1. 神田大介の経験
  2. いいかげんな識者
2024-11-22 10:24

いいかげんな識者

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いやーなんつーかね、言って意味あんのかなと思うこともね、言っとこうかなーっていうことでね、喋りますけれどもね。
あの兵庫県知事選挙というのが話題になってますよね。結構あれですね、選挙って話題になりますね。
世間でもね。新聞とかのね、紙面ではそれは話題になるだろうけどって話ですけど。
で、なんで話題になってるかっていうと、不信任案を突きつけられて議会にですね、兵庫県議会に。前回一時ですよ。
自民から共産まで全ての議員がですね、あなたやめなさいっていうふうに言って、で、しゃあないやめますっていうことでね。
出直し選挙に出た斎藤さんという知事がね、なんと再選したということが驚きをもって伝えられているわけなんですよね。
いやまあまあ驚きですよね。これはトランプさんと違って驚きでしたね。
えっと何だろう。細かく言うと情勢調査的にはもうあの選挙の投開票の前にはですね、あれこれ斎藤さん勝つんじゃないのって話は広がってたみたいで。
別に私直接的には何も知らないですけど、空気感としては伝わってくるものが会社の中にいてもあるんでですね。
って思ってましたけど。で、その後に、なんか要はですね、これはあのネットSNSを見てみんな斎藤知事に回ったんだと。
これはオールドメディアの敗北談みたいなことをですね、党のオールドメディアというのはこの場合新聞とかテレビなんですけど。
特にテレビの人が言ってるんですけど、ここにいる人がですね。
なんかこうね、分け知り顔で言ってるっていうところがあるんですが。
えっとですね。
正確に事実を見るべきでは。いやあので私は別に全然そのSNSの影響力を過小評価するつもりはなくて、それはもちろんありますよ。
SNSというよりはやっぱりYouTubeでしょ。
というのはですね。もう私そうだな。何年も前から少なくとも3年ぐらい前からずっとこう。
私みたいなものでも大学で講義とかすることあるんですよ。
あのね。総務省が毎年出してる主なメディアの平均利用時間及び行為者率ってのがあって。
要するに平日の1日のうちどれぐらいの時間そのメディアを見ているのかっていうのを総務省が調べてるんですよ。
2023年の数字見るとですね。
前年代でこれ年代によって全然違うんですけど、前年代でテレビのリアルタイム視聴は135分1日にね。だから2時間ちょっとですね。
録画視聴が16.4分ってあるんで。両方合わせるとですね。150分ぐらい。2時間半ですよね。テレビを見てますと。
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ネットの利用が194分と出るんですね。だからテレビのリアルタイムと録画合わせたよりも多いです。
このネット利用ってのはやっぱりYouTubeが多いと思いますので、他にもネットってことなんでウェブサイトを見てるとかも含まれますけれども、とにかくネットですよ。
これが194分とあって、だからテレビを足し合わせたのよりもさらに1.23倍あるってことですね。
新聞閲読なんてのはですね、前年代でですよ。5分ですから。1日にですよ。平均とか取って5分ですから。だからもう本当に年代別で見るとすごくて。
10代は0.0、20代が0.5、30代が0.5。これ割合じゃなくて分数ですからね。だからほぼ0分ですよ。
誰も新聞なんか読んでない。40代になってようやく2.7分。50代で7.6分。60代で15.9分。60代ぐらいになると新聞読んでくれる人がずいぶん増えますね。
1日あたり16分読んでくれるということですけれども。60代はですね、もっと多いのはテレビですよね。
テレビ257分。ネット利用が133分ということになってますね。テレビはリアルタイムで257分だから録画が31分。合わせると288分か。
5時間近くテレビを1日あたり見てるってことですよね。すごいなと思いますけれども。若い人だとこれは逆転します。
10代だとテレビのリアルタイム視聴が39.2分、録画視聴3.6分、42分ですね。これに対してネット利用257分。全然話になりませんね。6倍だ。
ということでですね、新聞はもちろん全く読まれてません。テレビもあんまり見られなくなっていて、ネットを見てるっていうのは、もうこれはずっと少なくとも10年ぐらい同じ傾向ですよ。
これは世代によって違うんですけど。今回の新聞テレビの影響力低下っていうのを示す指標として使われているのが、NHKがやった出口調査で、投票で参考にしたことっていう項目があるそうなんですよね。
兵庫県知事選ですよ。SNSや動画サイトっていうのが30%。新聞とテレビがそれぞれ24%というふうにあるんですね。これがすごい話題になってて、テレビがSNSや動画サイトに負けたって言ってね。
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ただ、もしこれを検討するのであれば、ここまでの出口調査、それもNHKがやったものがいいですけど、できれば兵庫県知事選がいいんですけど、そうはいかないだろうけど。
他の調査で、投票で参考にしたことで、SNSや動画サイトを上げた人が何%いたのか。新聞、テレビはそれぞれ何%だったのかっていうのを、少なくとも一つ二つは比較しないと、増えたか減ったかわかんないじゃないですか。
兵庫県知事選、例えば3年前にあったわけですけど、その時にSNSや動画サイトを参考にした人が50%いたら下がってるってことになりますよね。影響力下がってんじゃんってことになるんで、比較の対象がないといけないわけなんですけど、単純にこの1回の調査で、新聞、テレビよりもSNSや動画サイトが多いねっていう。
前年代っていうことになると思いますけども、それ言うと新聞結構頼られてるんじゃんと思いますけどね。前年代で5分ですよ、1日あたり。ネットが194分に比べて5分ですよ。
その割にまあまあ肉白してんじゃんって私なんか思いますけどね。テレビもネットよりも利用時間が少ないわけですから、当然投票の参考にすることでも下がるよなっていう。
だから今回の選挙だけを捉えて、SNSや動画サイト、YouTubeですよね。イコールネットって言ったらいいと思うんですけど、ネットの影響力がとりわけ強かったのかっていうと、これ分かんないですよ。そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれない。少なくとも分かんないっていうのが正解だと思うんですよね。
にもかかわらず、今回の選挙はネットの影響力が強かったっていう論評が、さも事実であるかのように、ものすごいたくさんの人に、学者とかが言ってるのに驚くんですけど、みんな言ってるでしょ。みんなじゃないんですよ。心ある学者はこういう話はしてないんですよね。私は本当にそこらへんはよく見ていきたいなと思いますけども。
いや、根拠ないからね、とは思いますよね。もう一回言いますけど、SNSとかYouTubeが今回の選挙で果たした役割が一定あるというのは私は間違いないと思ってるんですよね。しかも今回の場合、斉藤さんと稲村さんという対立候補との間で、結構票数が競ってたから、結果的にキャスティングボート、どっちが勝つかっていうところではネットの影響力が大きかったと思います。
不動票だから、やっぱり最終盤とかにネットを見て気持ちを決めて斉藤さんに投票した人っていうのが相当いたんだろうなっていうことは推測がつくんですよね。それは実際の取材でもやっぱり大変な勢いで斉藤さんの演説会とかに人が集まってたっていうので、ネットの影響が大きいだろうなと思うんですよ。
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ただそれは全体の中でちゃんと見なきゃいけませんよね。つまり、例えば斉藤さんなら斉藤さんの得票のうちの何割がそのネットを、しかもその開票日直前ぐらいに見て投票行動に結びついたのか、あるいは変化を及ぼしたのかっていうのはわかんないですよね。
控えめに言って、やっぱり根拠がないことが、すごいさももっともらしく話されてるのにめちゃめちゃ違和感があってですね。しかもそれを大変な指揮者と言われる人たちが言ってる、あるいは間に受けてるっていうのにすげー違和感あるんですよね。
もうちょい司裁に見たらっていう気はしますけどね。だからわかりますよ。こっちがコメント取る側ですもんね。そんな人使えませんもんね。話として。だってこれはこういう話なんだってビタって言ってくれる人じゃないとね。記事としては成立しないってやってきたのは新聞だろうってのはそうなんですけどね。
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