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それとですね、もう一つ重要、フェイクニュースの見抜き方とか重要だと思うのが、常識、世間知ですね。
非常に有名なフェイクニュースに、ピザゲートというのがあります。これは2016年のアメリカ大統領選挙の時にあったことなんですが、
この時、この選挙ではご存知、トランプさんが勝ちます。トランプさんが大統領になった選挙です。
トランプさんは共和党、民主党は二大政党ですから、アメリカは。相手の政党の候補はヒラリー・クリントンさんですね。
ヒラリー・クリントンさんが自動売春組織、人身売買組織のボスであると。
民主党というのは影でそういうことをしていて、ヒラリーさんがそのトップであると。
その人身売買、自動売春の拠点になっているのがワシントン首都ですね。ワシントンDCにあるピザ屋であるという話。
ピザゲートです。笑っていられなくて、これを真に受けて銃撃をした男がいるというですね。これを信じてね。
その男は、ちなみにピザゲートというもの自体は、真実だと事件後逮捕されますよ、当然。ずっと信じてるんですよ。否定していない。
これはピザゲート問題とかピザゲート事件とか言われるやつなんですが、どう思います?
ヒラリー・クリントンさんは元々アメリカの大統領だった人ですね。
人身売買事件のお連れ合いで、ご自身も政治家として非常に有名な上院議員ですね。やってた人ですよね。
が、その人身売買の組織やってたって聞いて、皆さんは信じますか?
信じないと思うんですけど、じゃあなんで信じないんですか?
ここですよ。なぜ我々は信じないっていうことがそこでできるのかっていうと、いやいや常識的にありえないよねっていうことなんじゃないですかね。
ここがポイントだと思いますね。常識というのはじゃあ何なのかっていうと、やっぱりその経験であったり知識。
しかもそれは本で読んだことだけではなく、本も読みも読まなきゃいけませんよね。
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おそらくピザゲートを信じちゃう人とかっていうのは、インターネット上の情報だけを見ているタイプの人だと思うんですよね。
それっぽいことが書いてあったりするわけですよ。あるいは事実を発掘したみたいにね。
これってもともとクリントンさんの陣営のメールが漏えいしたっていう事件に端を走ってるんですけど、これを解読したっていうような人がいろいろ出てくるわけですよ。
ウィキリークスとかあったの覚えてます?そういう流れなんですけど。
クリントンさんの出してた、ヒラリーさんの出してたメールが漏えいしたんです。
それを解読したと称する人が、アメリカ版のニーチャンネルみたいなところに、このチーズピザっていう単語が出てきたと。
チーズピザぐらいヒラリーさんも食べますわね。
そのチーズピザっていう言葉が実は、チャイルド・ポルノグラフィー。自動ポルノね。の因語であると。
何を言ってるんだお前はって思ったかもしれませんけど。
チーズとピザのイニシャル。チーズはCで始まりますよね。CHでね。ピザはピザだからPでしょ。CPでしょ。
チャイルド・ポルノもCPなんです。
CPっていうイニシャルが同じであるっていうことで、これは自動ポルノっていうのを暗に示しているんだっていうふうに決めつけた。
エインボーロンですね。笑い事じゃないんですよ。
でもこれで事件になってるわけだし、これが延々とアメリカでは続いているんですよ。
いまだにやっぱりね、トランプ大統領が本当は当選していたんだっていうふうに信じて疑わないっていう人がたくさんいる国ですから。
選挙の直後でも3割。それはめちゃくちゃたくさんいるわけです。
なんでそんなことになってしまうのかっていうことですよね。
これはね難しい。学術的な議論というのもね、おそらくあるんでしょうけれども。
私の推測、これも推論です。別にエビデンスとかじゃなくて、こうじゃないかなって私の考えていることは、やっぱりね。
なんでこういうことになっているのかを知りたい、分かりたいっていう欲望、欲求だと思います。
アメリカって行方不明になる子供の数めっちゃ多いんですよね。
アメリカで行方不明になる、今調べますね。
年間36万人というのが出てきましたけれども、年間80万人の行方不明って書いてある。
なんかこれ数字違いすぎんって感じしますけれども。
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ともかく数十万人ですよね。子供が行方不明になっていると。
それは本当なんです。その事実にモヤモヤしているわけです。なんでこんなことになっているのって。
そうすると、自動売春とか人身売買っていうのがあるからだねっていうふうに理解するっていうのが一つの分かりやすい説明なんです。
ただ、そんなのよほど大きな組織がなければ、そんな大規模にはできなさそうですよね。
で、それを民主党と結びつけちゃうっていう。
つまりこれは何かというと腹落ちですよ。腹落ちを求める心が陰謀論に向かわせるんですよね。
だって正直ですよ。常識で言いましたけど、本当にヒラリー・クリントンさんが全然そういう疑いがないのかは私たちには分かりませんよね。
捜査とか取材でもしない限り。
で、じゃあなんで常識で分かるかっていうと、そんなこと本当にしてたら捜査や取材で分かっているだろうっていう信頼があるからですよ。
だけどトランプさんの支持者とかはそういう信頼ないですから、そういう人たちにとってはむしろね、自分はこういうことでモヤモヤしているけれども答えが欲しいと思ったときに、
チーズ・ピッツァーイコール・チャイルド・ポロノグラフィーってなっちゃうわけですよ。
これでも全然バカにできないと思いますよ。
私たちも普段何かしらの答えを求めてネット上を検索することがありますよね。
そういう時についつい自分に都合のいい答えを探しているっていうね、そんな自分に気づくことってありませんか。
私はありますよ。
例えば何か体の調子が悪い時とかも病院に行きたくないんですよ、私基本的にね。
だから医者にかかんなくてもいい方向の答えとかを目で追っちゃってるっていうね。
で妻に怒られたりするんですけど。
これはおそらく全ての人間が持っている欲求ですね。
ここをどう静止するかっていうのが多分今一番大事なリテラシーだと思います。
たくさん調べればいいってことじゃないんですよ。
調べても調べても結局ピザゲートにハマるような人には陰謀論のサイトが次々立ち現れてきちゃうから、
こんなにたくさん陰謀論を支持している人たちがいるんだって逆に安心しちゃう。
そうじゃないんですね。
分かりたいとか、説明をつけたいっていう気持ちに蓋をする。
これこそがおそらく今の世の中で騙されない一番大事なことだと思いますね。
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これが難しいんだなぁ。
何かあったら何か言いたくなっちゃう。
何か事件があった時にはどうしてそうなったのか知りたくなっちゃうっていうのはこれも人の差がですよ。
私にもありますよ。
やっぱり記者をやっていいと思うのは世の中のことって非常に複雑なんですよね。
何もかもめちゃくちゃ複雑で単純な理由なんてないんですよ。
事件とかにしてもね。
この間も大変悲惨な30人以上の記者を出したような事件の判決がありましたけれども、
あれだって全く許されることはありませんけれども、犯人の生い立ちには様々な問題があった。
柔道の大会で任員になってきたっていうのにそれを燃やせって言われた症状だからね、とろみだからねとかね。
だからいいってわけじゃないですよ。
だけどやっぱり世の中の物事ってみんな複雑に絡み合っているし、そんなスパッと切り取れるもんじゃないんですよ。
だからスパッとさせたいっていう気持ちから離れるっていうことが多分今一番大事なことなんじゃないかなと思いますね。
悪いやつだなって思うやつにも、なんかその悪いことをしている理由があるんじゃないかっていうところに、ちょっと気持ちを飛ばしてみるっていうことができるかどうか。
ここがね、別れ目だと思いますね。
台湾の選挙とかもそうでしたね。
日本のメディアなんかは、日本だけじゃないですけど海外のメディアは台湾が新中国なのか反中国なのかどっちになるんだっていう視点で報じがちでしたけれども、朝日新聞の台北市局長は全然違うことを書いていて、そうではないと。
そこは争点ではなかった。
じゃなくて経済政策が論点だったってわけですよね。
今の台湾の人たちっていうのは、中国に接近しようとも独立しようともどっちも考えていない現状維持を思考してるんですよね。
旗にいる人っていうのは、いやいや中国と統一すればいいじゃんとか、あるいは独立すればいいじゃんっていうようなことを気軽に言ってしまいがちなんですけれども、
どっちつかずのままでいることが最も良い選択肢だっていうふうに多くの台湾の人は考えていると。
これなんですよ。
どっちつかずでいられるかっていうのが大事。
だから我々はそういう、例えばイデオロギー、右か左かみたいなことに関しても、どっちつかずでいられるかっていうところが今求められてるんじゃないかなっていうふうには思いますね。