今日も皆様、一日お疲れ。お酒じゃなくてみんなで。
こちらは、島根県出雲市にある小さな牧場から配信しています。
スーパーやコンビニ、皆さんがいつでもどこでも買うことができる牛乳。
普段飲んでいる牛乳の魅力や、酪農の魅力を酪農家がお話しする放送となっております。
牧場の日常や牛の鳴き声を聞きながら、お手元に牛乳、ホットミルクを準備して聞いていただくと、
より美味しい牛乳を味わうことができると思います。
牛乳飲む牧場配信、始まりです。
はい、おはようございます。
今日も研修生が来ているので、研修生とお話しをしながら、お勉強をしていこうかなと思います。
今日の収録日は10月20日ですね。
今日もやっていきます。よろしくお願いします。
今日のお勉強は何にしましょうか?
お勉強は作乳主義について。
以前、川上さんに作乳主義について動画を送ってもらって、川上牧場では川上さんがダイセンでやっていました。
僕はダイセン乳業という鳥取県で、牛群検定加入率が日本で一番なんです。
一番?
日本で一番なんです。
鳥取県の…猫を現れるライブ配信をしています。
鳥取県の落農家さんの牛群検定の加入率が90%ぐらい。
今落ちているから80%切っているかもしれないけど、それぐらいで全部ダイセン乳業がそのデータを集めて各農家さんに指導する。
指導家というのを乳業メーカーが持っていて、またこの話がちょっとそれちゃうんだけど、
専門農協と総合農協という農協って2種類あります。
総合農協というのは牛乳も扱う、お肉も扱う、花も野菜も全部扱う。島根県は総合農協なんですよね。
そしてダイセン乳業というのは専門農協といって牛乳だけ、牛乳乳製品だけを扱う農協という扱いで、
落農家さんが皆さんが出資してこういう農協を作ろうと言って作ったものなので、
落農の牛乳だけに特化したものなので、牛乳の品質が落ちるというのはすごい致命的だと。
より良い商品を作るのは落農家さんが良い乳を絞ることだというのがすごい意識にあるので、
それでダイセン乳業は本当に日本で一番だと僕は思っていますね。おいしいですね。
そこで僕は落農ヘルパーで就職していたので、そこの借入主義というのを基本としてやっていますね。
その上司の方のお名前は?
今吉さんね。
今吉さんが動画にあげていらっしゃった作乳法がやっぱりメジャーですか?
メジャーというか、ここ10年以内のところかな。もう確立したんです。
世界で一番トップの乳質改善を勉強していたり研究していたりする先生がおって、
名前が今ちょっと出てこないんだけど、先生がいて、その人が考えた手法がミネソタ式という手法で、
それを主流にしたものが今一般的になっている。日本では。
川上牧場もミネソタ式?
そうです。ミネソタ式です。
でも他の牧場は全部がそうじゃない?
全部がそうじゃないです。だからミネソタ式を基本とした変法みたいな感じで派生していたりとかしますね。
だけど基本はもう全部一緒ですね。
送ってもらった動画で、ミネソタ式の動画と、あとは乳房炎が多い牧場さんで改善したい牧場ニスさんが
いろいろな方法を客観視してもらって、取り入れて乳房炎が減って作乳量が上がってというのを見たんですけど、
インタビューで変えることに抵抗がありましたか?という質問があって、すごいあったっていう。
そのインタビューに答えていらっしゃった方が、わりかし若めの方だったと思うんですけど、
若い方でも変えるのに抵抗があるっていうのが、すごい新鮮だったというか。
なんでですか?
大体、その動画もちょっと前の動画だからだけど、落農家って、僕、世代ぐらいまでは
おじいさんがやって、お父さんがやって、息子さんがやってってみたいに歴史があるわけですよ。
その歴史があって、それで経営を守ってきたっていう、歴史が変えさせないっていうところが大きいと思います。
今まで、別に空に困らなかったし、別に牛の病気も、他と比べたら多いとか少ないとかあるんだけど、
別に自分のところで完結していることなので、別にそれを問題だと思わなかったら、そのままでやるっていう。
これまでやってきたからやってきたし、別に空に困られるほどの支障じゃなかったから、まあいいでしょう。
そういう感じが、僕が落のヘルパー回ってても、いろんな落農家さんとお話しする中でも感じることではありますね。
やっぱり年配の方は、より長い間自分のやり方があるし、プライドもあると思うんですよ。
そういうために私は、県職員とか農協とかがあると思う。
そういう仕事、フランタイズの契約している方々をまとめて講習をするみたいな仕事をしていたから、そういうのがあってもいいようになった。
でもコンサル業っていうのはあるよ。
でも従事さんが、開業の従事さんがやっているところが多いですね。
で、日本は大きい牧場は、ほぼと言っていいほどコンサル業の先生とかが入っていますね。
でも大きい牧場ですよね。
そういうところは、作牛主義とかからちゃんと指導されますんで。
やっぱり大きい牧場は、大きくなりたいという気持ちがある方がいるから、前向きに改善改善という。
攻めなのか守りなのかみたいなところかもしれないね。
そういうシステムがあればいいですよね。
そうね。でもこれがですね、例えば家族経営で、例えば息子さんが収納し始めて、息子さんが作牛を変えたいと。
もっといいお乳にしたい。そして入流を絞りたいと思って、作牛主義を変えたいと。
で、家族の皆さんに、こうこうですよってやるけど、今まで何十年それで絞ってた人を、そのやり方でやってくださいってやるのは
すげー大変で。で、牛がもうお父さんお母さんの絞り方に慣れちゃうんですよ。
そう、だからやっぱ変化を嫌う生き物なので、今日は若い人の絞り方、今日はお父さんお母さんの絞り方みたいな感じで変わるときに
乳質がガタつくんですよ。で、それの結果、新しくやっても乳質が悪くなったじゃないかって
責められる若い方はいっぱいいます。で、うちもそれでした。
やっぱり先代の方。そうそうそうそう。うちのやつは雑巾3枚を毎回毎回絞りながら絞るっていう。
同じやつを?同じやつを。そうそう。今、川上牧場に今来て、今の令和7年の今のやり方だと衝撃かもしれないけど、そういうとこはいっぱいあったので
雑巾1枚でジャブジャブ洗って、汚れたら変えるみたいな、水を変えるみたいな。
やっぱ乳房炎は率が多かった?乳房炎率は多いです。乳房炎率が多いっていうか、その乳房炎もいろんな菌があるんですよ。
いろんな菌があって、原因菌があって、その原因菌でなかなか治りにくい病気の、
黄色ブドウ吸菌っていうあるんだけど、そういう菌が。それが7割だったんですよ、うち。
でもそれを本当に今ほぼゼロぐらいに減らしたけど、8年ぐらいかかったからね、それあるのに。
だからもう原因菌がその黄色ブドウ吸菌ってやつがいるから、新しく入ってきて清潔な健康な牛が全部移っちゃうんですよ、その菌。
そう、感染性の菌で、難治性って言って薬が効かない病気なので、めっちゃ大変でした。
ちなみにどうやって説得されたんですか?
だから親立ちさんたちを昨入から話して、
それしかない。
めっちゃあれましたけどね、あれ大変でした。
飲めますよね。
はい、そうそう。
方法はそれしかないのかな?
そうね、世代交代を上手にする。
僕が今悩んでいる人たちにアドバイスするのは、そうやってした方が早いよっていう。
もう全部私がやりますから、責任を持ちますから、他の仕事をやってくださいって。
昨入も全部やるから。
そうそう、ってやる方がいいと思いますね、と思います。
でもこれって昨入一つだけじゃなくて、
餌のやり方だとか、作業動線だとか、休日の取り方とか、あとは経営の考え方だよね。
利益を設けたいっていう人だったのが、別に利益じゃなくて牛の健康で長続きするような牛を飼いたいみたいなとか、
品種改良の仕方とか方針とかでも、世代によって全然違いますね、考え方はね。
どんどん良くなってきてると思いますか?
僕?
違います。今の昔の楽能と比べて、ロボットとかも入ってきてるし。
もうだから改善しない農家はやめていってますからね。
経営が厳しくなってくるので、どんどんシビアになってくるんですよ。
だから少数性にめっちゃ今なってきてて、だから新しく入ってくる人っていうののハードルがめっちゃ高くなってきてるっていう。
あれもしなきゃいけない、これもしなきゃいけないっていうのが求められるものがあるんだけど、
だけど給料はあんまり払えないっていう。
そうなんですね。
前あげてらっしゃった動画で、少子高齢化に向かっていくにあたって楽能はどうなるかみたいなのあげてらっしゃいましたよね?
あげてると思います。
今はもうそれじゃなくても担い手が少なくなってる楽能で少子高齢化になっていったら難しいですよね。
難しいのでだから変えないといけないんだけど、変えなければ潰れていくしかないんじゃないかなっていう形ですね。
難しいな。
だから今最低賃金上げたじゃないですか、今月。
上げてないところって多分めっちゃあると思うんですよね。
従業員さんも言う人は言うかもしれないけど、言えない人はそのままで多分やってると思うんですよね。
なかなかお金の話はね、日本ではしにくいですからね。
しにくいですね。
そこら辺が削乳主義でそんなことまで考えましたか。
削乳主義の正確なちゃんと、例えばこうやってやったらいいですよって言われたやつをやって、
じゃあそれが牛は本当に良くなってるのかっていうのが検査できるような機器があって
ラクトコーダーっていう機械があります。
普通にミルカーにそのラクトコーダーを設置すると電動計みたいなのがついてて
前絞りをして牛のホルモンが上がって、ミルカーをつけて何分後に貧乳がどれだけ伸びて
その牛乳が出る量が速さがあるでしょ。
それを計測する機械があって。
あの動画に載ってたグラフ。
そうそう、ラクトコーダーっていう機械。
あれをやるとどれだけ削乳が良くなってるかっていうのがわかる。
猫が来てます。
医学界の人間の論文とか書いてる人みたいに、牛のそういうのを研究でやってらっしゃる方はいますか。
もうめちゃめちゃいますよ。
めっちゃいます。
それめっちゃだから読んでますね、僕は。
いろんなやつね。
めっちゃ好きです。めちゃめちゃ好きです。
だって全世界でいろんな牛がいて、毎回毎回出てくるんですよ、それ。
だから2年前まで当たり前だったやつがひっくり返ったりとか、もう平気でするからね、マジで。
論文読むんですか。
論文、今はもう全部チャットGPDでできるから。
翻訳して。
翻訳して読みますね。
さすがです。
さすがですけど好きだからね。めちゃめちゃ面白いから。
最近のやつはやっぱりエピジェネティックスがめっちゃ面白いですね。
エピジェネティックス。
お父さんお母さん一緒で兄弟生まれるじゃないですか。兄弟に差があるじゃないですか。
顔の違いとか身長の違いとかは差はあるけど、環境によって遺伝子がすり替えられるみたいな感じのやつが。
例えば夏生まれのヒゾだったらちょっと太りやすいとか。
そういうのが分かるようになってきてるんですよ今。
だから子牛も夏場にヒートストレスを受けた子牛はコレステロールの代謝の仕方がちょっとうまいこといかなくて太りやすいとか代謝障害になりやすいとかね。
乳量に関係してくる。
障害乳量に関係してくるので、夏はホルのメスを産ませないみたいなね。
飼い方を僕はしてるけど。
そんなのとかあったりします。
だいたいこの時期に産まれるのがベスト?
この時期に産まれたら今10月じゃないですか。だから8月から夏になってる。2ヶ月前に勧牛にしてるのね。
勧牛にしてるんで8月9月の一期にヒートストレスがかかってるやつだからあんまり良くないです。
寒い時期に7月6月くらいに産まれるのがいい?
まあまあそうだね。それくらいに産まれてそこから3、4ヶ月はホルスタインを産ませない方がいいかなっていうところですね。
お母さんのヒートストレスと産まれた後の牛のヒートストレスはどっちが負荷が大きい?
お母さんの方が今のやつは。子供だけじゃなくてその孫にも影響が出るって今言われてて。
だから遺伝するというか。だからヒートストレスを受けた子供が産まれます。
子供はコレステロールをうまく代謝できないような子供が産まれます。
それの子供はコレステロールが代謝できないっていうような感じでそれが分かるようになってきてるんですよね。
最新のやつはそんな感じのやつが出てますね。
いっぱいいますよね。
いまいますね。だからホルのオスが産まれちゃったけどね。僕的にはいいかなっていう感じです。
あとお気になったのが、高達州で牛が産まれたじゃないですか。すごいでかい牛が。
高達州の売りの値ってオスメスで決まるのかその大きさで決まるのかどっちですか?
うちは相対取引って言って1対1で。家畜市場さんが間に入るから売買するから行き先はもう決まってるんですよ。
産まれたから。
でもその牧場が受け入れできるかできないかでそこから市場、家畜市場に持って行ったりするケースもあるけど
その相対取引だと家畜市場の平均からいくらぐらいだっていうのを出してもらってますね。
だから家畜市場、市場ですよね。いろんな農家さんが例えば1ヶ月の子牛をみんな連れてきて市場にかけてそこで競りが始まるんですよ。
その競り値が平均価格になったりするので。だから産まれたメスでもめっちゃ大きい牛が産まれて