こちらは、島根県出雲市にある小さな牧場から配信しています。
スーパーやコンビニ、皆さんがいつでもどこでも買うことができる牛乳。
普段飲んでいる牛乳の魅力や、楽能の魅力を楽能家がお話しする構想となっております。
牧場の日常や、牛の鳴き声を聞きながら、お手元に牛乳、ホットミルクを準備して聞いていただくと、
より美味しい牛乳を味わうことができると思います。
牛乳飲む?牧場配信始まりです。
今日収録日は8月31日ですけども、今日も研修生が来ておりますので、研修生と勉強をしていこうと思います。よろしくお願いします。
今日は乳房炎についてですね。乳房炎になっている牛は見たことがありますか?
あります。
症状としてはどんなのがありますか?
膨らんでいるというか、張り上がっているような感じですかね。
触ったら痛がるから。
痛いです。
乳房炎になっている牛は知っているけど、なった牛は知らないんですか?
私が来てから実際に絞っていて、その傷口が産んで、こうなったよ、みたいな牛がいますか?
産んだりとかして、乳房炎というのは炎症が起こっているやつなので、
炎症が起こるのがいろんな原因があるんだけど、
大抵は原因菌が乳房の中に入って、そこから炎症が起こって乳房炎になっていって、
で、なってなぎ?なったやつ?
私が研修生に来てからなったうち、いないの?
いない。
頑張ってますからね。衛生的に。
牛群検定の中では体細胞が上がったり下がったりしている。
それも夏のストレスで免疫力が上下するから、それに合わせて上がったり下がったりしているけど、
それがブツっていう、発血球のブツブツのやつ、ヨーグルトみたいな腐ったようなやつだったりと、
あれに症状として出るやつがあんまりいないっていう。
乳房炎の原因は菌じゃないですか?
ならないようにワクチン打ったりとか、後は後ろのベッドをきれいにしたりとか、
あとは植入した後に消毒したり。
それ以外、何かやってます?
餌のバランスは、夏場に免疫力が低下するから、ビタミン剤とか、ああいうものは多めに入れてますね。
さっきも、ハサブタができている牛がいたじゃないですか。
ああいうのとかを気をつけてあげないといけないのかな?
ああいうのを放置して持っておくと、本当はそこから傷口から感染してみたいなことが起こったりするので。
ですけど、あれは毎日リッピングするじゃないですか。
リッピングはそれが予防薬になっているので。
絞って大丈夫なのかな?
大丈夫です。
絞らないとどうしようもないからね。
前におっしゃったように、一つ入盆園になっても、3つから出てくる量はあまり変わらない。
入盆園になっていない牛でも同じなんですか?
入盆園になっていない牛でも、生涯の生産性を考えると、4つあったほうがいいじゃないですか。
なるべくなら4つやりたい。
その牛乳のチェックを前絞りして、正常だったら全然絞って。
だけど、完全に入盆があるじゃないですか。
それで、入盆に垂れている牛とかいるじゃん。
ああいう牛って本当にガッツリ踏む時があるんですよ。
ガッツリ踏む?
踏む。自分で足で踏んじゃう。
ぐちゃって踏んじゃったりとかして、そこから出血して、もう切り落とさないといけないぐらいのレベルになったりする場合は、
自分で踏んで痛いとか感じない?
でも仕方ない。生物的に。
人間もあるじゃん。歳とって、勝手にこけるみたいな。
あるよ。夏の暑さの場でとかね。
あとは隣のやつに激突。ゴーンって頭で疲れてフラフラしたりとか。
いろいろあるので、滑りにくい?滑らないようなふうにペットをしてあげるのは予防ではあるけどね。
足にバンドつけてるやつもいるじゃないですか。
ああいうのって立つのが下手くそで、足広げちゃう牛がいたりとか。
滑るんですか?
滑ってね、癖だけど、癖っていうか一回恐怖心を覚えてしまったんで、立つときにビビるんですよ。躊躇しちゃうから。
やっぱり下手くそな子いますよね。
噴火器してて立たせるときに。大丈夫かなって。
ちょっと待ってください。
ありがとうございます。
獣医さんです。
牛の獣医さんって他の動物も見れるんですか?
牛の獣医さんはほとんど牛だけど、豚とか家畜だったら見れる。大動物っていうやつと小動物みたいな分類がありますね。
もう女性ばっかりですね、今。
7割8割女性ばっかり。
女性の方が頑張るからじゃないですか。男性は全然。
同じ獣医とお医者さんで、同じ勉強料で、お金も同じくらいかかってるから、人間いくよね普通。
人間の方いくよ。ほとんど変わらないから。勉強料は同じくらいだからね。
学費とかもほとんど変わらないからね。
障害年収考えたら人間の方いっちゃうよ。
獣医になるとしても小動物、ペットとかを見た方が年収高いからね。
そうなの?
なりていがないよ。今はすごい国が支援したりとか各自治体で支援したりしてます。
なりていがいないんです、獣医さん。
だから今は遠隔治療とかね、遠隔診療か、人間でも増えてきてるじゃないですか。
オンラインで。
あれが牛の現場でも出てきてる。
実際、牛の治療を産んだ時に僕がいろいろやってたじゃないですか。
あんな感じで農家がやらなきゃいけないようになってしまってます。
強悪が足りないから。
足りない、足りない。牛の出産とか分娩とか夜中とかもなかなか呼べなくなってきてるから。
対応できなくなっている。
パッドのほうが下手くそなやつがいる。
そうですね。
滑ってるからすごい心配なんですよ。
滑るよ。だから滑るやつはもみがら多めに敷いてあげるとか、捨てあげないとダメですね。
でもあの巨体で立ったり座ったりで結構…
前に教えたっけ?ここに膝つくって。
ドロップミンテストって教えてあげたっけ?
教えてないね。ゴムマットの上があるじゃないですか。
牛の体重ってだいたい700キロか600キロか700キロくらい。
牛の足って人間とほぼ足首と一緒でしょ。
だから人間の足とほぼ体重がかかる感じ一緒で、
一本の足に対して150キロくらいあるんです。
だから自分の体重が300キロになってその足を自分で支えるって思ってもらったら
牛がどれくらい立ち座りしにくいかっていうのが。
300キロのリュックサックとかを持って、重りを持って
この上を歩いてみてくださいって言ったらやっぱりこけちゃうよね。
しかもつま先で立ってるんですよね。
つま先で立ってるね。
意味がわからない。
意味がわからないでしょ。めちゃめちゃそれが面白いんですけど。
あ、座った。
で、その状態で牛が立ち座りするじゃないですか。
だからその片足150キロの体重がある状態で背中に300キロのリュック持った状態で
今のこのゴムマットの上に膝からジョンって落ちる。
痛いですよ。
痛いです。
だからコンクリートとかの牛舎とかまだあるんですか?古い牛舎とか。
痛くないです。怪我しますよね。
怪我しますよ。だからここら辺擦れてきたりとか、足腫れてるやつもいるでしょ。
虹的なものだったりもするけど。
バタバタしてる。
です。
不思議な動物じゃないですか。よくよく考えると。
なんでこんな重いのに足がこんなにほぼって。
そう。意味わからんじゃん。
サイとかゾウとか同じ体重のやつ見てみて。
腕太い。足太いですもんね。
変だなぁ。
つま先が立ってるってのが私は一番意外でした。
あれ、こうじゃなくてこうなんだ。
でもあれだよ。馬とかだと一本じゃねえやん。指一本立てる。
でも馬はスリムじゃないです。
スリム。足がすごく丈夫そうだから。
そうね。
ここの部分とか。
変だ。変な生き物。
変な生き物だから面白いんですけど。
乳房炎は予防としては
ほんとに乳房炎になる90%がほとんど削乳って言われてますって。
削乳主義ですね。やっぱり。
綺麗にする。
拭いて。
拭いて綺麗にするのと、あとはエアを入れたりとか。
あとは加削乳って言って、前絞りするじゃないですか。
前絞りしたら大体1分から2分ぐらいの間に
ミルカを装着するのが一番ベストなんですよね。
虫さんがおっぱい出したいですって言ってホルモンが
前絞りをすることでそのホルモンが刺激されて
オギシトシンっていうホルモンが出て
射入されるわけ。
その射入されてそのホルモン値が下がっていくのが大体5分ぐらい。
だからその5分の間にミルカを装着すると
綺麗に牛乳が絞れるっていうのがあって
だからそれがずれたりすると
虫さんが出したいって思ってないのに