、親御さんに参考にして欲しいのか、といったような点について、お話を聞いてきました。
はい、ありがとうございます。そうですね、この今ご紹介いただいた、「子どもが笑顔で動き出す本当に伝わる言葉書け」、
Subaru社さんから、8月20日、20日に発売されたんですけども、
元々はですね、いろんな言葉書けの本が世の中に出ている中で、子どもたちがどうしてもなかなか言うことを聞かないとか、
やったらいいと分かっていることをなかなかグズグズして手をつけないとか、日頃の生活の中で子どもにまつわるいろんなストレス、
イライラ、もやもや、そのあたりを言い方一つ変えることで随分変わるのかな、なんていうのを
気にされている方は結構いらっしゃったりして、せっかくなら素な子どもが素直に動いてくれたらいいな、そういう言い方があるなら知りたいな、
そういうのを出版社さんの方から相談をされたのがまずきっかけなんですね。
ただその際の冒頭から僕はお話してたんですけど、少なくとも子どもを動かすのに役立ついい言い方なんてのはないんですよ。
というところからこの本はスタートしていて、この本の一つのテーマはですね、言葉だけは見る聞くが9割、
言葉そのものは1割でしかないということをお伝えしているんですね。
結局ですね、子ども自身がどう動くか、どんな気持ちを持つか、どう振る舞うかを決めるのは、
本人自身の意識や気持ちであって、どんな言葉をどのタイミングでもらえばどういう気持ちを持つかを決めるのも本人ですね。
だから僕たち親、大人が子どもたちにどういう言葉を渡してあげたらいいかを知りたかったら、その子自身を見る以外に本当は手がないんですよ。
一般的にこう言えばいいことがあるような、そんな単純な話じゃなくて、その子自身のこれまでの親との関係での記憶とかですね、本人自身の得意不得意とか、
今現在どこに気持ちが向かっているか、そういった状況に応じて書けてあげる言葉、本人がキャッチしやすい言葉ってのは当然変わってきますよね。
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なので、この本は言葉、言い回しについてもこういう工夫したらって話が入れてますが、その以上にページを押さえているのは、子どもの事情を理解する。
表面的な子どもの言葉に反応しちゃうんじゃなくて、例えばうるさいなとか、分かってるっていうその言葉を分かってるんだったらやりなさい。
学面通りに受け取って、それで反発でぶつかる、そういう不毛なことをするんじゃなくて、分かってるって言った時のこの子の事情は何だろう。
他のことを優先したいから今はちょっと待っといてと言いたいのか、十分分かっているのに今言われたことでカチンときたっていう状態なのか、
何も分かってないんだけども、今は喋りたくないからとりあえずあっち行っといて言いたいのか、
自分でもまずいなぁと思っていたと指摘されたから、照れ隠し、恥ずかしさの裏返しとしての跳ねつけなのか、違うわけですよ。
そうした状態の事情というのが汲み取れば、じゃあそっかそっかよろしくねで済むこともあれば、もしかして困ってるんだと手伝おうか、
っていう言い方がいい場合もあれば、あっそっちやってたんだねごめんごめん、何分ぐらいしたらじゃあやるのっていう聞き方の方が良かったりもする。
そういうその事情をまず汲み取り、理解し、それに応じて言葉の選び方として意識したらいいポイント、
判断の仕方というのをこの本の中ではかなり詳しく順番にお話していってるんですね。
なので、まずどんな方に呼んでいただきたいかというと、どうも子供との会話がうまくいってない、
何かと反発されてしまって困ってるとか、あとはもうよくわからない子供のこととか、
そういうところのお困りの方にはダイレクトに役立つと思う、子供のことがよくわかるようになります。
あとこういった今回の新刊に関連する記事なんかをね、いくつかのメディアさんが出していただいてるんですけど、
面白いもので、ヤフー流ニュースなんかが転載されると必ずコメントですね。
こんな通りに行くはずがないとかですね。こんな言い方一つで子供が変わるなら苦労なんかしてないよとかですね。
とにかく文句がたくさん並ぶんですよ。で、気持ちはわかるんです。どういうことかというか、
そういう批判コメントをつけたくて仕方がない方っていうのは今まで苦労してるんですね。うまくいかなかった。
それをうまくいくというか、より和やかな関わり方があるということを認めることによって、これまでの自分の苦労が何か自分自身の間違いを責められたように勝手に取ってしまって、
だから記事を読みながら怒っちゃうんですね。責められたって読んじゃうから。でもそれって結構不幸なことじゃないですか。
誰も責めてなくて、あくまで選べる方法や考え方の一つが提示されているだけなのに、そこにイラッとしちゃう。
その状態って結局何意味しているかというと、毎日毎日の中で子どものことをどうつかんでいいかわからないから良かれと思って、
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親の方が考えた、いいだろうと思うことをやっては子どもからキャッチしてもらえず、届かないというもやもやを積み重ねてきた。
そんなことが多いと思うんですね。で、やり方が悪かったんじゃなくて、子ども理解の部分がちょっと
一歩回ってみたり、一夫婦、その子どもを理解する、見つけるようにするだけで随分変わる。今まで意外にやれてなかったというか意識なかった。
それよりも渡すことが何がいいかの、そっち側、与える方向に気持ちが偏っていた。
だからこそぶつかり合いが多くて苦労することが多かったという状況ですね。ちょっとギアチェンジしてみた。
この本を読み進めていただく中で、そんなことで良かったのかとか、確かにそういうことかもしれないなとか、
うちの子はちょっと違うかな、このケースとは。それでいいんですよ。そうやっていきながら、うちの子についての理解を改めて深めていただければ、
必ず渡してあげたらいい言葉なんて、親が一番分かっているんですから。
この本は親が頑張る本格がちょっと違ってですね、全体を5章の構成にしているんですけども、
まず第1章が、子供が親の話を聞かない理由ということで、
なんで子供は言うことを聞かないのか、言ったことを忘れるのか。その大元にある子供ならではの事情というものを、まず基本をお話ししています。
第2章で、子供のやる気を失わせる親の名が出てくる。
言いたくないけど、でも言わざるを得なくて、言っちゃってやっぱりうまくいかないという。
早くしなさいとかね。終わったの?とか。
何々ちゃんはできてるって言ってたよとかですね。
もう頭では言わないほうがいい、言いたくないんだけど、でもその言い方しか出てこない。
その親御さんの側の事情を整理しながら、だからタイミングを変えて、こういう言い方に変える方法、アイデアがあるよねっていうのを紹介しています。
結局、NGフレーズ、OKフレーズという言葉を使っているんですけど、この本の中ではNGフレーズというのは良くない言葉ではなくて、
親の気持ち、親の愛情ゆえの子供を心配しての言葉なんだけど、その言い方を選んじゃうと子供には違うメッセージが届きますよ。
単に信用されていないという不満感が募ったりしますよ。
そこの親の思いと子供の受け取りにズレが起きやすい言い方。
それをNGワードと言っていて、そこを届きやすい、親の気持ちがちゃんと届く言い方に変えてみようというヒント。
2章で7つのケースを分けながらお話をしています。
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その上で第3章は、親の悩みの裏にある子供の事情と解決法ということで、
大きくどうしてやってくれないのシリーズと、どうしてやめてくれないのシリーズと、意味がわからないシリーズに分けて、
具体的なケースを紹介しながら、そこで起きている子供の側の事情、
また親御さんがその状態に触れているときにどんな心の動きが起きるものかを読み解きながら、
ではこういうふうな関わり方を知っておくといいんじゃないか。
子供の成長における親御さんが知っておいたら、関わりがいろいろと思いつくであろうヒントや知識をご紹介しています。
ここで一つ読みながらですね、うちだけじゃないんだなと知ってほしいんですね。
困っているのはうちだけじゃなくて、どこにでもあるんだなと。
逆に言うとうちの子は、このここで出てくる子供をいうとずいぶん素直だなと思ってね。
そんなところで家庭の中だけで抱え込まなくていいって感覚をこの3章で味わってほしいなと思っています。
第4章はですね、子供が笑顔で動き出す親の習慣ということで、日常のちょっとした言葉の選び方や振る舞い方、話しかける際の組み立て方。
親御さんが知っておいてご自身の癖として習慣化しておくと親関係がうまくいきやすい。
子供に素直にその気持ち、届けたい気持ちがそのまま届いて、子供も笑顔でいてくれやすい工夫というかね、コツをご紹介しています。
この4章を通していくと、身構えずに子供に関わる、特に反抗期とか思春期とかの子供にどう接するかでいろいろと思い悩む方が多いと思うんですけど、
そうした時もここで紹介した習慣がちょっと意識できると、ずいぶん深刻なぶつかり合いということにはならずに済むかなというお話をしています。
第5章、実はこの本だから僕としては読者に一番届けたいのは第5章なんですけど、
親の自信を取り戻すヒントというのを最終章に持ってきているんですね。
僕は本でもいろんな記事でも常々言ってますけど、親御さんたちすでに頑張ってるわけですよ。一生懸命やってるし、勉強してるし、
例えばこのラジオを聞いている方なんて、熱心に子供のことを考えているのに決まってるわけですよね。
この頑張ってる人ほど、ちゃんと子育てしなきゃ、ちゃんとしなきゃって言葉を口にしがちとか、ちゃんとできてなくて自分がって言い方を選びがち。
この子育てにおいてちゃんと卒業しようよと、ちゃん卒って言ってますけど、ちゃん卒子育てにしようと。
ちゃんとせんでいいと。十分だからと。
このちゃんとしなくていいって言葉がまたストレスになるんですね。真面目な方にとっては。
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とはいえそれではあって、その根っこに何かというと、親である自分自身をどれぐらい信頼できるか。
親の自信というものが子どもの関わりにおいてとても大事で、
でもそれは簡単なことなんで、なかなか自信を持っている自分って日本の場合はものすごく少ないと思うので、
でも自分なりのこれでいいよねを見つけていただく、そういうヒントというか視点をお話していて、
こちら読み進めながらご自身なりの落ち着きどころを見つけていただくと、
この5章を読んでいただいて、また1章、2章へ戻っていただくと、
子どもの事情の見え方、汲み取り方がだいぶ緩やかというか、余裕を持てる状態になってきている。
そんなことを味わえると思うんですね。
なのですでに頑張っている方、いや頑張りたいけどもどうしたらいいかと困っている方、
皆さんにこの本を読んで体験していただきたいなと。
ノウハウを仕入れるというよりも、読みながらご自身の中に起きて、
気持ちの安らぎのようなものを味わっていただけるといいなというふうに思っています。
なのでこの言葉をかけたら全てが丸くいくというような魔法の言葉ではなくて、
先生がいつもおっしゃられるように、子どもを見てそれによってどう声をかけていくかというところの見方のところからまず入ってというような。
そうですね。この言い方を使えばこの子は素直に動き出すってむちゃくちゃ怖いですよね。
そうですね。
もしそういう子と関係があったら、その子に誰か影響力の強い人が言葉を投げかけたら一体どんなことになるのか。
こんな簡単に独裁国家を作ってしまえばそんな危険な思想になってはいけない。
わかりました。
こちらの本、つばる社から出ておりますので、Amazonなどで見かけて、興味があれば手に取っていただければなと思います。
そうですね。なんかこのイライラ、むやむやがあればちょっとそれを和らげる。
書店でもそうだし、各地図書館でも採用していただいているようなので、そういうので見ていただいてもいいかなと思います。
とにかく楽になっていただければと願っています。
一般的にこんな言葉をかければ済むとか、こんな言葉をかけてあげましょうというような、その魔法の言葉があるような単純な話ではなく、
本書で一番言いたいこととしては、子供自身をよく見てあげて、その子供自身の言葉でしたり表現から来る子供なりの事情をどのように見てあげるか。
それによって言葉掛けを変えていくというところが一番大切なところという趣旨のお話でした。
どうも子供との会話がうまくいっていないような気がする家庭でしたり、いつも反発されてぶつかっているようなご家庭の場合、
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この本書を読むことである程度子供のことがよくわかるようになる。
子供をどういうふうに見たらよいのかというところがわかるようになり、それによって自然と親側で言葉が思い浮かんでくるような構成にしているということでした。
なので、単純にこういった言葉をかけましょうというノウハウ本的なものではなくて、
この本自体はいつも小川先生がおっしゃっているように、子供との関係をどういうふうに心がければよいのかというところのヒントのようなものと、
あとは普段頑張っている母さんたち。今時は結構頑張りすぎというところもあったりするらしいので、
そのような頑張っているお母さんの気が少しでも楽になれるようにというところに重点を置いたということで、
この心のケアとかも含めたような意味合いで、あとは図書館とかでも借りられるようですので、もしよろしければお手に取ってパラパラと見ていただければなと思います。
こちらの本に関してはエピソードの説明文のところにもリンクを貼っておりますので、ぜひご覧いただければなと思います。
さて、この子育て受験ラジオでは、リスナー様からのテーマのリクエストや、また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。