ブッダの誕生と幼少期
かんどう和尚のはじめての仏教。この番組は、これから仏教を学んでみたいという方に向けて、インスタグラムでフォロワー数2万人超えの臨在心の僧侶、私、かんどう和尚が一から仏教を解説していく、そんなプログラムとなっております。
みなさん、こんにちは。ブッダの伝記である二大な方に基づいて、ブッダの生涯をお話ししております。
実はちょっとトラブルがございまして、収録して気づいたんですが、マイクが入っておりませんでしたので、実はこれ2回目の話をしております。
一応音自体は録れていたので、そのままにしておこうかなと、そのまま配信しようかなと思ったんですけど、何回か確認したところ、雑音が広い。
とても気苦しい状態になっておりましたので、これは申し訳ないなと思って、もう一度、今、再録音をしております。
前回は、ブッダが誕生されて、赤ん坊でありながら、言葉を話されたところまでお話をしました。今回はその続きですね。
例によって、ブッダはまだ育っておられません。つまり、ブッダにはなっておられませんので、修行中のみということで、菩薩というふうにお呼びしながら進行したいと思います。
赤ん坊でありながら、言葉を話すという離れ技をなされた菩薩ですけれども、これは、前世に塗装地点に住まう神であった、これも前回お話ししましたね。
ブッダとなる人は必ずその前の前世は、塗装地点という神様であるということですね。そういう信仰があったんですね。
その神であったときのエネルギーが残っていて、それが赤ん坊でありながら話をするということにつながったんだと言われたりします。
そしてその力が切れると、普通の赤ん坊に戻ったんだと。
そこからですね、普通の少年として成長していくんですけれども、菩薩のお父さんであるすっとうだの王には気がかりなことがあったんです。
それは、菩薩が生まれる前に、お母さんが菩薩を妊娠したときに、バラモンという司祭宗教家からなされた予言がありましたね。
在族の生活、出家しなければ天倫王という、これはインドにおいては理想の王様とされる完全無欠の王様の理念になるんですけど、そういうものになれますよと。
でも出家をすると、ブッダ、悟りに至りますよと言われるんですね。
菩薩は有意志ある王族の、シャーキャ族という王族の後取り息子なので、すっとうだの王からすると出家されたら困るんですね。
そこで、このお父さんは家臣に対して、息子はどうすれば出家してしまうだろうかって質問をします。
すると家臣はこう答えました。
老人と病人と死人と出家者を見ると出家をしてしまうでしょうと。
なんでこれが出家につながるかってのが後でわかります。
そう言われた王は菩薩に、この老人と病人と死人と出家者を見せないでおこうって思うんですね。
そのためにある作戦を思いつきます。
その名も、墓入り息子大作戦です。
はい、私が勝手につきました。
経典にはそんなこと書いてないですけどね。
実際そういうことなんです。
内容はですね、菩薩の行動する場所を制限して、そして司法に見張りをつけて、
そこの菩薩のエリアの中に老人と病人と死人と出家者を入れないようにするっていう作戦なんですね。
これだけ聞くとですね、なんかこう、遊兵されているようなね、難禁されているような状態に聞こえるかなと思うんですけど、
でも、この仏殿を見る限りはですね、菩薩の行動できる範囲って結構広かったんですよ。
司法に見張りを置いたって言いましたけど、これ現代のですね、距離で言うと、計算を置き換えるとですね、
一面につき2キロから3キロの長さで見張りを置いたんですね。
で、これで計算するとですね、その敷地どれぐらいの大きさになるかっていうと、
日本のディズニーランドとディズニーシー、これを合わせたものよりも広いんですよ。相当の広さですね。
そういう範囲だから、そんな狭いところじゃないんです。一つの町ぐらいのところなので、まあそこそこ自由があるわけですね。
で、そういう範囲に老人と病人と死人と出家者を入れないようにするってのは、まあ非現実的な話ですから。
それ本当にやったの?とか、そういうのを言うのは野暮な話なので、ここではちょっとやめておきましょう、それはね。
で、まあ、これはいいとして、菩薩は幼い時からですね、そういうふうに過ごすんですけど、
随所に後に仏陀となる悟りを開く素養みたいなものを見せるんですね。
で、その逸話がですね、残ってまして、あるときこのシャーギャ族の方で種まき祭というイベントがあったんだと。
で、このシャーギャ族の都っていうのはカピラーバストゥーという場所なんですけど、ここ稲作が行われていたと言われているので、
やっぱりこの辺りからもですね、種まき祭っていうイベントがあるっていうところからも、このシャーギャ族がね、濃厚民族だったってことがね、
伺われるかなと思うんですけど、そこで大人たちが楽しんでいる間に、この菩薩が一人になる時間があったらしいんですね。
で、みんなキャッキャ言っている中でですね、菩薩は一本の木下でですね、瞑想をされるんですね。
で、瞑想をしてですね、幼少期ですから小学生ぐらいですか、今の年齢で言うとね。
で、瞑想しましたら、いきなり諸禅に入ったっていうんですね。
諸禅って聞いたことないと思うんですけど、これはですね、瞑想のレベルです。
瞑想っていくつかレベルがあるんですけど、この一番最初がですね、諸禅っていうレベルなんですよ。
で、瞑想の精神の集中具合に応じて、8つないし9つのレベルが、段階があるっていうふうに言われてて、この諸禅はこの一番最初のところです。
一番最初から大したことないように思えるかもしれませんけど、そんなことなくって、
普通はこの諸禅に至るまでにものすごい瞑想をずっとやっていかないと、修練積んでいかないと諸禅には入らないって言われてるんです。
それにいきなりこの幼少期の菩薩がパンって入ってしまうんですよ。やっぱりすごく素質があるんですね。
これどれぐらいすごいかっていう話なんですけど、例えばですね、初めて野球ボールを握って、
じゃあ投げてごらんって言われて投げてみたら140キロ出したみたいな。
わかりづらいですか?野球やったことない人はわかりづらいかもしれませんね。もうちょっとわかりづらいで考えますね。
修辞、書道。皆さん子供の時やられましたね。小学生の時とかね。書道を修辞にしましょう。
初めて筆を握って書いた時って筆の使い方って難しいじゃないですか。
鉛筆と全く違うから鉛筆では上手に書けても筆だと上手に書けないですよね。
でもそれで初めて筆を握って書いてみたら、いきなり初段のレベルの人と同じような字を書くみたいな。
それすごいでしょ。それぐらいのことですね。これわかりますね。
それぐらいすごいことをいきなりやるんですね。
ブッダの父の作戦
ちなみにこの時、木の影っていうのは木影っていうのは涼しい体に対しては優しい環境なんですね。
そういう環境で瞑想をして諸禅に入ったという経験は後々菩薩が修行に行き詰まった時にものすごく役に立つんです。
それもね、しばらく後になるとお話しするので思い出していただければなと思います。
そのような菩薩の姿を見た時に、お父さんがその姿を見るんですね。
瞑想していきなり諸禅に入っている息子をですね。
思わずあまりの高豪しさに礼拝してしまったというふうに書いてあります。
礼拝っていうのは五体投地って言って、おでこと両肘と両膝、この5つの部分を地面につけて拝をすること。
土下座みたいな姿を思い浮かんでいただければわかりやすいかなと思うんですけど、あんな感じですね。
ああやって拝をするっていうのを礼拝、五体投地って言うんですけども、
これを自分の息子に対してお父さんの筒棚王が思わずやってしまったっていうふうに書いてありますね。
息子に対してそういうことをするってなかなか普通ないじゃないですか、子供に対して。だからよっぽどなことなわけですよ、これは。
ただこういう随所に見える仏陀になる素質にお父さんは危機感を募らせるんです。
それで箱入り息子大作戦じゃまだ足りないかなということで、2つ目の作戦を結構するんですね。
その名も欲張りセット大作戦。これも私が名付けました。
その内容はですね、この息子、菩薩のために冬と夏と雨季、インドはスコールがありますから、
この3つの季節に応じた3つの宮殿を建てたんです。9階建てと7階建てと5階建てだったって言われてるんですけど。
この3つの宮殿を建てて、それぞれの季節に応じて移り住むというものです。
これすごくないですか。どんだけお金かかったんだという話なんですけれども。
それだけでもすごいんですけど、それだけで終わらないんですよ。
4万人の美しい踊り子を雇ったのか、そもそも近くにいたのかわかりませんけど、
そういう美しい踊り子を菩薩の周囲に配置をしたんだそうです。
その姿っていうのは、まるで天女の群れに囲まれた神様のようだったって言われてるんですね。
すごいですよ。そういうふうに過ごされたのが、この仏陀の菩薩の幼少期、青年期になるんですけども。
このお父さんはよくわかってたんですね。
王様っていうのは、権力が集中しているのももちろんですけど、
この時代の王っていうのは都市部、商業が発達している場所にいた人間なので、
どうすれば商業が発達するか、商業の発達と人の欲望って密接にリンクしてるじゃないですか。
そういうことをお父さんはもうはっきりわかってたんですね。
だから息子に対して欲望を刺激する、欲望を充足させるものを与え続ければ、
出家したいなんて思わないだろうと思ったんです。
よくこれね、わかってたんですよね。
こういうふうにお父さんの策略通りにことは進んでいったんですけども、
菩薩も青年になりまして、ちょっとお父さん油断をされるんですね。
仏教の成り立ちへの影響
それまでは箱入り息子として外に出さないようにしてたのに、
この菩薩を外に出しちゃうんです。
ディズニーランド都市ぐらいの大きなエリアの外に出しちゃうんですね。
それがあだとなってしまうんですね。
次回はですね、この菩薩の気持ちが出家と傾くことになった重要な出来事についてお話をしたいなというふうに思います。
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