牧場からの配信
こちらは、島根県出雲市にある小さな牧場から配信しています。
スーパーやコンビニ、皆さんがいつでもどこでも買うことができる牛乳。
普段飲んでいる牛乳の魅力や、楽能の魅力を楽能家がお話しする放送となっております。
牧場の日常や牛の鳴き声を聞きながら、お手元に牛乳、ホットミルクを準備して聞いていただくと、
より美味しい牛乳を味わうことができると思います。
牛乳のむ牧場配信始まりです。
おはようございます。
今日も研修生さんが来てくださっているので、研修生さんの勉強ガテラ配信していきます。
よろしくお願いします。
研修生さんに昨日質問が来ております。
スプーンネームQさんからの質問です。
牛さんに蹴られた時の感想をお願いします。という質問が来ております。
ありがとうございます。
いやいやいや、川上牧場、牛、蹴られるやんって思われるやん。
そんなことない。
今まで、うちで蹴られた、本当に稀です。
本当ですか?
本当に稀です。
蹴られた感想が、痛かったです。
痛いですよ、それは痛いですよ。
それくらいかな、でも。
あれはなかった。こんにゃろう、このやろうっていうやつはない。
なんでだろう?
僕、こんにゃろうになるんで。
このやつ、肉斬りしてやろうかって思っちゃうから。
肉斬り?
ダメなんですよ、本当に。
ここは向いてないと思うんですけど。
前に来た、すごい牛が好きな軽重生さんも、ちょっとバンってやられて。
あの時足を踏まれたんだったかな。腕を蹴られたんだったけど。
かわいく感じましたって言ってね。
こいつは狂ってんぜって思ったことがあったんだけど。
そんな感じはない。かわいいとは思わない。
かわいいっていうか、何が影響だったかなって。
自分たぶん何かしたかったんだった。
ごめんねって思ったんですよ。
あれはいつもと違うよっていうような感じの反応だったね。
どうだろう。多分あの子行くと蹴ってくるんですね。
蹴ってくるね。違う違う。
触んなみたいな感じだったから、しょうがないかって。
ずっと勘違いしてたの。蹴ってきた子。横の子。もう一個横の子。
それはすごいと思ったけど。
だからずっとその子をこの次から確認するときから気をつけてたんですよ。
はいはいはい。
違う子。
そうなんですよ。
だから感想としては痛かったです。
鼻折れたかなって。
当たりどころ悪かったですね。
そうですね。
僕いろんな落農家さんに行って、
いろんな牛さん触って、いろんな従業員さんとか、
いろんな牛さんとの関わり方してる経営主さんとか会ったりとかして、
前も話したけど、落農経営者とそこにいる従業員の牛との触れ合いの違いがあったりすると、
すごい従業員としては働きにくいから。
お願いします。
働きにくいから、この牛との距離感診断で作ったんですよ。
牛との距離感診断。
距離感診断。
僕と研修生さんの牛の接し方と牛との距離感がどれくらい差があるのかを診断する行為です。
一番目からやっていきましょう。
牛がかわいいと思う。イエスかノーか。
イエス。
牛と一緒にお風呂に入れます。
イエス。
出た出た。
出た出た。
勇者で作業着、手袋を着用したら、ネズミやゴキブリを触れるなんて簡単だ。
ネズミイエス、ゴキブリノーです。
ゴキブリは無理?
ゴキブリ無理です。
でも眺めてパワーはできる?
無理です。
殺すのが無理です。
ネズミは?
ネズミもあんまり。
捕まえてピョンまで。
ゴキブリは触れない。
ゴキブリパワー?
いやいやです。
それはあれでしょ?ゴキブリの好き嫌い?
そうです。
だけど、家で出るゴキブリと、その牛舎で出るゴキブリだったら全然感覚違う?
あー確かに。それは違うかもね。
でもパワーはできない。
パワーはできない。
あー分かった分かった。今の位置分かりましたね。
牛という共通言語があれば誰とでも仲良く話せる自信がある。
何事ですか?
例えば知らない人が川上コブラに来ました。
最近牛さんどうですか?牛の話し始めた。
あー。
もうすっげー来たね。なんか変なおっさんでも。
すっげー自分が嫌いなタイプの人でも、まあ喋れる。
いや。
まあまあ。
まあまあ。
まあまあですね。
単純作業の連続でも牛がいれば楽しい。
はい。
おーそうですか。
乳用牛肉用種ホルスタイン黒毛和牛の差を一般の人に説明できる。
できない。
はい。
休みの日でも視察とか牧場見学とかなら行きたい。
うーんいいえ。
いいえ。はいはいはいはい。
病気の牛がいたら原因を知りたくなる。
はい。
はい。
牛の文献を初めて見た時のことを人に話せる。
話せると思います。
話せると思います。
はい。
楽能という仕事は自分に向いていると思う?
まだわからない。
まだわからない。
はい。
これでイエスかノーかで答えてもらって、
それを例えば研修生さんと僕のやつを企画して、
で僕が、研修生さんが入って答えてるやつは僕がいいえだったり、
僕が入って行ってるやつはいいえだったりするとそこがズレになるので、
例えば牛と一緒にお風呂に入れるやつ、僕無理なんですよ。
僕は無理なんですけど、後ろが入れるぐらいですか。
でゴキブリとかネズミがあっても作業着着てたら全然僕グーで殴れずに、
すごいな。
スイッチ入っちゃってるんで、
家だったらワーってワンぐらいはあるけど、
そう、家だったら全然やれるんですけど、
だから僕はその感覚じゃない。
だから研修生さんにゴキブリとかネズミが出てきたらやっつけろよって言えるけど、
嫌じゃない。
嫌。
そういうののズレが作業の中であったりする。
だから僕の場合は牛車に入ったら牛に尽くすというか、
自分に不利なことがあっても全部牛目線で考えてやれるんだけど、
研修生さんはそれが若干だけどね、
そのレベルが違うというか、
僕との差があるということが分かりましたね、これね。
楽能の重要性
あとは経験がまだないところがいっぱいあったりするので、
牛という共通言語があれば誰とでもしゃべれるというのは、
楽能が好きで牛というのがあれば、
どんな人ともコミュニケーションが取れるので、
だからいろんなところに行っても全然問題ないというのがあるんですけど、
これが難しいとなると、
大抵コミュニケーションが取れないので、
コミュニケーションを伸ばすようなことをしていかないといけないというのが分かる。
よくある学校とか農業関係のところに住んでいて、
そのまま進学してそのまま就職しちゃうと、
外の世界を知らないから牛しかしゃべれないという子がいっぱいいて。
牛のことで話す。
でもそれが難しい、そこでも難しいという子はコミュニケーションを
僕から頑張らないと。
知識がないとしゃべれないですか?
知識がなくても、牛って可愛いですよねとか、
まつげ長くてとか、そういうのでしゃべる子がいっぱいいるから。
耳のこの動きが好きなんですよねとか。
牛のこの口の横のところが好きなんですよねとか。
ガップ吸いでいて、ブルンブルンのところが私最高なんですみたいな子もいるから。
そういうのがあったりしますね。
この牛用紙、肉用紙、ホルスタイン、フロリワー牛の差を
一般の人に説明できるように。
これは楽能業界では、畜産業界であったら必須項目だって。
ここはだから、牛が好きですって言って来るんだけど、
やっぱり全然知識がないと、好きですじゃやっていけない仕事になって。
ここら辺は知っておいてもらった方がいいかなと。
休みの日でもふたつとか牧場見学とか行きたいの?
やっぱり休みは休み?
結構私そこはっきり区切りたいタイプなんですよ。
なんか結構なんだろう。
そういう時間がないと、日常の自分の生活水準を保てないタイプなんで。
でも楽能化はあれですよ。
休みの日でも行くよ。ふたつを売ってんけど。
好きだからですか?
好きだからっていうか、旅行行くとしたら、
旅行先、例えば広島行くとかやったりすると、
広島でじゃあ宮島行きましょうってなると、
宮島に行く前のルートで牧場ないかなって検索するもんね。
楽能の価値観と感覚の違い
どっかないから見に行って、牛さんどんな感じかなみたいな感じに。
牛さんどんな感じかなとか、牧場のステッドの作りとか、
働き具合どんな感じかなみたいなのを見たりする農家さん多いです。
仕事のプライベートがぐちゃぐちゃな農家さんいっぱいいるんで。
それって多分自分でも持ってるから余計かなって。
いや、従業員とか研修生さんでも楽能ヘルパーさんとか全然います。
牛愛なの?
牛愛なのか、もうそれしかないからバカになっちゃってるかわからないですけど、
でもそこら辺の差があるから、
その価値観のずれっていうのが今、僕はわかったんで。
そうですね。
病気の牛がいたら原因を知りたくなるとか、
これも牛の向き合い方とかを調べる。
牛の文献を見たときに人に話せる。
人に話せるっていうのも聞いちゃうんだよね、普通の人に。
牛の文献こうだったんだよねって言ったら、
えーってなるやん。
なると思う。
なりましたね。
だから今の研修生さんの感覚は、
牛の楽能ってものすごい良い仕事なんだよっていうイメージがある。
だけど一般の人はそうでもないっていうのを感じ取りてもらった方がいい。
でも楽能のバイトしてるんじゃない?結構珍しいねって言われる。
珍しいねも、興味本位の珍しい。
そうなんですよ。
イメージないでつかない。
つかないので、そのズレは持っておいた方がいいよっていうのを診断できる質問ですね。
牛という仕事は自分に向いてると思うっていうのは、自信があるかどうかだよね。
向いてないって言ってるけどガンガンやる人もいるし、
ここら辺はやってみないとわからないし、
この診断もずっと仕事して1ヶ月のとき、
研修始めて1ヶ月、1年、3年だとまた変わるの。
それでまた自分が働く場所の雇用主との差を聞いて、
あなたの牛の考え方と私の牛の考え方っていうのを
尊重しながら働かないと長続きしないよっていう。
結構楽能で若見牧場でやって、
北海道行った方とか、
事前にそこで働く前にそういうとこはしっかり話して。
そう、だから次この牧場に行こうと思ってるんですよねって言われたときに、
じゃあうちとはこういう差があるから、こういうとこ気をつけないといけないよ。
辞める前の1ヶ月前にこれが勉強しておこうみたいなやったりします。
そんなのができるやつが、
牛の出産と乳搾りの管理
楽能従業員向け楽能牛との距離感診断っていうのがありますので、
ぜひ皆さん試してみていただけたらと思います。
今日もたくさんの方が来てくださっております。
そう、牛の文明が今日あったんです。
ボルスタインの女子だったんですけども、
初乳を低水素酸に飲ませてもらいました。
初乳はだから親牛から取って、
生まれてから24時間以内に取れたものを初乳と言います。
その初乳は10日間は出荷しちゃダメです。
というのは?
牛乳の流通の法律みたいなのが決まっています。
なので10日間は絞っては捨てます。
絞ってあげない?
絞ってあげないといけないです。
生まれたらずっと絞ってあげないといけないです。
それはなんで流通させちゃダメなの?
さっきみたいに泡がすごかったんですよ、洗浄するときは。
あと触ったときベタベタしたんですよ。
あれが風味が悪くなったり、牛乳の風味が悪くなったり、
あと熱を加えると殺菌するんだけど、
それが洗浄がうまくいかなかったり、パイプが詰まったり、
ああいうことがあって、今の技術で全然問題ないんだけど、
そういう風になったんですね。
大抵が半乳って言って、お乳を絞らない期間の時に、
乳房の中に薬を入れるんですけど、
その薬が切れると切れる長い薬を入れるんだ。
培菌が外から入ってこないように防ぐ薬、
肝乳軟膏っていうのを入れるんだけど、
それが切れるのがまた長い。
それで10日ぐらい目安に。
うちは肝乳軟膏を使わない牧場なの。
まだこれも特殊なんですけど。
そういうのがある。
今この家の牛さんたちは出産を控えてるから、
絞ってないんじゃないですか?
生まれて生まれた牛さん、
こっち側は妊娠してるけど近くない牛さんは絞るじゃないですか。
タイミングみたいな。
今すぐ生まれた子は絞ってあげないといけない。
たまっちゃうから。
たまっちゃうからというか、
お乳を出さないと乳房炎っていう病気になるので。
まあ、そうね。
どのくらいから止めるんですか?絞るの。
絞るの止めるのは分娩の2ヶ月前ぐらいから目安とする。
うちは40日でやってますから短くしてます。
それもさっきの言った帽子を小さく言いまして、
親に一旦かけないっていう買い方の一端で、
勧乳期間を短くして。
絞った方が大きくなりづらい。
これもケースはいいケース。
飼い方と餌の必要感って違うんで一概には言えないけど、
勧乳期間は60日、最低でも45日はとった方がいいっていうことが一般的です。
じゃあちょっと後半に入ります。
今日はこんな感じです。
また後半、明日よろしくお願いします。
川上牧場ではリスナーの皆様からのお便り、ご感想を募集しております。
川上牧場とやってみたいこと、やってほしいことなど、
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皆さんのご意見が新しい楽能を作っていきます。
最後まで配信を聞いていただいてありがとうございます。
次回の配信もぜひお楽しみに。
