00:15
こちらは、島根県出雲市にある小さな牧場から配信しています。
スーパーやコンビニ、皆さんがいつでもどこでも買うことができる牛乳、
普段飲んでいる牛乳の魅力や、楽能の魅力を楽能家がお話しする放送となっております。
牧場の日常や牛の鳴き声を聞きながら、
お手元に牛乳、ホットミルクを準備して聞いていただくと、
より美味しい牛乳を味わうことができると思います。
牛乳のむ牧場配信始まりです。
おはようございます。
今日が7月の30日ですね。
昨日と引き続き、研修生さんが来てくださっているので、
後半をやっていこうかなと思います。
よろしくお願いします。
愛顔動物と経済動物の話を前半にしたんですけど、
愛顔動物、その牛が可愛いっていうのは、動物が好きみたいなのは、いつぐらいから?
子供の頃から近所に4頭、5頭しかいない牛の牧場とかがあったんですけど、
よく行ってたんです。
愛顔動物、アタゴさんとかにもよくサヤリとかも行ってるし、
だからもともと動物が好きなの。
でも結構私も観察するのが結構好きで、
動物園とか行ったらみんなライオンとか行くじゃないですか、
私チンパンジーの山見るのが好きなんですよ。
いいね。
みんな動いてるのを観察するのが結構面白い。
群れの動きみたいなね。
それが結構好きで。
群れの強弱がね。
だから例えば大牧するとすごい牛にとって快適だみたいなイメージない?
あります。
牧家的ですごい大きい草原の中で自由気でのびのびとしてる。
いっぱい歩いてる方が足の筋肉とかついてミルクいっぱい出るのかなって。
あるよね。
その群れの中でやっぱり弱いやつが負けちゃうので、
例えば1割ぐらいかな。
1割ぐらいは常にお腹ペコペコで困ってる牛さんって報告では絶対生まれてしまうんです。
03:01
なので追加で餌をあげたりとか弱いやつに負けないように
スタンチョンっていって甲子の牛舎のところに首入れるところがあったりすると、
あれで一頭一頭首を一回込めて追加で餌を変化しないように与えたりっていうのがやったりとかね。
報告は弱いやつは負けちゃう。体が小さいやつとか。
弱い強いは何で決まるんですか?
若くて、牛も最強の牛みたいなのは絶対いないんですよ。
じゃんけんのシステムで群が構成されてて、
どいつかはどれかに弱いみたいな感じになってます。
それプラス体の大きさとか、あとは性格の良し悪しとか、
後、甲牛の時にずっと病気にしてて咀嚼大死って育ってたりすると、
人間もそうかもしれないけど、つらいつって押し込まれたようなところで
栄養失調でやってることはやっぱり精神疾患を持ってたりとかあるので。
牛にもやっぱりあるんですね。
環境要因っていうのが7割あって、人間にバタバタバタバタバタ注射打たれたりとか叩かれたりとか
餌もらってないとか汚いとかあると大人になってもそういう感じ、
ビクビクおどろしてるような牛になっちゃうんですね。
だから今職人意識の高い方とかは、やっぱり牛つなぎっぱなしにしてると動物虐待だとか
つなぎ牛舎だとよく言われたりするんですけど、
でもね、性格によるかもしれないけど、
おたつに入って冬になるとぬくぬくして、
食べるものと好きなものとネットフリックスの目の前にリモコンがあって
動かずに一日中折れるって最高じゃないですか。
確かに。それが好きな人は最高ですね。
でも考え方の違いなんだろうなとは思いますね。
牛の幸せってのがよく言われることですね。
アニマルウェルフェアって言うんだけど、世界法人が。
ルール作りが上手なんで、ヨーロッパの知識とか技術が日本にも入って
それを参考にしてアニマルウェルフェアの制度みたいなのができてたりするんだけど、
日本の仕様スタイルでそこはずれがあって。
だからアニマルウェルフェア基準の国際ランキングみたいなのがあるんですよ。
それ下から3番目とか2番目。
でもそれはシンプルに土地がないっていうのも変わりますか?
変わります。
引いてもない。だから幸せかどうか分かんないじゃないですか。
人間が勝手に判断してるだけなんで。
かわいそうかかわいそうじゃないですか。
あそこの辺からは難しいですね。
06:00
牛の幸せみたいな。
こっちにもメリットがあってデメリットがあるんですね。
牧場に放って停止するメンタルとかあるじゃないですか。
食べる食べない。
繋いでることによって生まれる、そういう比べてのデメリットがあるんですか。
デメリットは牛が痛みにくいっていうのがある。
パッと座るだけなんで。
あと強い弱いの。餌食べないみたいなのが群行性がないんで。
弱い牛でもそのものを食べたい分だけ食べれるし、
出したい分だけ出せるんで。
見てたらこの子今お腹減ってるなとか分かりますか。
分かる分かる。
お腹欲しそうだなとか。
あるあるある。
それはそのお牛の時からずっと見てるから、
性格も全部知ってるからだし、
それこそゲノム検査っていって、
遺伝子検査この子は全部うちはやる牧場なんでやってるんですけど、
遺伝子の段階でどんな生産性があるのか全部分かる。
それは生まれた時にすぐにやってるんですか。
そう。生まれた時に耳の細胞を取って、
それを提出してアメリカで検査して。
日本じゃないんですか。
日本でもあるんだけどアメリカの方が精度が高い。
検査項目が多い。
それで分かるのは何が好きとか、どのくらい食べるとか。
乳量がどれだけ出るとか、体の大きさがどれだけ大きさになるとか、
足の角度とか、乳房炎のなりやすさとか、
子宮内膜炎とか病気のなりやすさとか、
繁殖性も分かる。
ほぼ全部分かる。
それに気をつけて育てる。
気をつけるっていうか、そういう牛だってのが分かると、
もっと食えって言っても無理だね。
食わせる努力はするんだけど。
面白い。
そういうのがあって、それに合わせてこの子は後継牛。
次の子牛を産ませる牛。
こいつは能力が低いからお肉の牛を産ませるみたいなので、
そういう後輩計画をしたりします。
そういう風に考えるんだ。
そういう風に考える。
面白い。知れば知るほど知らない。
僕が一番好きな仕事はそこの繁殖の仕事が好きなんで、
削牛大っ嫌いなんですよ、僕。
削牛が一番嫌い。
一番嫌いなのが削牛?
一番嫌い。本当に削牛を楽しんでもらいたい。
削牛が楽しいって研修生が来てもらうと本当にありがたい。
削牛は作業になっちゃうから嫌。
削牛って100%完璧にしても病気が出るんですよ。
そうなの?綺麗にその…
それは限りなくゼロにはできるんだけど、
100%は無理だから、それが嫌。
09:01
なるほど。どんなに努力してもゼロにならないのが嫌。
そうそう。
自分が牛に対してやってあげてるのに、
こいつら邪魔ばっかりしてくるから、それが嫌。
本当に。
こっちやってあげるんだけど、
血絞りしたらこいつらオキシトシンっていう降伏ホルモンを出すんですよ。
オキシトシンが出ないと牛乳って出ないんですけど、
幸せに感じてるくせになんで省かってくるんだよ。
結構足でこうやってやってきますね。
しかも結構体でこう当たっていきたいのかなって思ったり。
人が違うとやっぱり環境が違うと、
いつもと違うぜって教えてくれてる感じなんだよね。
頭はいいの?
頭はね、習慣のものは覚える。
人の顔とか?
覚える。匂いとかも覚える。
覚えるんだ。
毎日僕がやってる作業を、
牛立ちませんとか言われたりするじゃない。
でも僕がやったら立つのは、
僕が牛が弱ったら立つように。
だから一回痛いとか不快な思いした記憶ばっかり覚えてるから、
強い印象のやつは覚えるんで。
幸せはあんまり覚えないんですか?
幸せは、作業の時にミルカーのスイッチ入れるだけで
お乳出す牛とかもいたりするんで、
習慣でやればいいんだけど、
牛の五番乗りっていう曲芸でもないけど、
昔ながらの曲芸があって、
棒の打つ五番が大体これくらいの大きさ、
ちょっと大きいくらいかな、
それに牛を乗せるっていう調教の技術があります。
youtubeで検索したら出てくる。
五番乗り?
牛の五番乗り。
牛の五番乗り。
足この上に綺麗に乗せて、牛が立つっていう。
そういう芸みたいなのが全然。
できるくらいかも。
毎日習慣すれば覚えます。
今年の10月に、
北海道でポルスタイン狂信会っていう、
牛の美人コンテストがあるんですよ。
ポルスタイン狂信会で、
狂信会っていう、
牛の美人コンテストがあるんですよ。
美人な子何人かいます?
何頭かいません?
ありがとうございます。
後で一番美人な子教えてほしい。
うちは狂信会っていうコンテストにも、
島根県とかで出品したりするんで、
品種改良が好きなんで、
そういう牛を揃えてるんですけど、
その美人コンテストも毎日毎日調教するんですよ。
歩かせる練習をするんだけど、
歩き方とかも大事なんですね。
12:01
歩かせる練習をするんだけど、
それも慣れて毎日すれば、
自分からスタスタスタスタ歩いて、
リードマンって言って、
牛を先導する人間が一人つくんだけど、
いつもと違う持ち方とかしてくると、
そうじゃねえって自分でこうやってやるんだって、
教えてくれたりするんですよ。
ルーティンの能力、覚える力が強いんですよ。
項目から出て帰ってくるとき、
ベル鳴らしたら帰ってくるとか、
配合資料のタンクのガサンって音がしたら帰ってくるとか、
ミルカーのスイッチ入れたら帰ってくるとか、
あと道路も、項目までに行く項目上までの道とかも、
毎日毎日同じ道で同じ時間で自分で帰ってくるとか、
賢いですね。
カナダとか北海道の一部地域は、
昼間放牧って言って、
牛舎の中で夜間と朝搾乳して、
昼間の間は全部放牧するっていう主要スタイルがあるんだけど、
そういう時期はスタンチョンとか鎖を外して、
放って出てくる。
自由なんだけど、帰ってくる時に自分の場所に帰ってくる。
自分の座ってる牛舎のところに全部入ってくるみたいな。
習慣化して、別のところに動かしたりすると、
ここは私のところじゃねえって言って、
怯えて泣いて、違う違うって言ったりする。
慣れてくると、モーって言ってるのは何を訴えてるか分かりますか?
家隣なんで、モーって言った奴が、
あいつはどうせ泣いてるなっていうのは何となく分かる。
でも犬とかも分かるね。
自分で犬飼ってて、
こういう方で痛いことがあったとか、
怖いことがあったとか、
餌欲しいとか、
あれと一緒一緒。
何となくそんな感じです。
なんか、文書きしてる時も、
避けてくれる子と、
断じて動かない子がいるから。
新しい人に対して、
警戒心とか、
警戒心もあるし、
いつもの感じだって思ってるベテランの子もいるし、
こっちはめっちゃ動いてくれる。
こっちは全然動いてくれない。
その差が分かるっていう時点で、
感度が高いと思う。
動物に対して。
うちは、
同じ月齢の子を並べてるんで、
ここら辺の奴が絞りやすくて、
ここら辺の奴が、
作業に合わせてくれる。
噴火器とか餌やる時に、
近づくだけで立ち上がってくれるとか、
そんなのがあるね。
あるね。
面白い。
この子の特性があって。
あるある。
でも大きい牧場になると、
特性ない方がいいからね。
作業もやりやすい。
15:00
そう。
うちも一応品種改良で、
合わせようと思って。
新しい牛とかになってくると、
同じサイズになってない?
全部牛が。
お父さんとお母さんが違うのに、
牛のサイズが全部一緒になって、
すごくない?
小学校とか中学校って、
お父さんお母さん全部違うじゃん。
だけど、全部同じ。
怖くないですか?
でもそうすると、
毎日同じ餌で同じ作業をして、
全部同じ、均一でずっとできる。
イメージを創作。
そうそう。
それを僕は目指してる。
目をつぶっても削牛できるぐらいの、
同じ形にできると、
めっちゃ楽なんで。
確かに。
ちょっと向きが変だんだけど、
すごいやりにくいですもんね。
イライラする。
イライラする、あれ。
ちぐさが小さいと、
本当に絞りにくくて、
ミルクが全然出なくて、
めっちゃ難しいと思う。
でも観察してますね。
ナチュラルに観察できてるのは、
すごい才能だと思います。
よかったです。
続けてもらったらいいと思います。
はい、頑張ります。
じゃあ、15分経ったんで、
引き続き研修生さん、
ちょこちょこ来てくださるんで、
みなさん応援してもらえたら嬉しいです。
ぜひ研修生に、
質問、応援のコメント、
いただけると、
送って聞いてみますんで。
待ってます。
よろしくお願いします。
じゃあ、こんな感じで終わります。
ありがとうございました。
川上牧場では、
リスナーの皆様からのお便り、
ご感想を募集しております。
川上牧場とやってみたいこと、
やって欲しいことなど、
ご自由にコメント欄やDMなどで、
お気軽にお寄せください。
みなさんのご意見が、
新しい楽能を作っていきます。
最後まで配信を聞いていただいて、
ありがとうございます。
次回の配信も、
ぜひお楽しみに。
